ONE PIECE アンリミテッドドリーム ~羽ばたく天使と夢の狭間に~   作:陰陽の使者

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ついに到着!空に潜んだ夢の島!

「…ん」

 

最初に起きたのは、アイル。舵の隣で仰向けのまま気絶していた。胸に一つの、大きくて黒い鎌が置かれている。その曲がった船全体は、とても静か。

 

アイルは記録をたどる。確か、打ち上げ海流(ノックアップストリーム)から天空へと飛び立ち、ナミの航海術で、無事雲を進入し、そこから…思い出せないが、たぶん息が切れて気絶したのだろう。結構深くて濃い雲に違いない。

 

「黒丸。」アイルは返事する。

 

とたんに、鎌は変化する。杖の部分が、だんだん短く、そして太くなり、二つの翼を生やす。とがった刃は、きらめき、くちばしとなるやがて鎌は、黒い鴉の姿へとかえる。

 

「大丈夫?」カアァ「…そう。大丈夫みたいだね。」

 

やさしく黒丸の頭をなでた後、立ち上がる。ほかのみんなを起こそうと、デッキに出たとたん…

 

「うおおおおおおお!!来たああああああ!!」

 

「あ、起きたの?」

 

真っ先にルフィの元気良い声で、ほかのみんなは起き始めた。みんな同じように息を切らし、また気絶しそうな状態だった。

 

「おいみんな、見ろよ!」

 

「何よ、ルフィ…!これは!」

 

船は白い雲の海を航海していた。これはもうすでに面識があるから驚かない。驚いたのは、その海に浮かんでいた、大きな物質だった。

 

「いやッほおおお!」

 

「いよっしゃあああ!!」

 

「空島だぁ!」

 

なんと雲の上には、さらに高く空にそびえ、浮くのが不可能に見えるほどの巨大な陸地とその周りに玉雲に乗った岩石が浮かんでいた。過去に訪れた「アッパーヤード」よりもはるかに大きく、大陸といっても間違ってないほど。

 

「ここって、あの空島…違う!だけど…」

 

「う~ん…」アイルは地図を再び見る。「確かに空から(・・・)見ると同じ位置だけど…念のため、調べますか。」

 

パーカーを脱ぎ、黄色と白のシマシマに鷹のマークが付いたシャツで、少しストレッチして…

 

「少し上へ行ってまいりま~す!」

 

シャツの背中に空いた二つの穴から、真っ白の巨大な羽を二つ生やし、天空へと飛び立つ。

 

「んん~~やっぱり俺たちの天使は最高に美しい~~!!」アイルの残した羽の道を眺めながら、サンジはメロメロ状態へとおちいってしまった。

 

「アホ。そう威張ることないだろ?」

 

「そうだ。おめえだって空を飛べるんだろ?」

 

怒り爆発!!

 

「黙れ!ロマンのねえこと言うんじゃねえ!アイルちゃんのような天使に失礼だろうが!」

 

「まあ、確かにそういねえよな、そういう人は。」ウソップは自分の考えを言い出す。「あいつの話だと、「生まれつき」羽が生えてたってゆうし。アイルって、ある意味ユニークだな。」

 

「うんうん!」チョッパーも割り込む。「それにやさしいし!いつも僕たちと遊んでくれるし!」

 

「悪魔の実の影響なしでも、飛ぶことができるなんて、さすがよね。」ナミはサンダルを脱ぎ、船の横へ駆け寄る。「久しぶりのビーチを味わいましょうか!」

 

「ああ、待て!俺も行くぞ!」

 

「このキャプテンウソップ、泳がせていただくぜ!」

 

「俺も~!マフマフ雲ないかな~」

 

「え、何ですか、それ!肌によさそうですね!まあ、肌はありませんけど!」

 

「ふふ…相変わらずね。」

 

「ほんとです、ロビンちゃ~ん!あなたほど明るい太陽ほど合うものはいません!」

 

「アホか…」

 

「アァ!」

 

「おーし、サニーは任せろ!オメえら全員遊んで来い!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「ふーん、この離れた小島は、あの雲の岩石だったのね…そして、あれが山…高いわね。」

 

地図を参考にしながら、アイルは羽を軽く羽ばたかせながら真上から見た島の形を地図と見比べる。確かに…小さくて初めは印象が残らないところの部分も、この島ではくっきりはっきりと見極めることができる。

 

「うん…どうやら間違いないようね…さて。」

 

地図をジーンズのポケットにしまい、うーんと腕も羽も伸ばす。

 

「ちょっと天空の更なる空を楽しみますか!それ!」

 

羽を止め、空中落下で頭から加速するこの気持ち。風が自分の体を弾幕のように気持ちよくすり抜け、自由落下という感覚にとらわれる。なんともいえないこの瞬間が、数秒しか味わえないのが残念だ。

 

下の森林に当たるかあたらないかのところで…

 

パッッ…

 

再び閉じた羽を開ける。すると…

 

「イヤッホオオォォォォ!!」

 

羽が空気と抵抗を利用し、自由落下から急上昇を始めた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「…?今、何か聞こえなかった?」

 

「空耳じゃない?」

 

「そう…かな?」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「さいこ~~~~~~~~~~~~!!!」

 

空中回転、ノーズダイブ、直線飛行。アクロバティックな動きと羽の多彩な動きをものにして、アイルは高スピードで空を泳いでいく。黒天使の異名を物とするその動きは、

 

アイルは、夕焼けが訪れるまで、空の遊びを楽しむ。

 

…下の森から睨む、黄色い目に気づかずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅い!何してたのよ!」

 

「ご、ごめん…余りにも気持ちよくて…」

 

「コラ、アイル!お前のせいで、肉が冷たくなっちまったじゃねえか!」

 

「うるせえ、クソゴム!少しはアイルちゃんに気ぃつかえ!」

 

「カァカァ!」




~ちょっと人物紹介~

《アイル》

麦わらの一味、十人目の仲間。女性、十八歳、人間(?)。

別名「黒天使 アイル」懸賞金 100、000、000ベリー

シャボンディ諸島で、麦わらの一味が再開した最、成り行きでアイルも一緒に加入。以来、六式と見聞色、武装色の覇気、そして生まれつきあったという翼を使った格闘術を使い、今はすっかり一味になじんでる。「黒丸」と言う、「トリトリの実、モデル(クロウ)を食べた鎌を武器と相棒として持つ。

灰色のパーカーとジーンズの暗い服装とは逆に、とても明るい性格。ルフィとはとても気が合い、よく話し相手になってる。ほかには、ナミの測量の手伝いとして飛行偵察など、ゾロの特訓に付き合うなど、一味とは色んな深い関係を生んでる。

なお、彼女から一味に入るよう要求されたのだが、なぜ入りたがったのかは現在不明。ルフィはしてるようだが、彼はそのことを一切語ろうとしない。
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