「やっぱり氷のキバがターニングポイントだったね。」
とカブさんがバトルの決め手を指摘する。
「はい、それまでは完全に劣勢でした」
ルリナは悔しげに言う
「グソクムシャは技のリーチが短いのでカジリガメの有利な間合いを保てていればかなり有利に戦えると考えていました。そしてグソクムシャ高い体力で攻撃を耐えつつ剣の舞いで攻撃力を高め一瞬の隙に一撃でG/Fこたを狙っているだろうと、それを守るで凌いで勝つことを作戦にしていました。ですが…」
「コルチくんは耐える戦略を選ばなかった。コルチ君は短期決戦に勝機を見いだしたんだね?」
と俺を見る
「はい、岩雪崩は確かにグソクムシャの攻撃を大きく上回る射程と範囲の技ですが。技の仕組み上密着していれば自傷を恐れて出せくなります。なのでアクアジェットやであいがしら等の先制技で間合いを潰してカジリガメを捕まえて、アクアブレイクを叩き込むことで倒すことが出来ると踏んでいました。」
カブさんは頷く
「そしてコルチ君の作戦は上手く決まったね。しかしその作戦を崩したのが氷のキバだ。ルリナくんはどうして氷のキバを?今までは諸刃の頭突きを使っていたよね。前のリーグ戦で痛い目を見たよ」
「氷のキバは今まではヤロー君の草ポケモンへの決め手に欠けていたので試しに覚えさせていたんです。特性もシェルアーマーから頑丈顎に変えています。」
してやられたなと思う。諸刃の頭突きは助走をつけなければ大した威力にならない為捕まえた時に封じたと思っていた。まさか技を変えていたとは。
「コルチくんはこのバトルの敗因は何だったと思う?」
ふとカブさんが問いかけてくる
「…氷のキバで怯んだことじゃないですか?」
さっきまでその話をしていたはずだ。急にどうしたんだろうか。
怪訝な顔をしている俺にしかしカブさんは首を振って
「氷のキバは形勢が逆転しただけだよ。敗因はそこではなかった。」
「…わかりません。」
「どうして最後の場面でアクアジェットを撃たなかったのかな?」
「え…!?」
確かにその通りだ
俺はカジリガメが苦しむのを見て満身創痍なことが分かっていた。それなら技の完成が遅いアクアブレイクではなくアクアジェットで速攻を仕掛けるべきだった。勝負に熱くなるあまり技の選択を謝ったのだ。
「本気で勝負する以上心は自然と熱くなるものだけどね、しかしそれに乗せられて頭まで熱くしてはいけない。冷静に、勝てる道筋を探さなくては。敗因は最後に冷静さを欠いたことだよ。」
「はい。肝に命じます。」
一通り分析も終わったことで今日はお開きとなり俺とルリナはポケモンセンターに寄ってから空飛ぶタクシーにのって帰る。
「バトルに勝ったし今度高い店でおごりなさいよ。」
「はぁ!?聞いてないけど!?」
「冗談よ、フフフ。」
バトルに勝ってルリナはご機嫌なようだ。
「コルチも今日凄い強かったしこの調子なら来季はローズ委員長の満足いく結果を残せるんじゃない?」
と気軽に言ってくる
「いやいや本番と練習じゃ全然勝手が違うでしょ。」
「そうかしら?練習で出来るなら本番でも出来るでしょう。」
本番なら皆の期待も背負ってるし、とルリナは言うが
「何も背負わず一人で戦うほうが100倍いいさ。期待されてもには荷が重すぎる。」
「ふーん?そういうものかしら?」
「そういう性分なんだよ。」
他愛もない話を続けているとバウタウンにつく。ジムに用があるらしいルリナと別れ家につくなりグソクムシャをボールから出しソファに寝転がる
「…ちくしょう」
今になって悔しさがぶり返してきてこのままふて寝しようかと思っていたがかおに影がかかり目を開ける。
「…母さん?」
ウルガモスだった。これは恥ずかしい。学生の頃先生を親と呼び間違えることはあるが生憎もう21歳だ。ソファに顔を押し付け謎の叫び声をあげるに俺にウルガモスは心配そうだ。これが…母性か…
ただウルガモスは俺が物心つく前から一緒にいる付き合いだ。
…だから、うっかり母親と間違えるのもしょうがないよな?なくないか。
俺はソファから起き上がり庭にでるバウタウンの外れにある我が家の庭はなんと森につながっている。庭でカレーも作れるしキャンプすら出来る。そして普段は手持ちのポケモンを森に放し飼いにしているのだ。
今日は相棒たちとキャンプをして寝るとしよう。