モンストキャラの日常 作:トマト大西
「あの高校の生徒と校長が行方不明…ね」
いつものカフェで新聞を読むのは探偵ホームズ
同じテーブルでボロネーゼを食べているのはその助手ワトソン
「…それも異界の門関係なんですかね?」
「可能性は高いだろう。それとエリュシオンがいなくなったこともな」
「でもエリュシオンに関してはニュースにもなってないですよね?」
「恐らくだが私達以外にエリュシオンを覚えている人がいないんじゃないか?」
「?」
「異界の鍵を持っている以上、どんなことをしても不思議には思わんさ…だがそれはそれで気になるのが何故私達は覚えているか。だ」
「うーん…例えばエリュシオンの持っている鍵を私達は確認したからとか?」
「厳密には鍵と私達が完全に認識し、その事を記憶していたからではないかと考えているが…しっかしこのタイミングで行方不明とはねぇ…」
「しかも鍵を持っていると睨んでいる校長もですからね…怪しすぎますよ」
「…門は今も空いているのかな?」
「へ?…まさか異界に行くとか言い出しませんよね?」
ワトソンが怪しげに聞くとホームズはニヤリとし
「こんなに面白い謎があるのなら行くのが探偵ではないかね?」
「やっぱり!私は反対ですよ!」
「なら私一人で行く」
「やめてください!大体行ったところで無事に帰ってこれる保証はないんですよ!」
「だからといって行かない理由にはならないな」
「死ぬかもですよ!?」
「そしたらそこまでだったというだけの話だ」
「っ…」
「それにね?私は知りたいんだよ。何が目的で異界は他の異界の住人を吸い込んでいるのか…あくまで私の考えだが吸い込む異界は何かしら問題があるのでは?そう睨んでいる」
「問題…ですか?」
「あぁ。その世界の住人だけでは解決できないような…そんな問題がね」
「…ではロイゼやクエリーがここに来たのも何かしら問題が起きるから…そう考えるんですね?」
「それもあるかもしれないが恐らくこの世界に来たのは何かしらのバグではないかと考えている」
「この世界だけ特別ということですか?」
「特別というよりかはむしろスタンダードなのでは?」
「スタンダード?」
「あぁ。異界というのはそれぞれに門があるらしいがクエリーやロイゼの話だと急に現れたと言っている。が、この世界の異界の門はどうだ?門という実態がある。急に現れるでもなくね」
「…でも二人だけでは確実では無いんじゃないですか?」
「まぁね。だからこそ自分から行って調査するんだよ」
ホームズがそう言うと、ワトソンは諦めたように息を吐き
「…わかりました。私も助手です。その異界の旅、付いていきますよ」
「…では早速準備だな」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
その日の夜
「でも勝手に忍び込んでよかったんですか?」
深夜の理想高校にワトソンとホームズは忍び込んでいた
「セキュリティがガバガバなのが悪い」
「いやそうですけど…」
二人は地下に向かい、門の前に立つ
「これが異界の門か…」
「…でも鍵とか無いですよね?どうやって開けるんですか?」
「…取り敢えずワトソン。扉をこじ開けてくれ」
「結局力業じゃないですか…」
なんだかんだいいながらワトソンは扉をおもいっきり開けようとする
ギギッと鈍い音を立てて少しだけ扉が開く
すると扉が急にワトソン、ホームズを吸い込む
「…!ワトソン!」
「ホームズ!」
ホームズがワトソンに手を伸ばし、その手をワトソンが握る
しばらくすると門は閉じ、そこには誰もいなかった。
ゴッホが…!出ない…!(いつものこと)