転生して男の娘メイドになるそうです。…て、え!? 『問題児編』 作:楠木 蓮華
あの後、久遠さんと春日部さんと合流した。
のだか…
「な、なんであの短時間に“フォレス・ガロ”のリーダーと接触して、喧嘩を売る状況になったのですか!?」「しかもゲームの日取りは明日!?」「それも敵のテリトリー内で戦うなんて!」「準備している時間もお金もありません!」「一体どういうつもりですか!」「聞いているのですか3人とも!!」
「「「ムシャクシャしてやった。今は反省しています。」」」
「黙らっしゃい!!!」
なんとも息のあった言い訳だなぁ。
「別にいいじゃねぇか。見境なく選んで喧嘩売った訳じゃないんだから許してやれよ」
「まぁまぁ黒ウサギ落ち着いて」
「落ち着いてなんていられませんよ。この“
その内容は
つまり……
「確かに自己満足だな。時間をかければ立証できるものを、わざわざ取り逃がすリスクを背負ってまで短縮させるんだからな」
それに肝心の子供たちはもう殺されているらしいし、まったくとんだクソ野郎みたいだね。
「そうね、けど私はあの外道が私の活動範囲内で野放しにされることが許せないの。ここで逃せばまた狙ってくるかもしれないもの」
「ま、まぁ……逃がせば厄介かもしれませんけれど」
「僕もガルドは逃がしたくないと思ってる。彼のような悪人は野放しにしちゃいけない」
と、ジンも同調していたので黒ウサギは諦めたように頷いていた。
「仕方がありませんね。まぁいいです。腹立たしいのは黒ウサギも同じなので、“フォレス・ガロ”程度なら十六夜さん1人いれば楽勝でしょう」
すると十六夜は怪訝な顔をして言った。
「なに言ってんだ。俺は参加しねぇよ」
「当り前よ。貴方なんて参加させないわ。もちろん夜月君もね」
「うん、頑張って」
「ええ(うん)」
「だ、駄目ですよ!御2人はコミュニティの仲間なんですからちゃんと協力しないと」
「そういうことじゃねぇょ黒ウサギ」
十六夜は真剣な顔で黒ウサギに言った。
「この喧嘩はコイツ等が売って、ヤツが買った。なのに俺等が手を出すのは無粋だって言ってんだよ」
「あら、分かってるじゃない」
「ああもう、好きにしてください」
ごめんね黒ウサギ、今回は、ね。
その後、ギフトの鑑定をしてもらうために“サウザンドアイズ”というコミュニティに向かっていた。
向かっている途中、みんなの呼び出された世界が違うことが判明し、立体交差平行世界論というものがあるらしいということも分かった。
そして、お店に到着したようで黒ウサギはお店を閉めようとしている店員に
「まっ」
「待った無しです御客様。うちは時間外営業はやっていません」
待ったを出来なかった。
「なんて商売っ気のない店なのかしら」
「全くです!閉店時間5分前に客を締め出すなんて!」
「文句があるなら他所へどうぞ。あなた方は今後一切の出入りを禁じます。出禁です」
「出禁!?これだけで出禁とか御客様を舐めすぎでございますよ!?」
「ハハハ……」
黒ウサギはかなり騒いでいるが、店員は冷めた目と侮蔑を込めた声で対応をしていた。
トントン
「ん?」
いきなり肩をつつかれたので振り返ると十六夜が言った。
「おい、あの店員の手を両手で握って上目遣いで『お願い』といってこい」
「どうして?」
「いいから」
「わ、わかった」
まぁ、とにかくやってみるよう。
店員に近づき、手をそっと握る。
「な、なんですか!?」
「そ、その、お、お店に入れてほしいんだ。だからお願い。」
「///!?」
店員さんの顔が真っ赤になった。もう少し強く握って、
「だめ?」
「………///、はっ!!だ、だめです!!」
「揺らいだな」
「揺らぎましたね」
「揺らいだわね」
「揺らいだ」
「揺らいでません!!」
「「「「チッ 」」」」
舌うちって……。
結局入れてもらえずコミュニティの名を聞かれて黒ウサギが困っていると
「いぃぃぃぃやっほおぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサギイィィィィィ」
「きゃあーーーーー」
何かに黒ウサギが水路に吹き飛ばされていった。黒ウサギに抱き付いていたのは白髪に和服を着た子供?だった。
「おい店員この店にはドッキリサービスがあるのか?なら俺も別バージョンで」
「ありません」
「なんなら有料でも」
「やりません」
なにやってんだろ十六夜は……
ちなみにその後の会話でその子の名前は白夜叉ということがわかった。
かなりのお偉いさんらしい。
その後、黒ウサギがこっちに白夜叉を投げてきた。
それを十六夜が足でキャッチ。ってちょっと!!?
「大丈夫!?」
すぐに抱え起こす。
「感謝する。それでおんし、飛んできた初対面の美少女を足で受け止めるとは何様だ!?」
「十六夜様だぜ。以後よろしく和装ロり」
「ふむ、そしてさっき私を起こしてくれた心優しいおんしは?」
「は、はい、夜月 空です」
「なるほど、これはまた美しい女子じゃのう」
「いちおう、僕男なんで」
「なぬ!!?」
その後このことでまた大騒ぎになったのは言うまでもない。ちなみに店員さんも驚いていました。
いろいろあったが白夜叉の私室に通してもらえました。その時店員さんが拗ねていたので、ごめんなさいと言ったら顔が赤くなりました。だからなぜ?
入った後、問題児の3人が白夜叉が東側の
そして白夜叉は言った。
「おんしらが望むのは“挑戦”か――――――もしくは、対等な“決闘”か?」
僕達はいきなりある場所に連れてこられた。
そこは言うならば水平に太陽が廻る世界。
白夜と夜叉。この世界は白夜叉を表現していた。
言葉では言い表せないが言えることは
「すごく綺麗……」
「ん、ありがとのう」
その時の白夜叉の姿は太陽に照らされ、嬉しそうでしかし少し寂しそうな顔は見た目を意識させないほど美しく大人びて見えた。
その後、白夜叉の実力が分かったのか、みんなは挑戦をすることにしたらしい。だけど1人として挑戦すると口にした人はいなかったけど。
僕?もちろん挑戦だよ。でも
グリフォンが今回の挑戦の相手みたい。
やるのは春日部さんに決まったけど、あそこまで感情を出した春日部さんを見るのは初めてだな。
しかし、ギフトゲームに命を賭けると聞いたときは驚いた。少し言いたいことができたかな。
それから春日部さんのギフトは他の生物の特性を手に入れるものらしい。しかし春日部さんいわく、友達になった証らしい。確かにそっちの言い方の方が好きかな。
そして無事にグリフォンとのギフトゲームに勝利を納めた。だけどこれだけは言っておこう。
「春日部さん」
「なに?」
「さっきのギフトゲーム。命を賭けるのも確かに春日部さんの自由だよ。否定はしない。けどね僕の我儘を聞いてくれるなら、これだけはおぼえておいてほしい。春日部さんは、僕の大切な友達だと思ってる。だからこそ命を賭けるなんて簡単に言わないでほしい。今回は勝てたけど、次はどうなるかわからないから。もし、春日部さんが死んだら僕は、悲しいよ」
「…………うん、わかった。これからは気を付ける」
「ありがと、それじゃあ春日「耀」へ?」
「友達は名前で呼ぶ。違う?」
「えっ?いいの?」
「うん」
「えっと、じゃあ。耀」
「うん////、それじゃあ私は空って呼ぶね」
「うん」
この日、耀との距離が少し縮まった気がした。
その後、耀の持っていたペンダントがすごいものらしいことがわかった。
白夜叉が欲しがっていたが、断られてしょんぼりしていたのは可愛かった。
ちなみに黒ウサギが白夜叉にギフト鑑定をお願いしていたが、どうやら専門外らしい。
「ふむ、おんしらは自分のギフトをどの程度把握している?」
「企業秘密」
「右に同じ」
「以下同文」
「一部言いたくありません」
「うおおおい!?仮にも対戦相手だったものにギフトを教えるのが怖いのは分かるが、それじゃあ話が進まんだろうに。というか、おんしまでそれを言うのか!?」
「ご、ごめんなさい」
「まあよい、試練をクリアしたおんしらには何かを与えねばな。それでは、コミュニティ復興の前祝いとしては丁度よかろう」
白夜叉が手を叩くと、僕達の前に4枚のカードが現れた。
コバルトブルーのカードに逆廻 十六夜・ギフトネーム“
ワインレッドのカードに久遠 飛鳥・ギフトネーム“
パールエメラルドのカードに春日部 耀・ギフトネーム“
ブラックとシルバーのカードに夜月 空・ギフトネーム“
なぜ2色!?というか“最強の使用人”って何!?
まさかオーディーン達からもらった能力が1つにまとまったのか?
そのことで僕が考えていると
「な!?」
白夜叉が僕のギフトカードを見て驚いていた。
「おんし!この“不死鳥の翼”というギフトはどこで手に入れた!!」
「え、も、もらったんです!!」
「誰からだ!!」
「フィアっていうフェニックスさんです!!」
「な!!?」
「ど、どうしたんです?」
「ああ、いや、おんし後で少し話がある」
「は、はい」
「お前いつの間にそんな奴に会ってたんだ?」
「道に迷ったときに……」
「なるほどな。だが俺はそれよりも気になるものがあったんだが」
「て、え!?いつの間に」
いつの間にか十六夜が僕の隣に来てカードを覗いていた。
「ほほう、おんしも気になっていたか」
「当然だな。“最強の使用人”なんて面白そうなギフトじゃねぇか」
「え、あ、えぇっと……」
「初めて会った時に言ってた『役職上』ってやつ?」
「ギクッ!!」
「図星って感じね」
「そうみたいですね」
「そ、そんなことは……」
「皆の者、空の体を押さえよ!!」
「「「「「サーイエッサー!!!!」」」」」
「ちょっ!みんな!?っていうか店員さんまで!!?」
みんな目が血走って結構マジでした。 コワイ……!!
「さあ、使え。そして私にその力を見せてみよ」
「あなたはこの後起きること大体予想してるでしょ!?」
「うむ!!」
「開き直るな!!!」
僕はここでついに悟った。ここまで来たらもうこの流れに乗って、行けるとこまで行ってしまおうと。
「分かりました」
「「「「「「おぉ!!」」」」」」
「ここまで来たらやりましょう。ごらんあれ。『メイドモード』」
体中から力が溢れてくる。光がやみ。みんなの姿が見える。
「「「「「「こ、これは!!」」」」」」
みんなが僕の姿を見て驚いている。
「「「「「「これは、これはイケる!!!」」」」」」
「何に対して!!??」
「黒髪には黒いメイド服がよく似合うのう」
「ヤハハ、これはベストマッチだな」
その後みんなに記念写真と言われて写真を撮られました。何に使うんだ!?
「おい空」
「何?」
「これは決定事項だ」
「うん」
「お前の普段着はそれだ!!」
「チ、チェンジで!!」
「メイドちゃんねる。始まるよー!!」
♪『シグナルグラフ』
「さあ始まりました。メイドちゃんねるの時間です」
「メイドちゃんねるとは、この作品を見てくれている皆様に“ノーネーム”のメイドこと夜月 空がゲストの方と駄弁ったり、読者の皆様から質問があった場合はその質問に答えていくコーナーです」
シーン……
「あー、えっとですね……。今回記念すべき第一回目なのにも関わらず、ゲストがいないという感じになっております。」
「というわけで今回は1人ですすめていきましょう」
「ちなみにここでの会話は本編にそっておこっなっているわけではありません」
「それではまず、皆様気になっていることかと思いますが、僕は女体化するのかということですが、え~と僕的には男の子なのであまりなりたくはありませんね」
「今、男の娘の間違いだろっていう声が聞こえました。ぐすん……」
「確かに見た目はこんなんですけどしっかり男の子ですからね!!」
「確かになんかこんな見た目になってから、性格とか行動とかも女の子ぽいとか言われますけど、断じて、断じて!!、女の子ではないんだよ!!」
「なのに、なのに!!白夜叉も十六夜もメイド服だけでは飽き足らず何度も何度もー!!」
しばらく愚痴が続くのでここはお風呂に入っている空を想像してお待ちください。
「ゴホン、取り乱しました。すいません」
「それで、先程の女体化の話ですが。作者さんの話によると番外編に女性のみ参加のギフトゲームを出すとかなんとか言っていたのでその時にでも、と言いながら笑ってましたね」
…………!!??
「なんとかして阻止しなくては!!!」
「えと!、それでは皆様僕はこれから作者さんとO HA NA SHI しないといけないので今回はここまでです」
「次回もよろしくお願いします」
「質問があれば送ってくださいね」
「それでは。作者さ――――ん!!!!」
それは避けられぬ運命……