前回の続きです。楽しんでいただければ幸いです。
それではどうぞ。
つぐみの家である羽沢珈琲店に着いた6人。
「ふぃ~~。涼しい~~」
「わあ、この夏限定のマンゴーソーダ、超おいし~♪」
「本当っ!? よかったあ、実はそのメニュー考えたの、私なんだ!」
気に入ってもらえてよかったとひまりに言うつぐみ。
「……ひまり」
「うっ……」
「つぐみも、ひまりを甘やかしたらダメだよ」
「うう……すみません……」
蘭の一言で反省する2人。
それを見かねた巴と夏々が、少し休憩してからでもいいじゃんと言って落ちつかせた。
「……さて、それじゃあ宿題に取りかかるとしよう」
「あたしはまず、終わってない宿題を片付けるよ」
「それじゃあひーちゃんの面倒はあたしが見てあげよう。ひーちゃんよ、感謝するのじゃ~」
「モカ神様~~~!!」
「ありゃりゃ……モカちゃんが神様にランクアップしちゃったよ」
モカとひまりを見て、きっとお供え物は、パンなんだろうなと夏々は内心思った。
「じゃ、アタシも自分のことから先にやらせてもらうよ。つぐ、分からないところがあったら聞いてくれよ」
「巴ちゃん、ありがとう!」
「蘭ちゃんも分かんないところがあったら聞いてね? ボク、応用問題は得意だから」
「ん。ありがと。そうする」
そして夏々とモカを除いた4人は、各々終わってない宿題を始めた。
「んで~? ひーちゃんはどのへんがわかんないの?」
「えっと、この問題から先が解けなくて……」
「んー、どれどれ? これは公式を応用すればいーんだよ。ほら、なんだっけ、アレ。あの公式。ナナ~、この問題の公式ってなんだっけ~?」
モカに呼ばれたので、夏々はひまりに問題を見せてもらう。
「あー、コレか。えっと……ほにゃららな公式だよ。それを応用しちゃえば簡単だよ?」
「ほにゃららな公式って何!? こういう時は参考書を……って、あれ?」
夏々の例えが理解できなかったひまりは、参考書を鞄から探すが……
様子がおかしいと思ったモカがどしたー?と訊く。
「参考書がないんだよ~。おかしいなあ。今日授業で使うから持ってき……」
「もしかして……」
「ひーちゃん、まさかの……」
「参考書、教室に……置いてきちゃった……」
ひまりの一言で場の空気が一気に静かになった……気がした。
「おい……今、めちゃめちゃ不穏な言葉が聞こえてきたんだけど……」
「明日取りに行けば?」
蘭が明日取りに行けばと言うが、つぐみが今日から始業式までの日までは完全閉鎖されると聞いた気がすると言った。
「今日がラストチャンスってことか……」
「ら、ラストチャンス……!」
「ひーちゃん、ドンマイ。あきらめなよ」
「ええっ、そんなあ~! あの参考書がないと宿題進まないよ~!」
「気持ちはわかるけど……この時間じゃ、多分学校真っ暗だよ?」
そう。仮に、今の時間に参考書を学校に取りに行った場合、外は真っ暗なのだ。
「あのさ……みんな一緒に、取りに戻ってほしいって言ったら……怒る?」
ひまりの言葉に蘭達は、なんとなくそんな気がしてたと言う。
「そう言わずに~! お願いっ! ね! 今度何か奢るから! 一生のお願い~~!!」
「ひーちゃん、一生のお願い使いすぎ」
「一生のお願い、今日2回目だよー?」
「でも、暗い中ひまり1人で行かせるのも心配だしな」
巴の言葉に、それは一理あるねと頷く夏々。
「確かに、何かあってからじゃ遅いもんね……ひまりちゃん、私、一緒に行くよ!」
「つぐ神様~~~!!!」
「神様いすぎ~」
「じゃあ、アタシも一緒に行くよ。ひまり、ちゃんとあとで奢ってもらうからな~?」
「巴神様~~!!」
「あたしも行く~。なんかおもしろそーだし? おもしろいことおきそーだし? ナナと蘭も行こーよ♪」
「うん、行くー♪ 楽しそうだし♪」
「……わかった。行こう」
結局、流れでみんなで行く事になるのである。
「みんな、ありがとう……神様……っ!!」
「じゃあ早く行こーよ。こういうのは早めに済ませた方がいいとボクは思う」
感激してるひまりをよそに、夏々の一声で、それもそうだと思った4人なのであった。
読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。