聖剣契約のアルテミスト   作:SXIYON

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ではどうぞ。


・紫刻VS鋼

鋼「決闘!?」

 

紫刻「えぇ、アナタの聖剣。ルシファルクと戦ってみたいんです。」

 

ルク『ほぉーう……僕と戦うと言うのかい?』

 

紫刻「私の紫雨ノ雫を舐めては困りますよ?」

 

ルク『僕だって、聖剣に命を渡す前は最強の剣士だったさ…それを忘れたら困るな?』

 

紫刻「ふぅ……いいでしょう。アナタとの戦い。楽しみに待っています。」

 

紫刻が去った後、時雨が俺達のところに駆けつけて…

 

時雨「ちょっと2人とも!相手はあの生徒会長よ!タダで済むと思ってるの?」

 

ルク『なにぃ?そんなに生徒会長が強い奴なのかなぁ?僕には学校の中だけで強い奴にしか見えないけど?』

 

鋼「それはルクの目から見たらそうかもしれない。なぜならアイツは去年の聖剣祭のチャンピオン《グラム》を打ち倒してしまったからな。」

 

ルク『グラムって……あの…』

 

鋼「不滅の二刀流で知られている聖剣使いだ…只者じゃないぞ?アイツも…」

 

ルク『だからこの学校で優秀なわけだ。』

 

鋼「だな。」

 

そしてその日の夜…

 

ルク『鋼。ちょっと身体借りてもいい?』

 

鋼「なんで?」

 

ルク『グラムに電話するからさ…』

 

そしてルクは俺の身体を乗っ取り、スマホを取り出す。そして…

 

プルルルルルルルプルルルルルルル

 

グラム『もしもし?』

 

ルク「ふふ…その声相変わらずじゃないか。グラム。」

 

グラム『ルシファルク!アナタを取ってくれた人がやっと来たのね!』

 

電話の相手はなんと、聖剣祭のチャンピオンだったグラムさんだった。

 

ルク「あぁ。最も相応しい奴だったよ。ところで… 聖・メリアイズ学園の生徒会長に負けてしまったようだね?本人と会ったよ。」

 

グラム『アナタ…もしかしてメリアイズの生徒に抜いて貰ったの?』

 

ルク「うむ。しかも男の子。」

 

グラム『男!?えぇ……あぁ……なるほど……ちょっと変わってるわね?』

 

ルク「話を戻す。東雲紫刻の聖剣はどんなのなんだ?」

 

グラム『私達第1世代の聖剣よりも強い第4世代の聖剣よ…紫雨ノ雫…その名の通り…日本刀タイプの聖剣だけど…その一つ一つ、丁寧に重みが強くてキツかったわ。』

 

そんなに重いのかと思って、改めて彼女の剣術に尊敬を表した。

 

ルク「だろうね……チャンピオンを止めて今年の聖剣祭の準備を指揮してるとか?」

 

グラム『えぇ、今年は色々と面白くなるわよ?』

 

ルク「あぁ、そうみたいだね。」

 

グラム『んじゃ、紫刻と闘うには気をつけてね?』

 

ルク「あぁありがとう……《ブチッ!》」

 

ルクはグラムとの電話を終えた後、険しい顔をしていた。そこに俺が一声かけると…

 

鋼「やっぱりただものじゃ無いな。」

 

ルク「あぁ…フォームチェンジが必要だね。」

 

鋼「うんうん……って今なんて言った?」

 

ルク「ん?フォームチェンジ。」

 

鋼「おいおい!一兎さんみたいに出来るわけないだろ?」

 

ルク「それはどうかな?そもそもパワーアップすることは違法じゃない。」

 

鋼「そういう問題じゃねぇよ…」

 

ルク「出来ないことは無いよ。そもそも僕の聖剣のスキルツリーは色々とあり過ぎてるからね。しかもフリーに造れる。聖剣はスキルを上げるためのツリーが存在する。恐らく生徒会長の聖剣の一振一振重いのは龍炎が影響している。」

 

ルク「龍炎?」

 

ルク「聖剣の型の一つ。攻撃タイプの剣術でそれはどんなものでも弾いてしまうんだ。例えブラスターでもね。しかもね?

 

龍炎という剣術は元々何万年も前にジェダイという騎士がここに降り立った時にライトセーバーと呼ばれる武器の型を聖剣使いに教えた事がキッカケで、その型を教わった賢者達が改良したものらしい。龍炎は元々はシエンという同じアタッカーの型から派生された剣術になる。

 

詳しすぎる……てか…

 

鋼「ジェダイってなに?」

 

ルク「さぁ?何万年なんて、僕はまだ生きてない時代だよ。」

 

鋼「は、はぁ…」

 

そして翌日。

 

ナダカーチェ「2人とも、準備は?」

 

紫刻「大丈夫です。」

 

ルク「問題ない。」

 

ナダカーチェ「それぞれ聖剣を構えて!」

 

ルク「……」

 

紫刻「……」

 

ナダカーチェ「はじめ!」

 

紫刻「はァァァァァァァァァ!」

 

紫刻は日本刀の聖剣でルクを攻撃してきた。それを一振一振避けていくルク。しかしその重さのある振りに限界を迎えているはずなのに、ルクは一切動じなかった。しかしその理由は俺にもわかった。

 

鋼『ルク、もしかして?』

 

ルク「うん。彼女の行動を見させて貰っている。」

 

そして一旦下がった紫刻は…

 

紫刻「見てばかりではないですか……伝説の聖剣と聞いて呆れます。」

 

ルク「さぁ、それはどうかな?」

 

するとルクの聖剣は炎に満ち溢れていた。その様子を見た観客はザワついた。

 

アテネ「なんだ?なんでルクの聖剣が燃えているの?」

 

渚那「まさか…」

 

紫刻「な、なんですか…その炎は!」

 

そしてルクはついに新たな姿へと進化する。

 

ルク「これはギガント・バーニング。あの時の一兎との戦いから得たパワータイプの姿さ!」

 

ルクは深紅に燃える姿で次々と紫刻を追い詰める。そして聖剣に炎を纏わせる。

 

鋼『必殺技はギガントブランディングでいこう!』

 

ルク「あぁ!」

 

ルク&鋼「『ギガントブランディング!』」

 

炎を纏った聖剣を紫刻に向けて斬り放った俺達。その攻撃で紫刻は聖剣武装モードを解除されてしまった。

 

ルク「君の負けだよ。紫刻。剣の筋はいい。流石は聖剣祭の前チャンピオンを打ち倒した程もある。けど、グラムは僕にとってはまだまだ弱い存在。グラムより強い奴は他にもいる。」

 

紫刻「えぇ!?」

 

ルク「いいかい紫刻。生徒会長としての権力だけじゃ世界は救えない。自分は強いと自信を張るのはいい。けどそれが災いしていつかは自分を見失うよ?」

 

紫刻「ルクさん…」

 

ルク「立てるかい?」

 

紫刻「はい!」

 

翌日…

 

紫刻「ルクさん!私にもっと剣の使い方を教えてください!」

 

ルク「あぁ!?ちょっと!紫刻!?」

 

時雨「どうしたの紫刻。」

 

鋼「この前の戦いで紫刻はルクに聖剣の使い方を教えて欲しいんだとさ。」

 

時雨「変わり者も多いわね…ほんと困っちゃうわ。」

 

鋼「だな。」

 

 




グラム/イメージCV 小清水 亜美
聖剣祭のチャンピオンであったが、東雲紫刻の紫雨ノ雫との一戦で負けてしまった。現在は次回の聖剣祭の準備を進めている。

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