モンストキャラの日常 作:トマト大西
五人は巡回に見つからないように壁や柱に隠れながら尾行する
「…尾行しながらこんなこというのもなんだけどさ…これあの巡回が本当にただの巡回だったらどうすんだ?」
「その時はその時考えればいいさ。探偵とは常に直感も求められるからね」
「それって直感なのか?」
「細かいことは気にしない気にしない。そんなに気にすると女子から嫌われるよ?」
「少なくともあんたには嫌われてるから問題ないな」
「よくわかってるじゃないか」
そんな会話をするアルカディアとメルが先頭となりその後ろにカナンと蓬莱、最後尾にマグという感じで尾行している
しばらく尾行していると巡回が校長室に入っていく
「校長室か…よしアルカディア、突っ込んでくれ」
「は?」
ドンッ
メルがアルカディアの背中をおもいっきり押す
勿論油断していたアルカディアは勢いのまま校長室に入っていく
そしてこける
「痛ぇ!…あのクソチビ…あ?」
アルカディアが立ち上がるり校長室を見渡すがいるはずの巡回がいない
「誰もいない…?」
「ふむ…これはこの教室にギミックがあるということだな」
「てめぇ!よくも押してくれやがったな!?」
メルやカナン達が校長室に入ってくる
「ギミック?例えば?」
「…本棚の本を押したら階段が出てくる…とか?」
「そんな単純か?」
カナンと蓬莱の話を聞いたアルカディアが疑いつつ校長室にある本棚の本を適当に押していく
「はぁ…アルカディア、そんな単純なわけが…」
ガコン!
「…は?」
「えぇ…」
「まぁ王道といえば王道なのかな…?」
本棚が後ろに下がり、地下へ続く階段が出てくる
「てか本当に地下室ってあったんだ…一応写真撮っとこ…」
「これが噂の地下室ですか…噂だとこの先に異界の門とやらがあるんでしたっけ?」
「…あくまでも噂だが…メル、どうする?」
「マグ…今私はとてもワクワクしているようだ!さぁ行こう!」
メルはアルカディアの後ろに下がる
「てめぇ!なんで俺の後ろに皆いんの?」
「アルカディア!Go!」
「ざけんな!」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
コツコツコツコツ…
階段を下りる音が響く
じゃんけんの結果、マグを先頭にメル、カナン、蓬莱、アルカディアという順番で階段を下りている
当然照明なんてものはないのでスマホで足元を照らしている
「階段ながーい…」
「確かに…まさかこんなにも下りるとは…」
「…ついたぞ」
階段が終わり、扉が前にある
「これを開ければ…異界の門が!」
「テンション高いですね」
「だってワクワクするじゃん!蓬莱はしないの?」
「私は別に…」
「…いいか?開けるぞ…」
カナンと蓬莱の話が終わったことを確認したマグが扉を開ける
ゴゴゴゴ…
重々しい音と共に扉が開く
扉の先にはデカイ門があり、その前には二人の影があった
「…ッ!?誰だ!」
一人の影がこちらに向かって声を上げる
「私は高校生探偵だが…君が怪盗かな?」
声を上げた人物がこちらに歩いてきてその顔が露になる
その顔は…何処かで見た顔だった
「「…エルドラドじゃん」」
カナンとアルカディアがあからさまにテンションが下がったように言う
格好はいつものエルドラドとは違うが、確かにその顔はアルカディアとカナンには見慣れたエルドラドの顔だった
「違う!私は怪盗エルドラドだ!」
「いや無理だから。今さら取り繕っても無理だから」
「あぁ~エルドラドって読むんだ!あの黄金」
「やめろぉ!」
「…えっ!エルドラドさんなんですか!?」
「いや一人気づいてないんかい!」
「…エルドラド?私をチビと言ったあの?」
「多分そうだな」
「んで何やってんのお前?てか何その姿?コスプレ?」
アルカディアが肩を落としているエルドラドに聞く
「…まぁいいか。俺は異界の門を開けようとしてたんだが…」
「異界の門を?なんで?」
「…なんつーか…まぁこいつに聞いてくれ」
そう言ってエルドラドが出したのはスマホだった
「…スマホに聞けと?」
アルカディアがエルドラドに聞くとエルドラドは首を縦にふる
「えーと…もしもーし」
シーン…
「…なんも反応しねぇんだが…?」
「そんなはずは…おーい」
アルカディアとエルドラドの二人がスマホに向かっていろいろ言ってみるが全く反応しない
そんな事をしていると一人の女性がこの部屋に入ってくる
「…?君は…誰だ?」
メルがその女性に聞いた瞬間女性はあり得ない速度で門の近くに行き、そこにいたもう一人の影をさらっていく
「!?やられた!おい!お前何者だ!」
それに気づいたエルドラドが女性に聞く
「…何者か?聞かれたからには答えなきゃならないな!私は石川五右衛門!訳あってこのお嬢ちゃんは貰ってくよ!」
石川五右衛門…そう名乗った女性が抱えていたのは金髪の幼女だった
「させるか…!」
エルドラドが左手から黄金の縄を投げるもかわされる
「おっと…不思議な術だね…ここはさっさと逃げるが吉だね!あばよ!」
そう言うと目にも止まらぬ早さで五右衛門が去っていく
「…とりあえずエルドラド…」
「…何だ?」
「…お話しようか?」
金髪の幼女も勿論モンストにいる奴です