もし炭治郎のところにしのぶさんが来てたなら?   作:卵かけ太郎

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第二十話

蝶屋敷にあてがわれた二人の寝室の縁側で

 

「ねえねえあなた、しのぶと炭治郎くんどうなると思う?」

 

「……どうだろうな…炭治郎は長男だからな、意外と炭治郎から行くんじゃないのか?」

 

「そうね、炭治郎くんは自分の気持ちに気付いてるみたいだし、きっとそうね。」

 

「……そんなこと言ってたか?」

 

「強いて言えば姉力かな?」

 

「ふふっまたそれか…」

 

「でも、これからは母力に強化されるから覚悟しててね。」

 

「あぁそうだな、俺も頑張るからこれからもよろしくな、カナエ」

 

「えぇよろしくね、あなた。」

月明かりに照らされて、お互いに特に合図するわけでもなく自然と影が重なる

 

 

 

 

なほ・きよ・すみ寝室

「ねえねえ、さっき廊下で見たんだけど…」

 

「えっ、何を?」

 

「炭治郎さんがしのぶ様のことを横抱きで運んで額に接吻してたの!!」

 

「「きゃぁああ」」

 

「炭治郎さん、意外と大胆!!」

 

「すごいなぁ、大人だなぁ」

 

「いいなぁ…しのぶ様、殿方にそんなに情熱的に迫られるなんて…」

 

「「「いいなぁー」」」

 

まだまだ少女であるが恋愛適性は一番高いかもしれない。

 

 

アオイ・カナヲ寝室

 

「カナヲ、なんでわたしの部屋で寝ることになってるのよ。」

 

「アオイ、嫌だった?」

 

「そんなことないけど、不思議に思ったのよ。」

 

「カナエ姉さんたちは、二人で一緒にいてほしいし、しのぶ姉さんは今気絶してるし、炭治郎は男の人だから。」

 

「消去法じゃない!なら一人で寝ればいいじゃない。」

 

「一人は嫌なの…」

 

「(随分感情を出せるようになったわね…成長ってことかしら?)はぁ仕方ないわね、いいわよ。」

 

「!!ありがとうアオイ!!」

 

姦しくそれで楽しく夜が更けていく。

 

 

炭治郎の寝室

 

「禰豆子〜」

 

「ムゥー」

 

膝の上に禰豆子の頭を乗せながら語りかける。

 

「兄ちゃん、好きな人ができたんだ。」

 

「ムー?ムー!!」

 

「うん、しのぶさんなんだけど、こんな気持ち恩人に持つなんていけないよな…」

 

「ムームー」フリフリ

首を左右に振る禰豆子。

 

「違うって?好きになってもいいのかな?何も出来ていない俺なんかがしのぶさんを好きになって…」

 

「ムン!!」

 

「そっかありがとう禰豆子…」

 

 

翌日

 

「姉さんたちもう帰るの?身重なんだから無理しちゃだめよ。」

 

「大丈夫よ。カナヲの任務もあるしそろそろ帰らないと、あと少しぐらい運動しないとだめなのよ?」

 

「はぁわかったわ、なるべく安静にね、義勇さんも姉さんをよろしくお願いします。」

 

「あぁ任せておけ。」

「ふふありがとう、あなた。」

カナエは義勇の腕に抱きつく。

 

「じゃあ、またねみんな!!」

「では失礼する。」

「またくるね!」

 

嵐のように一日が過ぎ、水柱の家族は帰って行った。

 

 

 

数日が経ったころ

 

笠に風鈴をつけひょっとこのお面をした男が一人蝶屋敷に来ていた。

 

「俺は鋼鐵塚と言う者だ、竈門炭治郎の刀を打ち、持参した。」

 

「竈門炭治郎は俺です、中へどうぞ。」

刀鍛冶の人が来ると聞いて門前で待っていた炭治郎

 

「炭治郎、刀鍛冶の方はいらっしゃったのかしら?、あら鋼鐵塚さんなんですね、炭治郎の担当は。」

風鈴の音が聞こえたのかしのぶさんも出てきた。

 

「へぇお前継子か、それに日の呼吸とか言う変わった呼吸を使うらしいな。おっ、それに赫灼の子じゃねぇかこりゃ縁起がいいな。」

 

「いえ、俺は炭十郎と葵枝の息子です。」

 

「そう言う意味じゃねぇよ、目ん玉と髪の毛が赤みがかっているだろ、火仕事をする家ではそう言う子が生まれると縁起がいいって喜ばれるんだぜぇ、こいつは刀身も赤くなるかもな。」

 

「ここで広げられると困るので、中へどうぞ。」

風呂敷を広げそうになる鋼鐵塚に釘を刺し屋敷の中に通し

 

 

道場の方に通されて刀を受け取る。

「さぁさぁ刀を抜いてみなぁ、日輪刀は通称色変わりの刀と言ってなぁ。持ち主によって色が変わる。」

 

「はい。」

言われた通り刀を抜きしばらくすると、

 

鋼色の刀身が黒く染まり始める。

 

「黒!!」

 

「黒ですね…」

 

「えっ黒だと何か問題があるんですか?」

 

「うーん…そうですね、あまり見ない色ですね。」

 

「キーッ!!俺は鮮やかな赤い刀身が見れると思ったのにクソーッ」

 

 

それから大暴れし始めた鋼鐵塚さんを宥めていると一羽の鴉が飛んできた。

 

「竈門炭治郎任務ダァ、ココカラ南西ノ街ニ向カエ〜鬼狩りとして最初ノ任務デアル〜」

 

「あっ任務ですね…」

 

「もう初任務の門出なのに締まりませんね、では準備を行なってすぐに出立してください炭治郎。」

 

「はい!!」

 

 

 

 

禰豆子が入った金属製の箱を背負う。

 

「重っ」

 

ドン!!っと強い衝撃が後ろから入る。

「違う禰豆子、重いのは箱で禰豆子が重いわけじゃないぞ。」

 

「ふふっでは気をつけて行ってきてくださいね?」

 

「あのしのぶさん、動けないことはないんですが、重いんですけど…」

 

ドン!!

 

「いやだからな禰豆子違うぞ、箱のことであって禰豆子が重いわけではないぞ。」

 

「(あの時、カッなってそのまま金属製で作っちゃったけど、普通に重いわよねあれ…)道中で別の箱があったらいくらでも変えていいからね。」

 

「いいえ、変えません!!(こんな重い箱でもしのぶさんからの贈り物だ、大事にしなくては!!)」

 

「(えっ怒ってるのかしら…)そっ、そうほんとに気をつけるのよ。」

 

「えぇ気をつけて行ってきます!!」

 

炭治郎を見送った後しばらくして外にアオイが様子を見に来たら、罪悪感から門の前でうずくまっているしのぶの姿を見つける。

 

「あれ、しのぶ様どうしました?」

 

「炭治郎に嫌われちゃったかもしれない…」

 

「あぁ…あの重い箱のことですか」

 

「えぇ…あれはやり過ぎてしまったなって思いまして…」

 

「そうですね、あれは流石にやり過ぎです。」

 

「やっぱりそうですよね…」

 

「なんでそんなに怒ってしまったんですか?」

 

「禰豆子さんが同行することになって、少し羨ましかったから……」

 

「(子供ですか…最近、炭治郎さんとカナエ様が絡むとポンコツですねこの人は…)そうですね、もっと感情の制御ができるようにならないといけませんね。」

 

「感情の制御……わかったわやってみる、ありがとうアオイ。」

 

「えっ…あっちょっ…」

引き止める前にそそくさと屋敷に入っていくしのぶ様

「なんでしょう…だめそうな予感しかしないですね…」

 

 

 

 

 

「蝶屋敷から出たけど確か南西の町に行けばいいんだったよな、よし頑張るぞ!!」

 

背中に感じる重みに気合を入れ直し南西の町へと走る。

 

 




前話もたくさんの感想ありがとうございます!!
カナヲサイドを書いた方がいいのはわかるんですけど
書く暇がないジレンマ……
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