日の呼吸を使う武士、月の呼吸を使う武士が幻想入り 作:take8025
巌勝「そ、そうか...(唐突で何を言ってるんだコイツは...)」
縁壱「今回の首謀者と関係者はいかなる理由であろうと皆殺しです」
巌勝「流石に殺すのは不味いだろう」
縁壱「では百歩譲りましょう...獄門で」
巌勝「百歩譲った結果が何故そうなる!?もう少しマトモな考えを持て!!!」
ほんへの月の異変ってどんなのか分からんのでご了承下さい
異変解決の為に動き出した縁壱と巌勝と慧音の三人は、妹紅の居る竹林へ向かう。
竹林へ入る所には霊夢が一人縁壱達を待っていたかの様に佇んでいた。
霊夢「待っていたわ」
縁壱「霊夢も分かって動き出したと言う事か」
霊夢「えぇ、魔理沙も助っ人を呼ぶと言ってたし、時間的にそろそろ来るわ」
巌勝「そうであったか」
霊夢「紅魔館の連中も今回は加勢するそうよ」
縁壱「そうか」
魔理沙「おーい!」
巌勝「む、来たようだな」
縁壱「助っ人とはアリスと妖夢であったか」
アリス「私じゃ不満かしら?」
妖夢「微力ながら協力させていただきます」
縁壱「いや、一人よりも二人、二人よりも三人だ、不満でない、頼もしい」
慧音「じゃあ入っていこう、一度迷ったら二度と出られない、それがここ、迷いの竹林だ」
継国兄弟「迷いの竹林...」
慧音「ある程度は知っている、出来るだけ私から離れない様に」
縁壱「分かった」
巌勝「承知した」
霊夢「道案内お願いね」
魔理沙「宜しくなのぜ」
アリス「分かったわ」
妖夢「分かりました」
一同は竹林の中へ入っていく。
竹林の林道を進む事15分、妹紅の家が見えてきた。
気配は無い。
縁壱「いないな」
慧音「おそらく永遠亭に行ったか」
巌勝「永遠亭?」
縁壱「医者ですよ」
巌勝「なるほどな」
慧音「この辺りは滅多に来る事がないから分からん...」
縁壱「...着いてこい...」
巌勝「縁壱、分かるのか?」
縁壱「はい、何となくですが向こうから足音が微弱ながら聴こえました、そして僅かな気配を感じます」
魔理沙「行ってみようぜ!」
・・・
・・
・
縁壱「ここが慧音殿が言っていた永遠亭と呼ばれる所か」
巌勝「お館様の屋敷と雰囲気が似ているな」
縁壱「言われると確かに似ている様な気がします」
霊夢「お館様?」
縁壱「私と兄上が所属していた鬼殺隊の大将、幻想郷で言う所の紫殿か、それより上の存在とでも言っておこう」
巌勝「短命な呪いを受け病弱ながらも人々が夜でも安心して暮らせる為に、日々尽力なさったお方だ」
縁壱「そのお館様の首を斬ったのも兄上なのですが」
魔理沙「へぇ~」
縁壱「向こうに人影が一瞬見えました、影の大きさ的に子供位です」
慧音「そこまで分かるのか...!?」
縁壱「影の大きさ的に何となくだがな」
巌勝「後を追うぞ」
後を追いかけ、その影を見せた者に追い付く。
「! あらら、見つかっちゃったウサ」
縁壱「子供...?」
巌勝「何故こんな所に...」
「それはこの永遠亭に住んでるからウサ」
縁壱「そうか、と言う事はお主はこの異変の首謀者の関係者、と捉えても良いのか?」
「その捉え方も間違いないウサね」
巌勝「案内して貰おうか」
縁壱「(案内はしないだろu...)「良いウサよ」なに?」
縁壱は驚いた、拒否するかと思えば呆気なく案内すると答えたのだから。
巌勝「案内してもらうとしよう、娘よ」
「娘じゃないウサ、因幡てゐってちゃんとした名前があるウサ」
巌勝「それは失礼した、では因幡、案内してもらおう」
因幡「分かったウサ(裏道も正規も罠を仕掛けまくったからたどり着くなんて無理ウサwww)」
因幡てゐに案内役をさせるも、道中に無数の竹槍が縁壱達に目掛け飛んできた、それに対処した間の僅か数十秒で姿を消した。
縁壱達は仕方なく、己の勘を頼りに進むが罠だらけの道を進んだ。
縁壱「あの餓鬼め...逃げおったな」
巌勝「仕方あるまい」
縁壱「あ、そこ落とし穴が..」
アリス「え? キャッ!!!」
アリスはてゐの掘った2mの穴に落ちた。
アリス「痛い...」
縁壱「遅かったか...」
霊夢「派手に落ちたわね」
魔理沙「パンツ丸見えなのぜ...」
縁壱「大丈夫か?」そっぽ向いたまま
巌勝「罠が多いから気を付けろ」そっぽ向いたまま
霊夢「とりあえずスカート戻しなさい」
慧音「縁壱殿、引っ張りあげてくれ、私達じゃ届かない」
縁壱「仕方ない...アリス、手を」
縁壱はアリスを引っ張り上げ、先へ進む。
妖夢「縁壱さん、向こうで新たに影を見ました、行ってきます」
妖夢は単独行動に移る。
・・・
・・
・
縁壱「ここを進めば良いのか...?」
巌勝「見た所は屋敷の通路だが...ん?徐々に変わってきてないか?通路が消えて..」
慧音「良く分からん...」
縁壱「星空が全体に...まるで空に浮いている様な感覚が...いや、浮いている」
霊夢「ねぇ、あそこに居るのってレミリアに咲夜じゃない?弾幕ごっこしてるけど」
魔理沙「二対一でもレミリア側が少し押されてるのぜ」
巌勝「あの赤と青色の服を着た奴が今回の異変の犯人か?」
縁壱「その可能性もありますね、あ、レミリア側が退いていく...」
アリス「こっち来たわよ」
レミリア「縁壱に巌勝じゃない!ここに来たならもう勝ち確ね!」
咲夜「増援に感謝します!」
縁壱「状況を聞かせろ」
異変:夜が明けない、月を偽物にすり替えた。
黒幕:八意永琳(その他、霊夢も)
動機:今のところ不明
レミリア「ざっとこんな所ね」
縁壱「霊夢、貴様も今回の異変に加担しているとはどういう事だ...」
霊夢「ほんの少し前から満月がおかしいと感じてたのよ、それを調べる為に紫と幻想郷の夜を止めたって事、縁壱さん達と常一緒に居るからバレない様にするのは大変だったわ」
縁壱「貴様...今は四の五の言ってる暇はない、黒幕を退治して説教だ、分かったな?」
霊夢「...はい」
巌勝「待て縁壱」
縁壱「兄上?」
巌勝「今回は私が黒幕を倒してみせよう」
縁壱「本気ですか?」
巌勝「この場で戦いは何とか出来そうだ、武士はいかなる場所と状況においててでも、やらねばならぬ時はやるのだ」
縁壱「...いざという時は助太刀致します」
巌勝「我儘を言ってすまぬな... 貴様が今回の黒幕で違いないな?」
「ええそうよ、私が黒幕よ」
巌勝「何故その様な真似を?」
「私達永遠亭の者達は逃亡者みたいなもの、月の使者達を欺く為にしたまでよ」
霊夢「(結界あるから必要ないんだけどなぁ...)」
巌勝「欺く為...か、いつまでも夜が明けないのは困る、戻してもらおう、戻してもらえぬ場合は...力ずくで戻させるまで」
「...望む所よ」
永琳が放った無数の矢が巌勝を串刺しにする為飛翔する。
それに反応、素早く抜刀し、矢を落としてゆく。
巌勝「危なかった」
永琳「あれ程の数を良く対処したわね、出来たのは貴方が初めてよ」
巌勝「馬鹿を言うな、あの程度なら私の弟でも余裕で対処出来る」
永琳「そう...ならこれでどうかしら?」
先程の数の数倍が巌勝目掛けて飛翔する。
巌勝「なんの...!(クッ...!余裕がない!)」
数本が身体を掠めながらも、迎撃に成功する。
永琳「これでも対処するとはね...だけど無駄よ、掠り傷でも、もう動けなくなるわ」
巌勝「(流石に厳しい...手加減をしていると...)何をほざく、私はまだ...ウッ..!」
巌勝は矢を掠めた左腹を押さえつつ膝をついた。
縁壱「兄上!」
巌勝「縁壱...」
縁壱「お下がりください!兄上が迎撃した矢を調べた所、毒が塗られておりました、それもかなりの猛毒です!下手をすれば死んでしまいます!慧音殿に急ぎ手当てを受けて下さい!」
巌勝「すまん...縁壱...」
縁壱の一言で巌勝は縁壱に背を向けて下がり、縁壱が永琳の相手をする事になった。
永琳「あら、次は貴方が相手ね」
縁壱「よくも兄上を...私が相手をするからには一切の手加減はしない(奴の射てくる矢には注意せねば...)」
抜刀の構えを取り、戦闘態勢に入る。
慧音「巌勝殿!大丈夫か!?...!」
巌勝「あぁ、先程まで苦しかったが何故か楽になった...」
霊夢「巌勝さん...」
巌勝「何だ」
魔理沙「目が...「目?」6つに...」
巌勝「そうか...と言う事は...再び鬼と化したか...」ギョロッ
霊夢・魔理沙「ヒッ...!」
巌勝「怯えなくて良い、襲いはせぬ...ここまで楽になればまた戦える...!」
慧音「これが...鬼状態の巌勝殿...なのか...!」
縁壱「(間合いに入れん...これ以上近づけば毒矢の餌食になる...)」
永琳を相手取っていた縁壱は苦戦していた。
最強の武士なれど月の頭脳には一進一退。
巌勝「縁壱」
縁壱「! 兄上そのお姿は...!?」
巌勝「あぁ、再び鬼と化した様だな...今は四の五の言ってられない、鬼になったなら鬼の力を使って奴を倒す、私に任せておけ」
縁壱「分かりました...お気をつけ下さい」
戦いのバトンを巌勝に託した縁壱。
永琳「あら、復活したのね...随分と変わっているようだけれど」
巌勝「貴様には...再び鬼と化して貰えた借りを...返さなければ...ならぬな...」
永琳「無駄口を叩くだけ無駄よ、この矢に触れればどのみち死ぬ」
永琳は再び弓を引き、巌勝目掛けて一点集中し、射た。
放たれた矢は弾かれる事なく巌勝の左肩に刺さる。
左肩から右肩、左太股に右膝と4本の毒矢を受ける。
永琳「これだけの矢が刺されば「...毒矢と言う割にはこの程度か?」効かない...!?」
巌勝「今の私に...そんなものは蚊に刺された程度のもの...」
永琳「蓬莱人でも当面は動けなくなる程の毒なのに...」
巌勝「蓬莱人だか何だか知らぬが、いかなる毒でも、今の私の体で解毒される...いくぞ」
永琳「!なんの...!」
巌勝「遅 い」
月の呼吸
弐ノ型 珠華ノ弄月
伍ノ型 月魄災禍
陸ノ型 常世孤月・無間
玖ノ型 降り月・連面
上弦の壱、黒死牟と化した巌勝は反撃の隙を一切与えず攻撃を加える。
最初は女だからと手加減をしていた巌勝、敵も傷の再生が私と同じく並の人間ではなく、すぐには逝かないと確信し、本気で攻め始める。
霊夢「すごい...」
魔理沙「圧倒的じゃないか...」
縁壱「流石兄上だ、これは私の出る幕は無いだろう」
・・・
・・
・
巌勝「ふむ、まぁ大した者ではないな」圧勝
縁壱「鬼状態の兄上に敵う者なぞ居ませぬ」
巌勝「いや、お前には勝てない」即答
魔理沙「で、どうするのぜ?」
霊夢「とりあえず私が後は引き受けるから、アンタ達はもう帰っても良いわよ」
縁壱「説教するから忘れるなよ」
霊夢「...分かったわ」
巌勝「全く、この前の鬼共の異変と言い、今回の異変と言い、大変なものだ」鬼モード解除
縁壱「これでまた幻想郷に平和が戻りますね」
妖夢「こちらも片付きました」
魔理沙「どこ行ってたんだ?」
妖夢「月の軍人なる兎と戦っておりました」
縁壱「無事に怪我なく勝てたならそれで良い」
今回の異変は一先ず解決。
空に浮かぶ偽物の月は消え、本物の月がまた幻想郷の空に輝く。
縁壱「今回の異変は呆気なかった様な感じがします」
巌勝「気が抜けると腹が減ってきたな」
縁壱「なら、人里に戻っていつもの定食屋へ行きましょう」
巌勝「そうだな」
縁壱「お前達もどうだ?奢るぞ兄上が」
巌勝「!?」
縁壱「冗談ですよ、もちろん私が出します」
魔理沙「おっしゃ!」
慧音「良いのか?」
妹紅「ありがと」
アリス「お言葉に甘えるわね」
妖夢「有り難うございます縁壱さん」
縁壱「うむ、では行こうか」
人里に戻って、縁壱と巌勝のよく行く定食屋へ行って腹を満たした一同は、縁壱宅へ行き宴会の前祝いがスタート、数時間後には幻想郷が朝日に照らされる。
巌勝「修正候補?らしい」