もし炭治郎のところにしのぶさんが来てたなら? 作:卵かけ太郎
「さてと、昨日頑張って走ったおかげで少し余裕ができたので歩きながら鬼殺の剣士が使用する特殊な呼吸方法を教えましょう。」
「特殊な呼吸ですか?」
「えぇ全集中の呼吸と言い強く息を吸い、一度に大量の酸素を取り込むことで身体能力を大幅に引き上げることができる技術です。ここまではいいですか?」
「はい!!」
「よろしい。では次に全集中の呼吸の種類について説明します。主に炎、水、風、雷、岩の五種類を基本として派生の呼吸がいくつかあります。この技術を用いて鬼の首を切り鬼を狩ります。」
「なるほど。ちなみに、しのぶさんの使う呼吸は何ですか?」
「私ですか?私は…「シノブー指令ダーコノチカクノ神社ニ鬼ガイル討伐シロー」そうですか…(これは姉さんから御館様へ連絡がいってるのかしら?)炭治郎くんの鬼殺隊体験入隊ですね。現場に向かいますよ。」
「はい!!」
夜になり荒れた廃寺に到着する。
「…ここですね。炭治郎くん、わたしの後ろから離れない様にしてくださいね。」
「はい…(血の匂いがする本堂からか?)」
「では行きますよ。」
本堂の扉を開け中を見ると数人の人が鬼に食い殺されていた。
「(あぁよかった。やっぱり禰豆子さんとは違う…心置きなくこいつらは殺すことができる)あなた?何をやっているのかしら?」
「はぁテメェら人間か?それに女じゃねぇか大人しく食われろぉおおお。」
「炭治郎くん、少し下がりますよ。」
「へぇ?ぐぇっ」
炭治郎の着物の襟を掴み本堂から飛び出して鳥居の近くまで一息で跳躍する。
「逃げるんじゃねぇよ!!」
追いかける様に本堂から飛び出す鬼
「さて炭治郎くん。私の呼吸法はまだ教えてませんでしたね?」
「えっ、えぇそうですけど…来てますよ!?しのぶさん!!」
「よく見ててくださいね…『全集中蟲の呼吸 蝶ノ舞 戯れ』」
鳥居を背に跳躍して鬼に突進して鬼の横を通りすぎると鬼の体に刺し傷の様な傷がつく。
「(すごい…いつ攻撃したのかもわからなかった…」
「はぁ攻撃したのか?鬼にそんな攻撃きかねぇよ!!この程度の傷じゃ死なないんだからなぁ!!」
「そんな…しのぶさん危ないです!?」
「大丈夫ですよ…もう終わっていますから。」
「終わってる?ぐっがああああ」
鬼が突如もがき苦しみ、しばらくすると動かなくなる。
「えっ、死んだんですか?」
「えぇ私は鬼殺隊で唯一鬼の首は切れない剣士ですが、鬼を殺す毒を作ったちょっとすごい人なんですよ。」
「……」
「あのー何か反応とかしてくれないと少し恥ずかしいんですけど…」
「すごいです!!しのぶさん、あんな綺麗な動きは初めて見ました!!」
「えっ?えぇありがとうございます…」
まっすぐ見つめられて綺麗だなんて初めて言われました…
「あれが、しのぶさんの呼吸法ですか?」
「えぇ私が使うのは蟲の呼吸と言い、筋力が足りず鬼の首を落とすことができない私が編み出した毒を用いる呼吸法です。」
「すごい…すごいですよしのぶさん!!」
「…?そうですか?他の人なら毒を使わなくても首を切ることができるんですよ?」
「その呼吸はしのぶさんの努力の証じゃないですか!!太陽か、首を切る以外で倒せなかった鬼を倒す術を作るなんて。」
「ふふっやっぱり炭治郎くんは優しいですね…」
「いえ、思ったことを言ってるだけです。」
「(この子はさっきからこちらの気も知らないで…)…もうここでの仕事も終わったのでそろそろ移動しますよ。」
照れ隠しで炭治郎を少し置き去りにして神社を後にする。
「…はい(怒らせてしまったか?でも怒っている匂いはしない?)」
的外れなことを考えながらあとを追う炭治郎
神社から移動して
「もう少し行けば目的地ですから今夜中に到着できそうですね。」
「蝶屋敷ってところでしたっけ?」
「そうです、私の姉が管理している屋敷ですよ。」
「確か柱と呼ばれる剣士に選ばれた方でしたっけ?」
「えぇとっても強くて私の大切な家族ですよ。」
「会うのが今から楽しみです。」
「姉さんもきっと喜んでくれるわ」
暗闇を二人で歩いていると先程任務を教えてくれた鎹烏が飛んでくる…
「伝令!!伝令!!花柱胡蝶カナエ上弦ノ弐ト遭遇!!花柱胡蝶カナエ上弦ノ弐ト遭遇!!」
この小説では、カナエさんはまだあいつと遭遇していなかったって言うことにしてほしいです…