遊戯王ARC-V実況プレイ   作:ネオニューもけもけ

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少年よ、これが絶望なので初投稿です。




第7話 公式戦第3回戦(後半)

『ウェザーレポート・シティ』 天気は空を覆う曇天

 

 

本来活気のある明るい町だったはずの場所は閑散とし、冷たい風と枯れ葉が吹き荒れている。

 

中心部には枯れた巨大樹がそびえたち、そこに巣食うように蜘蛛型の魔物が姿を現していた。

 

 

 

No.77 ザ・セブン・シンズ ランク12/攻4000/守3000

 

 

 

「あ……」

 

そのモンスターを茫然と見上げる栗宮マロンは、地面にしりもちをついたまま立ち上がれなくなっていた。

 

 

『勝てない』

 

 

そのモンスターを破壊する手段をマロンは持っていなかった。

 

彼女にとっての突破手段は『マドルチェ・プディンセス』の破壊効果とモンスター達の攻撃力だ。

しかし、かのモンスターは3回もの破壊耐性を持ち、攻撃力は4000を誇る。

今のマロンのデッキには、そのモンスターを破壊する手段を思いつくことが出来なかった。

 

「ここまで来た、のに……」

 

デュエリストたるもの最後まで抗い、戦うべきところだ。

それを分かっていながらも戦意は粉々に砕かれていた。

 

『サレンダー』というワードが浮かぶ。

デッキトップに手を添えて降参を宣言する行為だ。

 

戦えないのなら、その手段をとるしかない。

サレンダーを行うために、震える手をデッキに伸ばした。

 

 

「諦めますか?」

 

 

目の前の対戦者が問う。その質問に答えることができない。

 

「……そうですか、残念です」

 

 

 

 

 

 

「でも、後ろの子は諦めていないようですよ」

 

「え……?」

 

ふと、背中に暖かさを感じた。

 

デュエル中の今、自分の背後に誰もいない事はわかっている。

にもかかわらず、まるで抱きしめられているようなほんのりとした温かさを背中に感じた。

 

誰もいないはずなのに……?

 

「……違う」

 

彼女の背には誰もいないはずがなかった。

彼女の背中には、今までかかわってきた色んな人の想いが備わっている。

 

自分の進歩を信じて送り出してくれた両親。

物わかりの悪い自分にデュエルを教えてくれた塾の先生たち。

先輩として時に厳しく、時に優しく様々なことを教えてくれたミッチー。

 

そして、今もなお一緒に戦っている『カード達』が彼女の背を押していた。

 

 

「私は……ひとりじゃない?」

 

気付けばマロンは立ち上がっていた。

まだ手は震えているし、ひざは笑っている。

遊びであるはずのデュエルに何をそんなに、と思われているかもしれない。

 

それでも彼女は、今度はサレンダーではなくカードを引くためにデッキへ手を伸ばした。

 

「ドロー!!」

 

 

 

 

 

「フィールド魔法『マドルチェ・シャトー』発動!」

 

「マドルチェ・マジョレーヌを召喚!効果でマドルチェ・クロワンサンを手札へ!」

 

「マドルチェ・クロワンサンの効果発動!マドルチェ・シャトーを手札に戻してレベルを1上げる!」

 

「マドルチェ・サロンの効果でマドルチェ・チケットをデッキからセット!そして発動!」

 

 

そこまで言い切ったマロンは息をきらし、相手のモンスターをにらみつける。

 

あのモンスターを除去する手段は持っていないと思っていた。

けれど、今まで使い方の分からなかった「あのカード」を使えるならば別だ。そのための場は整えられたと思っている。

 

 

『レベル10のモンスター2体でオーバーレイネットワークを構築』

 

方法はこの目で見た。

 

『エクシーズ召喚!』

 

あの黒い縁取りのカードに見覚えがあった。

 

『エクシーズ召喚時の素材はオーバーレイユニットとなる』

 

その保有する能力を知った。

 

 

あとは実行するだけだ。

 

 

 

 

 

 

「レベル4のマドルチェ・マジョレーヌとマドルチェ・クロワンサンでオーバーレイネットワークを構築!!」

 

 

唸りをあげる銀河ような渦に飛び込む2体のマドルチェ達。

 

その姿を見て成功を確信したマロンは、高らかに宣言をした。

 

 

「エクシーズ召喚!!」

 

 

「国の平和を守るため!立ち上がって!『クイーンマドルチェ・ティアラミス』!」

 

 

 

クイーンマドルチェ・ティアラミス ランク4/攻2200/守2100

 

 

 

フィールドに降り立つは、お菓子の国に君臨する女王。

戦うために杖を振り、ゆっくりと降り立った。

 

少女に振り向く瞳は優しく、感じたことのある暖かさを持っていた。

 

「そっか、貴女だったんだね……お願い、力を貸して!」

 

『(コクリ)』

 

「オーバーレイユニットを一つ使い、墓地にあるマドルチェカードを2枚デッキへ戻し、その枚数……あなたのモンスター1体とフィールド魔法をデッキへ戻す!」

 

町の中心にそびえていた枯れ木、それに捕まるように存在していたクモ型の大型モンスターは、女王の杖の一振りによって消え去った。

 

あれほど強大だったモンスターを突破した。

彼女に勝利への道筋が見えていた。

 

「マドルチェ・シャトーの効果でデッキに戻るはずのマドルチェ・マジョレーヌは手札に戻る!そしてマドルチェ・チケットの効果発動!デッキから再び『マドルチェ・プディンセス』を特殊召喚!」

 

 

 

マドルチェ・プディンセス レベル5/攻1000→1800→2300/守1000→1800→2300

 

 

「いくよ!クイーンマドルチェ・ティアラミスでダイレクトアタック!!」

 

 

攻撃力は2200からマドルチェ・シャトーの効果で2700まで上がっている。

その攻撃を受け、ライフ3000であった相手は300まで追い詰められた。

 

このままマドルチェ・プディンセスでダイレクトアタックすれば勝利であった。

 

 

 

 

 

「ダメージを受けたことで、手札から『ガーディアン・スライム』を特殊召喚」

 

 

ガーディアン・スライム レベル10/攻0/守0

 

 

「っ……ならマドルチェ・プディンセスでガーディアン・スライムに攻撃!」

 

「ガーディアン・スライムは攻撃をしたモンスターの攻撃力と同じ数値の守備力を持つことが出来る」

 

「ならプディンセスの効果発動!戦闘を行ったとき、相手のモンスターを破壊する!」

 

「破壊されたガーディアン・スライムの効果で古の呪文を手札に加える」

 

 

しのがれてしまった。

現地点で残りライフ300を削る手段はなく、次に託すしかない。

 

だが、自分のライフは4200に対し、相手のライフは300である。その差は4000近くにも及ぶ。

たとえモンスター達を破壊されようとも、十分受けきれるライフである。

また戦闘破壊しようものなら、プディンセスの効果破壊の餌食となる。

 

前ターンで対戦相手の彼女はレベル10・ランク10の超大型モンスターを立て続けに召喚している。もう力は残っていないはずだ。

トドメを差し切れなかったが、十分に勝算はある。かつてない手ごたえと共にターンエンドを宣言した。

 

「ターンエンド!」

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

 

「強い、ですね」

 

「まさかザ・セブン・シンズを突破し、ここまで追い詰められるとは思いませんでした」

 

「ですが、私も負けられません」

 

「私のターン!ドロー!」

 

 

 

 

「降臨せよ『時械神サンダイオン』」

 

 

時械神サンダイオン レベル10/攻4000/守4000

 

 

 

EP+10 時械神サンダイオンを召喚する

 

「……え?」

 

またしてもレベル10の超大型モンスターの登場に、マロンの思考は一瞬フリーズした。

あれだけ苦労して突破したモンスターと同格が、こうも簡単に現れるのか。

 

今度はこのモンスターを突破しなければならない。

心を奮い立たせ、巨大な機械仕掛けの神と対峙する。

 

 

 

 

「魔法カード『次元融合殺』を発動」

 

「え?」

 

「融合素材はレベル10モンスター3体。墓地の『ラーの翼神竜』『時械神祖ヴルガータ』『ガーディアン・スライム』を融合」

 

 

三つの力 一つとなりしとき 時空の彼方より最強魔法を呼び覚ます

 

 

「融合召喚っ!レベル10『幻魔帝トリロジーク』!!」

 

 

幻魔帝トリロジーク レベル10/攻4000/守4000

 

 

 

EP+10 幻魔帝トリロジークを召喚する

EP+5  融合召喚を行う

 

 

「そんな、融合召喚まで……?」

 

「トリロジークの効果発動!クイーンマドルチェ・ティアラミスの攻撃力の半分1100ポイントを相手に与える!!」

 

「きゃあっ!?」

 

LP4200→3100

 

現れた巨大な人型の怪物の放つ闇に飲まれ、ライフが削られる。

ここに勝負は決した。そう理解してしまった。

 

「バトル、トリロジークでマドルチェ・プディンセスに攻撃!」

 

「っ!?」

 

LP3100→LP1400

 

「プディンセスの効果発動!時械神サンダイオンを破壊する!」

 

「時械神サンダイオンは効果破壊されない」

 

「あ……」

 

「サンダイオンでクイーンマドルチェ・ティアラミスを攻撃」

 

サンダイオンの放つ雷により、ティアラミスは容赦なく破壊された。

 

その雷はマロンの頭上に集い、雷雲を生成した。

 

「サンダイオンにより戦闘ダメージは発生しない。けれど戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、相手に2000ダメージを与える」

 

雷雲は稲光を増し、少女の振り下ろした腕と共に落雷を放った。

 

 

 

「あっ……きゃああああ!?」

 

LP1400→LP0

 

 

 

 

 

WIN!!  志波 伊豆奈

 

 

DP500を取得しました

能力経験値を取得しました

「神秘の中華なべ」を取得しました

 

合計EP120 ポイント相当のDPと経験値を取得しました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガッチャ!(震え声)楽しいデュエルだったぜ!(瀕死)

 

 

負けるかと思いました、はい。

あそこでサンダイオンをきっちり引けるあたり運命力に助けられました。

まさかティアラミスを召喚されるとは……何!?スタンダート次元はEXデッキが珍しいのではないのか!?

 

マドルチェを扱ったことがある人ならお気付きでしょうが、もし相手が『マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード』を所有していたら負けていました。カードプール差による辛勝ですね。

まさか第3回戦でこれほどの強敵に出会うとは思いませんでした。

 

 

おや?対戦相手が崩れましたね?これは精神ダメージやりすぎたでしょうか。

相手は犠牲となったのだ、本編続行という犠牲の犠牲にな……

 

バイちゃんが心配そうに駆け寄ります。

大丈夫?今駈け寄ったら泣かれません??

 

 

「………から」

 

「え?」

 

「まだ諦めない!負けちゃったけど、このデュエルで得たものがあるから、もっと前に進める!」

 

お、マロンちゃん立ち上がりましたね。

 

「次は負けないから!」

 

 

 

☆クエストが発生しました☆ 

『栗宮マロンのリベンジマッチ』

内容:デュエル大会で栗宮マロンに勝利する

報酬:2000DP 『友情 YOU-JO』

 

 

クエスト発生です。やったぜ。

これが発生したということは、栗宮ちゃんたぶん勝ち上がってきますね。受諾しましょう。

 

「ええ。次も負けません。……大会で待ってます」

 

「うんっ!」

 

互いに握手を交わしています。

なんと女の子友達兼ライバルが出来ました!友達増えるよ!やったねバイちゃん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、あのーバイちゃん?

 

 

「……ここも狭く感じますね」

 

 

自室にめっちゃモンスター居るんですけど???




対象に取らない2枚のデッキバウンス!?インチキ効果もいい加減にしろ!(時械神を並べながら)


以下カード紹介


『時械神サンダイオン』
効果モンスター
星10/光属性/天使族/攻4000/守4000
このカードはデッキから特殊召喚できない。
(1):「時械神サンダイオン」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、
このカードはリリースなしで召喚できる。
(3):このカードは戦闘・効果では破壊されず、
このカードの戦闘で発生するお互いの戦闘ダメージは0になる。
(4):このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時に発動する。
相手に2000ダメージを与える。
(5):自分スタンバイフェイズに発動する。
このカードを持ち主のデッキに戻す。


『幻魔帝トリロジーク』
融合・効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻4000/守4000
レベル10モンスター×3
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、
またはこのカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、
このカード以外のモンスターが墓地から自分フィールドに特殊召喚された場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手に与える。


『クイーンマドルチェ・ティアラミス』
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/天使族/攻2200/守2100
レベル4「マドルチェ」モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
自分の墓地の「マドルチェ」カードを2枚まで対象として発動できる。
そのカードをデッキに戻し、
戻した数まで相手フィールドのカードを選んで持ち主のデッキに戻す。
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