日の呼吸を使う武士、月の呼吸を使う武士が幻想入り 作:take8025
縁壱「あるかもしれませんし、ないかもしれませぬ」
夜明け前
縁壱「ふぅ...(今日の見回りは終わったな、少し仮眠を取って寺子屋に向かうとするか)」
ここ最近、里に襲撃する妖怪の数は皆無に等しいものの、気を抜けばいつ襲ってくるか分からぬもの、だから自警団は気を抜かずに職務を勤しむ。
ー仮眠ー
ー起床ー
縁壱「(朝食は何にするか...味噌汁と白米だけで良いか...)」
ここ最近何かと縁壱は手抜きになりつつある。
その気持ち、分かる。
ー食後ー
使った食器を洗い終え、寺子屋の準備をする。
縁壱「(この教科書と筆があれば良いな、さて、行くか)」
自宅から寺子屋までは基本走っていく。
ー寺子屋ー
縁壱「慧音殿、おはよう」
慧音「縁壱殿、おはよう、良い朝だな」
巌勝「珍しいな、遅れてくるとは」
縁壱「おはようございます兄上、見回り明けでしたので私とした事が仮眠を取り過ぎた様で...」
巌勝「まぁ、まだ授業開始まで時間に余裕はある、問題はない」
慧音「縁壱殿はここ最近と言わず働き過ぎなのだ、もう少しゆっくりして良いのだぞ?」
縁壱「いえ、そう言う訳には...」
巌勝「縁壱よ、お前は何故そこまで急ぐのだ?」
縁壱「兄上、私は別に急いではおりません、いつも通りに過ごしております故...いや、もしかすれば分からぬ合間に急いでいたのかも知れませぬ...少しばかりゆっくりで行こうと思います」
コトッ
慧音「一先ず、お茶を飲んで一息ついてから授業内容を詰めようじゃないか」
いつも通り話を詰めて授業を始める。
・・・
・・
・
ー授業終了ー
縁壱「今日は昼で終わりか...」
巌勝「昼飯はどうするか?」
縁壱「家に帰って食べようか、それともいつもの定食屋にでも行こうかと悩んでいます兄上」
慧音「少し前に出来た良い店があるのだが...行ってみないか?」
「「そこにしよう」」即答
・・・
・・
・
ー食後ー
縁壱「旨かった」
巌勝「ここは縁壱の言う通り旨かった、また食べに来る」
慧音「お気に召して何よりだ♪この後はどうするのだ?」
巌勝「家に帰って片付けでもしようかと思っている」
縁壱「私は博麗神社に参拝して紅魔館でも行こうかと思っている」
巌勝「紅魔館?」
縁壱「洋酒を貰いに行こうと思っています」
巌勝「洋酒か...私もついて行っても良いか?」洋酒に釣られる
縁壱「構いませんよ」
慧音「そうか、なら私は帰るとしよう、部屋の片付けが考えればあったしな、霊夢やレミリア達に宜しく伝えておいてくれ」
縁壱「あぁ、ではまた」
巌勝「気をつけて」
ここで慧音と別れ、縁壱は巌勝と共に博麗神社に向かう。
巌勝「しかし博麗神社は何度か行くゆえにいつも思うが、人里とかなり離れているな、辛くはないのだろうか?」
縁壱「霊夢は空を自由に飛び回る事が出来る故に苦労はしないでありましょう」
巌勝「それもそうか...あ、話をすればもう着いたか」
縁壱「この石階段はいつ見ても凄い傾斜があります」
巌勝「さっさと登るとするか」
石階段を登りきって二礼二拍手一礼、そして賽銭も欠かさず入れる。
賽銭を入れた瞬間、奥から物音を立てて霊夢が飛び出してくる。
この銭巫女め。
霊夢「お賽銭の音が!」
「待ってくれなのぜー!」
「はしたないわよ!」
巌勝「いつもの霊夢だな」
縁壱「いつもの霊夢ですね兄上」
霊夢「あら、縁壱さんに巌勝さん、参拝かしら?」
縁壱「あぁそうだ、今の反応からして、また金欠なのか?」
霊夢「金欠ではないんですけど...今までが金欠だったからその時の癖が抜けてなくて...アハハ...」
魔理沙「あ、縁壱に巌勝だ!」
アリス「縁壱に巌勝さん、こんにちは、良い天気ね♪」
妖夢「こんにちは師範、縁壱さん」
縁壱「参拝に来ていた、珍しいな、妖夢にアリスとここで会うとは思わなかった」
アリス「私だってたまにはこの神社は来るわよ?」
霊夢「どっかの図々しい魔法使いより楽で良いわ」
魔理沙「なぁそれ私の事言ってないか?」
霊夢「何よ?私は別に魔理沙[とは]言ってないわよ?」
巌勝「まぁ待て、ここで暴れるでない、ここで暴れたら境内が汚れてしまうではないか、落ち着くのだ、ところで妖夢よ、鍛練は怠っておらぬな?」
妖夢「はい!欠かさず鍛練に勤しんでます!少しずつではありますが強くなっている気がします!」
巌勝「そうか、そのままの勢いで励むが良い、いずれ私を超えるであろう」
霊夢「あ、お茶入れてきますね!」
縁壱「いや構わぬ、そう長く滞在はせぬからな」
魔理沙「もう行っちまうのか?」
縁壱「紅魔館へ行かねばならなくてな」
アリス「あ、私も丁度行くところだったのよ、一緒に行っても良いかしら?」
縁壱「あぁ、別に構わぬ」
アリス「ありがとっ♪」
巌勝「縁壱、そろそろ行かねばならんだろう」
縁壱「そうですね、失礼するぞ」
霊夢「お気をつけてー!」
魔理沙「またなのぜ~」
霊夢と魔理沙は背を向けて紅魔館へ向かう三人の背中を見送った。
・・・
・・
・
紅魔館
正門
巌勝「...」
縁壱「...」
アリス「...」
目の前に居るは門番の美鈴、気持ち良さそうに寝ている為に起こすも躊躇う三人。
縁壱は美鈴の頬を痕が残らない程度に軽く張り手をかます。
でも美鈴は起きない。
次はグーでm..
ドスッ!
...どうやらその必要は無いようだった。
どこから飛んできたか分からぬナイフが額に根深く突き刺さり痛みで目を覚まし、悲鳴をあげる美鈴。
正門の扉が開き、両端のスカートを摘まんで礼をする(カーテシー)。
そう、紅魔館の(時々ダ)メイド長 十六夜 咲夜だ。
咲夜「縁壱様、巌勝様、お待ちしておりました、どうぞお入り下さいませ」
縁壱「む、すまぬ」
巌勝「うむ、失礼するぞ」
咲夜「アリスもいらっしゃい、パチュリー様のところかしら?」
アリス「えぇ」
咲夜「こちらのワインですね」
縁壱「うむ、ありがたい」
巌勝「私も頂いて良いだろうか?」
アリス「私も良いかしら?」
咲夜「少々お待ちください」
咲夜「こちらのワインなんてどうでしょう?年代物ですわ」
巌勝「これは美味そうだ、大事に呑ませてもらう」
アリス「状態からしてかなり熟成されてるわね」
咲夜「えぇ、私が厳選した物だから良いお酒の筈よ?縁壱様、是非ご堪能下さいませ♪」
縁壱「あぁ、次来る時は手土産を持ってこよう」
アリス「私はパチュリーの所に寄ってから帰るからここでお別れね」
縁壱「む?そうか、帰りは気をつけて帰るのだぞアリスよ」
アリス「えぇ、またね♪」
アリスと別れ、紅魔館を出た縁壱と巌勝の二人は咲夜から貰ったワインを片手に急ぎ帰路に着く。
人里
巌勝「ここで解散だな」
縁壱「今日は付き合っていただきありがとうございます、兄上」
巌勝「いや気にするでない、私も十分に楽しめた、今日は見回りをしなくて良いとの事だ、ゆっくり休め」
縁壱「えぇ、では兄上、失礼します」
巌勝と別れて自宅に戻る縁壱。
家に着いた頃、空は既に暗くなりかけており、夕飯時だった。
縁壱「(今日は なめこ汁と鯖の塩焼き、そして漬け物で良いか)」
晩飯を作って食して見回りがなければそのまま風呂入って寝床に着く。
これが縁壱の大雑把な1日。
では休みならどうだろうか?
夜明け前
縁壱は巌勝と違い基本的に雨が降ろうと雪が降ろうと関係なく土砂降りの中、庭先で木刀を振るう。
やる事を終えて先ずは風呂場で身に付けていた衣服を絞る。
そして着替えて朝食。
朝食を食べ終えた頃には雨も止み、雲の合間から日が差している。
縁壱「(兄上の所へでも行くか...)」
思い立ったが行動開始。
縁壱「兄上は留守だったか...」
兄上の家に来たは良いものの反応がなく、庭の方を覗いても居なかったので留守と判断した。
そして縁壱は宛もなく里をブラブラと散策する。
暫くすると見慣れた者が縁壱の前を歩いて居たのを確認出来た。
縁壱「あれは...妹紅殿か...?(間違いないな、妹紅殿だ、声でも掛けよう)」
縁壱は妹紅に近付き声を掛ける。
縁壱「妹紅殿」
妹紅「あ、縁壱じゃないか、どうしたんだ?」
縁壱「いや、里を回っていたら妹紅殿を見つけたのでな、声でもと」
妹紅「あぁ、なるほど...縁壱はこの後暇か?」
縁壱「?特にこれと言い予定はないが..?」
妹紅「! なら焼き鳥でも食わないか?ご馳走するよ」
縁壱「良いのか?」
妹紅「良いって良いって!」
縁壱「おぉ、それはありがたい」上機嫌
妹紅「ならウチに行こうか、ってその前に、一店舗だけ寄る所があるんだが良いか?」
縁壱「あぁ、全然問題ない」
・・・
・・
・
妹紅「味はどうだ?」
縁壱「うむ、大変美味だ、個人の考えだがこのタレは鳥肉に合う、焼き加減も良い」試食中
妹紅「次は豚バラを試してみてくれ」
縁壱「豚か...「もしかして嫌いだったか?」嫌、そう言う訳ではない、肉料理はあまり食べる機会がなかったのでな...食べたとしても猪か鹿、牛や豚肉は食べてみたいものだ」
妹紅「そうか、ならちょっと待っててくれ...ゴメン!牛は今在庫切らしちゃってな」
縁壱「む、なら仕方がない」
その後も美味しく頂き、妹紅の屋台を後にする。
縁壱「(さて、次はどこへ行こうか...久しぶりに博麗神社にでも参拝に行くとするか...いや、そう言えば最近新しく神社が出来たとも聞いた...確か守矢神社だったか...?まぁ...霊夢のところで良いか)」
縁壱は妹紅の案内なく、迷いの竹林を全速力で駆け抜ける。
てゐ「あっ、あの時のウs..はっやっ()」
博麗神社
霊夢「よし、掃除はこれで終わりっと ...いつも何でこのタイミングに限って来るのよ...魔理沙」
魔理沙「いや、別に良くないか?」
霊夢「アンタが来るのは大体、境内の掃除が終わったタイミングなのよ...様子見てるでしょ?」
魔理沙「そんな事ないのぜ」大嘘
霊夢「まぁ良いわ むむ...?」
魔理沙「?」
霊夢「今日は多分、縁壱さんが来るわね、お茶と菓子の準備しなくちゃ」
魔理沙「私にも準備しろよな!」
霊夢「アンタは泥水でも啜ってなさい」
そう言いながらもちゃんと魔理沙にお茶も準備する優しい霊夢、YR1(定期)。
魔理沙に茶を出した数分後に縁壱は姿を見せる。
霊夢「こんにちは縁壱さん、いつものご参拝かしら?」
縁壱「あぁ」
軽く参拝を済ませた所に縁側に座っていた霊夢から声を掛けられ、淹れたての茶を渡され一口。
縁壱「この茶は旨い...香りが好ましい」
霊夢「このお茶は紫も美味しいと評判ですよ♪」
縁壱「どこにこれは売られているのだ?」
霊夢「それはあのスキマババa...いえ、紫から貰ったもので...紫が来た時に聴いてみますね♪」
縁壱「いや、その必要はない「え?」噂をすればだ...」
スキマが現れた、ガパッと開くと目玉が所々に...うっわ、気色悪い。
紫「霊夢差し入れよ~、って...あら縁壱さん、こんにちは」
縁壱「久しいな紫殿よ、この茶葉はどこの物だ?非常に好みだ」
紫「ごめんなさいね、その茶葉は外の世界でしか売ってないのよ」
縁壱「そうか...」
紫「欲しいのであれば持ってきますわよ?」
縁壱「いや、それならば良い、二度と飲めないであるのならば頼みたいが、ここに来れば飲めるのであろう?ならば問題はない、これで一つここに来る目的が増えたな、ハッハッハッ」
紫「欲しかったらいつでも仰って下さいな」
縁壱「うむ、そうさせてもらう」
その後も近況報告をお互い行い解散となった。
帰り道
縁壱「次の参拝は守矢神社とやらに行ってみるとするか...」
家に着いた頃、空は真っ暗。
妖怪狩りにうってつけの時刻だ、既に巌勝は見つけ次第バッサバッサと妖怪共を滅していく。
縁壱「...兄上が戦われておられるならば加勢するか...」
人里に向かって里全体を走り回る事15分、縁壱の予想通り巌勝は野良妖怪どもをバッサバッサと切り伏せて行く。
縁壱「兄上、私も加勢致します!」ズバァッ!
巌勝「縁壱か!助かる!」
縁壱が加勢した事により、一気に妖怪の数は激減していった。
中には知能が高い妖怪もいた様で「あっコイツヤバい」と察したのか、助かる為に我先と里から姿を消した。
巌勝「...何かいきなり消えたな...」
縁壱「何故だ...?」
いや、お前が現れたからだよ。
縁壱は現在、妖怪達の中で最重要危険人物であり『話聞いてもらえず、慈悲なし、躊躇なし、見つかったら最後、腹括れ』と恐れられており、妖怪の賢者である紫もぶっちゃけ縁壱を恐れている。
今回襲撃に来た妖怪達の一部(逃走した)たまたま生き残ることが出来た様だが...。
巌勝「ともかく、警戒は怠ってはならぬ」
縁壱「そうですね、所で被害はどれ程ですか?」
巌勝「自警団の連中が数人ほど軽傷の傷を負った程度だな、これといって目立ったものはない、所で縁壱、お前はもう帰って休んでおけ、後は私一人で事足りる」
縁壱「兄上...分かりました、では一足先に失礼します」
後の事は巌勝に任せ、帰路に着く。
縁壱の休みの日の大体はこんな感じで過ごす。
そして幻想郷にまた一人、鬼殺隊の柱が幻想入りを果たす。
???「(どこだか知らんがこの場に留まっていては)まずい!まずい!!まずい!!!」
〆方忘れた()