ONE PIECE アンリミテッドドリーム ~羽ばたく天使と夢の狭間に~   作:陰陽の使者

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不思議霧

「ナミ、肉やろっか?一個だけ。」

 

「いらないわよ!それにどこ行ってんだ!全然違う!」

 

「え?北だから、寒い方に行くんじゃ…」

 

「アホ…ったく、気合入れねえから、簡単に道を見失…」

 

「あんたは真逆だぁ!」

 

「ゾロぉ!いつか方向音痴も治せる万能薬になるから!それまでの辛抱だぁ!」

 

「…うぐ!」

 

深い森の中を歩く三人と一匹。男二人、女一人、人間トナカイ一匹は、まっすぐ北を目指して進む。

 

「ってゾロ!いつ木を登れと言ったのよ!北と上は違うと前言わなかった!」

 

「あぁ!?なんだと!?」

 

「ああ、ルフィ!その棒、どうしたの!?」

 

「欲しいのか!やらねえぞ!」

 

「よし!棒、棒…」

 

「コラそこ!うろうろすんな!」

 

まっすぐ、進む…

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

〜サニー号、看板上~

 

「んん、ん、ん~♪アウ!」

 

「にょ、にょ、にょほほのほ!」

 

「こ、と、し〜の~、お〜れさ〜まは〜♪」

 

「巨大な海を、駆け抜ける〜♪にょほ!」

 

「男のロマンを背負いあげ~♪」

 

「我らのヒーロー、絶好調!」

 

「スーパーアーマー!」「スーパーフラン剣!」

 

「「とどめはやっぱりジェネラル(キャノン)!!」

 

「ゆけ!奇跡の…」「合体ロ〜ボ〜…」

 

「「フランキーしょうぐ〜〜ん!!」」

 

「ん〜、スーパー!」

 

「んにょほほほ!」

 

「ふふ…楽しそうね。」

 

上は晴れ、下は曇り。

 

フランキーとブルックが楽しく歌いながら船の修正を行う姿を、ロビンが優しく見守る。

 

「ああ、すっごく楽しそう…」

 

活気も元気もない声が後ろから響いてくる。慌てず振り向くと…火傷と打撲傷まみれのモップ担ぎのウソップ。

 

「あら、全然楽しくなさそうね。」

 

「うう…人生最悪の時だぁ!「当たり」を引いたのに、この様…」

 

「「ハズレ」だったんじゃないかしら?」

 

「おう、間違いなく「ハズレ」だな」

 

「ハズレでしたね。」

 

「ブルックてめえ!同じクジなのに、何でお前は「当たり」なんだ!」

 

「…さあ?」

 

「その幸運、俺にも分けてくれぇ!」

 

「嫌ですよ!」

 

「オラ雑用!片付けは済んだか!」

 

「は、は、は!ただいま!」

 

急いで看板を吹き始めるウソップ。「俺が副船長(キャプテン)なのに…」

 

「ああ、愛しいロビンちゃ〜ん♡!甘いデザートの時間ですよ〜!」

 

ラブコックからイチゴの乗ったケーキを受け取る。

 

「ああ、サンジさん!私の分は?」

 

「ついでにコーラも頼むぜ!」

 

「ああ、だったら俺も…」

 

「てめえは黙れ雑用!そしておめえらはキッチンだ!」

 

「おう、分かった!」「にょほほ!」

 

「あめえら、裏切るのか!」去ってゆく二人の背中にウソップはありったけの恨みをぶつける。「ともに戦った勇敢な戦士を!お前ら見捨てるのか!」

 

「いいからさっさと働け!まだ半分も終わってねえじゃねえか!」

 

「ああ、もうわかったよ、もう!」しぶしぶとモップを動かすウソップ。「くそ、アイルがいたら絶対手伝ってやるのに…」

 

「あいにくだけど、アイルは一応「探索組」よ。…それにしても…」

 

「なかなかもどらねえ…!まさか、何か身に危険でも…!」

 

「彼女に限って、それはないと思うけど…」

 

「いや…それとも…」サンジは何か思いふけたらしく、新たなタバコに火を付ける。

 

「ん?なんだ?」

 

「何かしら?」

 

「アイルさんは…華麗なる騎士の迎えを…」

 

「えー後はあそこだな。」

 

「ふふ、頑張ってね。」

 

「おう!このキャプテンウソップ様、当たり前のことをしてるだけだ!」

 

「人の話聞けぇ!」

 

「空島…なんて久しぶりかしら…」ロビンは二年前に訪れた空島を思い出す。「私が一味として始めて冒険した島…正直、海以外になるとは思わなかった。」

 

「ああ、スカイピアか!あそこのシャンディアは勇敢だったぜ!あと、あの変な騎士も!」

 

「そういえば、コニスちゃん元気にしてるかな?僕の事覚えてくれてるかな〜♡」

 

「アウ!おめえらそういえば行ってたな!スーパー気になるぜ!」

 

「よければ、聞かせてくれませんか?歌が作れそうです!」

 

「いいぜ!」フランキーとブルックの前に、ウソップはモップを剣のように前に突き出すボーズを取る。「そう!すべては、天空からの落し物から始まった…」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「どうしましょうか、お坊っちゃま。」

 

「…?何のこと?」

 

「今朝来た船の事です。」

 

「ああ、あれ…適当に処理すれば?」

 

「いえ、しかし…」

 

「何?なんかあるの?」

 

「ハイ…こちらをご覧に…」

 

「手配書…?…へえ、四億…」

 

「彼は、あの海賊船の船長です。この額から、かなり凶暴な男だと…」

 

「ふーん…で?他には?」

 

「察しのとおり。これが、船員全員の手配書です。」

 

「全員…すごいね。」

 

「いかが致しましょう?この島に隠れた二人の件もございますし、これ以上勝手にするには…」

 

「…分かった。僕がやる。」

 

「お坊っちゃま…」

 

「パパッと済ませるから。」

 

「…かしこまりました。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「それしても、二年ぶりですね。」

 

「ああ…元気で何よりだ。」

 

「同じく。」

 

アイルと黒丸はすっかりくつろぎ、帽子の人物と仲良く話す。

 

「で、さっき言ってた事…本当ですか?」

 

「まあな。そういう奴らが、この島にうろつきやがる。うちの船長も、同じ運命に会っちまってよ。」

 

「すみません…」

 

「何、お前が謝る事はねえ。どちらかというと、俺の方こそ…」

 

「その話なら、済んだはずです。」

 

「…だな。」アイルの意思の詰まった顔を見て、帽子の男はニヤリとする。「ともかく、今言ったこと、ルフィに伝えてくれないか?」

 

「あなたは来ないんですか?」

 

「…俺は、俺の仲間を助ける。」

 

「…でも。」

 

「おめえのおかげで、俺は今ここにいる。ありがたく思ってる。だけど…」

 

「…分かってます。でも…」

 

「…!おい、待て!」

 

「え?私、まだ何も…」

 

カァカァ!!

 

「…!」始めて自分の周りを取り囲む物に気づくアイル。

 

「これが…」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「何だこりゃ?不思議霧か?」

 

「ああ…おそらくな。」

 

「ちょっと、何よこれ!いきなりなに!?」

 

「おお!なんかうまそう!食べられるかな?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「そしてこの勇敢なる俺様は、傷を無視し、諸刃の排出貝(リジェクトダイアル)を凶暴なゴッドに…ん?何だこりゃ?」

 

「こりゃ、霧か?奇妙だな…」

 

「虹色の霧なんて、始めてだわ。」

 

「スーパー不気味だぜ…」

 

「にょほ…なんか肌寒くなって来ました…」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

夢霧(ドリームミスト)はOK。始めるよ…聖なる悪夢(ホーリー・ナイトメア)。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「でもおめえ、肌ねえだろ?」

 

「う、ウソップさん。しれはないでしょ…?どなた?」

 

「ん、何…」

 

「「ギャアアァァァ!!」」

 

突然後ろに現れた黒く滲んだ虹色の人影に恐怖に叫んでしまうウソップとブルック。船から降りて逃げようとするも、不可能だとすぐに悟った。

 

「囲まれた~!!」

 

「何ですかこれ!人間ですか、これ?」

 

「クソ、霧が元凶か?全員オロしてやる!」

 

「どうやら、少し荒れそうね…」

 

「スーパー任せろ!ぶっ飛ばすぜ!」

 

船番組全員、謎の人影と戦う大勢を取り始める。大半分は気合満々だ。

 

そのせいで、海雲に起こった変化に、誰も気づくことはなかった…

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

〜ちょうどその頃、探索組~

 

「ゴムゴムのJET(ピストル)!」

 

「三百六十煩悩鳳(ポンドほう)!」

 

ルフィの黒い拳とゾロの飛ぶ斬撃で、前方の人影を消滅させるが、まだ敵が多すぎる。

 

「しつこいわよ、こいつら!突風(ガスト)ソード!」

 

「キリがねぇ!刻蹄(こくてい) (ロゼオ)!」

 

ナミはタクトで、チョッパーは蹄で追撃を行う。しかし、人影がまだまだ増えてゆく。

 

「不思議霧の次は不思議人か!どうなってんだ、この島?」

 

「わかんないわよ!ともかく戦いなさいよ!」

 

「でも、霧のせいでどんどん来るぞ!」

 

「全員、気を引き締めろ!こりゃただ事じゃねえ!」

 

完全に包囲された四人の海賊に、人影が迫って行く…

 

 

 

 

 

 

「ROOM」

 

「!!」

 

周囲に半透明の空間が作られる。

 

「これは…まさか!」

 

「カウンターショック!」

 

とたんに…

 

ピシャーーン!!

 

人影の核を突き破るように、無数の電気が突き抜ける。麦わらの一味を完全に無視し、すべての人影を一瞬に攻撃し…

 

「あ…」っという間に、すべて消えてしまった。

 

「や…やったの?」

 

「全く、ここで手こずるとはな。」

 

冷たく低い声が、上から響く。見上げると、そこには腰掛けた…

 

「少し甘くなったか、麦わら屋!」

 

「トラ男!」




チョッパーが、柔軟強化(クンフーポイント)で刻蹄シリーズ使えそうですね。この小説ではそういう設定です。
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