ハリーポッターと漆黒の王   作:潤雲

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その弐

9と3/4番線ホグワーツ行き列車。

 

一つのコンパートメントを陣取った主人、クロードは紅茶をたしなむ。

 

「猫の姿もなかなかだな」

 

目を細めて優美に微笑む我が主。

ハイドは猫の姿に変わっており、クロードの膝でゴロゴロっと喉を鳴らしている。

 

隣においてある鞄に手を付け、禁書【呪文章・古代ルーンとその生物】を取り出した。

 

「退屈しのぎだな」

 

その赤い瞳が妖しく輝く。

 

「んにゃあー(すぐ飽きなきゃいいですけど)」

 

「昨日俺だったら、皮をはいでたぞ」

 

くだらない会話を交わしホグワーツにつくまでのんびりと過ごした。

 

 

―-―

 

ハリーポッター 生き残った男の子。ヴォルデモート卿を退けた男の子

 

そしてフォレストハイヴ家の入学

 

現在その話題で持ち切りだ。

魔法で蠟燭が浮かべられた天井を見上げる。

 

現在、組み分け(寮分け)が行われている最中だ。

ホグワーツ魔法魔術学校...中々に広いな...。

 

ここで7年間過ごすのか。

拘束されるのは好きじゃないが暇は潰せそうだな。

 

「クロード!フォレストハイヴ‼」

 

突然呼ばれた名前。クソデカボイス。

みんなの注目の的になる。

 

不愉快だ。

 

コツコツっと靴音を鳴らすたんびに上がる黄色い声。

帽子の前にいき腰を椅子に落とす。

 

心を読み、思考を読む。組み分け帽子。

 

お前に決定権はやらねえ。

 

帽子をかぶせられいざ、会話が始まる。

 

「よう」

 

『これはこれは…ようこそホグワーツ魔法魔術学校へ。貴方様にお会いできて光栄です。』

 

「御託は必要ないスリザリンに入れろ」

 

『ほっほっほ。先代にそっくりですなぁ。ならば』

 

スリザリン‼

 

蛇寮が拍手喝采に包まれた。

 

席に着くと目の前にはご馳走。食べる気にはならない。

 

チッ

 

ローブから杖を取り出すと空のティーカップに一振り。

今日だけ我慢だ。

 

「む、無言呪文」

 

隣から聞こえた声の主は…確か

 

ドラコ マルフォイ

 

そのまま無視をきめる。

 

早く部屋に戻りたい。

 

-―ー

 

解散の合図で、監督生に従う生徒達。

俺は気配を消すと、生徒の列から抜け出し、足早に一人部屋に向かった。

 

薄暗い廊下に月明かりが照らす

そこには、一人の男がたたずんでいた。

 

セブルス・スネイプ

 

「こんな夜更けに何をしておるのだね Mr.フォレストハイヴ」

 

長たらしい髪をかきあげ 眉間にシワを寄せ俺を睨むセブルス・スネイプ

 

「こっちが俺の部屋だ どうこう言われる筋合いはない」

 

ふんっと鼻を鳴らして通り過ぎようとした時だった。

 

「ここでは 貴殿は学生の身分 吾輩は教師 場をわきまえたまえ」

 

がっちりっと腕を捕まれ 阻止される。

なんなんだ...こいつ?今、この俺に 言ったのか?

 

どんなやつも俺に楯突くことはなかった。 校長でさえ...。

 

「ふっ...ふふっ...気に入らない 」

 

ギロっと睨み殺意をむき出すと セブルス・スネイプは一瞬怯んだ 隙を見て

掴まれていた腕を振りほどき、足早に廊下を進む

目の前のドアを開けると バタン!っと大きな音を立て、ドアが閉まる。

 

そこそこ広い 無機質な部屋 普通なら スリザリン寮らしく飾ってあるが

俺の場合は違う。 事前に 何も無い空間にしろっと命令しておいたからだ。

 

部屋の真ん中にたつと 杖を取り出し 一振する。

 

たちまち無機質な部屋は 高貴な部屋と早変わり。

ドアにはしっかりとロックが掛けられており、ハイドと俺しか入れない

 

他のやつが侵入した場合…そいつは生きてはいないだろう。

 

ベットに沈むと 今までそばに居た ハイドは にゅっと人型えと姿を変えた。

 

「アフタヌーンティーの準備は致しますか?」

 

にっこりと微笑むハイド、今は あの男。 セブルス・スネイプが頭に浮かんできて 癪に障る

 

「失せろ」

 

しっしっと手を振る。 再び猫の姿になったハイドは 猫用のベットにちょこんっと座った。

 

風呂にも入ろうと思ったが眠気が押し寄せて来た...スネイプ...

 

「誰が上か分からせてやる」

 

ボソッとつぶやくと 眠たい瞳を閉じた。

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