もし炭治郎のところにしのぶさんが来てたなら?   作:卵かけ太郎

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第三十四話

あれから蝶屋敷に担ぎ込まれ、猗窩座と戦った三人は漏れなく骨折及び打撲と打身をして控えめに言って重症である…

特にひどいのは煉獄さんで左目に負った怪我が原因で左目の視力はもう戻ることはないと言う。しかし、そのことで引退するかと聞くと

「俺も鍛錬が足りないな!!悲鳴嶼さんは盲目でも戦っている!!俺もまだまだだな!!」

 

と笑ってまだ引退しないと言って退けた。

そして甘露寺さんも肋骨の骨折が数カ所と打撲等で怪我はしているが、後遺症などは残ることはないと言う。それに最近はよく煉獄さんの病室でお話ししているのを見かける。

 

そして俺はと言うと…

「……」ニコニコ

「……」

「何か話したらどうですか?」ニコニコ

「えっ…いや…」

 

恒例のお説教である……

いつもと違う点は俺がベットに横になっていること

 

「肋骨3本折れて、右腕はヒビに打撲、頭部からは出血…どれだけ怪我を重ねてくるんですか?」ニコニコ

「いや…すみません…」

「任務ですから怪我もします…でも心配もしてるんですよ…それに私を置いてくし…」

「ごめんなさい…」

「いっぱい心配したんですよ?わかりますか?死んじゃうかもしれなかったんですよ?」

「ごめんなさい…」

「怪我するなとは言いません。でも私の手が届くところで怪我をしてください…。絶対に治しますから……私を置いていかないで…」

そういうと、しのぶさんは泣きながらお説教を始める。

今までで一番きついお説教になってしまった…

 

「わかりましたか?もう無茶しちゃダメですからね」

「ごめんなさいしのぶさん。でも少し嬉しいですね」

「嬉しい?怒っているのよ私?」

「それだけ心配してくれるなんて愛されているんだなぁって思いまして」

「愛してるに決まっているわ。私の恋人なんですから」

「「……((なんて恥ずかしい台詞をそんな平気そうな顔で言うんですか!!))」」

互いに相手を照れさせようとして相打ちになり、顔を真っ赤にして俯く。

 

「(キャアアアアア!!なにあれ可愛いいいいい!!!!)」

ちなみにこのやりとりは、煉獄さんの病室に向かうため通りかかった恋柱に目撃される

 

「じゃあ私は、今回の騒動で怪我をした一般の人たちの治療に行くので安静にしているように」

「はい!ありがとうございます。しのぶさん」

「えぇまた後で」

そう言って炭治郎の病室を後にして、何人か運ばれてきた鬼の協力をしていたと言う人たちの治療をすることになった。

何人か治療を終えて最後の一人を治療をしていると

「あの…」

「はい、なんでしょうか?」

「あなた、額に痣のある、緋色の蝶の髪飾りを着けた少年はご存知でしょうか?」

「(炭治郎を知っている?)えぇ知っていますよ?」

「ならあなたにお話しします。今回の鬼に協力した経緯について…」

なぜ私が選ばれたのか、わからないけど話してくれるなら丁度いいわね

 

 

「……ここまでが俺が鬼に協力することになった経緯です」

「そうですか、わかりました話してくれてありがとうございます。」

思ったより悪辣な手段ですね…見たい夢を見せる代わりに人を操り精神の核を破壊して隊士たちを廃人にする手助けをさせる。

「後一つ、あの少年の精神の核についてです」

「炭治郎のですか?」

「えぇ彼の無意識領域はとても澄んでいて綺麗なところでした。」

「(へぇそうなんですか…一度行ってみたいですね…)」

「そして俺がその無意識領域で、小さな光る小人に案内されて精神の核にたどり着くとそこには、あなたにそっくりな女性が大切そうに精神の核を抱えていました。」

「私ですか?」

「えぇ多分ですけど、一番持っていて欲しい人を象ったんだと思います。それに彼女はこれをあげる人はもう決まっている、とも言っていました。多分あなたのことだと思います。」

「そう…ですか…」

「愛されていますね。どうか幸せになってください。あなたたちは道を踏み外しそうになった俺を止めてくれた恩人ですから…」

「そうですか…証言ありがとうございます。治療も終わりましたので失礼しますね。」

そっけなく言葉を放ちその場を後にする。

「(あ〜得したな)」

「どうしたのよ」

列車で一緒になった女の子が病室に入ってきて声をかけられる

「いや嬉しいって感情は隠せないんだなって思って」

「なによそれ?」

振り返り後ろを向く瞬間に花が咲いたような笑顔が見れただけで得した気分になれたのだから。

 

「ねぇねぇ炭治郎?」つんつん

「どうしました?しのぶさん」

「ふふっ呼んでみただけ」

「(なんだろうしのぶさんが帰って来てからやたら機嫌がいい気がする…)そうですか」

「ふふっ」つんつんつんつん

その後ひたすら俺をつつきまわし、満足したのかそのまま出ていき、やたら豪勢な晩御飯を一緒に食べて一日が終わった。

 

 

 

 

 

ここ最近、甘露寺蜜璃は、煉獄さんの病室に足繁く通っている

「(はぁ今日こそ告白するわ!!いつも緊張して話せなくなってしまうから今日はあったらすぐにでも告白)」

そう足繁く通っている理由は自覚した恋心を叶えるため、煉獄さんに告白しようとしているが、結局いつもできずにいる甘露寺が今日こそは!!と意気込んで訪れたのである。

「は〜ふぅうううよし!!行くわよ!!」

コンコン

「煉獄さん!!入ってもいいですか」

 

いつまで経っても返事がない…

 

「(寝ているのかしら?)失礼しまーす」

小声でそーっと扉を開けて中に入ると眠っている煉獄さんが目に入る

「スースー」

「(あっやっぱり寝ていたんですね…寝顔が見れて少し得したな気分かも…でもやっぱりひどい怪我…乗客とみんなを守り切って負った怪我…」

ふと布団から出ていた手を握る

「(大きい手…この手で頭を撫でられるのすごい好きだったな…)」

手を握りながら穏やかに眠る煉獄さんの顔を見ていると

「(すごいですね煉獄さん)」

優しく頭を撫でる

「はは…うえ……はっ!!」

パチッと目を開く煉獄さん

「えっうぁああ!!」

「甘露寺か…すまない寝てしまっていたようだ」

「いっいえ私こそすいませ勝手に病室に入ったりして…(そうだ告白!!今しないと!!)あの!!」

「甘露寺!」

意を決して告白しようとするが遮られてしまう

 

「はっはいっ」

 

「好きだ!!おれと結婚してくれ!!」

 

「へ?……はい…」

「そうか!!ありがとう!!!では早速父上と千寿郎に連絡せねば!!」

そう言って鎹鴉を飛ばす煉獄さん

「これでよし!!これからよろしくな蜜璃!!」

「……へ?婚約ですよね…(えっいま婚約したの?私?煉獄さんと?それに蜜璃って…)」

「うむ!!そのつもりだぞ?」

「……ええええええ嘘!!夢!?」

「落ち着け蜜璃、もしかして嫌だったか?」

「いっいえそんなことありません…でもでも私なんかでいいんですか?」

「なんかなんて言うな、蜜璃だからいいんだ、それとも俺では不足だろうか。」

「いいえ!!そんなことありません!私も煉獄さんがいいです!!」

「違うぞ蜜璃も煉獄になるんだから、下の名前で呼んでくれ

「あぅそうですね……はい…杏寿郎さん!!」

 

 

「(まさか二人が結婚されるとは思いませんでしたね…突然すぎてびっくりしました…)」

診察のため通りかかったしのぶも驚き驚きを隠せずにいた。

「(すごい告白でした、一足跳びで婚約までするなんて、とんでもないわね…そうだお赤飯炊かないと、餅米と小豆はあったかしら)」

診察を後回しにしてパタパタと台所へ急ぐ。

そうして晩御飯に出てきた赤飯を二人は楽しそうに沢山食べたそうです。




祝 煉獄さん、甘露寺さん婚約!!
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