今回で最終回になります。
それではどうぞ。
「も~、みんな、バラバラに行動したらダメだってばー」
「探すの大変だったんだよー、みんな近くにいたから良かったけどー」
「「「「ごめんなさい……」」」」
はぐれた4人をなんとか見つけ出した夏々とモカ。
「まったくも~。あぶないじゃん~」
「モカに怒られるなんて……」
「あのね? モカちゃんじゃなくても、ボクも軽くおこなんだけど?」
「「申し訳ありません……」」
ひまりとつぐみが謝る。
夏々は笑いながら言ってるが、よく見ると目が笑ってなかった……
無事に合流できた6人は体育館に再び向かう事にした。
余談だが、つぐみに窓に別の人が映っていた事に関しては、夏々とモカが蘭達には黙っておこうと言った。
またパニックになって、再び迷子になったら大変だからだ……
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「やっとついたあ……!」
「これで外に出られる……んだよね?」
ようやく体育館に辿り着いた6人。
「ああ、そのはずだ。確か、いつも開いている非常口は……」
巴が非常口のドアを探そうとした時……
「きゃっ!? 明かりが……っ!」
「ど、どうなってるの!?」
「か、懐中電灯が壊れちゃったみたい……!」
どういう訳か唯一の頼みである懐中電灯の明かりが消えてしまったのだ。
「嘘でしょ……なんでこのタイミングで……」
「これじゃ非常口の場所もわからないよ……」
夜の体育館の中は他の場所よりも暗さが段違いの為、非常口の場所を探すのすらままならない。
「どうしよう……せっかくここまで来れたのに」
「……私、もう無理かも……ううっ、泣きそう……」
「ひーちゃん、泣かないで~。大丈夫だよ。よしよし」
「ちょ、モカ、これあたしだから!」
「あれ? ごめん」
泣きそうになってるひまりを慰めようとしようとしたモカだったが、暗いせいか、蘭の頭を撫でていた。
「ひーちゃん、よしよし」
「わっ、な、夏々君、これ私だよ!?」
「あれ?」
夏々もひまりを慰めようとしたが、つぐみの頭を撫でていた。
「つぐみ、生徒会って体育館の清掃はしないの? 暗くてもある程度間取りがわかるとかそういうのは……」
「体育館はいつも運動部の人たちが清掃する決まりだから……」
「……詰んだ~」
モカの言う通り、軽く詰み状態である。
「うっ……みんな……私のせいで、ごめんね……」
「ちょ、急に何言い出すんだよ!」
「これが最後みたいのやめてよ!」
「だ、だって……懐中電灯も壊れちゃったし、出口はわからないし……うっうっ……」
「ひーちゃん大丈夫だよ、すぐに出られると思うから、泣かないで?」
とうとう泣き出してしまうひまり。
少しでも安心させる夏々。あんまりこの状態だと、人によってはトラウマ状態を起こしてしまいそうなので、早く出口を見つける事にした夏々。
その時。どこからか風が吹いてきた。
「あれ? 風が吹いてる?」
「……風が吹いてる……てことは、開いてる窓かドアがあるってことじゃない!? 行ってみよう!」
「蘭、天才かよ……」
「蘭ちゃん、すっごーい。冴えてるー」
蘭の言葉に巴と夏々は流石と言う。
「風が吹いてきたのは、あっちのほうだよね? 行こう!」
「あ、あっちってどっち!?」
「こっち! みんな、私につかまってついてきてっ」
未だに周囲が暗いので、5人はつぐみについて行く事にした。
「風が吹いてきたのは、こっちだったと思うんだけど……」
「こっちこっち~! こっちだよ~!」
「……? こっち?」
「わあ、つぐ、急に動かないでよ~」
「……?(今、
気のせいか分からないが、移動してる中、夏々は自分を含めた6人の声とは違う声を聞き取っていた。
「あれ、明かりが……」
「急になおったね。接触が悪かったのかな……」
すると急に懐中電灯の明かりが再び戻り、周囲が明るくなった。
突然の事に巴と蘭は首を傾げたが、明かりが戻って良かったと安心した。
「あ! ねえ、非常口ってこれじゃない?」
「ホントだ……! ひまりちゃん、教えてくれてありがとうっ!」
「もう、こんなとこ早く出よう! ……あれ?」
巴がドアに手をかけ、開けようとしたが……
「え、もしかして、鍵……」
「外側からかけられてるな。こっちからじゃ開かない……」
開かなかった。どうやら外側からかけられてるらしい。
「詰んだ~~さすがにもうダメだ~~」
「モカちゃんの言う通り、これは詰みだー。という事でボク、ドアを蹴り破ってみるよー」
「ちょ、夏々、ダメだって!」
割と本気でドアを蹴り破ろうとしてた夏々を蘭が止める。
じゃあ手元にある針金で、合鍵を作ろうか?と夏々が代案を出そうとした時、ドアが開いた。
「あ、開いた!? 警備員さんがきてくれたのかな?」
「助かったあ……」
とりあえず外に出る6人。
「すみません、開けていただいて……ありがとうございます!」
「外……だれも、いないよ?」
開けてくれた人物に、つぐみは言うが、モカの言う通り、外には
「ほんとだ。誰もいないね? 開けたの誰だろうね?」
「ホントにもう、勘弁してよ……っ!」
夏々は首を傾げ、蘭は涙目になりながら呟く。
するとモカが、七不思議の7つめを思い出したと口を開く。
「夜な夜な、
そう言い終わると、また風が吹いてきた……
「きゃっ! 風が……」
「今、誰かが通り過ぎたような感じしなかった……?」
「「「「「……」」」」」
ひまりの言葉に黙る5人。すると夏々がこんな事を言い出した。
「あー、じゃあボク達、
「「「「「……」」」」」
自分の隣を指差しながら、うんうん♪と納得する夏々がいた。
彼の隣を見るが、そこには
それはつまり……
「「「「「うわああーーーーっ!!!!」」」」」
意味が分かった蘭達は、その場から逃げるように走って行った。
「あれー? ボク、置いてかれちゃった……」
『ねえ』
「んー?」
まぁ後から追いかければ大丈夫かと夏々が思ってると、モカの話に出てきた
『あなたは私が視えるの?』
「視えるよ? ボクは普通の人達とは少し……うーん、かなり違うから」
『……私を見ても怖くないの?』
「ぜーんぜん。逆に可愛い子でびっくりした」
『か、可愛い……っ!?』
傍から見たら、独り言をしてる人にしか見えない。
しかし実は幽霊が視えるのは夏々だけじゃなく、彼が兄と姉のように慕う数人も含めて、ごく僅かなのだ。
「じゃあボクも帰るね♪ 蘭ちゃん達が心配してるかもだし」
『……また遊びに来てくれる?』
帰ろうとする夏々に、生徒の幽霊はまた遊びに来てくれる?と問う。
「うーん、難しいなあ。ボク、別の高校だし……」
『そう……』
「もし、何らかの形で来れる機会があったら、またボクに声をかけてよ♪」
『っ! うん……♪』
じゃあまたねーと夏々が手を振ると、生徒の幽霊も手を振り返した。
『また来てくれたら……嬉しいな♪ それに初めて……か、可愛いって言われちゃったし……♪ えへへ……♪』
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ここまで出来たのも、読者の皆様のお陰です。
気が向いたら、また何か息抜きに書くかもしれません。
それではまたいつかどこかでお会いしましょう。
ありがとうございました。