【前話補足】
アルバの属性抑制ねーじゃねーかよガバガバめ!→違うんです……アルバもラオもすぐやられてますがダイジェスト形式にしたかったんです……ユルシテ……ユルシテ……
そもそもリアルに近づけるとしたらアルバの属性抑制したら大袈裟に倒れるやつおかしいんや!角折るだけで制御効かなくなってエスカトン弱体化してもいいだろいい加減にしろ!
〜海・現大陸行きの船・甲板〜
将軍が新大陸に訪れてから、一週間が経った。総司令の宣言通り、調査団の中でも選りすぐりの精鋭を乗せた船は、新大陸を発った。
竜をモチーフとした紋章が描かれた帆を高々と掲げ、霧の深い海の中をその木造の船は突き進む。船首には、総司令がいた。その背後から、将軍と数人の武装した人間が現れる。ちなみにこの武装した人間は、ギルドナイトと呼ばれる。ランスを装備している人がほとんどだ。
将軍から総司令に声がかけられる。
「そろそろ時間だ、会議を行う」
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〜海・現大陸行きの船・船内〜
「こうやって着けるんです。そうです!」
総司令と将軍がいる甲板の下では、精鋭ハンター達が談笑していた。彼らの相棒である編纂者らは、ギルドナイトに何やら説明をしていた。その内容とは、「スリンガー」についてである。
「スリンガー」とは、新大陸の技術を結集して作られた便利な道具である。腕に着けることができ、弾を装填して発射したり、クラッチクローと呼ばれる鉤爪のようなものを発射してモンスターに張り付いたりすることができる。
現大陸にはないため、ギルドナイトらは困惑しながらもその出来栄えに感心していた。
青い星と呼ばれるハンターは、端の方の席に座っていた。机の上には、一冊の分厚い本が置かれていた。これは、青い星の編纂者の大切な物である。そこにエイデンがやってくる。手に樽型のコップ……酒を持っていた。そして、いつの間にか装備が新調されている。EXクシャナだ。
「よう、青い星。……緊張してる?」
その問いかけに答えようとしたら、エイデンは言葉を続けた。
「そうだな、俺は……緊張してるよ。でも、ワクワクもしてる」
そう言うと、エイデンは親指を立て、背後を指差した。その先には、整備された鉄製のヘビィボウガンがあった。
「俺はあれで黒龍と戦うつもりだよ」
それを言った後、エイデンは机に肘をついて身を乗り出した。エイデンが動くと同時に、向こうから二名の女性がこちらに向かってくるのが見えた。片方は、エイデンの編纂者だった。もう片方は、青い星の編纂者こと、受付嬢だった。前者はエイデンの肩に手を置き、エイデンを少し押し退けた。それによって、エイデンの持っていた酒が少しこぼれる。それを見た後者が、慌てて机の上に置いてあった本を回収する。彼女は本が濡れていないことを確認すると、安心したように息を吐いた。それから、エイデンの編纂者がこちらに問いかけてくる。
「ちょっと気になったの。あなたの意気込み、聞かせて」
その言葉を聞いて、エイデンと受付嬢が同意するように首肯した。
「私も気になります!」
三人の勢いに押され、思わず座っていた椅子ごと後ずさる。しかし、言わない理由もなかった。口を開こうとしたその瞬間。
「皆々。刮目せよ」
あの渋い声が耳に入ってきた。そちらの方を向くと、入口から将軍とギルドナイト数名、そして総司令が入ってきたのが見えた。
将軍が、中央の特に大きなテーブルに持っていた地図を広げる。そこには、何かの城のような絵が描かれていた。船内にいるハンター達が集まったのを確認し、将軍が口を開く。
「これがシュレイド城の全容だ。まずは見てくれ」
その言葉の通りに地図に目を向けると、中央にある広場のような絵に幾つかの赤い印があった。
「現地には、当時の兵器が数多く残されている。『大砲』『バリスタ』『移動式速射バリスタ』『撃龍槍』。全て、先行した視察隊によって整備中だ。『拘束弾』も用意してある。必要に応じて、利用してくれ」
ハンター一同が返事をする。そのすぐあとに、エイデンの編纂者が手を上げた。
「質問よろしいでしょうか。それ程までの兵力を持ちながら、なぜシュレイドは滅ぼされたのでしょうか。ミラボレアスとは、一体何者なのでしょうか?」
「ふむ、そうだな……。『ミラボレアス』とは、元々災害現象を総括して指す言葉であった。それが永い時を経て、一個体を指す言葉として、定着していったのだ」
数多の飛竜を駆逐せし時
伝説はよみがえらん
数多の肉を裂き 骨を砕き 血を啜った時
彼の者はあらわれん
土を焼く者
鉄を溶かす者
水を煮立たす者
風を起こす者
木を薙ぐ者
炎を生み出す者
その者の名は ミラボレアス
その者の名は 宿命の戦い
その者の名は 避けられぬ死
エイデンが、感慨深げな声を漏らす。
「俺達が戦うのは、歴史そのものなんですね」
その言葉に、その場の全員が心の中で賛同した。少しの間の後、将軍が声を発した。
「総員、この地図を頭に叩き込むように。到着後、港の宿にて一泊する。明朝、馬車でシュレイド城へ向かう」
明日に備えてしっかり休むように、という将軍の言葉でひとまずここは解散となった。
青い星と呼ばれるハンターは、元座っていた席に戻った。背後から、さっきの三人が着いてくるのがわかった。先程の話の続きだろう。そう考え、座った瞬間に口を開こうとする。その時だった。向こうから二人のハンターが近づいてくるのが確認できた。彼らは受付嬢の隣に立つと、こちらに声をかけてきた。
「お星様、お疲れ様です」
「よ、青い星。大丈夫か?」
彼らも、こないだのアルバトリオン討伐戦を共にしたハンターである。敬語で話しかけてきた方が、狩猟笛使い。EXギルオスを装備していて、年齢は若い。鼻筋が通っていて、短く黒い髪である。もう一人はハンマー使い。EXブロスを装備していて、年齢は中年あたり。まだしわが顔に入っている訳では無いが、どことなく渋さを感じさせる。恐らく、その短い銀髪も影響しているのだろう。
彼らの参入によって話題は変わり、青い星の意気込みのことはすっかり皆の頭から抜け落ちていた。しばし、穏やかな時が流れる。
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〜現大陸・シュレイド地方・シュレイド城〜
現大陸に着き、討伐隊は休息を取った。その翌日。早速シュレイド城へ視察に向かうことになったが、先行と後行に別れることになった。本隊は、シュレイド城近くに拠点を建てることになっている。
先行隊。彼らが見た光景は、この世のものとは思えないものであった。天は黒く染まり、山の木々は枯れ、石レンガは爛れ、建物は崩れ、生命の気配すらしない。一筋の光芒のみが、シュレイド城を照らしていた。災害の通り過ぎた痕を彷彿とさせる雰囲気の中を、先行の討伐隊は歩いていた。橋を渡り、地図で見た中央の広場に着く。広場は、四方が石の壁に囲まれていて、かなり広かった。
エイデンの声が城内に響く。
「いやあ、しっかしすごいなあ! こうして見てると、昔と今って繋がってたんだな、って実感するよ」
それもそうだ、と青い星は首肯した。編纂者らも同様であった。
どんなに崩れかかっていようが、どんなに錆びていようが、城は力強かった。城の壮大さは勿論のこと、城を囲む城壁は、天を貫いて大地に根付くような感じさえ覚えさせる。例え滅んだ都市であっても、人の暮らしが、文明が、そこには確かにあった。
先行隊より先にここに向かった、視察隊の一員であるギルドナイトが将軍の肩を叩く。
「将軍、二つ報告があります。撃龍槍、未だ整備中。次に、あれを見てください」
ギルドナイトが指差した先には、応急で作られた大きな壁があった。木の板を継ぎ接ぎし、根元を石レンガで補強しただけのものである。継ぎ目の間からは、撃龍槍が見えた。
「こんなもの、地図にはなかった……」
将軍の言葉に被せるように、総司令が声を発した。
「黒龍との戦争で、築き上げたのだろう」
「しかし……これでは撃龍槍が使えない。よもや、シュレイド城の人々は撃龍槍を活かさなかったか……!」
将軍は険しい表情のまま、こう続けた。
「攻めを放棄すれば、滅ぶのは理……!」
総司令がそれに応えた。こちらもまた、険しい表情であった。
「いや、恐らくは使用した。それでもなお叶わず……死力を尽くし、守りを固めた」
「そうか……礼を欠いた言葉であったな……」
将軍は自省の言葉を述べた後、背後にいたギルドナイト数人に命令した。
「ただちに人を寄越し、この壁を撤去する!」
ギルドナイト達がそれを聞き、元来た道を戻り始めた……その瞬間だった。
大きな揺れが、起こった。
エイデンが叫ぶ。
「なんだ!?」
エイデンの編纂者もまた、叫ぶ。
「こ、これは!?」
ひとしきり揺れが収まった後、受付嬢が異様な雰囲気に気づいた。まるで、恐ろしい何かに睨まれているような感覚。
「これは……?」
そんな受付嬢の様子に一同が気づいた。青い星のハンターが大丈夫か、と声をかけようとした瞬間、今度は小さな揺れが起こった。受付嬢が、思わず声を漏らした。
「まさか……まさか……!?」
喉あらば、叫べ。
将軍が動揺する。
「馬鹿な、早すぎる!」
そして、こう続ける。
「退避、退避だーっ!」
一同が元来た方へと走り始める。その時、突然元来た方の道にあった橋が崩れた。つまり、退路を断たれた。謎の咆哮がこだまする。一同、警戒し続ける。
耳あらば、聞け。
受付嬢が叫ぶ。
「皆さん、キャンプが高台に設置してあります! 口笛で翼竜を呼び、退避を!」
「心得た! 皆、退避せよ!」
そこに、エイデンが声を被せた。
「本隊はもうすぐ到着するんスよね!?」
将軍は一瞬驚くも、すぐに答えた。
「ああ、我々が帰還すると同時に入れ替わりになるように調整している!」
エイデンはそれを聞くと、とんでもない言葉を発した。
「なら、俺が時間を稼ぐっス!」
青い星のハンターはエイデンの肩に手を置き、私も加わるとの意志を示した。エイデンはそれを見て、ニヤリとした。しかし、将軍はそれを許さなかった。
「無謀だ! ……退避だ!」
その言葉を聞き、エイデンも青い星のハンターも苦悶の表情を浮かべた。しかし、彼らを後押しする者がいた。総司令だ。
「勝機は?」
彼もまた、口元に微笑をたたえていた。
「勝機なんてとんでもない! 死なない程度に、時間を稼ぐっス!」
将軍が異議ありとでも言いたげに、声を発する。
「総司令……!」
しかし、総司令は動揺しなかった。
「彼ら……『新大陸の白き風』を侮る事こそ、最大の過ち。それに、本隊には『新大陸の白き風』がまだいる」
「そうか……」
将軍はそれだけ言うと、口笛を吹いて翼竜を呼んだ。総司令もまた同様にし、キャンプへと向かった。
心あらば、祈れ。
城を囲む城壁が崩れる。地の揺れは未だ続き、あの咆哮は小さな唸り声に変わった。すると、崩れた橋の下から何かが這い上がってくるのが見えた。それはまさしく……
ミラボレアス。
神話に出てくるドラゴンを体現したようなモンスターであった。その体は漆黒に染まり、体を包めるような翼を有する。長い長い鞭のような尻尾があり、背中には鋭い棘が整然と一列に生えている。その龍の顔は、恐怖……いや、狂怖そのものであった。歪な一対の角を有し、その瞳は黄金に輝いている。かの黒龍は、橋の下より這い上がってきた。そして、エイデンと青い星のハンターを目視すると、その前方を這った。まるで品定めでもするかのように、彼らをじろりと見た。それから、舌なめずりをしながら体を起こし、二足歩行の体勢になる。
瞬間、咆哮──獣のそれではない。機械音でもない。聴く者を震え上がらせるような、音。
……畏怖セヨ。
天と地とを覆い尽くす
彼の者の名を
天と地とを覆い尽くす
彼の者の名を
彼の者の名を
この二次創作、投稿し始めたはいいんですがふと気になり……
禁忌に手を出してしまいました。(「ミラボレアス」で小説検索ポチッとな)
ネタ被り意外に多くて笑えませんでした、ハイ。
本当に知らなかったんです……ユルシテ……ユルシテ……
(この作者ユルシテしか言ってねえな……せや!せめて完結させろっちゅう重圧をかけるんや!)