もし炭治郎のところにしのぶさんが来てたなら? 作:卵かけ太郎
「なぁお前、胡蝶しのぶとはどう言う関係なんだ?」
遊郭に向かいながら道中を走っていると、音柱様からそんなことを聞かれる。
「継子ですよ」
「そっちじゃねぇよ、付き合ってんのか?」
「えっ音柱様知ってたんですか?」
「宇髄でいい、ほぉそいつはいい事を聞いたぜ。派手におもしれぇ、あの堅物と付き合う男がいるなんてな。」
「むっ…しのぶさんは可愛いですよ、この前だって、俺が隠の女の人と少し話しただけで嫉妬して泣きそうになりながら、接吻を強請ってきたりしてくれたんですから」
「おいおいベタ惚れじゃねぇか(ヤベェこいつ連れてきたのは失敗だったか、後で胡蝶に殺されるかもしれねぇ…)」
「ほんと腹立つよな、朝から晩までイチャイチャしやがって…」
善逸が炭治郎に抗議の声をあげる
「確かにお前らいっつもホワホワしやがって見てて腹立つ」
伊之助も抗議してくる
「はぁ竈門、お前も地味に大変だな、連れ二人がモテねぇから地味に僻みやがる」
「俺は別にモテてないですよ、それに俺はしのぶさんに心底惚れてますからね、いくらモテても関係ありませんよ。」
はっきりと答える炭治郎に思わず、口角が上がる
「…ほぉいいねぇ炭治郎!!心底惚れた女は大事にしねぇとなぁ!!」
宇髄さんはハッハッハーと大笑いしながらさらに走る速度を上げ駆け抜ける
「あっ待ってくださいよ」
「ちょっあのおっさんさらに早くなったけど!!」
「クソ!!負けられねぇ!!」
それを追うように俺たちも速度を上げる。
それから途中の藤の家紋の家で準備を行い遊郭に潜入している、宇髄さんの奥さん達と合流するために俺たちは、女装をすることになったが
「おい、おっさんこの格好はいくらなんでも酷すぎるだろ、それに比べて伊之助はまだわかる顔がいいから、でも炭治郎はどうなってるんだよ」
雑に化粧を施された善逸が抗議の声をあげる
「知るか、勝手に化粧始めて気づいたら伊之助の分までやったんだからな」
「カナエさんが面白そうって言って化粧の仕方教えてくれたんですよね、役に立つとは思いませんでしたけど」
化粧により禰豆子に少し雰囲気が似た女の子から炭治郎の声がする。
蝶の髪飾りと長い髪のおかげでかなり完成度が高くなっている
「やめろその外見で男の声で喋るんじゃねぇ!!」
善逸が突如怒り始める。
「(なんだこの服動きズレぇ…)」
帯を緩めようとする伊之助
「あぁ伊之助ダメだ、せっかく着付けたんだから、少し我慢してくれ」
慌てて止めに入る炭治郎
はたから見ると普通に美少女達の戯れに見える
「……なぁ宇髄さん…」
「なんだブス?」
「……不条理じゃねぇ?」
「……否定はしねぇ」
「じゃあ一人頼むわ、悪いな女将さん」
「いいんだよ、そっちの黄色いのはあれだけど、二人とも顔が整ってていい感ね、なら真ん中の子を貰おうかね。」
そう言いながら裏から持ってきた大きめの袋を宇髄さんに渡す
「じゃあな炭子、達者で暮らせよ」
そこから宇髄さんに連れて行かれて吉原に到着して俺はときと屋と言う遊郭に潜入することになった。
「(とはいえ潜入することになったけど…女の人の真似か…)」
「炭子?あんたの化粧はしっかりできるみたいね、誰かに習ったのかい?」
「はい、姉さんに教えてもらいました。(外向けのしのぶさんの真似をしようかな)」
「そうかい、だけどここでの化粧の仕方は少し違うんだよ、だから今してる化粧とりあえず落とすわよ」
女将さんが濡れ手拭いで化粧を落とし始める
「(あっ額にある痣ってヤバいかも…)」
って思っていると
「あぁああああああ!!!あんた!!何よこの痣は!!!!こんなんじゃ客がつかないじゃない!!」
髪の毛を掴まれ絶叫する女将さん
「(あぁやっぱり…)すいません……」
「これやめんか、この子が悪いわけではないだろ」
旦那さんが仲裁に入り女将さんを宥めてくれた。
「はぁもう!!こんなんじゃ客も付きやしないよ!!」
一応手は離してくれたが怒りは収まっていないようだ
「申し訳ありません…」
深く頭を下げると、旦那様が
「はぁもう下がりなさい」
部屋から下げられて、ときと屋のお手伝いをさせてもらう事になった
「ねぇ炭子ちゃん、これ運ぶの手伝ってもらっていいかしら。」
「はい、分かりました」
あれから数日間、ときと屋で生活していたある日、鯉夏花魁に届いた荷物を運んだりお店のお仕事をしていると女将さんから声をかけられた。
「炭子!!炭子はいるかい!!!」
「はい、どうかなさいました?」
「(礼儀正しくて顔もいいのに本当に勿体無いね)あんたに客だよ」
「私にですか?」
「えぇ上客で産屋敷様からの紹介で来た殿方があんたに会いたいと指名してきたんだよ。」
「えぇ!!(お館様の紹介!?)」
「まぁ驚くのも無理ないね、さっさと準備するよ。」
それから化粧を施され髪を結いお客様の待つ部屋に連れて行かれる。
「ではここで待ってなさい、呼んだら入ってくるんだよ。」
「はい、かしこまりました」
そう言って座敷に入っていく女将さんを見送る
「(誰だろう、鬼殺隊の人だろうけど)」
「炭子、来なさい」
「はい、失礼いたします」
襖を開け中に入ると
「炭子、こちらは産屋敷様よりの紹介で来られた、胡蝶様です」
女将さんより紹介された方の顔を見ると男装をしたしのぶさんの姿がそこに。
「はい、炭子と申します、よろしくお願いします、胡蝶様(しのぶさん!!なにやってるんですか!!!)」
「えぇよろしく、炭子ちゃん」
「あの…胡蝶様、炭子は見ていただいた通り、額に痣があります、本当によろしいのでしょうか…」
女将さんが心配する様にしのぶさんに声をかけている
「えぇ彼女、気に入りました、この子がいいです。」
「そうですか…(変わり者なのかしら?)わかりました、胡蝶様がよろしければどうかよろしくおねいがいたします、ではお楽しみください。」
「えぇありがとうございます」
「炭子もしっかりするんだよいいね?」
それだけ言うと女将さんが部屋から出て行く。
「しのぶさん何やってるんですか!?」
二人だけになったため、しのぶさんに声をかける。
「炭子ちゃん?ダメだよ、そんな喋り方をしちゃ?」
「しのぶさん?」
がしっ
突如腕を掴まれ、畳に押し倒される。
感想の返信遅れていてすいません。
炭子ちゃんは、額の痣で価値が出ないと女将さんが判断しているため、しのぶさんが来て興味があると言われ、色々な段階をすっ飛ばしてとりあえずくっつけようとしています。