失われた希望と新たなる世界    作:サン&ムーン

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第38話

 綱吉たちがクロッカスで駆け出した時、華灯宮メルクリアスでは

 

華灯宮メルクリアス

 

 メルクリアス門前にナツとウェンディを連れた兵士がやって来た

 

兵士A「おい 何だそいつ等は?」

 

兵士C「『妖精の尻尾』の魔道士のようです 侵入しようとしてたみたいでして あの妖精の娘を助けに来たのでしょう」

 

兵士B「わざわざ来るとは どうする?」

 

兵士A「陛下も国防大臣もいないしな 牢に入れるしかないだろ」

 

兵士C「了解」

 

兵士B「ん?おいっ」

 

兵C「っ! な、何でしょう」

 

 兵Cはナツ、ウェンディを連れて行こうとするが兵Bに止められ、顔が強張る

 

兵B「牢はこっちだ」

 

 兵Bは牢のある方を指差す

 

兵士C「あっそっちでしたか すみません 此処に最近配属されたばかりで」

 

 兵士Cは言われた方へ歩いていき、城内に入っていく

 

 城内に入ると兵士の顔がどんどん変わっていき、兵士の顔がミラに変わった

 

 そして人気のない所に行くとナツとウェンディも閉じていた目を開いてニヤリと笑う

 

 

 ナツたちは無事城内へ侵入したのだった

 

 

 

クロッカス

 

チャパティ『妖精の尻尾が動いたー!!』

 

 綱吉たちは一斉に各地に散らばる しかしそこへ感知能力の優れたルーファスの索敵に引っかかる

 

ルーファス「見つけた 私の索敵能力を侮ってもらっては困るね まとめて片付けて差し上げよう」

 

 ルーファスは魔力を高める

 

ルーファス「記憶造形 星降ル夜ニ!!」

 

 ルーファスから放たれた光弾七発は正確にメンバーに向かって落ちていく

 

 

妖精の尻尾 応援席

 

レビィ「あの魔法は!」

 

カナ「初日に敵全員を倒した魔法だよ!」

 

 ルーファスの出した魔法に皆慌てているが

 

メイビス「上空に光を目視してから2秒以内に躱せます そしてこの魔法の属性は〝雷〟 ラクサスだけはこれをガードを」

 

皆「えっ・・・」

 

 メイビスだけは慌てず、次に何をすべきか説明していく

 

 

クロッカス

 

エルザ「!」

 

 

ガジル「はっ」

 

 

グレイ「2度も同じ手喰らうかよ!」

 

 

綱吉「おっと」

 

 

ラクサス「こんなモン避けるまでもねぇ」

 

 綱吉たちはメイビスの言うようにルーファスの魔法を躱し、ラクサスだけは受け止めた

 

ルーファス「何っ!? 受け止めた!?」

 

 ラクサスの行動にルーファスは動揺する その間にも各自それぞれの場所へ向かい

 

エルザ「初代の言った通りだな 恐ろしいお方だ」

 

ジェニー「げーっ!エルザ!?」

 

 エルザは刀を振るいジェニーを倒す

 

ジェニー「いやーん!」

 

 『青い天馬』ジェニー 戦闘不能 『妖精の尻尾』+1 46pt

 

 

 ガジルはヒビキ、レン、イヴの3人と接触し

 

ガジル「悪りィな 兄ちゃん!」

 

イヴ「うあっ」

 

レン「ぐっ」

 

 咆哮でイヴとヒビキを倒す

 

 『青い天馬』イヴ、レン 戦闘不能 『妖精の尻尾』+2 48pt

 

レン「くそっ ヒビキ!お前だけでも逃げろ!」

 

ヒビキ「すまないっ!」

 

 ヒビキはなんとかその場から離脱するが、逃げ込んだ所にグレイが待ち構えており、やられてしまう

 

ヒビキ「一夜さん 申し訳ありません」

 

 『青い天馬』ヒビキ 戦闘不能 『妖精の尻尾』+1 49pt

 

 

一夜「うむ 任せたまえ!」

 

 力強く答えた一夜は、ジュラと対峙していた

 

一夜「さあ ジュラさん 遂に我々の雌雄を決する時がぽぎゃっ!?」

 

ジュラ「む」

 

 2人が戦うかに思われたが、そこへ地面から蛇のように影が近づき、影からローグが出て来て一夜に一撃を見舞った

 

 

チャパティ『あ〜っと『剣咬の虎』ローグ! 『青い天馬』リーダー一夜を倒し5pt獲得だーッ!』

 

 『青い天馬』リーダー 一夜 戦闘不能 『剣咬の虎』+5 50pt

 

 

 そしてローグは一夜を倒すと再び影となって、ジュラと戦わず離脱した

 

ジュラ「一度も交えずに退くとは・・・」

 

 ジュラもまた戦う敵を探すべくその場を後にした

 

 

 また別の場所では、シェリアがリズリーを倒していた

 

シェリア「ごめんね」

 

リズリー「人魚なめちゃいけないよ!」

 

 『人魚の踵』リズリー 戦闘不能 『蛇姫の鱗』+1 39pt

 

実況席

 

チャパティ『『剣咬の虎』が再び一位になりましたね〜』

 

ヤジマ『これで『青い天馬』は全滅か』

 

カボー君『盛り上がって来たカボー!』

 

 『剣咬の虎』が一位になったことで観客も実況席も盛り上がっていた、とくにカボー君が盛り上がっていた

 

 

華灯宮メルクリアス

 

 その頃ナツ達は無事にルーシィ達のいる牢にたどり着いていた

 

ルーシィ「ナツ! みんな!」

 

 ナツは熱で檻をこじ開け、ルーシィ達を牢から出した

 

シャルル「あとはどうやって脱出するかね」

 

リリー「出来ることなら誰にも見つからず城を出たいな ツナの言ったように戦闘はなるべく避けるべきだろう」

 

ミラ「でも潜入した時のように兵士に変装する方法は使えないし、どうしようかしら・・・」

 

ルーシィ「待って 私達の鍵が盗られたままで」

 

 皆が考えているとハッピーが何か閃いたように

 

ハッピー「あっ 荷馬車ってどう? ミラに兵士に変装してもらってオイラたちは積荷の中に隠れるっていうのは?」

 

ナツ「おおっ ハッピー ナイスアイデア!」

 

ハッピー「でしょう えへへ」

 

 ナツに褒められハッピーは嬉しそうに頭をかいていた

 

リリー「積荷を調べられたら?」

 

ハッピー「え?」

 

リリー「城の連中にとって大事なこの時、態々何処かへ届けに行くとは考え難い 不審に思うのが当然だ 積荷を調べられ見つかったらアウトだぞ」

 

ナツ「そうなったら戦うしかねーだろうが」

 

 ナツのやる気満々の発言にシャルルが

 

シャルル「忘れたの? 王国に手を出せば私たちは逆賊、つまり闇ギルドになる恐れがあるのよ 戦闘は本当に最後の最後の手段にしろとツナに言われたでしょう」

 

ナツ「ぐっ ならどうすんだよ! 此処にいつまでもいるわけにはいかねーだろ!」

 

ウェンディ「ナツさん 落ち着いて(私も荷馬車の案考えてたけど、言わなくて良かった・・・)

 

リリー「どうするか それを考えてるところだろうが」

 

ルーシィ「いやだから まず鍵を取り返しに」

 

 皆でどう城から脱出するか考えていると突然

 

 

 ガコンッ

 

 床が開いたのだった 

 

ナツ「はぁっ!?」

 

ウェンディ「えっ!」

 

ミラ「地面が・・・」

 

 

皆「「「「「うわぁああああ」」」」」

 

 そのまま真っ逆さまに落ちていき、地面にぶつかった

 

ルーシィ「痛ーい」

 

ナツ「いてて くそっ 何処だここ?」

 

?「ようこそ 奈落宮へ」

 

ナツ「ア?」

 

リリー「誰だ?」

 

 落ちて来たナツ達に声が聞こえてきた 更に目の前の岩壁に女性が映し出された

 

?「見事に罠に掛かりましたね」

 

ハッピー「えっ」

 

シャルル「罠?」

 

 女性の罠という言葉に皆戸惑ってしまう

 

?「此処は奈落宮 罪人の行き着く最後の場所 そしてここから出られた者は誰一人としていない」

 

ナツ「なんだアイツ」

 

ユキノ「ヒスイ姫です この王国の」

 

 ユキノの言葉でようやくこの女性が姫だと知る一同

 

ヒスイ姫「そこで朽ちていくが良い 賊よ」

 

 そしてその言葉を最後に映像は消えていった

 

ハッピー「ど、どうする・・・」

 

ウェンディ「罠だったなんて・・・」

 

ミラ(そうだった ツナにあれほど言われてたのに)

 

 救出組のメンバーは綱吉に言われたことを思い出していた

 

 

 

ー回想ー

 

綱吉「皆、王国は俺たちが救出しに行くことを読んでいるって言っよね?」

 

ミラ「ええ 言ってたわ」

 

綱吉「なら警備も厳重にし、罠も仕掛けているはずだ」

 

ナツ「大丈夫だって! 心配すんなよ ツナ」

 

綱吉「ならナツお前が仮に敵の立場だったとして、お前なら何処に罠を仕掛ける?」

 

ナツ「おっおお? ん〜?」

 

 綱吉の思い掛けない質問にナツは悩んでしまう

 

綱吉「難しいか? ならもっとも油断、気を緩めてしまう場所は何処だ?」

 

ナツ「えっ」

 

リリー「牢か」

 

 綱吉の言いたいことが分かったのかリリーが答える

 

綱吉「そうだ 仲間を助けた時どうしても気を緩めてしまう それに例え城に入りバラバラに行動したとしても、最終的に牢に来ることは分かっているからな 全員揃ったところで一網打尽にすれば良い」

 

ミラ「ツナはどんな罠が仕掛けられていると思う?」

 

綱吉「そうだな ルーシィ達がいるフロアの大きさにもよるが大軍で待ち構えている場合、これが一つだな あとはガスもあり得る」

 

ウェンディ「ガスですか?」

 

綱吉「ああ 扉に封をしてしまえば、そのフロアは完全に密閉されてしまう そしたら毒ガスを散布すればお終いだ  ただこれは人質であるルーシィ達も巻き込んでしまうからな ルーシィ達にまだ何かやってもらう必要があるなら同じガスでも毒ではなく睡眠ガスを使うだろう これなら問題ないからな あとは眠ってる間に・・・」

 

 綱吉はそう言って自分の首に手を当ててトントンと叩いた

 

ウェンディ「ひぇ」

 

ミラ「ツナ 怖がらせちゃ駄目でしょっ」

 

 綱吉の説明にウェンディは怖がってしまい、ミラに綱吉は怒られてしまった

 

綱吉「悪かったよ ごめんよウェンディ」

 

ウェンディ「い、いいえ だ、大丈夫です」

 

シャルル「しかしアンタよくそんなえげつない方法思いつくわね」

 

綱吉「ん? まあ・・・色々あったからね」

 

 シャルルの問いに綱吉は寂しそうな顔をして答えた

 

綱吉「あと可能性があるとすれば・・・これだな」

 

 綱吉はそう言って靴で床を軽く叩く

 

ハッピー「床?」

 

綱吉「ああ 落とし穴だ 一見単純に見えるかもしれないが、引っ掛かりやすいだぞ 目の前に仲間がいればどうしても目は前を向いて足元を見ないからな あとは穴の底に槍を仕掛けてグサリと・・・」

 

ウェンディ「ヒィッ」

 

ミラ「だから怖がらせちゃ駄目でしょ!」

 

綱吉「はい すいません・・・」

 

 ミラに怒られ、綱吉はしょんぼりする

 

綱吉「まぁ 今のは一つの案として、落ちた先が地下施設っていう可能性もある」

 

ウェンディ「地下施設、ですか?」

 

綱吉「大抵大きい組織の建造物には地下施設があるものなんだよ ただそこがどんなところで何があるかまでは分からないけど」

 

ミラ「何言ってるの これだけ助言を貰えれば十分よ」

 

ナツ「そうだぜ ツナ! 任せとけ!」

 

綱吉「・・・なら最後に 皆が行く場所は敵地で初めて行く場所だ 地の利は敵にある だから絶対に警戒心を解くな 壁、床、天井、扉に何か仕掛けられているんじゃないか?と常に疑え そしてそれはルーシィ達のいるフロアに着いた時こそ最大しろ 分かったな?」

 

救出組メンバー「「「「「おおっ!(ええ!・はい!)」」」」」

 

 綱吉の説明にナツ達は自信持って答えた

 

 

ー回想終了ー

 

 

 そして現在に至る

 

リリー「くそぉ! あれだけツナに注意されながら・・・元軍人として情け無い!」

 

 リリーは悔しさから両膝を着いて地面を殴っていた

 

シャルル「大体アンタが警戒心もなく牢に行ったのが悪いのよ」

 

ナツ「俺のせいだって言うのかよ⁉︎ 皆だって入って来ただろうが!」

 

ウェンディ「ちょ、ちょっと皆さん落ち着いてくださいっ」

 

 罠に掛かり皆が言い争いになり、ウェンディが止めに入る

 

ルーシィ「ねぇ ハッピー達に持ってもらって飛んでもらうのはどう? 開閉式の床ならミラさんやナツの攻撃で壊せるんじゃない?」

 

ミラ「無理ね」

 

ルーシィ「えっ?」

 

 ルーシィは提案にミラは即答し、床があった場所を指差す

 

ミラ「見て床は防護壁を張られてる 恐らく魔法による攻撃は無効化されるでしょう となると壁の厚みによるけど単純な素の力であの壁を壊さなきゃいけないわ」

 

ルーシィ「そんな」

 

ナツ「くっそーっ!! 出口は何処だーっ!!」

 

 

 ナツ達は地下施設の奈落宮で暫し時間を費やしてしまうことになるのだった

 

 

 

クロッカス

 

 グレイは王立図書館の前に来ていた そして図書館へ入って行く すると図書館の中央で誰かが椅子に座って読書していた

 

グレイ「此処に来ればアンタに会えると聞いたが、流石初代」

 

?「これはこれは 記憶は君のことを忘れかけていた 思い出させてくれるかな?」

 

グレイ「無理に思い出す必要はねえや お前はここで終わりだから」

 

 その人物はルーファスであった

 

チャパティ『図書館エリアで『妖精の尻尾』グレイと『剣咬の虎』ルーファスが激突だーっ!』

 

 

『妖精の尻尾』応援席

 

ロメオ「これも初代の読み通りなのか?」

 

メイビス「はい」

 

カナ「ならこの勝負、グレイが勝つんだね!」

 

メイビス「それは分かりません」

 

エルフマン「何!?」

 

メイビス「しかし勝たねばなりません ルーファスという者は『剣咬の虎』攻略の鍵なのです」

 

 メイビスは作戦会議のことを思い出していた

 

ー回想ー

 

ガジル「じゃ何か? そのルーファスってのが俺たちの位置を把握してるっていうのか?」

 

メイビス「その通りです」

 

エルザ「ならば先にルーファスを倒すべきだな」

 

綱吉「ならルーファスの相手は俺がしようか まだ見せてないのもあるし」

 

ラクサス「お前 まだ見せてないのがあんのか?」

 

綱吉「ああ 俺は用心深いから まだこの大会いや・・皆に見せてないのも幾つかあるよ それに手札が多ければそれだけ戦略も練られるし」

 

ガジル「オメェ どんだけ持ってんだよ」

 

メイビス「ならばツナにルーファスを」

 

グレイ「ちょっと待ってくれ」

 

 ルーファスを倒す役に綱吉が任されようとしたその時、グレイが立ち上がり待ったをかける

 

グレイ「その役目俺にやらせてもらえねぇか」

 

メイビス「貴方とルーファスの相性はいいとは言えません 勝てる可能性は・・・」

 

グレイ「相性がどうとか関係ねぇんだよ ルーシィを助ける そしてやられたカリを返す 『妖精の尻尾』の魔道士として戦わせてくれ」

 

エルザ「グレイ・・・」

 

 グレイの言葉に綱吉は笑みを浮かべ

 

綱吉「(リベンジ、果たしたいもんな・・・)初代 俺からも頼みます」

 

グレイ「ツナ」

 

綱吉「そこまで言うのならルーファスの相手は譲るよ でも負けたら許さないよ グレイ」

 

グレイ「はっ 負けねぇよ それに相手が同じ造形魔道士ならなおさらだ」

 

 メイビスはそんな二人のやり取りを見て微笑んでいた

 

ー回想終了ー

 

メイビス「時に思いは計算を超える 見せてください 貴方の想いを」

 

 メイビスは対面しているグレイとルーファスを見ていた

 

 

クロッカス・図書館

 

グレイ「行くぞ 仮面野郎!」

 

 グレイは戦闘態勢に入り、構えをとる ルーファスも読んでいた本を閉じ攻撃に備える

 

グレイ「アイス・メイク…『氷創騎兵』!」

 

ルーファス「記憶」

 

グレイ「逃がすかよ! 『氷撃の鎚』!!」

 

ルーファス「記憶」

 

 グレイは氷の槍を何本も撃ち込むがルーファスは跳んで躱し、グレイは更に追撃で巨大な氷の鎚を振り下ろすが躱されてしまう

 

グレイ「何をもごもごと言ってやがる」

 

ルーファス「記憶は武器になる 〝私は見たことのある魔法を〟を記憶し、その記憶を元に新たな魔法を造形できる」

 

グレイ「なんだそりゃ」

 

ルーファス「君の記憶『氷』の魔法 オルガの記憶『雷』の魔法 覚えている 記憶造形 凍エル黒雷ノ剣!!」

 

グレイ「ぐはっ」

 

 ルーファスは上空より黒雷を落とし、更に雷が地面に触れると氷剣山が生まれた グレイは躱し切れず攻撃を食らってしまう

 

ルーファス「荒ブル風牙ノ社」

 

グレイ「くっ・・・『盾』!」

 

ルーファス「盾…記憶 そして 忘却」

 

グレイ「何っ!? 盾が消え・・ぐあぁあああ!」

 

 ルーファスは複数の竜巻を造りグレイに放たれるが、グレイはすかさず盾を造り防御する しかしルーファスによって盾が消されてしまい、もろに攻撃を食らってしまった

 

 

 

『妖精の尻尾』 応援席

 

リサーナ「ルーファスは新たな魔法をいくらでも造形できる」

 

カナ「だけどグレイは一度使った魔法は使えないっていうの?」

 

エルフマン「何だよそれ! 不利過ぎんだろうが!」

 

ジュビア「グレイ様・・・」

 

 皆ルーファスの魔法に驚き、ジュビアはグレイのことを心配そうに見つめていた

 

 

クロッカス・図書館

 

 グレイは吹き飛ばされながらもなんとか耐える

 

ルーファス「この戦いは私が君に詩う 鎮魂歌  記憶しておきたまえ 君は私に勝てない」

 

グレイ「そいつァ どうかな・・」

 

 グレイはボロボロになった服を放り投げた それによって女性観客は顔を赤くし、そして当然ジュビアも赤くし、鼻血まで流れていたとか

 

グレイ「『妖精の尻尾』の紋章を刻んでいるからには同じ相手に2度はやられねぇ」

 

 グレイは綱吉の言葉を思い出す

 

ー負けたら許さないよ グレイー

 

グレイ(当たり前だ それは俺自身も同じなんだよ)

 

ルーファス「ほう 何か策でもあると言うのかね」

 

グレイ「アイス・メイク・・・」

 

ルーファス「記憶」

 

グレイ「限界突破!!!」

 

ルーファス「!?」

 

 グレイは自分の周りに次々と高速で氷の剣を造形していく ルーファスはその造形の数とスピードに驚愕していた

 

ルーファス「これは・・・」

 

グレイ「覚えたかい」

 

ルーファス「記憶が・・・追いつかない・・」

 

 数の多さに加え剣一本一本違う為、ルーファスの記憶が追いつかず、グレイの造形が勝る結果となった

 

グレイ「一勢乱舞!!!!」

 

ルーファス「ぬぁああああ!」

 

 造形した大量の剣が一勢にルーファスへ襲い掛かり、ルーファスは躱しきれず氷漬けになってしまう

 

ルーファス「しかし! 氷属性だけなのが惜しい! 私はその氷を滅する炎を憶えている 記憶造形 燃ユル大地ノ業!!」

 

グレイ「!」

 

 ルーファスは氷漬けにされながらも造形魔法で橙色の炎の波を造り、氷を溶かしそのままグレイへ突っ込ませた

 

ルーファス「仲間の炎で倒されるのなら本望だろう!」

 

 グレイは炎に呑み込まれ、ルーファスは勝利を確信するが 

 

ルーファス「!?」

 

グレイ「アイツの炎はなァ こんな温い炎じゃあねぇんだよ!!」

 

 ルーファスは炎の中から現れたグレイに驚き、反応が遅れてしまう グレイは既に攻撃の態勢に入っていた グレイの脳裏には綱吉の炎が浮かんでいた

 

ルーファス(し・・しまった・・・間に合わ・・)

 

グレイ「『氷魔剣』!!!」

 

ルーファス「ぐあぁああああ!!」

 

 グレイはルーファスを2本の氷の剣でX字状に切り裂いた 斬られたルーファスはそのまま倒れ気を失った グレイは宙に舞ったルーファスの帽子を手に取り頭に被った

 

グレイ「覚えてんだよ アイツの炎は心にくる熱さがあるのをよ」

 

 グレイはそう言うと帽子を倒れているルーファスへ向けて投げて、背を向けて歩いていった

 

 グレイvsルーファス 勝者グレイ

 

 

 『剣咬の虎』ルーファス 戦闘不能 『妖精の尻尾』+1 50pt

 

 

 途中経過

 

一位 『妖精の尻尾』50pt 残り…5名

 

一位 『剣咬の虎』 50pt 残り…4名

 

二位 『人魚の踵』 42pt 残り…2名

 

三位 『蛇姫の鱗』 39pt 残り…3名

 

四位 『四つ首の仔犬』 15pt 残り…1名

 

 ✖︎  『青い天馬』   敗退

 

 




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