だだっ広いコートにポツンと立って待っているとルリナが歩いてくる表情から察するに使用許可は降りたようだ。
さらにルリナに続いて壮年の男性もコートに入ってくる。
「やあコルチくん、久しぶりだね。」
「お久しぶりですカブさん。審判を?」
「ルリナくんに頼まれてね。それに、久しぶりに君のバトルも見たかったしね。」
カブさんはずっと先代と親しくしていてジムリーダーになったばかりで右も左もわからない俺を気に掛けてくれた俺にとって頭の上がらない人の一人だ。これは半端なバトルは見せられないな…
「ルールは1vs1、ダイマックスは無しで構わないね?」
俺とルリナは頷く。そしてお互いバトルの位置につきボールを構える。
「バトル、開始!」
「出番よ!カジリガメ!」
「頼んだ!グソクムシャ!」
カジリガメか…
ルリナの繰り出したポケモンを見てバトルプランを考える
タイプだけならお互い弱点をつけられるため明確な有利不利はつかない。しかし、素早さではカジリガメに軍配が上がる為ペースを握られるとどうしようもないだろう。つまり…
(受け身になればそのまま押し込まれる。近距離の殴り合いで勝つ!)
ルリナを見ると視線がかち合う、どうやらあちらも何かしらのプランを立て終えたようだ。
「であいがしら!距離を詰めろ!」
「まもる!後退して!」
読まれていたか、だがまだだ!
「アクアジェット!密着して捕まえろ!」
「っ!岩雪崩!」
「アクアブレイクで突っ込め!」
岩タイプの技には弱点がある。それはほとんどの技が周りの岩を持ち上げて狙いを定めるのに時間がかかる為かわしやすいこと、そして距離を密着されると自分も巻き添えを食らいかねないことだ。
故に、超接近戦に活路が生まれる…!
グソクムシャの前足がカジリガメの甲羅をしっかり掴み腹の四本の足が首を抑える。
「よし!捕そのままアクアブレイクで止めを…」
「氷のキバ!」「なっ!?」
予想外の技に思わず思考が止まる。効果はいまひとつのはずだがどうして…いや、これは!
噛みつかれたグソクムシャが怯んで手を放してしまう、まずい!
「グソクムシャ!大丈夫か!」
「後退しつつ岩雪崩!」
ひるんだグソクムシャに至近距離で岩雪崩が直撃する。しまった!距離をとられた!
「もう一度岩雪崩!」
「ぐっ!大きく横にかわせ!」
グソクムシャは指示通りにかわそうとするがかわしきれずに被弾する。岩雪崩は相手の距離が遠いと周りの土砂も巻き込み威力が下がるがその分想囲が広がりグソクムシャの素早さではかわせない!このままではジリ貧だ。どうする…!?とその時グソクムシャが苦しみ岩雪崩の連打がとまる。相手も満身創痍だ!
「ア、アクアブレイクで止めを刺せ!」
「アクアブレイクで迎え撃って!」
グソクムシャとカジリガメが激突し土煙が舞う。俺は唇を噛み締める。
土煙が収まると地に伏したグソクムシャとなんとか四本の足で立っているカジリガメ。
「グソクムシャ、戦闘不能!よって勝者はルリナ!」
俺はグソクムシャを労いボールに戻すと同じくカジリガメを戻したルリナに歩み寄り握手する。
「ナイスファイト」
「そっちもね」
カブさんも歩いてきてねぎらう。
「ルリナくんおめでとう!素晴らしいバトルだったよ!コルチくんも惜しかったね。」
そして話はバトルの分析に移っていく
3vs3や6vs6でだれない展開書けるの凄すぎませんか?