転生して男の娘メイドになるそうです。…て、え!?  『問題児編』   作:楠木 蓮華

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金髪美少女登場!! メイドの勘だよ

団結力を高めた後、僕達は建物の中に入ってきていた。

 

「耀は本当にもう大丈夫なの?」

 

「うん、少し落ち着いたらむしろ気分がいいぐらいになったよ」

 

「よかった」

 

その後、黒ウサギと十六夜に紅茶を持っていこうと、談話室に行った。

お客さんのおもてなしもしないとね。

 

「紅茶持ってきた来たよ」

 

「サンキュー」「ありがとうございます」

 

「そういえば例のゲームはどうなった?」

 

どうやら2人は仲間が景品に出されるゲームについて話していたそうだ。

 

しかし、黒ウサギは泣きそうな顔をしていた。

 

「ゲームが延期?」

 

どうやらその仲間に巨額の買い手がついてしまったらしい。

一度景品として出したのに、金を積まれたからって取り下げてしまうのはホストとしてはお世辞でも褒められる行為ではないよね。

 

主催したコミュニティは‟ペルセウス”というらしい。傘下のコミュニティらしいが行っている行動が名前とあってないからきっと名前負けなんだろう。

 

「まあ、次回に期待するか。ところでその仲間ってのはどんな奴なんだ?」

 

「そうですね、一言でいえばスーパープラチナブロンドの超美人さんです。指を通すと絹糸みたいに肌触りが良くて、湯浴みの時に濡れた髪が星の光でキラキラするのです」

 

えっ!すごく触りたい。触らしてくれるかな?

 

「へえ?よくわからんが見応えはありそうだな」

 

「それはもう!加えて思慮深く、黒ウサギより先輩でとても可愛がってくれました。近くにいるのならせめて一度お話したかったのですけど…………」

 

「おや、嬉しいことを言ってくれるじゃないか」

 

やっと出てきたみたい

 

「いらっしゃい、お客様」

 

「やはりあなたはきずいていたか」

 

「お客様のいるいないを知っているのはメイドとしては当然」

 

「ふふっ、面白いなあなたは」

 

「レ、レティシア様!?」

 

「様はよせ。今の私は他人に所有される身分。‟箱庭の貴族”ともあろうものが、モノに敬意を払っていては笑われるぞ」

 

レティシアと言われた金髪の美少女は中に入ってきた。

ん?金髪?スーパープラチナブロンド……

 

もしかして……

 

「あなたが‟ノーネーム”の元お仲間さん?」

 

「あぁ、そうだ。それと、こんな場所からの入室で済まない。ジンには見つからずに黒ウサギと会いたかったんだ」

 

「そ、そうでしたか。あ、すぐにお茶を淹れるので少々お待ちください!」

 

「あ、大丈夫だよ。黒ウサギ三人分用意してるから」

 

「えっ、そうなのですか?」

 

「おいおい、侵入者だったらどうすんだよ」

 

「メイドの勘を舐めないでほしいね」

 

「勘かよ」

 

「気にしない気にしない。はいどうぞ」

 

「ありがとう」

 

「サンキュー」

 

「どうも」

 

みんなが紅茶を飲む。

 

みんなが目を見開く。

 

「これは!!」

 

「おいおい!!最っ高にうめぇじゃねぇか」

 

「そうだな。ここまで美味しい紅茶を飲んだのは初めてだ」

 

「ありがとうございます」

 

「また機会があったらまた飲みたいな。ところでどうした?私の顔に何か付いているか?」

 

「いや、前評判通りの美人。いや、美少女だと思って。目の保養にしてた」

 

「ふふ、なるほど。君が十六夜か。白夜叉の言う通り歯に衣着せぬ男だな。しかし、そこのメイド服を着た者もずいぶん美しいと思うが?」

 

「あぁ、確かにな。ある欠点がなかったらすぐにでも告ってるところだ」

 

「欠点て何!?」

 

「欠点?」

 

「レティシア様。空さんはこんなにお美しいのですが、実は男性なんですよ」

 

 

…………シーン。

 

「え?嘘だろう?」

 

「嘘じゃないんです。僕は男の子なんです」

 

「じゃあ、なぜメイド服?」

 

ズバズバ僕の心を打ちぬいてくるね。この金髪美人さんは」

 

「は///」

 

「おいおい、空。お前はもともとそういうことをするがまさかここまでとは」

 

「え、なに?」

 

「お前が思ってたこと声に出てたぞ」

 

あ、ま、またか。もうこういう感じはこの姿になっても変わらないのか……

 

「もういいや。諦めた」

 

「そ、そうか。頑張れ」

 

「うん」

 

クイクイ

 

「ん?」

 

レティシアさんが服を引っ張っていた。フィアの時にも思ったが、なんかこの感じ義妹(いもうと)を思い出すな。

 

「えっと、そういうのはお互いもっと知り合ってから、な」

 

「あう」

 

今までにない反応だ。

 

「え、えっと。レティシア様、どのようなご用件で?」

 

黒ウサギ、軌道修正ありがとう!!

 

「用件というほどのものじゃない。新生コミュニティがどの程度の力を持っているのか、それを見に来たんだ。ジンに会いたくないというのは合わせる顔がないからだよ。お前達の仲間を傷つける結果になってしまったからな」

 

どうやらあの鬼化した木はレティシアさんがやったらしい。ちなみにレティシアさんは吸血鬼で、‟箱庭の騎士”と言われてるらしい。

 

めっちゃカッコいい!!

 

「吸血鬼?なるほどだから美人設定なのか」

 

「定番だね」

 

「は?」

 

「へ?」

 

「「いや、いい(です)。続けてくれ(ださい)」」

 

あれ、なんか楽しい。僕意外とボケの方がいいのかな?

 

 「実は黒ウサギが‟ノーネーム”としてコミュニティの再建を掲げたと聞いたときは、なんと愚かな真似を、と憤っていた。それがどれだけ茨の道か、お前がわかっていないとは思えなかったからな」

 

まあ確かにそうだけど愚かは言い過ぎ……

 

「コミュニティを解散するよう説得するため、ようやくお前達と接触するチャンスを得た時、看過できない話を耳にした。神格級のギフト保持者が、黒ウサギ達の同志としてコミュニティに参加したとな」

 

と、言ってレティシアさんは十六夜を見た。あぁ、僕はアウト・オブ・眼中な感じなのね。

 

「空さん。ファイトです!!」

 

ありがとう黒ウサギ。僕頑張る。

 

「その不安、払う方法が1つだけあるぜ」

 

あれなんか話が進んでる。僕の知らぬ間に……グスン

 

というわけでなんか決闘の雰囲気に……

 

「ちょ、ちょっと御二人様?」

 

「ゲームのルールは?」

 

「どうせ力試しだ。手間暇かける必要もない。双方から一撃ずつ撃ち合い、そして受け合う」

 

「地に足を着けて立っていたものの勝ち。いいね、シンプルイズベストって奴?」

 

レティシアさんが空を飛ぶ。

 

「空さん!!御二人を止めてください!!」

 

「レティシアさん!!」

 

「なんだ。力試しとはいえ、コレが決闘である事に変わりない」

 

「いや!!僕が言いたいことはただ1つ」

 

「なんだ?」

 

「この決闘が終わったらその髪を触らせてください!!」

 

「なんで今それを!?」

 

ああ、やっぱり僕、ボケが好きだ。

 

「ああ、別に構わないが……」

 

「やったーーーー!!」

 

 

というわけで、決闘が始まった。

 

レティシアさんがランスを投げた。元魔王にしては威力が弱い?

 

「カッしゃらくせえ!!」

 

十六夜はランスを殴りつけた。

 

なんていう規格外だよ。まあ僕もあれくらいは出来るけど。殴る以外で

 

そしてランスがレティシアさんに飛んでいく。

 

あれ、避けたりなんかしないのかな?

 

 

まさか!!

 

「くっ!!〈創造(クリエイト)〉〈融合(フュージョン)〉」

 

〈全てを切り裂く能力〉を付与する。

 

 

レティシアさんを抱え、そしてランスを切り裂いた。

 

「「「な!!」」」

 

よく切れるなほんと。

 

それに

 

「間一髪だったね」

 

「な、なんで邪魔、を…………」

 

そうだね、邪魔だ。でも、それでも……

 

「黙ってられないですよ」

 

「え……」

 

「目の前でランスくらって死ぬかもしれない人をほっとけと?」

 

「正義感というやつか?」

 

「すいません、今の嘘です。約束しましたし」

 

「約束?」

 

「髪、触らしてくれるって」

 

「は?」

 

「そう約束したでしょ」

 

「…………ふふふ、はははははは」

 

「ちょ!!なんで笑うんですか!?」

 

「いや、すまない。まさかそんな理由だとは」

 

「むぅ」

 

 

その後、なぜ元魔王がここまで弱かったのかはギフトに神格が残っていなかったようだ。ギフトは隷属しても奪われることはないのにどうしてだろう?

ともかく、コミュニティの屋敷に戻ることになった。

 

だが、何かの気配を感じた時、遠くから褐色の光が射し込んできた。

 

「あの光、ゴーゴンの威光!?まずい見つかった!」

 

レティシアさんが叫んだ。ゴーゴン?なるほどペルセウスか

とっさにレティシアさんを抱える。

 

「な!?何を」

 

「ゴーゴンの首を掲げた旗印!?だ、駄目です!避けてくださいレティシア様!空さん!」

 

その光はこっちに迫ってきていた。

 

 

 

 




誠に申し訳ありませんが、今新しいコーナーを考えているため、メイドちゃんねるはしばらくお休みさせていただきます。

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