もし炭治郎のところにしのぶさんが来てたなら?   作:卵かけ太郎

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第十話

「始まりの呼吸?ですか…」

炭治郎にも身の覚えのない言葉が出てきた。

 

「そう、始まりの呼吸又の名を日の呼吸という、今ではもう使い手のいない呼吸法……」

 

「では御館様、その日の呼吸とは一体どのような呼吸法なのでしょうか?」

煉獄杏寿郎が質問をする。

 

「現在皆が使っている呼吸の源流でそこから、炎、水、風、岩、雷の5つの呼吸が生まれ、日の呼吸の使い手の剣士は鬼舞辻をあと一歩のところまで追い詰めたと煉獄家で代々記録されているよ。」

 

「なんと!!我が家にそんな記録があったとは!!」

驚きの声を上げる煉獄

 

「確かに炭治郎の呼吸は特殊ですが、実家の神楽舞で使用する呼吸法と型です。まさかそんなことがあるのですか?」

しのぶが意見を述べる。

 

「そうだねしかし、しのぶからの報告にあったヒノカミ転じて日の神、つまり日の呼吸を伝承するための神楽舞だったのではと考えたんだ。」

 

不死川が炭治郎を一目見て

「こんなガキがそんな大層な呼吸を使えるのかねぇ?」

続いて宇髄も炭治郎を見る。

「そうは見えねぇな、地味地味だな!!」

 

「(仕方ないが…随分ひどい言われようだ…)」

少し凹む炭治郎

 

「もう一つ炭治郎の付けている耳飾りだけど、それは無惨を寸前まで追い詰めた剣士が付けていたものと同じものである可能性が高い。」

 

無惨という単語に柱に衝撃が走る。

 

「おい、お前それをどこで手に入れた?」

御館様の言葉を聞き伊黒が声をかける

 

「これは先祖代々受け継いできた耳飾りで、父から貰いました。父からはこの耳飾りと神楽は受け継いで行かないといけない、ヒノカミ様との約束…そう聞いています」

 

「ということはヒノカミ神楽は、やはり日の呼吸である可能性が高いということだね。」

 

炭治郎の説明を聞いてさらに信憑性を増す。

「良くやってくれたねしのぶ、途絶えていた呼吸の発見、素晴らしい成果だよ。」

 

「いえたまたま、出会ったのが私だっただけで、私は何もしていません。」

 

「いやきっとあの現場に行ったのが別の人間だったら、今のような結果にはなっていないだろう。」

 

「多大なる評価、ありがとうございます御館様。」

 

「こちらこそありがとうしのぶ、炭治郎を立派な剣士として育てておくれ。」

 

「はい、もちろんです御館様。」

 

「炭治郎もしのぶの元で頑張るんだよ。君たち兄弟の立場はきっと鬼殺隊の中であまり良くはないけど力をつけて皆に認められるよう頑張るんだよ。」

炭治郎を真っ直ぐ見つめ返答を待つ

 

「はい!!立派な剣士になってみせます。」

 

「うん、頑張るんだよ。そうだ、最後に炭治郎にも見ててもらおうか。」

 

「?何をですか」

 

「まぁ見てて、あまね刀を」

あまねと呼ばれた女性から刀を受け取り、それを見て柱全員が姿勢を正す。そして御館様が再び話し始める。

 

「胡蝶しのぶ、これより『蟲柱』に任命する。悪鬼滅殺の文字と共にどうか沢山の人を助けてあげてほしい。」

 

しのぶさんが、御館様の前まで移動して、膝立ちになり刀を受け取りながら

 

「御意!!」

 

凛と力強く返事をした。

 

 

 

 

それから退出を促されて、隠の人に連れられて禰豆子の待っている部屋に移動する。

「(御館様すごい人だったな〜しのぶさんの柱就任も見られてよかった…)確か、継子の方が禰豆子を見てくれてるんだっけ?」

 

「可愛いわね!!きゅんっとしちゃうわ!!」

部屋の前に移動すると中から声が聞こえたので襖を開けると、桃色の髪の人が禰豆子と一緒に遊んでくれていた。

 

「あっすみません禰豆子と遊んでいただき、ありがとうございます!!」

 

「あっこんにちは!!禰豆子ちゃんって言うのね、鬼って聞いていたけどとってもいい子ね!!」

シュバババと禰豆子をくすぐり戯れついている。

「キャッキャ」

優しい人柄に禰豆子もすっかり懐いている様子だ。

 

とても優しい匂いがする…

「はい、ありがとうございます。俺はしのぶさんの継子で竈門炭治郎と言いますよろしくお願いします。」

 

「ええぇーしのぶちゃん柱になってすぐなのにもう継子がいるなんてすごいわ。しかも男の子なんて!!私は甘露寺蜜璃って言うわ。炎柱の煉獄さんの継子をやってます、継子同士仲良くしようね!!炭治郎くん!!」

 

「はいよろしくお願いします。甘露寺さん!!」

 

元気で可愛らしい人だな〜と思わず見惚れていると

 

「?どうかしたの??」

 

「あっいえ可愛らしい人だなと思いまして…(しまった、口を滑らせた。いきなりこんなこと言うなんて軽薄でしかないぞ。馬鹿か俺は!!)」

怒らせてしまうと少し身構えたが、

 

「かっ可愛い?私が??」

甘露寺さんから困惑している匂いがする。

 

「えっ、えぇとても可愛いです。桜色の髪もとても似合っていて素敵です!!(もう行くしかない。ここで違うと言っても失礼になるし、言った言葉は本心だ。取り消せない!!」

 

「……」

なんだろう…鬼になってからもなる前からも、見たこともないような、冷たい目で禰豆子が俺を見ている気がする。

 

「……ほんとに可愛いと思ってるの炭治郎くんは?」

 

「…はい!!それは間違いないです「炭治郎…」はい!!!」

 

突如後ろから声をかけられる。

 

「………」

恐怖で振り向けずにいると、

 

「炭治郎?振り向かないんですか〜」ツンツン

指で背中をつつきながら声をかけてくる。

 

「あっ、しのぶちゃん!!」

炭治郎の影で見えなかったしのぶに気が付き声をかける。

 

「甘露寺さん、こんにちは。うちの弟子が申し訳ありません。変なことされませんでした?」

 

「変なことなんてされてないよ〜禰豆子ちゃんは可愛いし!炭治郎くんは、出会ってすぐなのに、可愛いとか髪が綺麗とか言ってくれてすごく嬉しかったよ!!」

 

「へーそうですか…初対面の女性でも口説くんですね炭治郎は…」ドスドス

先ほど背中をつく威力より威力が上がる。

 

耐えかねて後ろを振り向き土下座を敢行…

「違うんです。しのぶさん、別に口説こうとか思ったわけではなく、単純な本心を言っただけなんです!!」

 

ドカァアアアン

 

そのまま蹴飛ばされて気絶した。

 

 

 

 

 




駆け足柱合会議でした!!
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