もし炭治郎のところにしのぶさんが来てたなら?   作:卵かけ太郎

4 / 38
誤字修正いつもありがとうございます
第四話投稿します


第四話

「伝令!!伝令!!花柱胡蝶カナエ上弦ノ弐ト遭遇!!花柱胡蝶カナエ上弦ノ弐ト遭遇!!」

 

「嘘…そんな」

あまりの事態に膝をついてしまう。

 

「しのぶさん!どうしたんですか」

項垂れるしのぶに声をかけると、

 

「姉さんが十二鬼月の上弦と遭遇した…」

 

「十二鬼月…ですか?」

 

「えぇ鬼舞辻無惨が選出した12体の鬼…下弦と上弦に分かれて合わせて12体いるわ、今回姉さんが遭遇したのはその中でも上から2番目…」

 

「そんな…それなら早く現場に行かないと!!」

 

「(そうだ早く行かないと…でも炭治郎くんと禰豆子さんを連れて行くわけにも行かない…)っく…だめです。」

 

「どうして!!(…はっ俺のせいか、俺と禰豆子がいるから)」

 

「蝶屋敷に向かいます。予定は変えません。」

手に力を込め必死に走り出しそうになる足を必死に押しとどめて蝶屋敷に向かうと宣言する。

 

 

「だめだ!!家族の危機なんです。ここであなたが止まることは俺が!!許さない!!」

しかし、炭治郎は待ったをかけて叫ぶ。

 

「あなたがそれを言うんですか!!行っても足手まといになってしまうんです。貴方達二人を無駄に死地に連れては行けないんです。」 

握り締めた手から血を滲ませながら叫ぶ。

 

 

「止まるな!!胡蝶しのぶ!!俺は間に合わなかった!!でも貴方はまだ間に合う!!助けられる!!俺や禰豆子のことは気にする必要なんてない、もう俺たちは貴方に救ってもらっている!!だから今は貴方が貴方のために進め!!」

炭治郎は叫ぶ家族の危機に何もすることができなかった悔しさを知っているからこそ叫ぶ。

 

「進め!!胡蝶しのぶ!!」

 

 

「ありがとう…炭治郎くん…」

一度目を瞑り深く呼吸を整え

 

「姉さんを…助けに行きます!!」

覚悟の一言を炭治郎に伝える。

「はい!!」

 

 

「では時間がないので禰豆子さんの籠を貸してください。」

 

「えっはい、どうぞ。」

炭治郎が背負っていた禰豆子の入っている籠をしのぶが受け取り背負う。

 

「急いで行くので炭治郎くんは抱えて行きます。」

 

「え“っ」

 

筋力が低いしのぶでも炭治郎ぐらいの背丈の男性なら抱えて走った方が早い。

 

結果…お姫様抱っこである。

 

「あのー何か他に方法はないでしょうか?」

 

「ありません。先ほど言いましたよね?俺と禰豆子のことは気にしなくていいと。」

言質は取られている。

 

「はい…」

 

「では行きますよ。」

呼吸法と柱にも匹敵する脚力でゼロから最高速に加速するしのぶ

 

横抱きでそんな速度を出されると当然………怖いのである…

「あ”あ“あ”ぁぁぁぁ」

 

 

 

 

 

 

街角で扇子を持つ鬼と女性の隊士が対峙する。

 

「君強いね!!でも苦しいよね。俺の血鬼術を喰らって肺はもうボロボロでしょ?救ってあげるからもう抵抗はやめよ?」

 

「こひゅーこひゅー…ごめんなさい。私にはまだやる事があるのだからここで諦めるわけには行かないの…」( 肺をやられた…呼吸が使えない…)」

口から血を吐きながらなんとか構えを取る。

 

「はぁ無駄に苦しむだけだろうからこれで終わりにするよ。」

そう言うと間合いを詰め扇子を振り上げる。

 

「(早い!これは避けられない…ごめん…しのぶ!!」

負傷により反応出来ず鬼の攻撃が迫る。

 

 

ガキン

 

 

 

 

水を思わせる青色の刀身が自身に迫っていた凶刃を受け止める。

 

「すまない、遅くなった。」

 

「冨岡くん…」

 

受け止めた状態から重心をずらして鉄扇をいなし、素早く剣を二回振り鬼に間合いを取らせる。

 

「君は誰だい?邪魔しないでよ。あと少しで彼女を救えそうだったんだから。」

 

「…話しかけるな。」

 

「冨岡くん肺が凍るわ…周りの氷を吸ってはだめ、ごほっごほっ」

 

「あぁ、わかった大人しくしていろ…」

 

「へぇ、でも対策できるかな?この攻撃に?『血鬼術 粉凍り』

扇子で仰ぎ広い範囲に氷の結晶を散布する。

 

「『全集中水の呼吸 捨一ノ型 凪 』」

迫り来る氷を全て切り払い無力化する。

 

「へぇ、すごいね。全部切るなんてそれどうやってるの?」

 

「お前は喋り過ぎだ少し黙れ…」

 

「ハハッよく言われるんだよねぇ。まぁ今日は帰ろうかなもうすぐ夜が明けるし。」

 

「……」

 

「君もう少し喋った方がいいよ?それだとみんなから嫌われちゃうよ?」

 

「俺は嫌われていない…」

 

「そこの女の子を救えなかったのは残念だけど、ここまでか…じゃあねぇ〜」

別れの言葉を口にして次の瞬間には鬼は姿を消していた。

 

しばらく警戒したが鬼の気配がなくなったため負傷した胡蝶カナエに近づく。

 

「大丈夫か?」

 

「はぁはぁ」

呼吸不全で息ができず苦しんでいる…

 

「(まずいな早く治療しないと)間に合わないか…」

 

早く蝶屋敷に運ぼうと動き出した時、

 

「姉さん!!」

気絶した見知らぬ子供を抱えた胡蝶しのぶがやってきた。

 

「…しのぶ…来てくれたの?」

声も出すことさえ辛そうにしながら妹が来てくれたことに気がつく。

 

「胡蝶しのぶ…良いところに来た…治療してくれ。」

 

「わかりました。冨岡さん?なんでここに?」

 

「お前のせいだろ…」

冨岡義勇 デコに喰らった突きによる怪我の治療で蝶屋敷にいた。

 

「あぁすいません…でも結果的に姉さんが助かりました。ありがとうございます。」

 

「気にするな…」

 

背負っていた籠を下ろし治療を始める。

 

 

 

しばらくして

「なんとか助かりそうです。本当にありがとうございます。冨岡さん。」

 

あれだけ苦しそうだった呼吸も落ち着いている

 

「もう気にするな…だがその籠に入っている鬼はどう言うことだ?」

日輪刀を抜きしのぶに問う

 

問われた瞬間に籠を庇う様に移動し

「すいません、後でちゃんと説明します。ですから刀を下ろしてください。」

 

「自分が何をしているのかわかっているのか?」

 

「えぇですがここを退くわけにはいきません。」

 

「たった今、姉を鬼に殺されそうになったばかりなのにか?」

 

「えぇですがこの子ではありません。」

 

「そこを退け!!!」

 

「退きません!!!」

 

退かせようとしのぶの胸ぐらを掴む。

 

「何をやってるんだ。あなたは!!!」

 

ここで第三者の割り込みが入る。

 

 

 

 

 

しのぶの全力疾走で気を失っていた炭治郎は大声で目を覚ます。

 

そこには妹の籠を庇う様に立つしのぶと刀を抜きしのぶの胸ぐらを掴む男

 

「何をやってるんだ。あなたは!!」

思わず声を張り上げ走り始める。

 

 

「禰豆子としのぶさんに手は出させない!!」

 

その加速のまま頭を振り上げる。

 

「なっ!!」

予想外の乱入に思わず日輪刀を持っている右手が動くがそれがいけなかった。

 

「(危ない!!)」

 

しのぶは炭治郎の危機に思わず冨岡の右手を掴み抑える。

結果、動きを制限され回避もできず避け損なう冨岡義勇。

 

ゴシャッ 明け方の街に破砕音が響く…

 

 

 




冨岡さんの扱いが悪くて申し訳ない…
ちゃんと好きなキャラなんです本当です…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。