転生して男の娘メイドになるそうです。…て、え!? 『問題児編』 作:楠木 蓮華
あのフィアの神様です発言の後、いつまでも外にいるのもどうかということになり、近くの喫茶店に来ていた。
その時フィアが、
「こ、これが喫茶店ですか!実物は初めて見ました!」
といった後僕の方を見て顔を赤くしながら、
「神界には喫茶店はないので、実物を見たのは初めてなんです。なので……」
と言っていた時の顔は素直に可愛いと思った。
そして今、テーブルについて注文を決めていた。
「あの~空さん」
「ん?なに?」
「いったいどれを頼めばいいのでしょう?」
「いや、別にどれでもいいよ。奢るし」
「い、いえ!空さんにおごってもらうなんて」
「お金は?」
「え?」
フィアの顔が青くなってきていた。
「そ、そうでした。こうした場所ではお金が必要なんですよね。」
「ハハッ」
「な、何で笑うんですか!」
「いやごめん。世界の終わりみたいな顔するからつい」
「ひ、酷いです!」
「だからごめんって。お詫びになんか好きなもの奢ってあげるから」
すると、考えたそぶりを見せた後胸を張って、
「お、お詫びならし、仕方ないですよね!」
といってる姿はなんというか微笑ましかった。
「それで、空さん」
「ん?」
「なにかオススメとかはありませんか?」
「オススメかぁ~。甘いものとかって好き?」
「大好物です。」
「あ、そうなんだ」
「はい、甘いものこそ至高です。」
「そ、そうなんだ」
あまりの食いつきとキャラの崩壊に少しビックリした。
女の子ってやっぱり神様でもなんでもそこら辺は似るのだろうか?
「そうだね~、甘いものが好きならデザートとかがオススメかなぁ~」
「いえ、デザートは最初に見たんですが、種類があまりにも多いので」
確かに見てみるとメニューにはこれでもかっていうほどの
デザートがあった。
確かにこれかだけあると悩む。
「まぁ無難にパフェなんかでいいんじゃないかな?」
「パフェですか、いいですね。」
「じゃあ、僕ちょっとお手洗い行ってくるね。
と、そういえば1人で注文出来る?」
「そ、それくらいできますよ!」
頬っぺを膨らまして抗議してきたが見た目全然怖くなかった。いや、むしろ可愛い。
用をたした後席に戻ると、フィアが笑顔で
「ちゃんと注文できましたよ」
と言ってきた。気にしてたんだ……。
「で、何を注文したの?」
「え~とですね」
「おまたせしました」
「あ、来ました」
来たようなので物を確認しようとして振り向くと…………
そこには山があった。いや、なんというかマジで山。
「スーパーアルティメットジャンボパフェでございます」
「すごくおいしそうです!」
「ちょーっとまったー!!」
「どうかしましたか?」
「どうかしました?は、こっちの台詞!!
何をどう思ってこれにしたの!?」
「だってこの大きさでなんと500円ですよ!!
こちらの平均値段はわからないですけど絶対に安いはずです!!」
「確かに安いけど食べきれるの!?」
「大丈夫です!」
すごく不安なんだけど。
その後、フィアはその山を食べ進めていった。食べてる時の顔は幸せそのものだったが、だんだん顔がみるみる暗くなっていって、そして4分の3をきった辺りで突然手が止まった。
「ど、どうしたの?」
たぶん僕の予想ならたぶんこの後に続く言葉は、
「も、もう食べきれましぇん……」
うわぁー!!!なんとも予想を裏切らない回答をどうもありがとう!!でもそこは僕的には裏切って欲しかった!!
っていうかしぇんって可愛いな!!
「空しゃん、口が冷たくてうまくしゃべれないくらい食べきれましぇん」
なんかもうあまりにもきつすぎて話の内容が噛み合ってない!
「じ、じゃあ残す?」
「そ、そんなことできるわけにゃいじゃにゃいですか!私はこれでも神のはしくれ、食べ物を粗末にすることなんて出来ましぇんよ!」
「じゃあどうすんの!!」
すると、少しうつむいた後。
少し潤んだ瞳のまま上目遣いで、
「空しゃんも食べるの、手伝ってくれましぇんか?」
「ぐはぁ!!!」
そ、それは、反則だ。そんなことされたら、いや、でも僕はここで折れるわけには、
「ダメ、ですか?」
……………………。
美味しくいただきました。
それから僕は心に誓った。
フィアが注文するときには、一緒にいること。
それから…………NOと言える人間になること。
今回は、ストーリーにはあまり関係ない短編みたいになってしまいました。
しかし、フィアの可愛いさを出せたと思っているので後悔はないです。
でも少しキャラの崩壊が激しかった気もしますが……
ということで次回もよろしくお願いします。