亮が主人公として登場していた「音楽の天才」が連載終了して、新作書き始めたりしました。でも、亮はこの小説で生き続けています。亮は不滅です。
……よし、いいこと言った感出てるな。
まあ、茶番はこのくらいにして、今回も楽しんでくれると幸いです!それでは、どうぞ!
突然だが、君たちは「動けるデブ」というのを知っているだろうか?
太ってる人は運動全くできない、と思ったら大間違いである。世の中には、太ってても身体能力が高い人などたくさんいるのだ。
え?つまり何が言いたいのかって?
「ひまりあんなに足速かったのかよ!?」
「テニス部に所属してると聞いたことあるからね、多少は動けるでしょ」
「あいつ、最近太ってきちゃったー、とか言ってたのは嘘だったのかよ!!」
ひまりに追われてます。以上。
ひまりは、自分で言うほど太ってるわけではない。それなのに、「食べすぎちゃったー……」とか、「明日からダイエットするから!」とか言ってるんだよ。実際全然太ってないのに……
そうか。ひまりが体重増えたとか言ってるのは、主にどことは言わないが胸のあたりに栄養が一極集中してるからだ。モカも言ってたもん。
……ん?そういえば如月さんもよく見たら結構あるな。何とは言わないけど。
「亮くん、今、すごい失礼なこと考えなかった?」
「そんなまさか。如月さんの胸が大きいとかそんなこと全く考えてないですよ」
「よし、後で覚えておいてね」
やっべぇ敵が増えた。如月さんがこの状況で敵になったら詰むんだけど。なお、自業自得だという指摘は受け付けておりません。
「2人とも待ってよ〜♪悪いことはしないからー!!」
「待てと言われて待つやつがいるかバーカ!!」
「それ悪役のセリフじゃない?」
鬼ごっこで待てと言われて待ったことある?ないでしょ?そういうことだよ。
「てか、ひまりまだ追ってくるの?諦めてよそろそろ」
「嫌だ!!私は2人を自分のものにすると決めたんだもん!!」
「困ったね……これじゃいつまで経っても終わらなさそうだよ」
こんなことしてる間に他のヤンデレに見つかる。それが最悪のパターン。蘭は屋上で寝てるからカウントしないとして、ひまりを除けば後8人いるんだ。このままじゃいつか見つかるぞ。とりあえずひまりをどうにかしないと。
「……ん?水槽?ってことはもう理科室まで来ちゃったのか」
ひまりから逃げ続けていたら、理科室の前まで来てしまったみたいだ。
理科室の前の水槽では金魚を飼っている。しかし数日前、地元のお祭りで金魚救いの屋台をやっているおじちゃんに売られてしまったらしい。うちの学校なんてことしてるんだよ。
まあ、それはさておき。この水槽の中に生物は今いない。水は放置されたまま、そしてこの水槽は水がたっぷり入っていても持ち上げることが出来る。
あとは、分かるな?
「亮くん!?なんで急に止まるの!?」
「如月さん、離れて!!俺に作戦があるんです!!」
「……信じるよ」
「よし、任された!」
如月さんからの許可も出た。あまりこういう手は使いたくなかったけど、如月さんだって蘭を騙し討ちしたんだ。俺が責められる筋合いはないな。
「あれ?2人とも諦めたの?やったー!!頑張って走って良かったよー!!」
ひまりがラストスパートと言わんばかりに喜んでスピードを上げてくる、俺としてはもう少し心の準備ができる時間が欲しかったところ。
だが、準備をしていてもしていなくてもやがてやって来るのだ。
──馬鹿め。俺たちが諦めるわけないだろ?
「おらっ!!これで頭冷やせ!!」
「え!?」
ひまりが近くまで来たその瞬間、俺は渾身の力で水槽を持ち上げ、その中の水をひまりに向かってかけた。
水が地面、そしてひまりに打ち付けられ、かなり大きめの音を立てて命中。ひまりはずぶ濡れだ。
……もしかして、服透けたりしないかな?ちょっとだけ、ちょっとだけなら。
「馬鹿なこと考えてないで。逃げるよ」
「アッハイ」
無理でした。悲しい。
◆◇◆◇◆
「とりあえず、ここまで来れば大丈夫かな」
「そうっすね。周りに誰もいる気配はないし、大丈夫でしょう」
亮くんの作戦のおかげで、なんとか逃げ切ることができた。ちょっと下心もあったみたいだけど、今は目を瞑ろう。
辿り着いた場所は職員室みたいだ。やはり、この学校は完全に制圧されているみたいで、先生なんて1人もいない。
「先生がいない職員室って新鮮っすね」
「そうだね。ボクもこんな光景を見るのは初めてだよ」
「そうっすよね……あ、あったあった」
「どうしたの?」
「これ、どうぞ」
そう言って亮くんが投げて渡してきたのはチョコレート。
「どこで見つけたんだい?」
「俺の担任がかなりのお菓子好きで、職員室には常にお菓子がストックしてあるっていう噂があったんすよ。それは本当だったみたいです」
「え、いいの?怒られたりしない?」
「バレなきゃ犯罪じゃないんですよ」
「はぁ……まあ、ちょっとくらい何かを食べておくのは必要だからね。ここはありがたく貰っておくよ」
あまり褒められた行為ではないけど、スタンガンで人気絶させるよりはマシだと思うし。何より、半日逃げ延びるんだ。最低限の栄養補給は必要だろう。
「それじゃあ、お菓子食べながら今後の具体的な方針でも詰めておこうか」
「そうっすね。このままやみくもに逃げるのもジリ貧ですし。とりあえず武器確保しませんか?スタンガン1つじゃあいつら相手だと心細い」
「そうだね。でも、いい武器なんてあるかな……」
「調理室行けば包丁が」
「却下」
「理科室行けば塩酸が」
「却下」
「えぇ~……」
「流石にアウトだからね?」
亮くん、恐ろしい子……ヤンデレたちよりも怖いかもしれない。
………いやそれは無いな。
「そうだ!野球部の部室行けばボールあるっすよ。小さいから持ち運び安いし、当たれば怯ませるくらいはできるかも」
「なるほど。飛び道具はあった方がいいかもしれない」
スタングレネードを使ってくるような子たちも混じってるんだ。命に関わらないくらいにはやらせてもらわないと、ボクは使えないと思うけど。
「それと、テニス部の部室行けばラケットもあるっすよ」
「さっきから好戦的だね……」
「俺はラッキースケベができなかったことにイライラしてるんすよ」
「意外と根に持ってるね!?」
意図的にやったらそれはもうラッキースケベじゃないのでは?
そんな疑問を心の中にしまって、ボクたちは野球部の部室を目指した
◆◇◆◇◆
こちら佐竹亮&如月準(♀)。現在野球部部室へ移動中。
「ふふ、やっと見つけた」
グラウンドにて接敵!繰り返す、グラウンドにて接敵!
敵の数は1名。しかし、戦闘能力は高く、所持武器は不明。ただ、ゴーグルを装備していることから、スタングレネードを持っている恐れあり。今まで以上の激戦となる可能性大。
「レイヤさん……!?」
「うげっ、RAS組と激突かよ」
レイヤ。個人的にはかなり厄介な相手だと思う。ひまりや蘭にはあった隙というものを、彼女からは一切感じない。常に冷静な相手っていうのは強いのよ。
「気をつけて亮くん。レイヤさんの身体能力は高い。うっかり攻撃にでも当たったらかなりのダメージになる」
「怖っ。なるべくは気をつけますわ」
「痛めつけられる準備はできたの?」
レイヤは恐ろしいことに、俺たちを痛めつけて自分のモノにするのが目的らしい。如月さんが言ってた。ヤンデレって怖いわ。
「音楽の天才を、甘く見るなよ?」
「今音楽は関係ないけどね」
「カッコつけたかったのに邪魔しないでください」
「そんなことしてる暇があったら対策考えて」
「さーせん」
「じゃあ、話し合いも済んだみたいだし……」
「くるよ、亮くん!」
「了解!如月さんも気をつけて!」
呑気に話し合っている場合ではないらしい。
まとめて狙われることを防ぐため、俺は右に、如月さんは左に逃げる。なんの打ち合わせもなくこれができた俺たち。連携力高くなったな。レベルアップ。
「……って、なんで俺の方来るんだよぉぉぉぉぉ!?」
「男を先に倒しておいた方が楽だからね、作戦としては当然じゃない?」
「危なっ!?」
「今のを避けるんだ。反射神経だけはいいみたいだね」
反射神経良くなかったら攻撃モロにくらってたぞおい。レイヤって高身長だから攻撃の射程範囲広いのよね。怖い怖い。
「このままじゃキリがないな……如月さん、先に行って!!ここは俺に任せろ!!」
「わかった!ありがとう!」
「……え?そこはもう少し躊躇ってくれても」
「必ず戻るから、それまで頑張って!」
「酷い!?」
如月さんに先に行けと言ったらマジで先に行ったよあの人。そこに愛はあるんか。
「……最悪だな。でも、どうにかしてこいつを止めるしかないか」
「本当にできるの?」
できるかじゃない!やるんだよ!
そう己を鼓舞して臨戦態勢に入る、それを見たレイヤはスタングレネードをポケットから取り出し……って、嘘だろ?早くない?
「悪いけど……終わりだね」
その瞬間、大きな爆発音と眩い光が俺を包んだ。
念願のRAS登場!タグに書いてあることをしっかりと回収できました。やったね!
この世界では、RASはスタングレネードとか平気で使います。目の前で使われた亮は果たして無事なのか!?如月さんは何をしているのか!?
ここでロウさんにバトンタッチ!期待して待っててくださいね~(難易度上げていくスタイル)
投稿修正担当者ロウ「(乂'ω')」