夕刻の少年と6番目のAfterglow   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。

それではどうぞ。


第2話 いざ、夜の学校へ……

蘭達5人が通う羽丘女子学園(はねおかじょしがくえん)に着いた6人。

 

「うあ……真っ暗……」

「つぐの言う通り、今日以降は閉鎖されそうな雰囲気だな」

「みんなが通ってる学校、大きいねー」

 

ほえーと言いながら、夏々は羽丘女子学園を見上げていた。

基本的に女子校なので、自分とは関わりないのだが。

 

「鍵、開いてるかなあ?」

「だいじょーぶ。まだ鍵は開いてるっぽいし、中には入れそうだよ~」

 

モカの言う通り、よく見ると昇降口のドアの鍵は開いていた。

それを聞いて、安心するひまり。

早く取りに行こうと6人は教室に向かうのであった……

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ひーちゃん、どこに置いてきたか覚えてる~?」

「多分、机の中にしまっちゃったんだよね~。ちょっと探してみるね」

 

1年B組のクラスに着いた6人。

ひまりは早速、机の中にしまってしまったと思われる参考書を探す。

 

「……」

「……? ら~~ん~~」

「うわあっ!?」

「うわっ!? ど、どうした!?」

 

蘭の叫び声に驚く巴。

 

「モカが急に後ろから声かけてくるから……っ!」

「ところでボクの後ろに隠れる必要ある?」

 

夏々の後ろに隠れながら蘭が、先程の理由を巴に言う。

まぁ、急に後ろから声をかけられたら驚く人が大半だろう……

 

「モカ、そういうのやめろよな……!」

「いやいや、あたしは怖がってる蘭をリラックスさせようと思っただけだよ~」

「あなたの隣に這いよる美少女、モカちゃんみたいなー?」

「そ~そ~、そんな感じ~。えへへ~、ナナに美少女って言われた~♪

 

分かる人にしか解らない例えを言う夏々。

 

「べ、別に怖がってなんかないし!」

「蘭ちゃん、暗いところ苦手だもんね。大丈夫、もうすぐ終わるからね!」

「つぐみ……! だからそれは誤解だって……!」

「……(あれ? 蘭ちゃんって、暗いところが苦手だって、昔ボクに言ってたような……?)」

 

あれれー? おかしいなあー?と夏々が思っていると、ひまりが参考書を無事に見つけたようだ。

 

「みんな、ありがとう~! これで宿題も進められるよ~!」

「早くここ出よう、今すぐ」

 

蘭は早歩きで教室から出ていった。

あの様子だと、夜の学校を一番怖がってるのは彼女なのでは?と夏々は思った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「さて、ひまりには何を奢ってもらおっかな~?」

「あたしパンねー」

「あたしはつぐみん家のコーヒーがいいな」

「ボクもつぐちゃん家のコーヒーがいい♪ もしくは日替わりケーキ」

「ふふっ、毎度ありがとうございますっ♪」

「うう、わかりました~……」

 

参考書も無事に取り、昇降口まで来た6人。

ひまりに何を奢ってもらうか各々口に出す。ひまりからしたら、お財布が心配である。

特にモカと巴。

 

「……あれ?」

「どうした、蘭?」

「ここ、鍵かかってる……」

「あ。ほんとだ。鍵かかってるね」

 

急に蘭がそう言うので、夏々も確認してみたが本当に鍵がかかっていた。

昇降口のドアの鍵ってここだけ?と夏々が蘭達に聞くと、他のドアにもあった筈なので、ひとまず探してみたのだが……

 

「どのドアも外から鍵がかけられてるね……もしかして、私達が校舎にいる事を知らずに警備員さんが鍵をかけちゃったのかも……」

「それじゃあ私達……」

「と、閉じ込められた……っ!?」

「……っ!!!」

 

全てのドアも鍵が外側からかけられており、6人は完全に校舎に閉じ込められてしまった。

 

「ど、どうしよう!? 私達このまま、始業式の日までここで過ごすのっ!?」

「おもしろくなってきましたな~」

「モカちゃんもー? 確かにこの展開って面白いよねー♪」

「こんなの、面白いわけないじゃん……!?」

 

閉じ込められた事に面白く呑気に話す夏々とモカ。蘭が震えながら、面白くないからと言う。

 

「お、おお、落ち着こう! 大丈夫、きっとまだ開いている扉があるはずだよ! えーと、えーっと……」

「とりあえず、つぐちゃんが落ち着こ? ボク、校舎内の構造とか知らないんだけど、実際に開いてそうな扉ないの? 非常口とか」

「非常口か……も、もしかすると、体育館のほうに非常口が開いてるかもしれないぞ!」

 

夏々の言葉に巴が妙案を出した。

巴曰く、部活で帰りが遅くなった生徒の為に、いつも開けてある扉があるんだとか。

 

「ここから体育館までってけっこう距離があるよね……そこまで歩いていくの……?」

「……けど、ここにいたって、閉じ込められて干からびるだけだよ」

 

誰か来るのを待つか、自分達で体育館の非常口まで歩くか……選択するなら後者だろう。

しかしどうしようか5人が迷ってると……

 

「あれー? みんな行かないのー? ボク先に行くからちゃんとついてきてよー?」

「むむ……モカちゃんを置いて行くなんて~。ナナ~、待て~」

「わー、モカちゃんに捕まっちゃうー♪ 逃げるんだよー♪」

「待て~♪」

「「「「……」」」」

 

夏々がてくてくと先に進み、モカが夏々を追いかける。

傍から見たら、鬼ごっこ状態である。

 

「「「「ちょっ!? 2人共、置いてかないで(くれよ)!?」」」」

 

取り残された4人は、慌てて先に行った2人を追いかけるのであった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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