日の呼吸を使う武士、月の呼吸を使う武士が幻想入り   作:take8025

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鬼滅の刃、本家は見てないけど何か書きたくなったから書いた、それだけ( ・`д・´)キリッ


一人の剣士

私は継国縁壱、継国家の長男である継国巌勝の双子の弟である。

私の生涯は波乱万丈であった。

生まれた時から左目の上の額に痣があり、家からは「忌み子」として不遇な少年時代を過ごした。

父上とは顔をマトモに合わせる事が出来なかったが、母上や兄上と息子、弟として接してもらえた。

それは不遇な少年時代を過ごした中では楽しかった思い出だ。

母上が亡くなられ、すぐ継国家から去った。

寺へ向かう筈だったが、寺へは行かず、ただひたすら昼夜関係なく走り続け山を越えた。

そして私は うた と出会った。

流行り病で家族を亡くした うた は田んぼで一人佇んでいた。

私は覚えている、うた に問いかけたのだ。

「一人になって寂しいから、田んぼにいる おたまじゃくし を連れて帰ろうと思って」

そう言った、だが うた は夕方になり、家族と引き離されるこの子達が可哀想との事で、桶に入れていた おたまじゃくし を逃がした。

「じゃあ俺が一緒にうちに帰ろう」

そうして私と うた の二人の生活が始まった。

うた には透視能力があると教えてもらった。

うた はよく喋る、朝から晩まで本当によく喋る。

私は表情が表に出ない、でも私の感情を感じ取る事が うた には出来た。

私は うた と手を繋いで田や畑への道を歩いていくのが好きであった、二人で共に生活して10年が経ち、正式に夫婦となった。

うた と私が結ばれてすぐ、愛する妻は二人の結晶を、子供を授かった。

〈愛する妻と子供と、小さな家で暮らす〉

それだけが私の、一番に望んだもの。

新しい家族が出来るという幸福を噛みしめ、臨月が近付いてきた為に、産婆を呼ぶと うた に伝え、離れた。

これが私の生きた中での後悔であった、もしあの時に戻れるなら...。

うた は腹の中に居た子供と共に惨殺された。

その姿を見た私は絶望のドン底へ叩き落とされた。

何故うた が...何故...罪の無い胎児が殺されなければならないのか...。

私は うた を遺体で見つけて十日程の間、抱いていた。

抱いていた所を、鬼を追っていた剣士が現れ、彼に言われて妻(と子供)の亡骸を埋葬した。

その後で、私は鬼殺隊の存在を知り、新たに、鬼狩りの道へ進んだ。

鬼狩りとして日々を生きるなか、武将として成長した兄上が鬼に襲われていた所を、私が助け、兄上(継国巌勝)と再会した。

その後、兄上は御自分の妻と子供を捨ててまで鬼殺隊に入った。

兄上や他の柱達と模擬戦、身体能力を高める呼吸法の開拓を続けながら鬼をひたすら斬っていた。

 

遂に私は、全ての元凶である鬼舞辻 無惨と対峙。

「自分はこの時のために生まれてきた」と悟り、同時に己の剣技である「日の呼吸」の型を完成させた。

 

「お前は存在してはいけない生き物だ」

「何が面白い?何が楽しい?命を何だと思っている?」

「お前が存在している限り、悲しむ人は増え続ける、頼むから死んでくれ」

 

私はとにかく鬼舞辻を追い詰めた、だが奴は自爆して1800という数の肉塊となり逃亡した。

私はその内1500を滅した、だがしかし、本体部分は斬れず、その直後に兄上が鬼となった事を聞かされた。

鬼殺隊の隊士でありながら身内から鬼を出してしまった事、鬼舞辻を取り逃がしてしまった事、その時、無惨の傍に居た鬼(珠世)を見逃した、その事から仲間達から激しく罵られた。

そして私は自決こそ免れたものの、鬼殺隊から追放された。

鬼殺隊から追放された後、うた と暮らしていた家のあった場所へ向かうと、鬼に襲われ逃げ惑う夫と妊婦の妻を見つけた。

私は即座に鬼を斬った。

夫婦の名は竈門炭吉と 竈門すやこ と言った。

すやこ が産気ずいた為に私は急ぎ産婆を呼んだ。

そして すやこ は無事に娘の すみれ を産んだ。

 

それから二年後、自分の生い立ちと苦悩を誰かに打ち明けたかった私は再び竈門家に行き、全てを打ち明けた。

炭吉殿は私の過去に絶句し、言葉を発する事が出来ずにいた。

その時、竈門家の娘(すみれ)から「抱っこ」と頼まれ、炭吉にも言われて彼女を抱える。

その瞬間、屈託なく嬉しそうに、私に笑いかける すみれ の顔を見て「失われたもの」と、見失いかけていた「守るべきもの」を思い出し、止め処なく涙を流してしまった。

 

その後は暫く竈門家に滞在し、日の呼吸を披露した。

披露した後、竈門家を離れる事を決意した私は、肌身離さずにしていた耳飾りを炭吉に手渡した。

炭吉は竈門家の子孫達に日の呼吸と耳飾りを受け継がせていくと約束してくれた。

私は感謝を述べ、この場を去った。

これで私は竈門家に行く事は無く、炭吉達の前は姿を見せなくなった。

 

私は昔から身体能力があった、その理由は痣があったからである。

私は誰にも剣術で負けた事が無かった、兄上にも。

痣が出来たものは例外なく25迄しか生きられない筈であった、が、私は25で世を去る事は無かった。

鬼殺隊を裏切り、鬼と化した兄上と剣を交わしたその時まで生きる事が出来た。

「お労しや、兄上...」

兄上の頸を斬った瞬間、私は寿命が尽き、愛刀の刃先を地面に刺し直立したまま死んだ。

結果、兄上の頸は再生し、斬る事は出来なかった。

80数年、私としては死と隣り合わせの生き方をしていたにしては、長生きしたと思う。

何とも情けない。

だがこれで うた の元に逝ける...。

そう思っていたが...。

 

縁壱「どこだここは...?」

 

どうやら私は生きているようだ。




書くのって難しい...
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