ONE PIECE アンリミテッドドリーム ~羽ばたく天使と夢の狭間に~ 作:陰陽の使者
~アイル視点~
ポートガス・D・エース。
「メラメラの実」の能力者で、「火拳」という異名を持つ。
ルフィとは義兄弟で、子供時代コルボ山で一緒に暮らし、十七歳で海賊の道を歩み始めた。
そして現在、白ひげ海賊団の二番隊隊長で、亡き白ひげに変わって船長となった人の二番手。
「よお、ルフィ!」
「エース!久しぶりだな!」
早速兄弟同士、仲良くじゃれあってる。いや、ぶつかり合ってる…のかな。
これはこれで妙な光景だった。何しろ兄弟の再会で、普通泣かないルフィが少し目が潤っていたから。
「無事だったんだな!死んだかと思ったよ!」
「馬鹿言え、あれぐらいで死ぬか!おめえ、そんなくだらん事で泣くな!」というエースだが、とても優しい目つきをしてる。彼も嬉しいがってる。
「泣いてねぇ。ないてねぇよ!」
「…もうそろそろいいか。」呆然と見続けたローは、やがて口を開けた。
「あ、こりゃ待たせて失礼。」
「ん?どうした、トラ男?」
「…おまえ、仲間を助けたかったんじゃなかったのか?」
「あ、そうだ!ゾロたちはどこ言ったんだ?」
「ルフィ…」大まかな話はもうすでにエースから聞いたから、ローが何を言おうとしてたのか見当が付く。だからって、その分楽になるわけではない。
「さっき言ったとおり、お前の仲間は…さらわれたんだ。」
「さらわれた!?」
ナミさんとチョッパー君は当然の反応。ゾロさんは黙って硬い表情で聞き続けてる。ルフィは…
「さらわれた~?」
間抜けな声で、手を頭の裏に置いたリラックスポーズで、その言葉を戸惑う。
「ああ、変な奴らに連れてかれた。」
「連れてかれた~?」
「ああ、間違いない。あいつらは、連れ去られたんだ。」
「あいつらが?」
…全然話が進まない。
「つまりだルフィ。変な霧があっただろ?お前の仲間を助けたければ、その霧から始めなきゃいけねぇんだ。」
「おお!」ポンと手たたくルフィ。「不思議霧をやっつければいいんだ!」
「あ、まあ、そういうことだ。」
「なんだ、そういうことか~。トラ男が分け分かんねえこと言うから~。」
「…」すっかり絶句したロー。ゾロは同情の目。
「はぁ…まったく…」ナミはあきれ返りながら、何か思い出したように、今度は私に向かってしかめっ面で怒鳴る。
「であんたはどうなのよ!」
「はい?」
「「はい」、じゃないわよ!仲間が大変なことになってる時に、あんた一人で勝手に出かけて…」
「いやだって黒丸が…」
「問答無用!あんたがいたら、どうにかなったかもしないものを…!」
「いや、それはない。強いものも落とし入れる霧だ。黒天使屋がいても、結果は変わらない。」
「じゃあ!もしあんたが森の中で襲われたら?あんた一人で…」
「大丈夫さ。ずっと俺が付いてたから、捕まえさせはしなかったさ。」
「…せめて私がこんな危険なところに…」
「それはただの悪あがきだろ。それにさらわれるよりはマシだろ。」
「あんたたちは黙れ!」交互に突っ込むロー、エース、ゾロに吹っ切れるナミ。うう…やっぱり言ってから出かけたほうがよかったかな…あ、でも。
「まあ、勝手に出かけたのは謝るけど、そのおかげですごいものが…」
「何よ!今更すごいものが出ても…」
「「幻のしずく」のありかがわかったのよ!」
「「「幻のしずく!!?」」」狙い通り、ナミ、ルフィ、チョッパーの三人が目玉光らせる。
「そうよ!黒丸は見つけてくれたのよ!その華麗なる秘宝の眠る門を!」
「野郎ども、いくぞぉぉぉ!」
「お宝~~」
「うおおお!俺もがんばるぞぉ!」
…あらら、船長と船医はともかく、航海士も駆け出しちゃった…って。
「ちょ、ちょっと、場所わかってるの?黒丸、いくよ!」
「おい、おまえ…」
「ゾロさんは絶対エースさんから離れない!」
「…!」
「…毎度、弟がお世話になってるようだな。」
「はぁ…また面倒ごとになりそうだ。ほらロロノア、ついて来い。」
「俺の弟の相棒を迷子にさせねえ!」
「うっせえ黙れ!」
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~不思議門前~
「お~い、どこ行ったの…あ、いた!」
黒丸を先に行かせたのが正解だったみたい。さっき見つけた門の周りに、三人がいた。
ルフィとチョッパーは予想通りの反応。門の周りを探索し、ワクワク感をあふれさせる。私が見る限り。ただのコケだらけの石の遺跡にしか見えないが、二人にとっては、宝なんだろう。
「すげぇ!冒険のにおいがするぞ!」
「ホント!何もにおわねーぞ!」
「分からねーか?ゾクゾクするんだ!」
「おお!確かに、ゾクゾクする!これが冒険のにおいか?」
「ああ!すっげぇ冒険のにおいがする!」
ちょうどみんなが来たところで、ナミが発言した。
「これが、さっき言ってた…?」
「ええ。エースさんが言ってた「門」よ。私もよく原理がわからないけど…」
「まあ、俺も詳しいことは噂でしか聞いてねえからな。」エースはどこからもなく本を取り出し、パラパラとめくる。「最近、世界中に変な霧が広がって、それに入ったものが行方不明になってることを知ってるか?」
「いや、初耳だけど…?もしかして」
「そうか…いや、まだつながりがあるとはいえないけど…お前らはともかく、俺とローはその霧でここに連れて来られたらしい。」
「ええ!そんなことが可能なのか!?」
「落ち着け、トニー屋。まだその霧なのか、それにまぎれて誰かがここに送ったのか。まあ、空島だということは、後者は難しいが。」
「ん?じゃあ、おめえらだけここに着たのか?白ひげ…のおっさん達は?」
「さあな。」エースは、困ったような顔で言う。「まだ新世界上か、ここにいるのか。無事かどうかすらもしらないんだ。」
「俺の仲間だ。馬鹿騒ぎばかりする連中だが…余りにも静かだ、今は。」
ああ、ベポさんたちのことだ。確かに、ルフィさんたちのように、賑わいがすごい。普段のローとは対照的に。やっぱり、ローさんも心配してるのか…
「…そうか。」それで納得したのか、ルフィはそれ以上追及しなかった。代わりに、再び門に注目を向ける。「で、これどうすればいいんだ?」
「そうだな…実は、ある人がここに入るのを目撃したんだ。」
「本当!その人に教えてもらえば…」
「その人がロビンたちをさらったんでしょうが!」
ナミさん、ナイス推理!
「まあ、それはわからねえ。しかし、まず俺たちが入るためには、夜にならなきゃいえねえんだ。後、なんか条件が必要みたいだが…少なくとも、時間はそうでなきゃはじまらねぇ。」
「そう、か…」ゾロはそこであくびをした。ま、まさか…
「寝る。」
…やっぱり。
「ちょっと、ルフィまで何言って…」
「「「ぐおぉぉぉ…」」」
「本当に寝るな!特に兄貴!」
でた…エースさんの悪い癖。
「チョッパー、これどうにかできない!?」
「ごめん!「すぐに寝ちゃってしまう病気」はまだ検索中なんだ!」
ウソップさん、また何か吹き込んだね…「えと、ローさん。いいんですか、これで?」
「かつての縁もある。麦わら屋はこういう男だ。今は何もできない。ゆっくりと体を休もうじゃないか。」
「はぁ…ふああ…」そういえば、なんか、疲れた…
「そんなこと…言っても…」
「俺…走ってばっかだから…」
あらら…ナミさんもチョッパーさんも寝ちゃったよ。
ま、いいかな。見聞色ですぐに危険は分かるし…ちょっと…シエスタでも…
「おいで、黒丸。」
静かに地面に仰向けになり、相棒をぬいぐるみのように抱きながら静かに落ち着く。意識が薄れ、眠りに入るのは時間の問題だった。
今日は…いろいろあったな…
そうのんきな事を最後に、考えるのをやめた…
深夜のこと。
不思議門の前に、七人の人物が寝転がってた。あるものは寝相悪く、ある人は静かに。状況を知らなければ、のんきにキャンプをやってるかのように見える。
ただし、テントは張ってないけど。
とたんに。
ブォン…
門の周りに、不思議な力が現れる。虹色に光る門には、誰も目は覚まさない。
やがて…門口が激しく光だし…
…ずいぶんと長い間投稿してないような…
すみません…非常にすみません…