コルチカムを咲かせましょう   作:じょうじょうじ

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ポケモンが…ポケモンが出てこない…!どうして…


開会式

関係者席ではマイナーリーグのジムリーダーやメジャージムのトレーナー、ガラルリーグの関係者が開会式の開始を待っていた。

俺は空いている席を見つけ座る。

「…コルチか。」

「…よお、マクワ、久しぶりだな。」

席を替えようかと一瞬考えるがやめる。別に一触即発ってわけじゃない。ちょっと気まずいだけだ…ちょっとではないけど

「コルチさん、お久しぶりです。」

「サイトウちゃん!お久しぶり。」

マクワの隣からひょこっと顔を出したのはサイトウちゃん。格闘ジム期待の新星だ。マスタードさんの引退以降メジャーリーグから遠ざかっている格闘ジムを再びメジャーに引き上げることを期待されている。

それからサイトウちゃんと他愛のない話をしつつ開会式の始まりを待っているとマクワが声をかけてきた。

「おい」

「なんだよ」

「ローズ委員長に呼ばれていると聞いたが」

「ああ、最近成績が振るわないからな。お叱りを受けてくるよ。」

「…来季も勝負を投げるつもりか?一体いつまでウジウジしてれば気が済むんだ。」

「…別に投げてる訳じゃない、今までが出来すぎだったんだ。お前も楽に白星を稼げるならいいだろ。」

「違う!!俺は━」

「マクワさん!落ち着いて下さい!」

「おや?どうしたマクワくん。いつになくオーラが乱れているようだが。」

「!?」

マクワが何か言おうとしたとき後ろから落ち着いた声がかかる。振り向いた先にいたのは目を閉じた妙齢の女性、それに酒を片手に顔が真っ赤な、どうみてもベロベロに酔っているおっさんだった。

「サフランさん、それにクロカスさんも。」

「おー?久しぶりだな!コルチ!」

クロカスさんは最初こちらに気付いてない様子だったが声をかけると近づいてきて笑いながら背中を叩く。酒クセェ!

「それで、どうしたんだい?マクワ。いつもクールであろうとしている君らしくもない。」

「…いえ、なんでもありません。」

二人の乱入で毒気を抜かれたマクワは落ち着きを取り戻し再び座る。しかし表情は未だ不満気だ。

「今年のジムチャレンジャーには才ある原石はいるだろうか。」

「僕は何人かと既に知り合いですがサフランさんのお眼鏡にかなうかどうか…ああ、そういえばダンデの弟さんが参加していますよ。」

「ほう、あのダンデの…」

サフランさんですら強い関心をしめす。チャンピオンの弟とはそれほどに人々の耳目を集めるものなのだ。

「お、始まった。」

ジムチャレンジャーが入場してくる。皆緊張しているようでその表情は固い。あ、ホップくん右手と右足が同時に出てる…。

その後委員長のスピーチがあり反対側からジムリーダーが入場してくる。実はあれ何回もリハーサルしてるんすよ。

その後もつつがなく式は終わった。委員長に会いたくないなー

応接室に行こうと重い腰をあげると難しい顔をしたベテランジムリーダーが目に入る

「どうされました?そんな難しい顔をして。」

「はっは!いやなに、オレらもそろそろ後進に未来を託して身を退こうと思っていてな!」

「「「え!?」」」

驚きだ。二人ともポプラさんのように生涯現役で続けるのかと思っていた。

「それは…衰えから、ですか?」

マクワが聞く。少なくとも俺の目に見える衰えはなかったが二人にしか感じられない何かがあるのかもしれない。

「まさか、衰えてなどいないさ。私はずっと全盛期を保つための鍛錬を続けているし衰えを感じてもいない。おそらくこのおっさんもな。」

「ではどうしてですか?そこまで急くことでも…」

サイトウも引き留める。

「はっは!それはな、貴様達若造のせいだわ!」

「「「えぇ!?」」」

またもや俺たちは驚く。な、なにか失礼でも働いただろうか…!?

「言い方が悪いぞ、クロカス。」

サフランが嗜める。どうやら何か失礼を働いたわけではないらしい。よかった…

「単純なことさ。我々は衰えてはいないがもうこれ以上目に見えて強くなることはないのだよ。」

サフランは続ける

「そして足踏みをつづけていれば後ろから血気盛んな若者…ダンデの世代に追い抜かされていった。」

今ではすっかりマイナーリーグに腰を落ち着けてしまった、と薄く微笑んだ。そこには後進が追い抜いていったことへの嬉しさと寂しさ、その裏に悔しさが滲んでいる。そう見えてしまった。

「我らの停滞にジムを心中させることはしたくない。先代が私に譲った時も同じ心境だっただろう。」

だから気に病むことはない、とサフランは締める。クロカスも深く頷いている。

「なるほどそれで退く決心をしたものの託せる次代を見つけるのに苦心している…と。エスパージムは代々一族が継いできたのでしょう?サフランさんもそうされては?」

「それがな…」とサフランはため息をつく。

「サイキックばかりに傾倒してポケモンへの知識や熱のない者が多くてな…一人だけ見込みのある者もいるのだがサイキックが弱いばかりに一族から疎まれてひねくれてしまっている。とてもマイナージムから這い上がる程の気概は…」と困り顔だ。

「クロカスさんは?」「オレも全くビビっとくるやつとは出会えてねぇな!はっはっは!」

そう…

「次代に託す…それも一つの手段か…」

「~ヒック!あ?なんだって?」

「なんでもないです。って酒くさ!?飲み過ぎですよ!」

と酔っぱらいに絡まれているとマクワが声をかけてくる

「ところでコルチ、ローズ委員長に呼ばれてたんじゃ?」

「あ」

やっべぇ…(絶望)




次こそポケモン出します!たぶん…
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