モンストキャラの日常 作:トマト大西
全員のスマホの中に僕と同じような奴がいる
イデアのその言葉を聞いたとき果たして冷静でいれたものは少なくともここにはいなかった
「ん?信じられないといった顔をしてるね。その顔は面白くて好きだけど現実を見なよ。ほらスマホを確認してみ?」
イデアがそう催促する
「いやいやまっさかぁー」
カナンが自分の中のスマホを確認する
「…なんかいる…」
「「「…」」」
「あぁ、こんな世界でも君と一緒にいれるなら…僕にとっては何にも苦にならないよ!」
「えぇ私もよ!あなたがいてくれるならこの世界は天国よ!」
「二人で会話しないで欲しいなー」
「あぁあなたが僕たちを導いてくれたのかい?」
「あなたのお陰で彼と一緒にいれる…あなたには感謝をしてもしきれないわ!」
一本の木の中央に門がありそこから二人の男女が抱き合っている姿をした異形のものがカナンのスマホの中にいた
「やばいエルドラド。こいつら誰…」
「えぇ…俺に聞く?イデアは何か知らないのか?」
「あぁそいつはセレナーデ。元々は悲恋の物語がもととなって顕現した…なんだろう?幽霊なのかな?」
「いやわかんないかい」
「悲恋の物語って?」
「よくある話さ。あるところにすごい貧しい女の子がいました。その女の子は大富豪の家族に売られてしまいその女の子は売られた先の家族から人間扱いされず名前も与えられず散々な扱いを受けていました。だけどその家族の末っ子である四男はその女の子を散々に扱うどころか周りから見えないところで女の子を助けていたんだ。そのうち四男は女の子のことを好きになり女の子も四男のことを好きになりました。けれども現実は残酷で二人の恋は叶うことはありませんでした。四男が家族から女の子を助けていることがばれてしまったのです。そして元々四男を嫌っていた三人の兄の手により殺されてしまいました。その様子をたまたま見ていた女の子は怒り、家族全員を殺してしまいます。女の子は四男の死体を持って逃亡しますが、逃げた森のなかで猟師に間違って撃たれてしまいます。女の子は残された力を振り絞り一本の木の根本に座り四男の手を握って息を引き取りましたっていう物語があってね。その二人がそのセレナーデさ」
イデアが話終えるとセレナーデとカナンは涙を流し
「うぅ…いい話だね…」
「あぁ…君にあえてよかった…」
「私もよ…うぅ…グスッ」
「よがっだねぇ…」
「そんな泣くかね」
そんな泣いてるカナンを見ていた三人は
「…俺達も確認した方がいいんじゃないか?」
というアルカディアの言葉を皮切りにそれぞれスマホを取り出す
「…いや待て!一人一人見た方がいいんじゃないか?」
見ようとした時、メルがそう提案する
それもそうだとアルカディアと蓬莱が頷き三人でじゃんけんをする
じゃんけんで決まった結果を元にメル、蓬莱、アルカディアの順番で確認することになった
セレナーデのストーリーは適当です