もし炭治郎のところにしのぶさんが来てたなら? 作:卵かけ太郎
義勇、しのぶ、カナヲの三人は、那田蜘蛛山に向かって走っていた。
「…おい、しのぶ。少し急ぎすぎだ。」
「遅過ぎですよ義勇さん?早くしてください。」ニコニコ
「…いつまでそれを続けるつもりだ?」
「それとは、なんのことですか?」ニコニコ
「はぁ、もういい…」
「そうですか、ならそろそろ二手に別れましょう。私は西から行きます。」
「…承知した。」
「では…」
しのぶはさらに加速して義勇たちと別れる。
「はぁ、しのぶ姉さんもさっさと告白でもなんでもすればいいのに……」
今まで黙っていたカナヲが口を開く。
「……カナヲは…いいのか?」
「…うん。」
「…そうか。」
「…はぁ、カナエ姉さんに義勇兄さんにいじめられたって言っちゃおっと。」
「!!、ちょっと待て、なんでそうなる…?」
「乙女の心を勝手に読んでそんなこと言うからだよ。」
鬼がいる山での会話とは思えない会話をしている二人をよそに、しのぶは焦っていた。
「(早くしないと、大丈夫かしら…炭治郎…)」
急ぎ山中を駆け抜けていると、
「ちゅん!ちゅちゅんちゅん!!」
必死に何かを伝えようとしている雀が近くに飛んできた。
「どうしたのかしら?……雀よね?ついてきて欲しいのかしら?(一応鎹鴉なのかしら、一応ついて行きますか。)」
雀について行くと、糸で吊るされた小屋の上に金髪の隊士が倒れているのを見つける。急いで近づくと、
「はぁはぁ……」
隊士の子はとても苦しそうに息をして、手は大きく腫れ上がっている。
「(炭治郎ではないみたいですね。ですが危険な状態ですね、毒でしょうか?急いで薬を調合しないと…)」
少しして完成した薬を投与すると、症状が安定して、呼吸も穏やかになり次第に寝息の様になってきた。
「お疲れ様です、あなたのおかげで、ここの人は助かりますよ。頑張りましたね、偉いです!!」ニコニコ
「すぅすぅ…炭治郎…」
寝言で何か言い始める善逸
「(おや、この子炭治郎を知っているんですね…)」ニコニコ
「……何やっているんだ……そんな小さな女の子口説き落とすなんて……」
「………ん?」ピク
「…それに…婚約者のいる女性まで……笑顔振り撒くなんて何考えてんだ……」
「………」ぶちっ
「胡蝶様、隠到着いたしました。」
「そうですか…ではこちらはお任せしますね。付近に鬼はいないみたいですし。」ニコニコ
「ヒィッ!!了解しました。」
「(何に怯えているんでしょうか?)」
解毒薬を渡して再び移動を再開する。
「…ふふっ炭治郎?お仕置きですよ。」
義勇とカナヲはしのぶと別れてしばらく走ると、猪の皮を被った隊士が大柄な鬼と対峙しているのが目に入る。
「……カナヲ、いけるか?」
「うん、任せて義勇兄さん、先に行っていいよ。」
「あぁ、わかった。任せる。」
「(だめだ勝てねぇ…殺される…)」
走馬灯を見ながら死を覚悟した瞬間、
ドン!!
突如伊之助を掴んでいた鬼の腕が切り落とされ、地面に落ちる。
「…なんだ……あいつが…切ったのか?(あの蝶の髪飾り…伝次郎のやつに似てる…つぇえ…)」
「そこの君、大丈夫?」
地面に倒れる伊之助を見ながら声をかけるカナヲ
「俺のがぞぐに近づくな!!」
鬼が一気に間合いを詰めて拳を振り上げる。
「危ねぇ!!」
「大丈夫…」
『花の呼吸 伍ノ型 徒の芍薬』
ザン!!
一度に九つの斬撃を放ち巨大な鬼をバラバラにする。
「やっぱり花の呼吸の方が精度が高いのかな?水の呼吸は便利だけど兄さんほど威力が出ないんだよね…」
「なんだこいつ!!すげぇ!!」
「怪我してるね?大丈夫?」
「俺と戦え!!お前!!」
「今はだめ…怪我してるから暴れないで…」
「俺より強いやつを倒せば俺が一番強い!!」
「うーん…それなら、私より強い人はこの山に二人は、いるから一番じゃない……」
「なら二人とも倒して俺が一番になる!!それで炭治郎にも勝つ!!」
「炭治郎?なら三人だね、多分私より強いよ。」
「うがああああ」
暴れ始める伊之助
「もう、暴れないで…」
縄で伊之助を木に縛りつけて拘束する。
「待て、縄解いていけ!!」
「だめ、怪我してるからだめ…」
そのまま置き去りにしてその場を離れる。
「置いてくんじゃね〜!!」
炭治郎は、今糸を操る少年の鬼と対峙していた。
「ねぇ君さぁ、さっさと殺されてよ…」
二人の周りは切られた木が散乱して開けている。
「次でお前を切る!!」
『血鬼術 刻糸輪転』
『ヒノカミ神楽 円舞』
鬼の血鬼術とヒノカミ神楽がぶつかる。
「(問題ない…糸は切れる!このまま攻め切る!!)行くぞ!!」
「(なんだこいつの技は、僕の糸が切られる、まずい!!)」
円舞により糸を断ち切りながら間合いを詰める。
「終わりだ!!」
ザン!!
「そんな……馬鹿な…」
首を切り落とされて消えて行く彼に短刀を投げ採血をしたところで、
「……炭治郎、十二鬼月を倒したのか。」
「あっ、冨岡さん!!なんとか倒すことができました。あっでも急いで戻らないと、伊之助が!!」
「それは猪の皮を被った隊士か?」
「はい!!」
「ならカナヲが向かっているから問題ない。これで鬼は倒し終わったな……!!退け炭治郎!!」
ギンッ
突如何かに攻撃され、冨岡さんがそれを弾く。
「冨岡さん?邪魔しないでください……」
攻撃してきた犯人の姿を確認すると、
「しのぶさん!?なんで!!」
「炭治郎?またやったみたいですね?」ニコニコ
ずいっと炭治郎に近づき見上げるようにしながら質問する。
「……(しのぶさんが可愛い)」
「どうしたんですか〜?早く答えてください。」ニコニコ
「可愛い(ぼそ」
「……へ?」
「お久しぶりです、しのぶさん。……抱きしめていいですか?」
「ちょっと、どうしたんですか?炭治郎?ちょっと待ちなさい!」
「すん)嫌がってる匂いはしませんね、いいですね。」
ダキッ
「あっあぅ…」
声も出せず顔を赤くする
「…次会ったら、告白するって決めてたんですよね。」
「まっ待ってください!!今はだめです!少し待ってください!」
ぐっと炭治郎を押しのけて全力跳躍、
その場から逃げ出してしまう。
「あぁ…逃げられちゃいました…」
「……炭治郎、いつか殺されるぞ……」
「伝令!!伝令!!竈門炭治郎!!冨岡義勇!!胡蝶しのぶ!!柱合会議を行う出席しろぉおお」
「はぁ、よし…行くぞ。(この師弟はなんでこうやることが極端なのか…)」
「はい、冨岡さん!!」
「あぁあああああもう!!なんなのあの子はあああああああああ」
那田蜘蛛山を最速で入山して最短で下山する胡蝶しのぶがそこにいた
那田蜘蛛山編あっという間に終わらせました。
一度全部書いてみたらひたすら原作と変化がなかったため大幅にカットしたら一話で終わっちゃいました…