夕刻の少年と6番目のAfterglow   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
また息抜きに書いてみました。
初のAfterglow作品です。
楽しんでいただけると幸いです。

それではどうぞ。


第0話 宿題は……?

とある夕方の駅前にて。

6人の少女……訂正。5人の少女と1人の少年が駅前を歩いていた。

 

「ふう~、登校日も今日で終わりかあ。疲れたぁ~……」

「お疲れさん。(らん)のクラスはどうだった?」

 

上原(うえはら)ひまりを労う宇田川巴(うだがわともえ)

 

「別に。普通。いつもと変わらないよ」

「蘭はクールだなあ~。外はこーんなに暑いのに。うー、溶けそう」

 

美竹蘭(みたけらん)の反応に、青葉(あおば)モカが言う。

 

「はは。まあ、いつもと変わらないならいいよ」

「登校日も終わったし~、残りの夏休みは思いっきり遊びたいな~」

 

残りの夏休みは、何しようかな~と考えるモカ。

 

「モカ、宿題ちゃんと終わらせたの?」

「ふふーん♪ 終わってるよーん」

「モカはこういうとこしっかりしてるって言うか……」

「なんか、ズルい」

 

普段が普段なだけに、やる事はしっかりやってるモカを見て、巴と蘭が呟く。

 

「うう。宿題かあ……私、まだ少し残ってるんだあ……」

「あ、はは……実はアタシも……」

「あたしも……」

 

宿題と聞いて、羽沢(はざわ)つぐみが溜息を吐きながら肩を落とす。それを聞いた巴と蘭は自分も終わってないと言う。

 

「あれ? 蘭ちゃん達の学校って、そんなに宿題多いの?」

 

遠目から見たら、少女にも見えなくもない中性的な少年、夕月夏々(ゆうづきナナ)が首を傾げながら問う。

彼は成り行きで蘭達5人が組んだバンド『Afterglow(アフターグロウ)』の手伝いをしている。限られた時間だけだが。

通ってる高校は違うが、夏々と蘭達は幼馴染みなのである。

 

ちなみに夏々が通っている高校は藍音学院(あいねがくいん)という、一部しか知らない学校である。

 

「中学の頃より多い。そういう夏々は?」

「ボク? 夏休みに入った時に、1週間と少しで終わらせたよー♪」

「モカよりズルい」

「えー? だって早く終わらせた方が自由時間が増えるんだよー?」

 

夏々の言葉に「うっ……ご尤も」と言う巴。蘭も何も言えなかった。

 

「その言葉がけっこう染みるぞ……ひまりは……」

「……」

「ひまり?」

 

ひまりは無反応。どうしたのだろうか?

 

「……終わってない……」

「え……?」

「私、宿題全っっっ然終わってないの!!!!!! どうしよう! 残りの日数で終わる気がしない!!」

「ひーちゃん、どんだけ溜めてたのー?」

 

なんと彼女は終わってないと言い出した。それを見て、夏々はどれだけ残っていたのだろうかと思った……

 

「どうしよう! ていうか助けて! 一生のお願い!! みんな、宿題手伝って!!!」

「一生のお願いって……」

「ひーちゃん、こんなところで一生のお願い使っちゃっていいの~?」

「そうだよー、ひーちゃん、使っちゃっていいのー?」

 

蘭は半分呆れ、モカと夏々がほんとにいいの?と言う。

 

「いいっ! だからお願いっ! 手伝ってぇ~!」

「わかった、わかったから落ち着けって」

「ううっ、巴~!」

 

涙目なひまりを落ち着かせ、アタシ達も終わってないところあるから手伝うと言う巴。

 

「てか、ひまりって宿題放置するタイプだっけ? 珍しくない?」

「確かに……バンド結成した中2の時とか、みんなバンドにのめり込んじゃって宿題全然やってなかったけど、夏々君とひまりちゃんだけはちゃんと終わらせてたよね」

 

蘭とつぐみが言う。

そう。バンドを結成したばかりの頃、宿題を全くやらずバンドにのめり込んでいた為、苦い経験をしたのだ。

しかし夏々とひまりだけは、宿題をちゃんと終わらせていた。

 

「……今年もちゃんとコツコツやってたんだけど……どうしても数学で詰まっちゃって……」

 

高校生になってから、数学が前以上に苦手になっちゃってと、ひまりは付け足す。

 

「確かに、高校の数学は中学の頃より断然難しいよな……」

「やらなきゃって思うほどついつい遠ざけちゃって……」

「今に至る……ってかんじ~?」

「うん……」

「も~、ナナと海とか行ってるから~」

「ボクだって、ひーちゃんが宿題ある程度終わってると思ってたのに。今回は、ひーちゃんが悪い。メッ!」

「はい……何も言えません……」

 

反省してますと夏々に言うひまり。

過ぎてしまった事はしょうがないんだけどね?と夏々が付け足す。

 

「なぁみんな、この後の予定はどうだ? 時間があるならみんなで宿題を片付けよう」

「いいよ」

「あたしは終わってるけど、暇だからついて行く~」

「ボクも暇だからついて行くー」

「私も、できれば手伝ってもらいたいなあ……」

 

巴の提案に満場一致の一同。

場所は、つぐみの家である喫茶店、羽沢珈琲店に決まった。

 

「みんな、ほんっとーーーにありがとうっ! この恩は一生忘れませんっ!」

「また出た、『一生』」

「うちで甘いものでも食べながら、みんなで頑張ろうっ」

 

甘い物と聞いて、上機嫌になるひまりだったが……

 

「ひーちゃん、ケーキは宿題が終わるまでメッだからね~?」

「そうだよー? ひーちゃん、宿題が終わるまでメッだよ?」

「うっ……はーい……」

 

モカと夏々に注意されるのであった。

 




読んでいただきありがとうございます。
更新は注意書きにも書いてありますが、速かったり遅かったりです。
次回もよろしくお願いします
本日はありがとうございました。


※主人公の簡単なプロフィールです。


夕月夏々(ゆうづきナナ)


容姿イメージ:『艦隊これくしょん』の睦月

誕生日:12月17日、いて座

身長:157cm

血液型:A型

一人称:ボク

※相関図(※は夏々が読んだ場合)

蘭……夏々。※蘭ちゃん

モカ……ナナ。※モカちゃん

巴……夏々。※トモちゃん

ひまり……夏々。※ひーちゃん

つぐみ……夏々君。※つぐちゃん
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