転生して男の娘メイドになるそうです。…て、え!? 『問題児編』 作:楠木 蓮華
メイド服騒動がひと段落した後、みんなは“ノーネームに”一足先に帰って行った。
結局、僕はメイド服でいることになってしまった。シクシク……。
みんな帰り際に白夜叉に喧嘩を売って帰って行ったのはかなり面白かった。
黒ウサギには本当に同情するけど……
それから白夜叉は座って聞いてきた。
「それでは空よ、話を聞かせてもらっても構わんか?」
「あ、はい」
その後、ユリのことからフェスに質問されたことなど全てを話した。
「なるほど、あのフェスがのう」
「あのー、フェスと白夜叉の関係って?」
「うむ、簡単にいえば昔からの親友、といった言い方が妥当かもしれんな」
「友達なんですか」
「ああ、だがフェスはそうは思っていないかもしれんのう」
「え?」
その時の白夜叉の顔は無理やり悲しさを抑えているように見えた。
「いったい何があったんですか?」
口を開く閉じるを繰り返し、言うか言うまいかを悩んでいるようだった。
「確かに僕は白夜叉と今日初めて会いました。そんな僕が白夜叉に対して深入りしすぎていることは理解しています。でも、目の前でそんな顔をしてる人がいたらほおっておけないんです」
「……わかった。話そう。フェスがなぜあの洞窟にいるのか、そしてその原因と、私が犯してしまったこともな」
その後、フェスがどうしてあの洞窟にいるのか、その理由と白夜叉がなぜそんなに気にやんでいるのかを話してくれた。
それは、今からずいぶんと昔。
その頃は、白夜叉とフェスはともに話したり、力を競い合ったりしていた。その姿は他人から見ても親友という言葉がよく似合う2人だったそうだ。
だがある時、フェスはあるコミュニティにスカウトされたそうだ。しかもものすごく強いコミュニティだったらしく白夜叉もフェスを祝福した。
それから時か過、。コミュニティがフェスをスカウトした目的は『フェニックスの涙』を手に入れることだとわかった。
それは、どんな傷も一瞬で治るもので、それを狙っていたそうだ。
最初は優しく接していたコミュニティの人たちは次第にフェスを追い詰めていった。
はじめはわざとぶつかったりするなどの軽いものだったが、だんだん悪化していった。
その時、フェスは白夜叉にも相談しようとしていたらしいが、白夜叉は忙しいこともあってかまた今度にしてくれと言って会えなかったそうだ。
そして事件は起きた。
それはフェスが役目を終えコミュニティに帰っている時、突然、何者かに襲われた。いきなりだったので、対応が遅れどこかに連れていかれてその後監禁された。
その監禁の首謀者はフェスをスカウトしたコミュニティのリーダーでそいつはフェスをひたすら攻撃したらしい。フェスが涙を流すまで、何度も、何度も。
そして、フェスは壊れた。何度も何度も傷つけられて。そしてフェスは、怒りに任せそのリーダーを、そのコミュニティを跡形もなく壊した。壊して壊して壊しつくした。その時のことをなんとか生き抜いたメンバーの1人が言った。『その姿はまるで魔王のようだった』と、
その後フェスは自我を取り戻し、白夜叉に『さようなら』という手紙を残し誰も来れない洞窟に消えたそうだ。
そのことがあって白夜叉は自分を責めた。なぜあの時話を聞かなかったのだろうか、と
そして何度も何度も、その洞窟を探したが見つけられなかったそうだ。
「そして、現在にいたるというわけじゃ」
「なるほど」
「たぶん見つけられなかったのはその猫又のギフトの可能性が高いのう。」
その話だとユリも相当な実力者になるみたい。
「で、どうじゃ。おんしはこの話を聞いてどう思った?私のことを愚かだと思うか?」
僕は思う。今の白夜叉の話。罪に潰されそうな白夜叉。そして、あの時見たフェスの笑顔。
「僕は思わない」
「へ?」
「起こってしまったことはしょうがない。その時は白夜叉だって大変だったんだ。未来予知が出来るなら別だけど、起こるなんてわかんなかったんだ。だったら、そこまで気にやむ必要はないと思う」
「じゃが!!!」
「昔のことを後悔したって始まらないよ。」
「それは……」
「それに、笑ってたんだ」
「え?」
「フェスは笑ってた。幸せそうにしてた。だから、白夜叉がずっと引きずってても始まらない。だから今度、会いに行こう」
「え……」
「僕も一緒に行ってあげる。そして仲直りすればいいじゃない。今じゃなくてもいいからね」
「私は、私は許されてもいいのだろうか?」
「フェスはどう思うかはわからない。けど僕は白夜叉は許されてもいいと思う。罪人は許されるためには努力しなければならない。白夜叉はもう十分苦しんだ」
「う、うぅぅ、私は、私は」
僕は泣いている白夜叉の小さな体を抱きしめ、頭を撫でた。
「よく頑張ったね。白夜叉」
「うぅぅ、わあぁぁぁぁ!!!」
白夜叉はまるで今までためていた苦しみを一気に吐き出すように泣き続けた。
「グスッ、すまんな、情けない姿を見せた」
「別にいいよ。白夜叉の可愛い一面も見れたし」
「なっ///、わ、忘れろ!!」
「ふふ、いやーだ」
「ぬぬぬ~~~~///」
そうゆうのが可愛いんだって。
「わ、私の恥ずかしいところを見た罰として今度和菓子巡りに付き合え!!」
「僕でいいならいいよ」
「約束じゃ」
「うん、約束」
その後、白夜叉にお店の入り口まで送ってもらった。
「空に1つ質問してもよいか?」
「うん、いいけど?」
「空にとって力とはなんだ?」
「力?う~ん。」
「どうじゃ?」
「この手の力は守る力。どんな障害も乗り越えて、助けてって泣いてる人を守り抜く。それが僕にとっての力、かな」
「なるほどの」
「うん、でも僕の仲間に危害を加えるなら容赦なく倒すけどね」
「ははははは!!!、なぜかわからんが自然と空ならば、“ノーネーム”を救ってくれそうな気がするのう」
「うん、頑張るよ」
「うむ、でわな」
「じゃあね」
そして、僕達は別れた。少しは白夜叉の心を守れたかな?
「メイドちゃんねるはじまるよー」
♪『虹の音』
「さあ始まりました。メイドちゃんねるの時間です」
「えー、今回は第二回目ということで今回のゲストはこの方」
「は~い、こんにちは~ねこまたのユリで~す」
「はい、というわけでゲストは猫又のユリさんです」
「む~~~~!!」
「えっと、どうかした?」
「さんづけきんし!!」
「えっとこれは最初の紹介だし、これはニュースみたいなものだから呼び捨てはどうかと」
「わたしがいいからいいの!!」
「わかった。ユリ。これでいい?」
「えへへ~~///」
「えっと、それでは始めていきましょう」
「は~い」
「質問解答コーナー!!」
「おお~~!!」
「このコーナーは読者の質問をゲストの方とともに解決していこうというコーナーです」
「は~い」
「というわけでさっそくユリに質問です」
「ばっちこ~い!!」
「えーと、ユリからもらったギフトの“トゥエルブテール”はどういうことが出来るの?」
「こたえてしんぜよ~。え~とね、そのぎふとはかんたんにいえば、はんぶんねこになるみたいなもので、ねこみみとしっぽがつくの。それでね、そのしっぽのさきをやりみたいのにへんかさせてこうげきするの。さいだいでじゅうにほんのしっぽがだせるの」
「は?」
「へ?」
「今、聞き捨てならないことが聞こえたんだけど」
「え?」
「耳と尻尾がつくって」
「うん!!」
「な、なんてことだ!!そんな!!あんまりだ!!」
「ど~したの?」
「僕今のままでもメイド服を着てるんだけど、ここで猫耳と尻尾なんかついたら一部の人には絶大な人気を誇る猫耳メイドなってしまう!!」
「いいんじゃない?」
「まったくよくない!このままじゃ、ただでさえ僕の扱いがすでに女の子なのにこれ以上になったらもうどうしようもなくなってしまう!!」
「お、おちついて!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!いほはうvh;ヴえhをうfhohふぃhうぇ・おh」
「おに~さんがこわれちゃったからこんかいはここまで!!」
「みんな!!これからもよろしく~」
「うhfhwgjwdf。くぉhふ。whvf」
「おに~さ~ん!!かえってきて~!!」