モンストキャラの日常 作:トマト大西
「コクスティア確保!」
生徒の一人がコクスティアを捕獲し報告する
「よし!…今度こそ本物だよな!?」
手錠で拘束しようとするとコクスティアは溶けるようにして黄色の泥になってしまった
「また偽物かよ!」
「これで何体目だ!?」
「確か…四十くらいだったと…」
「おーい!こっちにコクスティアがいたぞ!」
「こっちにもいるぞ!一体何体いるんだ!?」
生徒達が混乱するのも無理はないだろう
実はここで生徒達が追っかけているコクスティアは全てクルーディルが作った偽物なのだ
では本物のコクスティアはというと…
「何処に向かってるの?出口からどんどん遠ざかってるけど…」
「いや…少し気になることが出来たのでな。ちょっと図書館に…」
図書館に向かっていた
「図書館?何を調べたいのよ?」
「…私が囚われているときに蓬莱とエルドラドから聞いたんだが彼等はどうやら違う次元から来たらしい」
「違う次元?並行世界とか?」
「いいや…そもそもが違う世界だよ。彼等の世界には魔法なんてないらしい」
「魔法がないの!?…でもエルドラドは魔法使ってたじゃない」
「あれも見た目は似てるけど厳密には違うらしい…イデアが力を貸してる結果あぁなってるだけだと…」
「ふーん…でそれが図書館に向かうこととどう関係があるの?」
クルーディルの問い掛けにふぅと一息付いてからコクスティアは答える
「…彼等はこの学園の何者かが呼び出したのでは?…私はそう考えたんだ」
「…召喚したってこと?」
「あぁ、彼等は『光の扉に吸い込まれた』と言っていた。おそらくそのタイミングでこの学園の誰かが召喚術を展開していたんだろう。…エルドラドは山で目が覚めたようだが蓬莱はこの学園の校庭で目を覚ましたと言っていた…つまり召喚術で呼び出されたのは」
「…蓬莱?…仮にそうだったとしてエルドラドはどう説明するの?」
「おそらくだが蓬莱という別次元の人物を召喚する術式はそれだけでかなりの大規模なものとなる。まぁ召喚者はこの学園全てを使った術式を展開したんだろう。しかしここでイレギュラーが発生したんだ」
「イレギュラー?」
「…それがイデアだ」
「イデアが?」
「イデアは私達人が暮らす世界とは違う異界の住人だ。異界の住人はどいつもこいつもエネルギー量が人間とは桁違いなんだよ…ただでさえ別次元の住人を呼び出そうとしてるのにそこに異界の住人も来たとなればバグの一つや二つ発生してもおかしくは無いだろう?」
コクスティアの話を聞いたクルーディルはなるほど…と納得しながらじゃあ何で図書館に向かうのかを聞いた
「…そこに真相の一端があるだろうからな…付いたぞ」
コクスティアとクルーディルは足を止め扉を見る
見るからに年期が入っている扉を押すと重々しい音を立てながら開いていく
コクスティアとクルーには図書館を進んでいく
「やっぱりいたか…」
コクスティアがそう呟いた先には一人の鍵を持った女性が立っていた
「…お前が蓬莱達を呼んだ犯人か…」
「…えぇ、彼女にはここでやっていただきたいことがありましたから…まぁあの金色が来るのは少々予定外でしたが…」
「コクスティア…こいつは?」
「さっき話した次元召喚の犯人だよ」
「…で、でもこんな奴学園にはいないはず…」
「そりゃいなくて当然。こいつも別次元の住人…そうだろ?」
「…驚きました。まさかそこまで推理しているとは…」
女性は口ではそういいながらも表情がまったく変わらない
「しっかしやって欲しいことねぇ…そりゃなんだい?」
「…簡単なことですよ。あなた達にとっては侵略者の始皇帝。その魂の回収ですよ」
モンタナはいつなんですかね…