日の呼吸を使う武士、月の呼吸を使う武士が幻想入り 作:take8025
巌勝「いやいやお前が子供達に下した修行内容を見たがアレは鬼畜だぞ、子供達を殺す気か?まだ早過ぎる、私でも耐えれん」
縁壱「?これ位は出来て当然では?」
巌勝「この化け物で鬼め」
縁壱「兄上に褒められるとは照れますね、私は鬼ではありません鬼殺剣士です」
巌勝「(コイツホントに弟なのかそれに駄目だ話が全く通じねぇ!?)」
長き冬が明け、幻想郷の地に根付く木々に桜の花がポツポツと咲き始める。
縁壱宅
縁壱「日中の気温が上がり、過ごしやすくなってきましたね、兄上」
巌勝「あぁ、薪の消費も収まってきた」
縁壱「この様にのびのびとした生活を送れている事に戸惑いが少しばかりあります」
巌勝「そうだな、今までは死と隣合わせの生活であったからな 縁壱、一つ良いか?「何でしょう?」本当にお前は生き物に好かれているな」
目の前にある庭を見渡せば、鹿・野鳥・野良犬・野良猫等がのびのびと寛いでいる。
縁壱「本家には嫌われていたのですが、動物には何故か好かれております」
巌勝「嫌われていると言うのは問題だが、まぁそれはそれで良い事だ縁壱、だが、今は皆に好かれておるではないか」
縁壱「そうでしょうか?」無自覚
巌勝「そうだとも、最も、霊夢達は別の意味でお前を好いているがな」
縁壱「?」
巌勝「私の勘だが、お前を意中の相手として見ていると思う」
縁壱「霊夢達が私をですか?冗談は鬼の時であった兄上のあのギョロ目の顔にして下さい「あ?」私の様な痣者が、そこまで好かれる事はあり得ませんよ」
巌勝「早めに答えを出してあげる方が良いぞ?」
縁壱「霊夢達と私はそこまでの関係にはなれませんしなりません、私には うた しか居ません、もし誰かと結ばれたとしましょう、そして人はいずれ天に召される、その時、亡き妻は、別の相手と再婚した夫を快くあの世で迎えてくれますか?」
巌勝「...」
縁壱「私にはそんな事、出来ません、うた は私を変えてくれた、ただ一人の大切な者です、そんな事をすれば、あの世で顔向け出来ませぬ、兄上は奥様やお子様に顔向け出来るのですか?」
巌勝「いや出来んな(即答)妻子、武将を捨ててまでお前に近付こうとして、人の道を外れてまで生きた事をしたからな、そうは言うが、想い続けている相手の身にもなってみたらどうだ?」
縁壱「...そうですね、今度からは考えましょう」
巌勝「さてと、随分と話し込んでしまったな」汗
縁壱「朝早くにお越しになられて、もう昼頃ですからね」
巌勝「昼は里にでも食べに行くか?いつもの蕎麦屋でも」
縁壱「是非、お供します」
巌勝「良し、行こう」
継国兄弟は人里へ向かう。
ーーー
博麗神社
霊夢「暇」
魔理沙「ホントそれいつも言ってんな」
霊夢「何もする事が無いからよ」
魔理沙「まぁ確かに、暇だな...さてと」
霊夢「紅魔館の図書館に盗み行く?」
魔理沙「盗んでない、借りているだけだ」
霊夢「死ぬまでって言うんでしょ、はいはい、それは紛れもなく盗みよ、アンタホントにバカなんだから...」
魔理沙「馬鹿とは失礼だな!」
霊夢「縁壱さんに少し前言われたばっかでしょ?盗みを辞めろ、と」
魔理沙「だから盗んでないっての!」
霊夢「それはアンタが思ってるだけ、周りはアンタのやってる事は盗みとしか見てないわよ」
魔理沙「...」
霊夢「魔理沙の目に写って盗まれる物があるやもしれん、だから出禁にしようと考えている、と縁壱さん言ってたわよ?」
ーーー
白玉楼
幽々子「妖夢~ご飯まだなの~?...て、どうしたの?そんなボーッとして」
妖夢「......あ、幽々子様、何でしょうか?」
幽々子「お腹空いたからご飯お願いね」
妖夢「まだ食べられて30分も経ってませんが...」
幽々子「いや~どうしてもお腹空いちゃったからね、で、どうしてボーッとしてたのかしら?」
妖夢「...あの剣士と剣の事を考えておりました」
幽々子「あの剣士?...あ...」
幽々子が震えだす。
出会って早々に斬られ殴られ、縁壱は恐怖の対象となった。
※縁壱は相手に恐怖を植え付ける職人。
あの出来事は忘れない。
亡霊であるから死ぬ事はないが、いやもう死んでるけどさ。
それでもニ度目の死を覚悟した。
妖夢「舞っている様に美しく芸術な技、無駄を省いた正確な動き、こちらの動きを全て分かっている様な...凄い方でした、祖父も驚く事でしょう」
幽々子「そうね、とりあえず和解したから大丈夫だけど...一つ良いかしら?「何でしょう」その後ろにある大きな包み物は何かしら?」
妖夢「幽々子様、暫しの間、縁壱さんの所に剣修行に行きます「は?」食事は取り合えず大量に作っておきましたので大丈夫かと、ですが限りは有りますので、分量を考えてお食べ下さい、では失礼します」
幽々子「! ちょっと!待ちなさーい!」
ーーー
人里
蕎麦屋
巌勝「すまぬが、いつものを二人前だ」
「あいよ!いつもので特盛だな!ちょいと待っててくれ!」
店主は厨房に消えていく。
縁壱「よくここに来ますね」
巌勝「安くて旨いからな、重宝しているぞ」
「あ!縁壱兄ちゃん!巌勝兄ちゃんも!」
縁壱「お前達」
巌勝「うむ、元気が良いな」
「今日はみんなでご飯食べに来たんだ!」
縁壱「そうかそうか、ここの飯は旨いぞ」
巌勝「(縁壱の顔が少しばかりか緩んで見えるな...)」
「あらやだ縁壱様!」
「今日も素敵です!」
「巌勝様も!」
縁壱・巌勝ファン倶楽部の会員(里の人間)も来た。
継国兄弟「お..おう」
「今日のご予定は!?」
「良ければウチでお茶しませんこと!?」
「いやいや是非ウチで!」
縁壱「すまぬ...今日はこの後も予定があるのだ...」
「あらぁ...そうでしたか...」
「では、日を改めましょう」
縁壱・巌勝ファン倶楽部の会員達は蕎麦屋を後にする。
巌勝「何しに来たのだ...?」
縁壱「私には分かりません」
巌勝「この後はどうするのだ?」
縁壱「アリスの所へ向かいます、お茶会に招待されまして」
巌勝「そうか、私は博麗神社に参拝に向かうとするか」
縁壱「私もアリスの所へ向かった後、博麗神社に赴きます」
巌勝「ほう?」
縁壱「バレンタインのお返しです」
巌勝「?」
縁壱「兄上、今日はバレンタインのお返しの日ですよ」
巌勝「何っ?...申し訳無いが、茶菓子でも持って行こう...だから縁壱はその包み物を持っていたのか」
縁壱「えぇ、私になりに頑張って作ってみました」
巌勝「チョコか?」
縁壱「そうです、人里に出回っている料理本にチョコパフェなる物の作り方が記載されておりましたので、それを」
巌勝「是非とも見てみたい物だ」
縁壱「この様な感じになります」
縁壱は包み布をほどき、開封する。
巌勝「よもや...!良く出来た物じゃないか」
縁壱「兄上からもこの感想ですので安心しました」
巌勝「早く持って行ってやると良い、何、ここの勘定は私が持とう」
縁壱「宜しいのですか?」
巌勝「構わんさ」
縁壱「では、お言葉に甘えて」
縁壱は蕎麦屋を後にし、アリスの元へ突っ走る。
「あいよ!これが勘定ね!」
巌勝「(他と比べれば確か安いが、ここでもそこそこの値段だな)」汗
ーーー
縁壱「(喜んで貰えれば良いのだが...ついでに持って行こう)」
アリス「~♪(縁壱まだかしら?)」
トントンッ
アリス「はーい!」
ガチャッ
縁壱「すまぬ、来たぞ」
アリス「待ってたわ♪入って入って♪」
縁壱「お邪魔する」
アリス「お茶の準備は出来てるわ♪所で、その包みは何かしら?」
縁壱「この前の、バレンタインのお返しだ、あまり凝った物は作れないが...」
縁壱は自作パフェの入った包みを渡し、アリスがテーブルで開封する。
アリス「あら、チョコパフェじゃない」
縁壱「すまぬ、その程度の物しか」
アリス「ありがとう♪美味しそうね、今食べてみても良いかしら?」
縁壱「構わぬ」
アリス「 !美味しい!程良い甘さが癖になりそうね!(料理も得意とは...)」
縁壱「それとこちらへ来る道中に薪を採ってきた」
アリス「ありがとう♪適当に置いてて良いわよ♪」
縁壱「邪魔にならぬ所に置いておく(喜んで貰えて良かった)」
アリス「それじゃ、お茶会、始めましょ?」
ーーー
博麗神社
魔理沙「平和なのは良いけど、暇過ぎるのぜ...」
霊夢「そうね」
魔理沙「お、誰か来るのぜ」
霊夢「縁壱さんかしら?」
「お邪魔するぞ、霊夢」
霊夢「あら、巌勝さんじゃない、こんにちは」
魔理沙「暇過ぎるボロ神社にようこそなのぜ~」
巌勝「霊夢に魔理沙、すまぬ、今日はバレンタインのお返しの日と言う事を忘れていた、変わりと言っては何だが、茶菓子を、それと参拝に来た次第だ」
霊夢「お返しなんて別に構わないわよ、求めてないから良いのに...でもありがと、折角だから三人で食べましょ」
魔理沙「色々と入ってるのぜ」
ーーー
アリス「・・・で、こうなったわけよ」
縁壱「ほう、成る程、それは魔理沙に苦労する事だ」
アリス「魔理沙の手癖、何とかならないかしら...」
縁壱「私は何もせん、やられる前に手を打つまでだ」
アリス「あ、クッキーのお味はどうだったかしら?かなりの自信作よ」
縁壱「うむ、美味であった、土産に欲しい所だな」
アリス「お口に合ったのなら何よりだわ♪一杯作ったから持って帰って♪」
縁壱「頂こう、それと後で博麗神社へ行くのだが、来るか?」
アリス「行くわ、霊夢に用があるし」
すぐさま二人は博麗神社へ向かう。
ーーー
霊夢「美味しかった」
巌勝「喜んで貰えて何よりだ」
魔理沙「食ったけど飲み物が飲みたい...霊夢、お茶」
霊夢「シバくわよ?」
巌勝「すまぬが、私も貰えるか?」
霊夢「えぇ、ちょっとだけ待っててちょうだい」
霊夢は台所へ消える。
魔理沙「異変が解決してまだやってないな」
巌勝「?」
魔理沙「宴会!」
巌勝「(また面倒くさそうな)そうか」
魔理沙「縁壱は強制参加として」
巌勝「(縁壱お前は強制との事だ...)」
魔理沙「あ、巌勝も強制な!」
巌勝「(うーわマジかよ)...」
霊夢「お待たせ、お茶」
ーーー
道中
縁壱「アリス、どうした?」
アリス「すっ..少し...休ませて...」
縁壱「肩で息をする程疲れたのか?まだ半分も距離は進んでいないのだぞ?」
アリス「わ、私は引きこもりがちだから体力は無いのよ...」
縁壱「人形達の様に、空を飛べば良いではないか」
アリス「そんな事したら縁壱飛べないでしょ?」
縁壱「いや、霊夢から札を貰ってな、そのお陰か浮遊は出来る」
アリス「それ最初に言ってよ...」
縁壱「出来れば使いたくないのだ...仕方ない」
縁壱はアリスを背負った。
アリス「!よっ、縁壱!?」
縁壱「お前を背負って走れば早く着く、行くぞ」
縁壱は走り出す。
アリス「(物凄く速い!私を背負って暫く走ってるのにスピードも落ちずに息切れ一つもないなんて...寧ろ呼吸が整ってる?疲れない様に動いているのは分かるけど...それにしても)縁壱暖かい...」
縁壱「アリス、眠いのか?」走りながら
アリス「うん...」
縁壱「ならば寝ていると良い、着いたら起こそう」
アリス「ごめん...ね...」
アリスは背負われた縁壱の背中で眠る。
縁壱「(よくぞこの揺れる中で眠れるものだ...出来るだけ、起こさぬ様に走ろう)」
振動に注意を払い走る。
走る事20分、博麗神社へ続く階段を登り終え、霊夢達の居る家の縁側に赴き、アリスを起こす。
巌勝「む?縁壱ではないか」
縁壱「兄上、先程ぶりです」
魔理沙「よ!縁壱!」
縁壱「魔理沙、少しは静かに喋るのだ」
魔理沙「あ...アリスは寝てるのか?」ボソッ
縁壱「あぁ、私の背中でスヤスヤと寝ておるぞ」ボソッ
霊夢「起こすにも起こしずらいわね」ボソッ
巌勝「ソッとしておいてやる方が良いだろう」ボソッ
縁壱「着いたら起こすと言いましたが、寝ているアリスを起こすのは可哀想なのでソッとしておきます」
縁壱は背中に背負い眠るアリスを起こさない様に下ろし、霊夢宅の居間に寝かせた。
寝ているアリスが風邪を引かぬ様に、自身の着ていた大きめの上着を被せる。
縁壱「アリスの寝顔は愛嬌がありますね」
巌勝「!」
縁壱「?何を驚かれておられるのでしょうか兄上?」
巌勝「いや、お前の口から愛嬌等と聞いたのは初めてな気がしてな...」
縁壱「あまり使う言葉ではありませんからね、さて霊夢に魔理沙よ、この前のお返しを持ってきた次第だ」
縁壱は包みを霊夢と魔理沙に渡す。
魔理沙「?何が入ってるのぜ?」
霊夢「かなり冷たいわね」
縁壱「私になりに考えた物だ、開けてみると良い」
霊夢「? あ!チョコパフェじゃない!」
魔理沙「旨そうなのぜ!」
縁壱「アリスにも好評であった」
霊夢「食べても良いかしら?」
縁壱「構わぬぞ、どんなものか聞きたいものだ」
霊夢「いただきます うん!美味しい!」
魔理沙「程よいバニラの甘味にチョコのちょいとした苦味がこれまた癖になりそうだぜ!」
縁壱「そこまで言ってもらえるとはな、頑張って作った甲斐があったものだ」
巌勝「良かったな、霊夢、魔理沙よ」
アリス「ん... あれ?もう着いてたの?」
縁壱「おお、起きたか」
アリス「ごめんなさいね、眠っちゃって..」
縁壱「いや、私もすまぬ、起こすと言っておいて起こさなかったからな、起こすのは忍びなかったのだ、お前の愛嬌ある寝顔が見れて私は役得だ、ハッハッハッ」
アリス「!」
巌勝「(え?これ口説いてるのか?あの縁壱が?いやいや、口説いてるのか分からんな)」
縁壱「それはそうと、こうして春が返ってきたのだ、花見はしないのか?」
霊夢「そうね...言われると確かに花見がしたいわね~」
魔理沙「おっしゃ!宴会だ!」
アリス「騒ぐのが好きね」
巌勝「縁壱、花見の宴では呑み比べでもせぬか?」
縁壱「良いでしょう、受けて立ちます、兄上」
紫「なら、顔見知りに声をかけてくるわね」
霊夢「紫、いつの間に...」
紫「少し前よ」
縁壱「紫、頼む」
紫が声掛けを各所に行い、その日の夜に、博麗神社で異変解決の宴会が始まった。
縁壱「兄上、もう呑めないのですか?」
巌勝「う...呑み過ぎた...気持ち悪い...」
縁壱「私はまだ呑めるのですが...」ケロッ
魔理沙「縁壱凄いのぜ!」
巌勝「この化け物め..うっぷ...」
縁壱「これを飲んで下さい、私が調合した吐き気止めです」
慧音「妹紅頼むから呑み過ぎるな..と言いたかったが遅かったか...」
妹紅「気分悪い...」
紫「ごめんなさいね吐くわ」汚
霊夢「吐くなら厠で吐きなさいよ!」呑んでない
(゜o゜(☆○=(-_- )゙
紫「痛ぁっ!?ちょっと何で殴るのよ!グーよ!?せめて平手打ちでしょ!?」
霊夢「気分的にグーで殴る方が良いと思ったからよ」
紫「気分」
霊夢「吐く気が失くなったでしょ?「あ、確かに」なら良し」
妖夢「縁壱さん」
縁壱「何だ?」
妖夢「私を弟子にして下さい!」
縁壱「...は?」
妖夢「貴方のあの剣裁き、以前は祖父からも剣術は学んできました、ですがあの様な縁壱さんの持つ、無駄が無くそれでいて美しく魅せる剣術は知りません!私も縁壱さんと同じ剣術が出来る様になりたいのです!お願いします!」
縁壱「妖夢よ、お前は私の弟子になる程ではない、私が見るに充分の腕をお前は持っておる、修行を怠ること無くば、私を越える事は出来るだろう」
妖夢「ですが...」
縁壱「お主は冥界に住んでおろう?どうやって私はお主に教えをすれば良いのだ?」
妖夢「貴方の弟子になる準備は事前に済ませております(マジ)、幽々子様にも事情は言って了承を得ております」大嘘
縁壱「...そうだな、条件がある」
妖夢「条件ですか」
縁壱「あぁ、勝負で霊夢に勝てば、弟子入りを認める」
妖夢「...分かりました」
縁壱「霊夢、妖夢と後日、一勝負してはくれぬか?」
霊夢「良いわよ、完膚なき迄に叩きのめしてやるわ!」
縁壱「頼む、そしてすまぬがそこの酒を取ってくれぬか、霊夢」
霊夢「これで良い?「うむ」」
縁壱は霊夢に取ってもらった未開封の一升瓶を開け、そのまま口にする。
霊夢「良い呑みっぷりね」
縁壱「この程度は水と変わらぬ、しかし旨いなこの酒は、料理にも使えそうだ」
霊夢「料理にも合うわよこのお酒」
縁壱「買い占めをしておこう、気に入った」
霊夢「私も呑もうかしら」
縁壱「呑め呑め、酌しよう」
レミリア「ワインは呑まないかしら?」
縁壱「この瓶が空けばワインも呑もう、フランドールはどうした?」
レミリア「寝てるわよ、起こす?」
縁壱「いや、そっとしてやると良い」
巌勝は潰れ、紫も潰れ、魔理沙もダウン、生き残りは縁壱に霊夢、咲夜に藍にアリスに妖夢と六人のみ。
咲夜に藍、レミリアと霊夢とアリスと妖夢を酔い潰した時、既に夜が明けていた。
縁壱「今日は鍛練...しなくて良いか」初めてのサボり
慧音「うぅん...あれ?もう朝か?」
縁壱「起きたか慧音殿」
慧音「おはよう、と言った方がいいのかな?」
縁壱「そうだな、日も昇ってきておるからな」
慧音「見る限り...まさかつい先程まで呑んでたのか?」
縁壱「六人とも先に潰れてしまったな、今も呑んでおる」
慧音「(凄い酒豪だ...)そうか...」
宴会の翌日から妖夢と霊夢の勝負(勝てば妖夢は縁壱の弟子)が始まった。
それから数ヶ月経った現在も尚、妖夢は霊夢に対して一度も勝ちすら獲れていない。
霊夢「まだまだお子ちゃまね、そんな腕で縁壱さんの弟子になろうなんて百年早いわ!」
妖夢「くっ...!流石は博麗の巫女!もう一回!」
霊夢「何度でも返り討ちにしたらぁぁぁ!!!」豹変
巌勝「おい縁壱」
縁壱「?何でしょう兄上?」
巌勝「彼女を、妖夢を認めてやればどうだ?流石に可哀想だろう、もう毎日妖夢は霊夢に勝負を挑んでいる」
縁壱「霊夢に勝てば認めます、が、霊夢に勝てなければ、酷ではありますが、弟子として迎えるつもりはありません」鋼の意志
巌勝「厳しいものだな」
縁壱「今の霊夢一人に勝てないのであれば、呼吸習得が出来るなんて事は絶対にありません、夢物語です、それ程までに私の使う日の呼吸は習得が困難なものなのです」
巌勝「うむ、確かに、日の呼吸は適性者があまりにも少ないからな、そして五大派生(水・炎・雷・風・岩)呼吸の始まりの呼吸であったな」
縁壱「五大派生呼吸?...あぁ、なるほど」
巌勝「鬼であった私が倒された時、呼吸は水・炎・雷・風・岩・霞・恋・蛇・蟲・花と、私の呼吸を入れると全部で十一の呼吸があった、私が知る限りだがな」
縁壱「そんなに増えていたのですね、呼吸法は...あ、そうだ、兄上が習得しておられる月の呼吸を伝授されてはどうでしょうか?」
巌勝「何?私の使っている月の呼吸をか?」
縁壱「兄上は継子を受け入れた事が無いのでしょう?」
巌勝「無いな」
縁壱「私は別に、日の呼吸を受け継がせたい等と考えてはおりませぬ、私の親友である炭吉の子孫、竈門炭治郎は私の呼吸と耳飾りを受け継いで無惨を倒してくれました、無惨を倒せた、それで充分です、後は廃れても構いません、話が脱線しかけましたね、剣術の基礎もしっかりして素質もある妖夢なら、兄上の継子としては充分なのではないでしょうか?」
巌勝「そうだな...分かった、私はいつでも彼女を弟子として受け入れよう」
縁壱「まぁ、それは等の本人によりますが...」
結局、いつまで経っても妖夢は霊夢に勝てず、縁壱の提案で妖夢は巌勝の使う{月の呼吸}を扱う事となった。
霊夢「月の呼吸とか言う技を習得なら、もう少し手応えはある位に強くなって欲しいものね、今じゃ全然弱いわ、私、かなり手加減してるわよ」
縁壱「ふむ...手加減していて妖夢をあの岩に叩き付ける程とは恐れ入った...」
霊夢「いいえ、私は縁壱さんと比べたら毛が一本生えた位のまだまだヒヨッ子よ」
縁壱「いやいや、大したものだ、その力で弱き者を助け、幻想郷の平和の為の力になってくれ」
霊夢「勿論よ!」
妖夢はその後、巌勝に弟子入りして二週間とせずに、月の呼吸を全て習得した。
妖夢「...どうでしょうか?」
巌勝「実に見事だった、あの短期間で良くぞ出来たものだ...(魂魄妖夢...この子も、縁壱と同じく神に愛されし者なのだな......いやいや、弟子に嫉妬してどうする、師は常に、弟子が師を超える事を願いつつ、己も弟子と縁壱に負けぬよう、修行を増やす事にするか)」
巌勝の所に転がり込んで二週間、最短で月の呼吸を全て習得し、合格を貰ったその日のうちに白玉楼へ急ぎ帰宅した。
妖夢「ただいま戻りました!」
幽々子「ゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハンゴハン...んん?お前、旨そうだな?」
妖夢「」
妖夢の顔を見ると物凄い真っ青、滝の如く汗がボタボタと流れる。
我が主は普段はのんびりなのだが、今は違う。
ユユコ┌(┌^o^)┐ (´゚ω゚`)ヨウム
妖夢が剣術修行の為に出て行ってからたったの二日で大量に作られた食料を食い尽くし、盛っていた料理の皿も綺麗に舐め取り、食料庫も全て食らい尽くしそこから今日まで水で飢えを凌いで過ごし腹を空かせて野獣と化した先パi.ンァッ-!じゃなくて野獣と化した幽々子に食糧として襲われそうになり、早速、月の呼吸を使用した。
敵じゃなくて我が主にね、草。
妖夢「月の呼吸 壱の型 闇月・宵の宮!!!」
幽々子「ヴェァァァァァァァァァァァァ!!!!」
妖夢「...私の今までの剣の修行って...何だったんだろう...」
ーーー
縁壱「ズズズッ.... 今日もお茶が旨いな」
冥界でてんやわんやしているのに関わらず縁壱は自宅の縁側でのんびり茶を啜る。
幻想郷は今日も平和である。
縁壱「修正候補だ」