モンストキャラの日常 作:トマト大西
「…よし!誰もいないわ」
クルーディルを先頭に地下から出るコクスティアと蓬莱、エルドラド
地下から出た四人はひとまず近くの空き教室に入り、作戦を立てる
「取り敢えず…最終目的はこの学園からの脱出。だけど絶対に来るわよね…」
「まぁ来るだろうな。珊瑚とか」
「う~ん…クルーディルは珊瑚に勝てそう?」
「どうでしょう?ぶっちゃけ自信はないけど…」
「…んまぁそういうのはそんときに対処すればいいか!今は脱出ルートの確認を…」
コクスティアがそう言うと、クルーディルが胸に隠していた学園の地図を出し、広げる
「お前なんちゅう所に…」
「結構便利なんですよ。身体検査とかでもここは見られないし」
「…持つものの特権か…」
クルーディルの言葉にコクスティアが何か悟ったような目をして自分の胸を見る
「…いいですか?今現在の位置がここです。んでここから脱出しようとすると…絶対に生徒会室の前を通ることになります。というか絶対に生徒会室の前を通らなきゃ出れません。まぁそういう設計してるのが腹立ちますね…」
「生徒会…真珠がいるな…」
「真珠ってお前ら何とかできないのか?」
エルドラドがコクスティアに聞くと、コクスティアは首を横に振る
「それができたら苦労しないよ…現に4ヶ月前、コールマインは真珠によって壊滅させられたんだから…そして私も真珠に負けた」
「えぇ…文武両道タイプですか…」
「つーか生徒会長なんだろ?それで普通に強いとか…チートじゃん」
「しかも真珠がヤバくなったら絶対珊瑚と瑠璃が飛んでくるし…」
「ヒロインかな?」
「 パ ワ ー 系 ヒ ロ イ ン 」
「しかもそれだけじゃない。ラクロス部のルビー、そのルビーの幼馴染かつルビキチのエメラルド、ナルシストダイヤモンド…今考えたらこの学園やべーわ」
「今考えなくてもヤバイ定期」
「そんな定期ない」
四人があーでもないこーでもないと話していると足音が近づいてくる
足音に気付き、息を潜める四人
ドアからそーっと覗いてみるとボロボロになった一組の男女が捕まって地下に連れてかれる
「…あれは…バロジカか?」
「バロジカ?となるともう一人は…アルテか?」
「あ?誰だそれ?」
「帝国に宣戦布告した闇魔導師とその右腕だよ。しっかしあそこまでやられてるとは…」
四人が見ていると警護している生徒の話が聞こえてくる
「しっかし流石タンザナイトさんとペリドットさんだ!まさかホントに一週間で捕まえてくるとは!」
「おいおいタイガーアイさんだってすげぇだろ?」
「あぁ!まったくあの三人には叶わないぜ」
「…生徒会は大丈夫なのか?」
「瑠璃さんが謎の召喚士にやられたって聞いたときは肝冷やしたぜ?まぁ容態は安定してるらしい…あとはいつ目覚めるか…だな?」
生徒達が話していると地下に二人を送っていった五人の生徒が走って生徒達の元に戻ってくる
「おーい!大変だ!」
「ん?どうしたんだよ」
「ハァ、ハァ…だ、脱獄だぁ!」
生徒がそう言うと生徒達は驚く
「何!?」
「早く真珠さんに伝えろ!」
生徒達が生徒会室に向かおうとしたその時!
空き教室から四人が飛び出し、生徒達を制圧する
「うわぁぁぁ!?」
「ほ、ホントに脱獄してた!?」
「悪いけど眠ってて貰うよ!堕ちな!」
コクスティアが宝石を投げると当たった生徒が黒く染まる
「さ、させるか!」
「あらぁ?随分とかわいい攻撃ねぇ?…あなたにはようがないのよ!退きなさい!」
クルーディルは黄色の液体に襲ってきた生徒を飲み込ませる
液体が無くなるとそこには生徒が宝石になっていた
「うわぁぁぁ!?こいつらコールマインだぁ!」
「俺はちげぇよ!」
エルドラドは腰が抜けた生徒を右手で掴み、足と手、口を黄金に変える
「くそっ!逃げろ!俺達じゃどうにもできん!」
「逃がさない!レクイエム!」
「また偽りの安息ですね…」
指揮をとっていた生徒は蓬莱が召喚したレクイエムによって仮死状態に
そうして数分立たず生徒達は四人(+異形一人)によって制圧された
「…これ殺してないのよね?」
蓬莱がクルーディルの宝石、エルドラドの黄金を見て聞く
「別に生きてるよ。俺だって殺さないですむなら殺さんよ」
「ならいいけど…」
「二人とも!ここで暴れた以上やべーやつらが来てもおかしくないわ!さっさと逃げるよ!」
四人はコクスティアを先頭に走り出した!
曼陀羅は満喫しました。