もし炭治郎のところにしのぶさんが来てたなら?   作:卵かけ太郎

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第二十四話

「さぁ化け物!!俺がより強くなるために、より高く行くために踏み台となれぇ!!」

 

真っ直ぐ鬼に向かって走り出し、鬼に到達する寸前で再び鼓が打たれる。

 

ポン!!

 

すると再び部屋が回り、てる子が床に転んでしまう。

 

「ぎゃっ」

 

するとその上に猪の男が着地して、てる子を踏みつけにする。

 

「アハハ、部屋ががぐるぐる回ったぞ。面白え!!」

 

「人を踏みつけにするな!!!」

ゴン

猪の男に一発頭に拳骨を叩き落とし、

ブン

放り投げ、てる子から引き離す。

 

「がっ、痛てぇ!何すんだテメェ!!」

 

「説教してやる。そこに座れ!!」

 

「はぁ?何言ってやがる!!」

 

「いいから座れ!!人様を踏みつけにするなんて許さん!!」

 

「バカかテメェ!!そこに鬼がいるだろ!!!」

 

「関係あるか!!あんたも少しそこで待ってろ!!!」

鬼に向かって叫ぶ。

 

「えっあぁ……」

 

ポン!!

 

炭治郎の剣幕に思わず鬼が怯んだところで、別の鼓が鳴り鬼だけがどこかに飛ばされる。

 

「おい、鬼どっか行っちまったぞ!!」

 

「うるさい、まだ話は終わっていないぞ!!」

 

「……おう」

 

炭治郎の剣幕に思わず飲まれる。

 

「ところでおまえの名前は何という!」

 

「俺は嘴平伊之助だ!!」

 

「よし、伊之助。俺は竈門炭治郎だ。いいか?人のことは踏みつけてはいけない、これはわかるか?」

 

「はっそんなの弱い奴が悪いだけだろ!!」

 

「はぁそんな…てる子だって、人を踏んではいけないってわかるよな?」

 

「うん。そんなことしたら、だめだよね。」

 

「まだ、小さい、てる子にわかって、お前はわからないんだな…まぁ仕方ないか、分かんないんだもんな。」

「はぁ?」

 

「いいよ、もし見かけたらちゃんと注意してやるから安心しろ」

 

「はぁ!!わかるわ、そんなこと!!舐めるんじゃねぇぞ!!」

 

「そうか!ならもう踏みつけにしたりするなよ。」

 

「……あぁ」

 

「よし!!じゃあ行くか」

 

「じゃあ俺は行かせてもらうぜ!!」

 

「あぁ気をつけろよ!!」

 

伊之助は、そう言うと部屋から飛び出して廊下を駆けて行く。

 

「よし、じゃあ俺たちも行こうか。」

 

「うん。(すごい迫力だったな、炭治郎さん…)」

 

てる子を連れて数部屋移動すると、近くから変わった血の匂いがする。

 

「(この部屋か?)てる子、静かにな?」

「うん…」

 

スパン

 

勢いよく襖を開けると中には鼓を持った少年がいた。

 

「お兄ちゃん!!」

「てる子!!」

とっさに叩こうとしていた鼓を置き兄弟の再会を果たした。

 

「よかった、無事だった。」

 

「てる子、その人は?」

 

「この人は竈門炭治郎さん、ここまで私を守ってくれたんだよ。」

 

「そうなんですか、ありがとうございます。」

 

「うん、ちゃんとお礼が言えてえらいぞ。怪我しているだろ、見せてみろ。」

 

「はっはい…」

 

「俺じゃ簡単な治療しかできなくて悪いんだけど手当するな。(しのぶさんやアオイさんならあっという間にできるんだけどな…)」

 

「いえ、ありがとうございます。」

 

「(見たところ骨は折れてないみたいだから傷薬と包帯で治療して完了だな)よし痛かったな、これで大丈夫。痛みも引いてくるだろう。」

 

「はい、炭治郎さん。」

 

治療を済ませ、次の行動に出る。

 

「よし、じゃあ俺はこれから鬼を退治してくる、誰かが入ろうとしたら、間髪入れずに鼓を叩け…できるな?」

 

「「うん」」

 

「よしいい子だ、じゃあ俺が出たらすぐに叩くんだぞ。」

 

ギィィ

二つ隣の部屋に鬼が現れる。

ドン!!一気に間合いを詰めるために走り出す。

 

「よし叩け!!」

 

ポン!!

 

てる子たちの部屋が移動する。

 

「虫けらが忌々しい!!」

ポン!ポン!!

 

鼓が二回打たれ、また部屋の角度が変わるが、

 

『ヒノカミ神楽 火車』

 

一歩で飛び上がり空中にいることで部屋の回転を無視して攻撃する。

ザンッ

片腕を切り飛ばす。

「なっバカな…もう対応したと言うのか…」

ポン

残された片腕で鼓を叩き今度は、斬撃を発生させてくる。

 

「(両腕を持っていくつもりだったのに避けられた、なるべく実力を発揮される前に倒せって言われてるのにな…)これなら!!」

 

『ヒノカミ神楽 幻日虹』

 

特殊な足運びで回避と同時に相手の背後をとる。

 

「(くそっなんだこいつの攻撃は、切り飛ばされた腕の回復が遅いこの攻撃は当たれない!)ふざけるな!!」

 

背後に回し蹴りをして距離を取ろうとするが、

 

『ヒノカミ神楽 斜陽転身』

 

空中に飛び上がり天地を返すことで蹴りを回避して、同時に首へ斬撃を放ち首を断ち切る。

 

「なんだと!!」

首を切られたことにより声を上げる。

 

刀を数回振りチンと納刀する。

 

「はぁはぁ…凄い血鬼術だった…初めに腕を落とせなかったらどうなっていたか…」

神楽の連発により少し上がった息を整える。

 

「…小生の術は凄かったか?」

首だけになった鬼がそんなことを聞いてくる。

「あぁ凄かった、でも人を殺したことは許さない…」

「…そうか……」

その一言を残して消えていく。

 

「そうだ、完全に消える前に…」

懐から採血用の短刀を取り出して鬼の体に刺す。

 

「(すごいな本当に自動で採血してくれるのか…)「ニャア」うわぁ!?」

 

突如現れた猫に少し驚く。

 

「あぁ珠世さんの使いの猫か、びっくりした…(しのぶさんだったら失神してたかもな…)じゃあ頼んだぞ。」

 

猫の背中の鞄に短刀を入れる、鬼が完全に消えるのを確認する。

「(成仏してください)よし!はやく戻ってあの二人を連れて、この家を出よう…」

 

 

 

部屋を後にして二人の匂いを探って…

「よし見つけた、この先だな。」

 

二人の匂いする部屋の前に来た。

 

「清、てる子開けるぞ!!」

 

スパン

襖を開け二人を確認する。

 

「「炭治郎さん!!」」

 

「よかった二人とも無事か、じゃあこの家から脱出するぞ。」

 

足を怪我している清を背負い、外に向かって歩いていくと、血の匂いがしてくる。

 

外に出ると禰豆子の入った箱を守る善逸と善逸を踏みつけにする伊之助の姿が目に入ってくる。

 

「何をやってるんだぁ!!」

ドンッ

背負っていた清を降ろして、激しい踏み込みで一気に間合いを詰め、

一方的に攻撃している伊之助に攻撃する。

 

 

「(確かしのぶさんがやっていた殴り方は、大きく踏み込み、腰を回して肘を回して拳を加速させる)」

 

ドゴォン

全開の力を込めて放たれた拳は伊之助の肋に突き刺さる。

 

「ぐがはぁ!!」

 

「伊之助、さっき言ったよな?人を踏みつけにするなと?わからなかったのか?」

 

「はっそいつが鬼を庇ってるからだろ!!」

 

「ならそれには理由があるはずだろ!!なぜ話をきかない!!そこに座れ!!」

 

「はぁ?またかよ…」

先程のやりとりで、炭治郎がおっかないことを知っている伊之助は、大人しく座る。

 

「(炭治郎助けてくれたのは、ありがたいけど、あの猪に説教始めたぞ。すげぇ…)」

 

 

 

 

 




稀にですが、しのぶさんにお説教される時は、炭治郎の方が背が高いためまず座らせてからお説教が始まるため、炭治郎にもそれが感染っています。
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