機動戦隊おねショタサーガ   作:野生のムジナは語彙力がない

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お帰りなさい! 指揮官様!

温泉編です。
正直言って、今回は読むのキツイと思います。
でも、これを書くのはもっとキツかったです。

でも、何度でも言わせて下さい
ムジナはただ、こういう話を書けって依頼主様に脅さ……いえ、お願いされただけなのです! (何が言いたいかというと、ムジナはわるくないよねぇ〜)なので、投げ出さずに最後まで書ききれたその頑張りだけは評価していただけると幸いなのです!

まあまあまあ
それでは、続きをどうぞ……


第8話:ショタとお風呂と白髪お姉さん

 

 

 

 

指揮官は今、大浴場の中にいた。

ついでに言うと、女湯である。

 

 

 

(どうしてこんなことに……)

 

湯気が立ち込める湿潤な空間の中、腰にタオルを巻いた幼い姿の指揮官は、顔を真っ赤にして俯きがちになり、浴場の隅にある洗い場の……さらに隅の方に腰掛けていた。

 

大浴場の中には指揮官以外にも、今日一日の疲れを癒すために訪れたのだろう……数名ほどのスタッフたちの姿があった。

 

当然のことながら、その全員が女性である。

 

(み、見られてる……)

 

背中にひしひしとした視線を感じた指揮官は、無遠慮に振り返るのではなく、洗い場の鏡を使ってこっそりと自分の背後の様子を伺った。

 

裸の女性スタッフたちの姿がそこにあった。

一応、浴槽に浸かるなり、バスタオルを体に巻くなり、タオルでさりげなく隠したりしているので大切なところが丸見えになっているということはなかったのだが……女性スタッフたちは皆、好奇な眼差しを浮かべて小さい指揮官のことを見つめていた。

 

 

「誰? あの可愛い子?」

 

「さあ? でもどことなく指揮官さんに似てるような」

 

「え〜? もしかして指揮官さんのお子さんとか?」

 

「子どもいたの?! だとしたらショック〜〜」

 

 

(…………)

背後からうっすらと聞こえてくる黄色い歓声と熱っぽい視線の集中砲火を感じ取り、指揮官は思わず顔がさらに熱くなるのを感じた。

 

……いや、そんな事よりも早く体を洗わなくては!

身体中にこびりついた白濁を落とそうと、お湯を張った桶の前で指揮官が悪戦苦闘しながら体を洗っていると……

 

「ねぇねぇ、君〜?」

 

(は……ひゃい!?)

 

少しだけボーッとしていた為に、指揮官は女性スタッフたちの接近の気づくことが出来なかった。突然、背後から声をかけられ、指揮官はびくりと体を震わせた。

驚きのあまり声が裏返る。

 

「どうしたの〜? こんなところに1人で〜」

 

(そ、それはその……っ)

 

女の花園とも呼ぶべきこの場所に、男である自分が紛れ込んでいることを叱責されるのかと思っていた指揮官だったが……

 

「体洗ってるの? もし良ければ、お姉さんたちがお手伝いしてあげるわよ?」

 

(……え?)

 

だが、スタッフたちの指揮官に対する反応は拒絶どころか、明らかに好意的なものだった。

 

「そうそう〜、お背中流してあげるってね!」

 

「なんなら〜、お姉さんたちと体の洗いっこしようよ?」

 

そう言って、3人の女性スタッフたちは指揮官の周りに集まってきた。1人目は指揮官の手を取り、2人目が指揮官の背中に密着し、3人目はあろうことか、指揮官の前でバスタオルに包まれた魅惑的な胸の谷間を見せつけた。

 

(……ッ!?)

 

「あはっ! お顔真っ赤だよ〜、可愛い〜」

 

スタッフたちからほっぺたを悪戯っぽくツンツンとされ、指揮官は自分の心臓が高鳴るのを感じた。

 

(……ッ、そ、その気持ちだけで十分……)

 

「まあまあ、遠慮しないの〜」

 

「そうそう〜。洗い場の使い方とか、大浴場でのマナーとか、お風呂での楽しみ方とか……お姉さんたちが手取り足取り〜、色々教えてあげるよん♪」

 

3人のお姉さんたちに言い寄られ、指揮官がまたしても理性を失い、欲望に身を任せようとした……その時だった。

 

「ご婦人方、少し宜しいでしょうか?」

 

大浴場の入口の方から、そんな声が聞こえてきた。

 

「悪いが、指揮官殿のお体を洗うのは拙者たちに与えられた責任であり、役目でもあるのだ。だから、ここは引いて貰えるとありがたいのだが……」

 

「……うん」

 

女性でありながら、独特な一人称の語り口。

続いて、少し躊躇いがちな声。

指揮官にとって、とても馴染み深い2人の声が大浴場の中に響き渡った。

 

「何よ? 貴方達……」

 

「ヤバっ! い、行くよ2人とも……」

 

「え……ち、ちょっと……っていうか、やっぱり指揮官だったんだ〜」

 

2人の存在に気づいた女性スタッフたちは、そそくさと指揮官の周りから離れて行った。

 

(り、理性が……あ……危なかった……)

 

「指揮官殿、どうかされましたか?」

 

(いや、何でもないよ……それよりも)

 

お礼を言う為に2人の方へと振り返った指揮官だったが……次の瞬間、振り返ったことを激しく後悔することとなった。

 

(……ッ!?!?!?)

それに気づいた指揮官は、顔を真っ赤にして即座に2人の姿から視線を逸らした。一瞬だけだが、その衝撃的な光景は指揮官のニューロンに深く刻まれることとなった。

 

 

2人の美女の姿がそこにあった。

雪のように白い肌、赤い瞳、長い白髪……

 

 

そして、2人は本当の意味での一糸纏わぬ姿をしていた。

 

 

他の女性スタッフがそうしていたように、体にバスタオルを巻いているだとか、タオルで必要最低限大切なところを隠しているということはなく……全くの、生まれたままの姿でそこにいた。

 

今、2人の体を包み込んでいるのは、大浴場の中を満たす濃密な湯けむりくらいしかない。薄っすらとしたベールの奥には、非常に美しく、魅力的、それでいて豊満な2人の体つきがハッキリと露わになっている。

 

2人は腕の間からこぼれ落ちそうになっているそれを、隠そうともせず……あろうことか恥ずかしそうな素ぶりすら見せず、大胆にも指揮官の前にさらけ出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

機動戦隊おねショタサーガー第8話ー

ショタとお風呂と白髪お姉さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遡る事、数分前……

 

 

セラスティアに添い寝すること10分あまり……やがて彼女の口から穏やかな寝息が聞こえてきたところで、指揮官はゆっくりと身を起こした。

 

居心地の良い彼女の元から離れたくないという気持ちをぐっと堪え、彼女のことを起こしてしまわないよう静かに寝室から立ち去り、そのまま研究ラボを後にした。

 

薬の開発も期待できず、いつ来るかも分からない薬の効果が切れるまでの間、少しでも薬の効果が広がってしまわないように自己隔離をしようと、少しだけフラフラとした足取りのまま、指揮官は自室へと向かった。

 

こんな体になっても、デスクワークくらいなら出来る。戦術指揮は各機動部隊の隊長たちに一任して、それ以外のことはシェロンたちにお願いすればなんとか……

 

そんな感じでテレワークについて考えて考えていた指揮官だったが……そのせいで、周囲への注意が疎かになるという結果を生み出してしまった。

 

(うわぁ!?)

 

「え?」

 

「……!?」

 

自室へと辿り着く一歩手前の角を曲がろうとした次の瞬間、指揮官は前から歩いてきた2人組とぶつかり……体格差があった為に、指揮官は床に突き飛ばされてしまった。

 

(ぶっ……!?)

 

その瞬間、指揮官とぶつかってしまった2人組は、弾みで持っていたバケツを取り落としてしまい、その中身が指揮官の体に盛大にぶちまけられてしまう。

 

(な、何これ……白い、ペンキ……?)

 

バケツの中身は白い液体だった。それを全身に被り、髪の毛や顔だけでなく、アリスが指揮官の為に用意したフォーマルまで真っ白に染まってしまっていた。

 

「ああ、申し訳ありませぬ!」

 

「……ごめん」

 

指揮官にバケツの液体を浴びせてしまった2人は、慌てて指揮官の元へ駆け寄った。

 

「大丈夫ですか!? お怪我は……」

 

「痛く……ない?」

 

2人は心配そうな眼差しを浮かべ、指揮官の体についた白い液体を払おうとするが、いかんせん量が多過ぎるため、べっとりと張り付いた液体を全て落とすのは不可能だった。

 

(うん、大丈夫……って、エレナ? それにリンダ)

視界を埋め尽くす白濁を拭うと、そこには2人の白髪美女の姿があった。

 

 

 

エレナ

元機械教廷出身の騎士で、今は賞金ハンターとしてシャロとアルトと共に活躍している。また、本人は数百年前に一度死亡しているため、極めて現代社会への知識が不足しているという一面を持っている。

 

リンダ

ヴァルハラ同盟の六大公国の1つ、今は亡きティルヴィング公国の王族の唯一の生き残り。人とのコミュニケーションが苦手で、戦闘になるとその凶暴な性格が露わになるが、本当は優しい心の持ち主である。

 

2人とも、いつもの刺々しい黒い装束に身を包んでいた。赤い瞳に美しい白髪……外見的な特徴以外、とくに共通点のないはずの2人が珍しく並んでいるのを見て、指揮官は目の前に立つ2人がまるで姉妹か双子のように思えた。

 

 

 

「その声……もしや指揮官殿でございますか?」

 

声色から目の前の少年が指揮官であることに気づいたエレナとリンダは、驚いた様子で指揮官のことを見つめた。

 

「指揮官……小さい?」

 

「どうしてそのようなお体に……?」

 

(うん、まあ……色々あってね)

 

 

指揮官はことの事情を説明した。

ついでに、薬が女性に与える副効果についても説明するも、真正面からモロに見られてしまっているので、時既に遅しなのだが……

 

 

「それは災難でございましたね。しかし、何という愛らしいお姿に……はぁぁ……拙者、指揮官殿を見ていると心の昂りを抑えられませぬ……」

 

「指揮官……かわいい……」

 

さっそく薬の効果を受けてしまっているのか、2人は頰を赤く染め、うっとりとした眼差しで指揮官のことを見つめた。

 

(ところで、これ……本当にペンキ? なんか変な匂いがするんだけど……)

 

「それはプラシーボ臭なのです!」

 

(その声は……!)

 

声がした方向に目を向けると、そこには1匹のタヌキの姿があった。一見するとペットだが、これでもBMを自称している

 

「どーも、ムジナ(作者)なのです!」

 

(何でいるの……?)

 

「そりゃあ、この2人にペンキの入ったバケツを持って、この場所を通るように指示したのは何を隠そう、このムジナだからなのです! あ、そのペンキはアスモデウスの外観塗装に使う為のものだったのです」

 

……なんでアスモデウス?

色々とツッコミどころ満載なムジナの言葉に、指揮官は心の底から嫌な予感を覚えた。

 

「それで、あつらえ向きにこのすぐ近くには大浴場があるのです。因みに女湯ですが、今の指揮官様は立派なお子様なので、女湯に入っても全然オッケーなのです」

 

(えっと……何を言って……)

 

「要するにですね、お二方には指揮官様を汚した責任を取って、一緒にお風呂に入って貰ってですね……!」

 

(…………は?)

 

そこでムジナの企みに気づいた指揮官は、慌ててエレナとリンダへと振り返った。

 

「成る程。それが拙者たちの贖罪になるのですね」

 

「責任……取る」

 

罪を償うとは言いつつも、そこにはどこか嬉しそうな表情を浮かべる2人の姿があった。

 

(ムジナ……もしかして図った?)

 

「んーーー? 何のことだかさっぱりですなぁ? あ、床のお掃除はムジナがやっておくのです! それでは指揮官様、ごゆるりとおくつろぎください、なのです!」

 

都合よく濡れた雑巾とワックス缶、そしてワイパーを取り出したムジナを見て、確信犯であることに気づいた指揮官は、少しだけ青筋を浮かべるも……次の瞬間、エレナとリンダに両脇を掴まれてしまった。

 

「分かりました。さあ指揮官殿、さっそくお風呂へ向かいましょう!」

 

「お風呂、一緒に……入ろ?」

 

(ま……待って! 男が女湯って、やっぱり駄目だから! 犯罪だから!)

 

「でも、子どもならばいいのでありましょう?」

 

「犯罪……ならない」

 

(それは心身ともに子どもな場合だけであって…………ああああああああッッッ)

 

まるで超有名な『宇宙人捕獲』の写真のように、背の高い2人に引きずられるようにして、指揮官は女湯へと連れられてしまった。

 

 

 

そして、物語は今に至る……

 

 

 

(な、なんで……裸……ッ?!)

 

一糸纏わぬ姿になったエレナとリンダ。

一瞬とはいえ、彼女たちの大切なところをモロに見てしまった指揮官は、爆発してしまうんじゃないかと思うほど顔を赤くして、2人から目を逸らした。

 

「そう言われましても……お風呂なのだから裸になるのは当然のことでありましょう?」

 

「うんうん……」

 

(いや、そうじゃなくて……その……)

 

大浴場には異性である指揮官は勿論のこと、他にも女性スタッフが何名かいた。他にも人がいるのだから、見られることに対する恥じらいはないのだろうか……

 

「それに、お風呂の中ではタオルを取りましょうって言うではありませんか」

 

(いや、それは浴槽の中でっていう話で……)

 

2人とも常識に疎いところがあり、さらに言えば知識が偏っているようだった。

 

「でも……タオルで隠しても、隠しきれない」

 

(あー…………)

 

リンダの困ったような言葉から、圧倒的な質量を持つ2人の双丘のことを思い出し、確かにタオルではそれを隠すことは出来ないだろう……そう考えたところで色々と思い出してしまい、指揮官は羞恥心から両手で顔を覆った。

 

その間にエレナとリンダは指揮官の元へ歩み寄り、左右から挟み込むような形で洗い場の床へ腰を下ろした。

 

「では指揮官殿、さっそく体の汚れを落とさせていただきます」

 

「指揮官、体……洗うね……」

 

(う…………うん…………)

 

猛烈な胸の高鳴りを感じつつも、指揮官が頷くと……2人はまず、シャワーで指揮官の体を軽く流し、程よく水気がついたところで石鹸を手に取り、泡立てたそれを指揮官の体につけ始めた。

 

「んしょ……んしょ……指揮官殿、力の加減はいかがでしょうか? 拙者、こうして誰かのお背中を流すのは、なにぶん初めてなもので……痛かったりしたら遠慮なくおっしゃって頂けると有り難いのですが」

 

エレナは指揮官の左半身を洗いつつそう告げた。

しかし、直手で洗うエレナの手つきはとても繊細で、痛いどころかマッサージをされているかのような感覚になるほど、とても心地良いものだった。

 

(大丈夫……とっても気持ちいいよ)

 

「そうでありますか! いえ、少しだけ嬉しくてですね……普段は騎士として剣を握るだけしか能のないこんな私でも、ちゃんと指揮官のことを気持ちよくさせてあげられるのですね……」

 

(…………)

 

美女2人に体を現れているというシチュエーションもそうだが、エレナが無意識に発してしまった問題発言に指揮官の理性がどんどん削られていく……

 

「ん……指揮官」

 

ふやけた表情を浮かべる指揮官を見て、右半身を洗っていたリンダがアピールをする。

 

(ふぇ……?)

 

「私の手も……きもちい?」

 

そう言って、リンダは指揮官のことを真っ直ぐに見つめた。洗う手つきは拙さがあるものの、その瞳には指揮官のことを気持ちよくさせたいという意思が存分に込められていた。

 

「君のこと……きもちく、できてる?」

 

(うん……もう、凄い…………)

 

「そう……よかった…………」

 

そう言ってリンダはふわりと微笑んだ。

邪な想像を掻き立てられる言葉遣いと、普段は中々見ることのできない彼女の貴重な笑顔を直視したことで、指揮官から語彙力が消えていく……

 

指揮官が理性を保とうと必死になっている間も、2人のご奉仕は続く。首筋や脇の間など、1ミリの洗い残しもないように体が洗われ、さらに「洗いやすいから」と、その豊満な胸の谷間の間に指揮官の腕を挟み込んで洗ったりするものだから、溜まったものではない。

 

「むぅ……指揮官殿、背中にも白いのがこびりついているようです。拙者は指揮官殿の背中を洗うので、リンダ殿は前の方をお願いします」

 

「……まかされた」

 

2人はそんな言葉を交わし、それぞれポジションを変わる。エレナは背中を洗うべく指揮官の背後へ、そしてリンダは指揮官のお腹を洗うために指揮官の前へ……

 

「えっと……よろしく?」

 

(なんで……?)

 

指揮官と対面する形となったリンダは、気恥ずかしさを感じたのか、そう言って小さく頭を下げた後、再び指揮官の体を洗い始めた。

 

彼女が腕を動かす度に、指揮官の目の前で美しい巨峰が魅惑的に揺れるのだ。目のやり場に困った指揮官は、仕方なくリンダの顔を見ることにした。

 

「んっ……指揮官、そんなに見られると……恥ずかしい」

 

(…………)

 

「……顔、見ないで…………ちゃんと、洗えない」

 

(…………)

 

「見ないでぇ……もぅ……みない で……よぉ……」

 

(…………)

 

「うぅ…………もう、我慢…………できない」

 

(え?)

 

顔を見られる恥ずかしさに耐えかねたリンダは……次の瞬間、何を思ったのか指揮官の体に抱きついた。

 

(ちょっ……リンダ!?)

 

「これなら、顔……見られない」

 

そう言ってリンダは手で洗う代わりに、自身の体を擦り付けることで指揮官の体を洗い始めた。指揮官の背中に手を回し、胸板から腹部にかけて、石鹸の泡を纏ったリンダの巨峰が往復する。

 

(…………ッッッ!!!)

 

絶妙な柔らかさと、石鹸のヌルヌルとした感触が交わり、反射的に指揮官の腰が浮きかける。

 

「ふぁ…………なんか、変な感じ」

 

リンダの口から困惑したような声が漏れ出る。

 

「君のこと洗って、きもちくさせているはず……なのに、私の方が…………きもちい? ふぅぅ……胸……君に……擦り付けてるだけなのに…………なんでこんなに…………きもちく?」

 

 

 

「成る程、その手がありましたか!」

 

自分の体を使って指揮官のことを洗うリンダの姿を目撃したエレナは、納得したような顔をしてポンと手を打つと、自分の体に石鹸の泡を塗りたくった。

 

(エレナ……何を……?)

 

「それでは、こちらもそのように洗わせて頂きます」

 

(ち……ちょっとまッッッッッ!?!?!?)

 

指揮官が止める間も無く、エレナは指揮官の肩を掴み……そして自身の体を密着させ、上下に体を揺すって指揮官の体を洗い始めた。

 

(……ッッッ!!!)

 

泡を纏ったエレナの白い柔肌が優しく触れ、美しい巨峰が指揮官の背中でいやらしく潰れた。正面と背中、両面に生じた奇妙で心地良い感触に挟まれ、指揮官は天にも昇る心地を抱いた。

 

「ん……はぁ……成る程……これは、凄い」

 

口から色っぽい吐息を漏らし、エレナは続ける。

 

「んっ……新婚の夫婦というものは、お互いの親睦を深めるために湯を共にするというのを聞いたことがありますが……つまり、こういう事だったのですね?」

 

(…………え?)

 

「こうすることで、1人分の石鹸で2人の体を洗うことができる……それに、お互いのお風呂にかける時間を節約する事ができるし、浴槽の湯が冷めることもない。……非常に理にかなった風習だったというわけですね」

 

(…………)

最早、ツッコム気にもなれなかった。

 

「ああ、でもそれだと……親睦を深めるという意味の説明がなされていませんね。ん……では、指揮官の体を擦るたびに体の奥底から湧き上がるこの疼きが、親睦を深めることに繋がっているのでしょうか?」

 

「ん……君の体、洗うの……きもちい」

 

(も……もういいよ! 十分体は洗えてるから!)

 

このままだと延々とこの状態が続いてしまい、いつか彼女たちと一線を超えてしまうのではないかという懸念を抱いた指揮官は、声と理性を振り絞って2人を押し留めた。

 

「そ、そうでありますか……むぅ……拙者といたしましては、もう少しばかりあなたと一緒に、この不思議で心地良い感覚に浸っていたかったところではありますが」

 

「うん、もっと……洗いたかった」

 

少し残念そうな様子で指揮官の体から離れた2人だったが、まだ何かを待っているかのように、指揮官の前後から退こうとはしなかった。

 

(えっと……?)

 

「それでは指揮官殿、次に行きましょう!」

 

「体の次は……脚…………」

 

2人の視線が指揮官の下半身に向けられる。

腰に巻いたタオルの下は、まだ石鹸がついていない。

 

(いや……流石に脚は、自分で洗うよ)

 

「そう遠慮なされないで下さい。あなたの体を洗うことは、拙者たちに与えられた役目であり、お体を汚してしまったことに対する贖罪でもあるのです。ならば是非、お勤めを最後まで果たさせては貰えないでしょうか?」

 

「責任、とらせて……」

 

そう言って2人は、指揮官の腰に巻かれたタオルに手をかけた。

 

(……ッッッ!? 待って待ってそれは駄目ッ!!)

 

慌てて腰のタオルを抑えるも、子どもの力では2人のお姉さん……もとい、元機械教廷の騎士と凄腕の魔剣使いに力で勝てるはずもなく……

 

「安心して下さい指揮官殿。騎士の名にかけて、指揮官殿の苦になるようなことはいたしません!」

 

「……うん、ただ……洗うだけ」

 

(裂けちゃうから、引っ張らないで! 本当にッッッ!!! 本当に駄目だからッ……こんな事やめっ…………あああああああああああああああッッッッ!!?!?!?!?)

 

 

 

布が破れる音と共に、

大浴場に指揮官の絶叫がこだました。

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

数分後……

 

(うぅ……見られたぁ、触られたぁ……っ)

 

ひとしきりエレナとリンダに体を洗われた後、指揮官は浴槽に浸かって羞恥に嘆いていた。なお、その両脇にはエレナとリンダがぴっとりと寄り添っている。

 

「まあ、そう落ち込まなくてもいいではないですか! 見られて減るものでもないのですから、ねえリンダ殿?」

 

「…………うん」

 

リンダは小さく頷き、頰を赤く染め……

 

「指揮官の、かわいくて……立派……だった」

 

(うわぁん!)

 

「ああ、泣かないで下さい。指揮官殿の小ぶりなお尻も、とってもきゅーとで……拙者、洗っていて心の昂りを抑えられませんでした」

 

(フォローになってないから!)

 

指揮官は思わず顔を両手で覆った。

 

(しくしく……もう、お嫁に行けない……)

 

「その時は、拙者が指揮官殿のことをお嫁に貰うであります! 騎士の名にかけて、あなたの幸せは保証します。そうですよね、リンダ殿!」

 

「うん……私たちで、君のこと……幸せにする」

 

(〜〜〜〜〜ッッッ)

2人の口から突然飛び出してきたまさかの逆プロポーズに、指揮官は何も言えず、お湯に顔を半分ほど沈めブクブクと息を漏らした。

 

「指揮官殿」

 

「指揮官……」

 

そんな指揮官のことを、エレナとリンダは両側から優しく胸に抱き、極上の包容力でたっぷりの愛情と温もりを表現した。

 

出来ることならば、もう少しだけこの温もりの中に包まれていたい。そう思っていた指揮官だったが……

 

「それでは、拙者たちはこれくらいにして……指揮官殿、ご婦人方が待っておられる」

 

(……え?)

 

エレナが指差した方向を見ると、そこには目を爛々と輝かせ、熱のこもった瞳で指揮官のことを見つめる女性スタッフたちでいっぱいだった。

 

最初、数名程度だったはずのスタッフたちはいつのまにかその数を増しており、大浴場は満員になっていた。また、集まったスタッフたちの中にはBMパイロットたちの姿もちらほらと見られた。

 

「体を洗ってあげることの心地よさと楽しさは、拙者たちだけで独占するのではなく、やはり他の皆様と共有すべきだと思うのです! なので、あの方々にも是非それを教えてあげて下さい!」

 

「指揮官……頑張って……」

 

そう言って2人はザブザブとお湯の中を歩き、そのまま更衣室の中へと消えていった。後に残されたのは、浴槽の中で呆然とした様子になっている指揮官と、今にも飛びかからんとばかりに目をギラつかせた女性スタッフたちだけだった。

 

(もう、勘弁して……)

 

既にのぼせ気味になっている指揮官は、自分の体力と理性がもつのか心配になるのだった……

 

 

 

 

 

指揮官の受難はまだまだ続く……




ほんとにごめん
キツかった? 書いててムジナも何回か頭を抱えたのです……

作中のムジナがノリノリなのは……それは……そう! プラシーボ効果なのです! きっと薬の効果でそう見えるだけなのです。決して、指揮官が大変な目にあっているこの状況を楽しんでいるなんてことは……誓って無いのです!

次回はもっとマイルドに、甘々に書き(書き起こし)たいと思います。
ご意見、ご感想などがありましたらお気軽にどうぞ

次回……自室で喫茶店の2人とスヤァします。
それでは、また……
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