モンストキャラの日常 作:トマト大西
魔法学園
「うぅ…気持ち悪い…これはあれですね…車酔いしてる感覚に似てますね…まぁ私酔ったことないんですがね」
とある学校の校庭で一人の女性が目を覚ます
女性…蓬莱は立ち上がり辺りを見渡す
「はぁ…学校ですか?でも明らかに理想高校とは違いますね…綺麗すぎる」
取り敢えず校舎の中に入る蓬莱
「まぁこんなに綺麗なわけないですからね、うちの高校。もっと汚いですし…自分で言ってて悲しくなりますね」
校舎の中を歩きながら取り敢えず人を探す蓬莱
「てかこんなに警備ガバガバなもんなんですか?普通部外者が入ってきた時点で警報とか色々鳴りそうですけど…ん?」
蓬莱は歩いていると一つの部屋の前で止まる
どうやら中から声が聞こえるようだ
(中に誰かいるのかな?うーん開けるべきか…でも厄介なことに巻き込まれそうだしなぁ…どうしよう…)
蓬莱が扉の前でうーんと首を捻っているとちょんちょんと背中をつつかれる
「ん?」
蓬莱が振り向くとそこには青い髪色をした小柄な少年がいた
「あぅ…えぇと…どちら様ですか?」
「…へ?」
「いや…あの…うちの学園の生徒じゃないですよね…制服が違いますし…」
「…あぁ!もしかしてここの生徒さん?ちょうどよかった!ねぇここは何処かしら?」
「いや質問をしているのは僕なのですが…」
「まぁまぁ、気にしないで!それよりここ何処?」
蓬莱が圧を強めて少年に聞く
少年は身長と声の高さ的にショタと言った方が言いかな?
まぁともかく蓬莱はそこそこ身長が大きく、大体170cm位あるが、ショタは大体150位しかないため蓬莱の威圧感がすごい
ショタはひぇと声を出し、怯えながら答える
「えぇと…ここは魔法学園ですぅ…」
「魔法学園?」
「はい…えーとここジュエル帝国が国立で建てた学園ですぅ…」
「ジュエル帝国…ねぇ…」
蓬莱は顎に手を当てて考える
(ジュエル帝国…聞いたことないわね。どうやらあの門に吸い込まれた時、無事…いや無事なのかしら?まぁとにかくここが異界ってのは間違ってないみたいね。ただ問題は他の皆がどうなっているか…この子に聞いてみましょう)
「ねぇ?他にも私と同じような制服を着ている人知らない?」
「えぇと…それよりお姉さんが何者なのかを教えて欲しいですぅ…」
「うーんそれについては何と言えばいいのか…そうね、旅人よ」
「旅人?」
「えぇ、それで偶々この学園を見つけてね。それで中に入ってみたって訳よ」
「いやそもそも学園があったら普通入んないと思うんですけど…ひっ」
蓬莱が突っ込んできたショタを睨む
当然ショタはビビり、悲鳴を漏らす
そんなショタを見た蓬莱は少しあきれながら話す
「あのねぇ?そんなにビビらなくてもいいじゃないの。何がそんなに怖いのよ」
「それはお姉さんが怖いのがいけないんじゃないかなぁって…」
「私そんなに怖くないでしょ!?」
「いや…睨んだときは殺されるかと…」
「…まぁいいわ、そんなこと。それより私みたいな制服を着た奴は見てないかしら?」
蓬莱が先程の質問を再度するとショタはうーんと唸って
「うーん…見てないですね…」
と答えた
「そ、ならいいわ。じゃあまたね」
蓬莱がそう言い、その場から離れようとするとショタに制服の袖をつかまれる
「…なにかしら?」
「えぇと…学園の規則で余所者がいたら生徒会の人達に差し出さないといけないので…」
「…いやあなたにできるのかしら?」
「できますよ…だって…」
「だって?」
ショタが目の前の扉を指差し
「ここが生徒会室ですから…」
「…」
蓬莱は自分の不運を呪った
魔法学園ジュエルズですね。