もし炭治郎のところにしのぶさんが来てたなら?   作:卵かけ太郎

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第二十三話

「南南西、次ノ目的地ハ南南西、急ゲ、チョットスゴイ剣士〜」

 

「わかったから!!その呼び方はやめてくれ!!」

 

珠世さん達と別れてから鎹鴉の指示で、南南西に足を伸ばしている。

 

「頼むよ〜頼む頼む頼む、結婚してくれぇ〜」

 

声が聞こえた方を見ると、女性に泣きながら迫る見覚えのある金髪が目に入る。

「あれは、善逸か?」

 

すると一羽の雀が飛んできた。

「チュン!!チュンチュチュン」

 

「お前…わかった、止めて来るよ。」

 

「頼むよ、結婚してくれ!!お願いだよぉ」

 

「おい!!善逸、何やってるんだ!!」

襟を掴み女性から善逸を引き離す。

 

「えっ炭治郎?邪魔しないでくれ、今この子に結婚を申し込んでいる最中だ!!」

 

「なにをいっているんだ?どう見ても無理矢理迫っているようにしか見えなかったぞ。」

 

「そんなことないよ!!俺のことが好きなんだろ!!ねぇそうだよね!!」

 

パァン

 

「私がいつあなたに好きと言いましたか!!わたしには婚約者がいるんです、変なこと言わないでください!!さよなら!!」

 

「気をつけて帰ってくださいね。」ニコッ

 

「!!はい、ありがとうございます。」

少し顔を赤くして走っていく女性を見送ると、

 

「そんなぁ〜おい炭治郎、何時邪魔してくれてんだ!!それに最後のなんだ!!なに好感度上げてんだ!!相手は婚約者がいるんだぞ!!!」

 

「…何を言っているんだ、お前は?」

 

「っていうか、お前にはカナヲちゃんがいるだろ!!自分に恋人がいるんだから人の恋路ぐらい応援しろよ!!」

 

「ちょっと待て、俺は別にカナヲと付き合ってないぞ!」

 

「はぁあの距離感で付き合ってないとか、お前正気か!!!」

 

「昔一緒に鍛錬したことがあった仲ってだけだ、それに俺が好きなのは…はっ、もういくぞ!!」

 

「おい待ってよ、炭治郎〜」

 

しばらく歩き

 

グゥ〜

 

「どうした善逸?腹が減っているのか?」

 

「えっ、うん昨日から何も食べてないんだ…」

 

「そうか…ちょっと待ってろ。」

懐からおにぎりを一個取り出して善逸に渡す。

 

「えっ、くれるのか?」

 

「あぁ食うといい。」

 

「ありがとう…でも炭治郎は食べないのか?」

 

「あぁそれ一個しかないからな。」

 

「えっそうなのか?なら」

おにぎりを半分に割って炭治郎に渡す。

 

「くれるのか!ありがとう。」

 

「?このおにぎりの具なんだ?」

 

「あぁ浅草から出て来る時に買ったんだ、生姜の佃煮で俺の師匠が好きな料理だから思わず買ったんだ。」

 

「へぇそうなんだ…あむ、おぉ美味しい。」

 

「うん美味しいな…」

少し浮かない表情の炭治郎に気がつく。

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「いや、早く帰ってまた食べたいな〜って思ってな…」

 

「へぇ~そんなに美味しいんだ。」

 

「あぁ今度、善逸がうちに来たら作って貰えるよう頼んでみるよ。」

 

「楽しみにしてるよ。(炭治郎は修行場のことを家みたいに思ってるんだな…また今度じいちゃんに手紙でも書こうかな)」

 

「そういえば、善逸は全集中の呼吸を常に行なっていないのか?」

 

「はぁ?何言ってるの?」

 

「えっ普通、常にするものじゃないのか?」

 

「……えっ?」

 

「えっ?」

 

「「……」」

 

 

「オマエラーサッサト目的地二迎エ〜」

 

 

移動して目的地に到着すると一件の家に到着した。

 

「なんだこの匂いは?」

「匂い?それに変な音もしないか?あとやっぱり俺たち共同で仕事するのかな?」

「音?」

 

善逸と会話していると、近くの林の中に少年と少女がいるのを見つける。

 

 

「子供だ…」

「どうしたんだろ、こんなところで何をしているんだ?」

 

話しかけるが、とても怯えた様子で後退りしてしまう。

 

 

「(どうしようかな…さっきの雀に力を借りるか?」あっそうだ、えーっと…」

なほ、きよ、すみのお土産として買っていた蝶のおもちゃを取り出す。

 

数回羽の部分を回して、上から両手で押さえる。

 

「二人ともよーく見てろ、それ!!」

 

両手を離すと手から勢いよく蝶が飛び出す。

 

「「!……」」

へたへた

緊張の糸が切れたのか座り込む二人

 

「(警戒は解けたかな?)二人ともここは?二人の家か?」

 

「ちっ違うよ!化け物の家だ!!」

少年の方が勇気を出して教えてくれる。

「夜道を歩いていたら、いきなり化け物に兄ちゃんが攫われたんだ!!俺たちには目もくれないで…」

 

「それで、あの家に入ったんだな?」

 

「うん、うん…」

 

「2人で後をつけたのか?偉いぞ頑張ったな!」

 

「にいちゃんの血の後をたどったんだ、怪我したから……」

 

「そうか、なら俺と善逸で必ず悪い化け物を倒してにいちゃんを助けて来るからな。」

 

そんな話をしていると、

 

「なぁ炭治郎変な音がしないか?鼓か、なんだこの音?」

 

「音?音なんて……!!」

 

すると突如家から血まみれの男性が飛び出して来る。

 

「きゃああああ!!!」

少女が悲鳴をあげる。

「見るな!!」

急ぎ二人の視線を遮り、目を隠すように指示をする。

 

急ぎ男性に駆け寄るがもうすでに事切れていた。

 

「善逸行くぞ!」

「えぇ…」

怯えきっている善逸……

 

「………」

 

「なんでそんな怖い顔するんだよぉ…」

 

「はぁならいい、俺一人で行って来る、善逸はあの二人を頼む…」

 

「行くよーー」

善逸の了承を得た後、

 

「じゃあ二人とも俺たちはちょっと鬼退治して来るけど、もしもの時のためにこの箱を置いていく、何かあっても二人を守ってくれるからな。」

ドスン

 

「(えっ今の音何?どんな重さしてんの?)」

 

そう言い残して善逸と二人で家に入る。

 

「なぁ炭治郎ぉ守ってくれるか?俺のこと守ってくれるか?」

 

「あぁ近くにいればお前は、死なせない、でも善逸お前強いだろ?」

 

「はぁ何言ってんの弱いよ!!簡単に死ぬよ俺は!!」

 

「!だめだ!!」

 

「えっ何ぃ?」

 

「入ってきたらだめだ!!!」

 

「でも…あの箱から変な音が…」

 

「だからって置いてこられたら切ないぞ…あれは命より大切なものなのに…」

 

すると建物からうめき声のような音が突如として響き、ポン!!と鼓の音の後に、縁を隔てて立っていた炭治郎は少女と一緒に別の部屋に飛ばされる。

 

「部屋が変わった?」

 

「うぅ…」

不可解な現象に少女が泣き出してしまいそうになる、少女に目線を合わせて

 

「ごめんな?怖い思いさせて、大丈夫、俺が絶対きみを守るからな?」

 

「!……うん!」

 

「よし、じゃあ名前を教えてくれないかな?俺は竈門炭治郎。」

 

「てる子って言います。炭治郎さん…」

 

「よしいい名前だな、てる子!!」ポンポン

頭に触れながら励ましていると強烈な匂いを感じとる、すると障子の影からゆっくりと廊下を歩く鬼の姿が目に入り、急ぎてる子の口を手で塞ぐ。

 

「てる子いきなり口を押さえてすまない、でも叫ぶのは我慢してくれ。」

「……ふぁい。」

「よし、じゃあ静かに家具の影に隠れてくれ。いいな?」

 

てる子を隠れさせてから、

「今からお前を斬るぞ!!」

 

鬼に斬りかかると鬼が鼓を一つ叩く、すると部屋が90度回転する。

 

「なっ(刃が届く前に部屋の角度が変わった!!)」

なんとか体勢を立て直して壁に着地するが、

 

「きゃあ!!」

てる子は大きく体勢を崩し転んでしまう。

 

「てる子!!」

急ぎ助けに向かおうとすると、

 

バキッ!!

 

「猪突猛進!!猪突猛進!!」

 

近くの障子を激しく壊しながら、猪の皮を被り日輪刀を持った男が現れる。

 

 

 

 

 

 




半端なところですけど、最後までやると長くなりそうなので一旦切ります
評価50件ありがとございます!!評価値満たせると思ってなかったのですごく嬉しいです、ありがとうございます!!
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