ポケットモンスター ステラ・ガールズ 作:夜秋
「それじゃあ私が審判を務めます。
ルールは1対1のシングルバトル。アイテムの使用は禁止。
それじゃあバトル始め!」
私が言うとノエルがくるんと回りながら左腕を伸ばす。
「イーブイ!行くよ!」
「ブイ!」
イーブイは頭から腕を伝って飛び降りた。
「行くぜ!ジグザグマ!」
出てきたのはジグザグマだ。
ノーマルタイプ同士の戦いか。
まぁ、初心者らしいバトルだと思う。
「ジグザグマ!たいあたりだ!」
「イーブイ!にどげり!」
素早さはイーブイの方が速い様で先に動き出す。
しかしあのジグザグマもかなりやるようでにどげりに恐れる事無くたいあたりで突っ込んだ。
その強さに押しきられてイーブイは吹き飛ばされてしまう。
「大丈夫!?」
「ブイ!」
ノエルが心配そうに見るがイーブイは全然余裕の様だ。
「なら、イーブイ、エボルブバースト!」
ノエルが言うとイーブイが突進してジグザグマを吹き飛ばす。
どちらも能力的には均衡している。
「ジグザグマ!すなかけだ!」
「イーブイ!かわしてシャドーボールを地面に当てて!」
ノエルはあろうことかシャドーボールを指示した。
シャドーボールはノーマルタイプのジグザグマには効果が無いのだが・・・
シャドーボールはジグザグマの目の前に当たると土煙を起こしてお互いの姿が見えなくなる。
「タイプ相性は覚えておかないと勝てないぜ!ジグザグマ!たいあたりだ!」
「わざとだよ。この為にね!イーブイ!とっておき!」
そっか、とっておきは全ての技を使わないと使えない。
だからわざとシャドーボールを使ったのだ。
とっておきを使う為に。
「ブイ!」
イーブイの放つとっておきはその名の通りとっておきの攻撃で土煙の中からいきなり飛び出して来たイーブイにジグザグマは反応できずジグザグマに当たるとジグザグマは戦闘不能になった。
「ジグザグマ戦闘不能!勝者ノエル!」
「やったね、イーブイ!」
「ブイ!」
ノエルがしゃがんで手を出すとイーブイが尻尾でハイタッチをした。
イーブイの覚えている技も良いが初めてでかなり使いこなせていたと思う。
とっておきなんか私も考えていなかったし。
「初バトルにしては上出来とちゃうん?」
「ほんとに!?」
「ほんまやよ。とっておきの使いどころも良かったし。にどげりだけで押さんでちゃんと技を使い分けとったしな。」
アカリがそう言ってノエルとイーブイを見た。
初めてだとは思えないコンビネーションだった。
やはり、ノエルには特別な力があるのだろう。
「さて、腕試しも出来た事やしヒスイシティへ向かおか?」
「だね。」
私達は短パンの少年に別れを告げ、次の町であるヒスイシティ目指して旅を続けた。