ONE PIECE アンリミテッドドリーム ~羽ばたく天使と夢の狭間に~ 作:陰陽の使者
…なんか、適当てことも、気をつけなきゃね。
適当…とは、もちろん船長さんのこと。
ルフィさん…危険性を感じなくて、冒険好き。だからいつも無鉄砲に突っ込む癖が付いてる。
まあ、それでこっちの命は何個あっても足りないぐらいだけど…それでこそルフィさんだから、いいか。
それはおいといて、と。
「…ルフィさん。どうしたんですか、それ。」
空を一回りし、みんなのところに帰って見たところ、彼は、シャボン遊びに飽きたらしく、今度は座り込みながら、彼にとっての最高の暇つぶしをすごしていた。
…たぶん、わかるんじゃないかと思うんですけど。
「ん?ん、んん~ん~」
「言ってる事がわからん。」
どこからもなく現れた肉を束で次々と口をいっぱいにする。
しかも…
「チョッパー、ちょっとこっちに来てくれないかしら?」
「ん?なんだアイル?」
「いや、ちょっとこれなんだけど…」
「…おおお!光ってる~!」
そのとおり。私の握ってる骨付き肉は、虹色に光っていた。不思議に、周囲と同じように。
「うん…ちょっとこれなんか危ないのかどうかチェックし…」
ビヨ~ン、ガシ!!
「…ってああ、ルフィ!」
「コラ、ルフィか!勝手に食べ物拾うな~!」
「んんん~ん~んん~!(だっておいしいんだも~ん!)」
しっかりモードに突入した
「…」
「よう、どうしたアイル。」
「あ、エースさん、実は…ってあなたもですか!」
エースの片手に、とびっきりデカイ肉が握られててた。兄弟同士なにやってるんだ…
「ああ、これか?やらねえぞ。」
「いや別にいらないって」
ZZZZ
「…もういいや。」すやすやと眠ってしまったエースさん。なんとなく想像できたけどね。適当に流すことになった。
そういえば、後の三人は…ああいたいた。
「だから何で俺がこんなこと…」
「うっさい!黙ってやんないと、借金三倍にするわよ!」
「…!」
「お前らで勝手にやるのはいいが…なんで俺まで?」
「あら、私に助けられた恩を返すつもりはないの?」
「は?いったい何の」
なんか途中からまずい方向いってるから無視してと。
そっちも突如何か現れたらしい。今度は虹色にきらめく巨大な宝石に乗っかり、ナミさんはゾロさんとローさんになんか支持してる。男二人とも刀を抜いてるところを見ると、何か彫刻でも切り取るのだろうか?…ローさん一人でも十分な気が…
「うーん…経験するにつれ不思議でしょうがないね~。どう思う黒丸…て。」
カ~?
「あんたもかぁ~!」
黒丸のやつ…虹色の高級そうなバードフードをかじってる。
「あんたいつの間に!?私を差し置いてあんなおいしそうなものを!(食べないけど)」
完全に自分の胃袋に集中してしまった使者に噛ま…いや突かれた気分だ。
「う~ん…みんなすき放題にやってますね~。なんか心外…」
私は…疲れた。ちょっと休むかな?ふかふかなベッドかなんかで休むかな…
「ああ…ここにしようかな?スポンジみたい…」
ふかふかな地面に腰掛け、眠りに…
「…って、え?」
…と思ったが。
「ん〜?」
「あ?」
「何だ?」
ルフィさんとゾロさん、エースさんも気づいたのかな。ローさんも、警戒してる様子。見聞色とはいいものだ。
「なに…どうしたのよ、みんな?」
ナミも、雰囲気で何かおかしいと感じたみたい。と、そのとき…
「あぶねぇ!」
ブン!
一番早く反応したゾロは、ナミを強引に倒す。そうでもしなきゃ、ナミは今頃…
「くっ…こいつら!」
その頭上に、さっき戦った虹色の人影が、腕を振った後の状態で立っていた。
「あ、こら!肉返せ~!」
「焼き殺すぞ!」
い、今のはエースさん!?いつの間にかルフィさんと一緒に人影から肉を奪い返そうとしてる。チョッパーは、その人影を、
「くそ…追ってきやがったか。」
ローさんは片手に刀を、もう片手で力を溜めてる。何をするのかは一目瞭然か。
だったら…
「黒丸!」
カァ!
私の相棒はたちまち鎌に変身し、私の右手に収まる。ちょうど人影が私の周りに集まってきたところで…
シャァァァーン
体を回転させ、切り刻む!
…しかし。
「ま、まだいるの?」
私がやったまもなく、すぐに何対か現れる。すぐに黒丸を構えなおすが…
「天使屋、伏せろ!」
「え?」
「ROOM」
「!」その言葉の意味を理解し、あわててうつ伏せになる。
す…
真上になんかかする音がしたと思ったら、次々と人影が消滅する。
と同時に、次々と現れる。
「く、きりが無い…麦わら屋!」
「
ボッゴォォォン
「ン?なんかいったか、トラ男?」
「ひとまずここを引くぞ!さっさと逃げろ!」
「「「えええええ!!」」」
「麦わらはともかく…なんでエースとナミもだ!」
「ちょっと!海賊ならもっと宝物に目がないように…」
「あいにくだが、俺は医者でね。」再びROOMで敵を切り裂くローさん。「金の心配をしてる暇あったら、さっさと逃げろ!」
「でも…」
ドスン
「…!」
見聞色で、後ろにさらに敵が現れたのに気づけたものの…その後がだめだった。
ギャリン!
「あ、黒丸!」
恐るべき強力で武器を飛ばされてしまった。
あわてて後ろを向くと、一回り大きな人影が三体並んでた。チョッパーの
「く…黒丸の仇!」
死んでないと知ってても、黒丸にひどいことをした一体に、指を突き立てる。
「指銃!」
指を弾丸並みの硬さと速さで飛ばすが…
「…!ぐ…」
「アイル?」
真っ先によってきたのがルフィ。後ろに少しよろけた私を、驚くべき優しさで受け止めた。
「ル…ルフィさん…指が…」
いうまでもない。私の指…妙な角度に折られてしまってる。
雑魚のはずなのに、なんて硬さ…
「…!麦わら屋!」
ローさんの叫び声で、われに返る。
いつの間にか、無数の人影に囲まれてしまった。小さいのが集団として、ところどころ馬鹿力の奴も。
「うわああ~~~~!囲まれた~~!」
「アイルがあれ一体に適わないのに、何体いるのよ!」
「…!」
ゾロは、三本とも刀を抜き、エースは体中に炎を生む。ローさんは手を広げ、ルフィは私を下ろした後、対戦姿勢となる。
静かになる空間。しかし、その殺気は治まらない。
…前触れもなく襲い掛かってしまった人影に囲まれながら…
「やっぱり、適当はちょっと危険だね…」
ちょっと暢気にに私はつぶやいた…
「…ちっ。逃がされたか。」
草原に残されたのは、大量の肉、クリスタル、なんかわからない粒の山。
そして、七個の石ころ。
「トラファルガー…気づきやがったのか。この世界の性質に。…まあいい。そのうち見つかるだろう。それまでの辛抱だ。」
男はつぶやいた後、現場に背を向き去ってゆく。
…金属のようにきらめく右腕をぶら下げて。