もし炭治郎のところにしのぶさんが来てたなら?   作:卵かけ太郎

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前回より短いですが最終選別編開始です。


第十六話

「では炭治郎、気をつけて行ってくるのよ。」

「お気をつけて。」

「「「気をつけてください。」」」

 

「はい!!!」

しのぶさん達に見送られながら、蝶屋敷を出る。

 

 

最終選別が行われる『藤襲山』しのぶさんに聞いた話では、一年中藤の花が咲き誇り、その中に閉じ込められた鬼達から身を守り、生き残ることが隊士になるための条件…

 

「確か今回の最終選別に、カナヲも参加すると言っていたな。」

昨日、カナエさんの鎹鴉が大慌てで蝶屋敷に飛んで来て、カナヲがいなくなり、日輪刀が一本無くなっていることから、最終選別に参加したと判明したそうだ。

 

「確かカナエさんは鬼殺隊に入れるつもりはないと言っていたような…」

 

だとしたら自分の意思で最終選別を受けようとしているのかな?

 

しばらく歩いていると藤の花が咲き誇る山に着いた。

 

「ここが藤襲山、うちの山とは随分違うな…(あと藤の花がしのぶさんの匂いに似ていて少し落ち着く)」

少し山を登ると数人の刀を持った人たちがいた。

 

「あっ、炭治郎。」

突如声をかけられる、振り返ると狐の面を頭につけて、髪の毛を蝶の髪飾りで横にまとめた女の子だった。

 

「もしかして、カナヲか?」

 

「うん、久しぶり。」

 

前に会った時は一年半ぐらい前だけど随分明るくなったな。うん、いいことだ、けど…

 

「あぁ久しぶり。でも、カナヲだめじゃないか。カナエさん達が心配してたぞ。」

 

「ごめんなさい…」

 

「でも、ちゃんと自分でやりたいことを決められるようになったんだな。偉いぞカナヲ、お互いに頑張ろうな。」

 

「うん!!」

 

「そういえば、その髪飾りとお面はカナエさんと義勇さんからか?」

 

「そうだよ。髪飾りはカナエ姉さんにもらって、お面の方は義勇兄さんが、昔修行をした狭霧山ってところに行ったときに、鱗滝おじいちゃんに貰ったんだ。」

 

「おじいちゃん?」

 

「そう、義勇兄さんの師匠だからおじいちゃん。」

 

「そっか、とても優しい人なんだろうね。」

 

「うん!!」

 

しばらくすると2人の女の子が出てきた。

「(あの子達は確か御館様のお屋敷にいた…)」

 

「皆さま、今宵は最終選別にお集まりくださってありがとうございます。この藤襲山には、鬼狩り様達が生捕にした鬼が閉じ込められております。」

 

「藤の花が麓から中腹にかけて一年中狂い咲いているからでございます。」

 

「しかし、ここから先には藤の花は咲いておりませんから鬼どもがおります。この中で七日間生き抜くそれが最終選別の合格条件でございます。ではいってらっしゃいませ。」

 

「じゃあ行こうか。」

「うん、そうだね。」

カナヲと一緒に入山しようとすると、

 

「くそがぁあああ、さっきからイチャイチャしてんじゃねぇよ!!!」

突然、後ろから大声を上げて金髪の男が近づいてくる。

 

「なんだ、お前は?」

 

「なんだは、こっちのセリフだ!!女の子とイチャつきやがって、最終選別は逢引き場じゃねーんだよ。鬼殺隊舐めんじゃねぇぞ。」

 

「別にそんなつもりで来ていないぞ俺たちは、なぁカナヲ?」

「うん。」

 

「自然にやりとりしてんじゃねぇよ!!羨ましいなぁ!!!」

 

「何を言ってるんだ……お前は?」

「?」

 

「別の生き物を見るような目で見てくるんじゃねよ!!くそがぁあああ」

 

「少し落ち着け、俺は竈門炭治郎。お前の名前は?」

 

「…我妻善逸。」

 

「そうか、善逸よろしくな!!」

 

「あぁところでそっちの可愛い子は?」

 

「……カナヲ」

少し昔のカナヲに戻りながら挨拶をする。

 

「えっ、なんか警戒されてる?」

 

「あの御三方、そろそろ出立していただいてよろしいでしょうか?」

 

他の選別参加者は入山しているようだ。

「あっすみません、2人とも行くぞ。」

「うん!」

「あっ待ってよ炭治郎、カナヲちゃん。」

 

カナヲと善逸を連れて藤襲山に入山していく。

 

 

 

二人と一緒に山に入山してしばらくすると、早速二匹の鬼が出てきた。

 

「ぎゃああああ、鬼ぃいい!!!」

「早速出てきたな。」

「炭治郎どうする?」

 

「ここは俺に任せてくれ。」

二人より少し前に出る。

 

「うんわかった。」

「頼むよぉ炭治郎〜」

 

「おいお前ら、戦う前に一つ聞いておきたい。鬼を人間に戻す方法は知っているか?」

鬼に話しかけてみるが、

 

「ひひっ久しぶりの獲物だぁ三人もいやがる!!」

「俺が食うんだテメェは引っ込んでろ!!」

 

無視して、こちらに向かって走ってくる鬼に対して、日輪刀を抜き全集中の呼吸を強く行う。

 

『ヒノカミ神楽 灼骨炎陽』

 

前方広範囲を薙ぎ払い鬼の首を纏めて薙ぎ払う。

 

チンッと刀を納めたときには二匹の鬼は完全に消滅していた。

 

「すごい…」

感嘆の声を上げるカナヲと

 

「えっ何今の?刀納めたところしかよくわかんなかったんだけど、っていうか炭治郎から聞こえる音が今まで聴いたことないぐらいすげぇ音してんだけど!!」

炭治郎から聞こえる音にビビり散らかす善逸

 

「鍛錬は無駄じゃなかった!!強くなっている!!(しのぶさんが倒した時は体が残ったけど首を落とすと消滅するのか…成仏してください…)」

今までの鍛錬が無駄ではなかったことが証明でき喜ぶ炭治郎だが、そんな安息は一瞬で崩れ去る。

 

 

「うわあああああああ、助けてくれ!?聞いてないぞ大型の異形が居るなんて!!」

 

 

「「「っつ」」」

息を呑む三人。

 

悲鳴の聞こえたほうを見ると、とんでもないデカさの鬼が少年を追いかけていた。

 

 




日刊ランキング7位に入ることができましたこれも皆様のおかげです、これからも頑張って投稿続けていきますので、よろしくお願いいたします。
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