転生して男の娘メイドになるそうです。…て、え!? 『問題児編』 作:楠木 蓮華
スーパーアルティメットジャンボパフェ事件の後、胃の調子が戻るまで少し時間がかかったがやっと治ったので、2人で休憩していた。
「そういえば、あの恐ろしい事件のせいで忘れてたけどそろそろ本題に入ろうか」
「そうですね」
「なんで神様のフィアがここにいるの?」
「それはですね、今神界ではあるプロジェクトがありまして」
「プロジェクトって?」
「それは私からはお伝えすることは出来ません」
「そうなんだ」
「はい、すいません……」
「別に謝らなくてもいいよ。それほど大事なことなんだろうからね」
「ですが伝えられることは、空さんがそのプロジェクトに選ばれたということです」
「選ばれた?」
「はい、あのヤンキーさんから殴られた後、強く願いましたよね?『こんな世界から抜け出して違う場所に行きたい』って」
確かにあの時とっさにそんなことを願った気がする。
「でもあの時声には出してなかったけど?」
「神様なのでそれくらいは常識です!」
OH これが神様クオリティ。
「そしてその願いがとても強かったので空さんが選ばれたということです」
「そうなんだ」
「はい、そしてこれからは今まで以上に真剣に聴いてください」
「うん」
フィアの顔が今まで見たことがないくらいまじめな顔になった。
「空さんはこれから選ぶことになります。神界に行ってほかの世界に行くか、ここに残って今まで通りに過ごすか。ほかの世界に行ってしまったら最後、ここには一生戻ってこれなくなります。あなたはどうしますか?」
「僕は……」
ここにいてももう居場所はない。これからの道はきっと茨の道。でも同じ茨の道なら少しでも希望がある世界に行きたい。たとえそこで死ぬほどつらい目にあっても。
「決めたよ」
「はい」
「これから先のことなんてわからない。でも少しでも希望があるなら僕は、神界に行くよ」
「わかりました!では夜月 空さん。あなたを神界にお連れいたしましょう!」
その時の笑顔は今まで見たどの笑顔よりも魅力的でだった。
喫茶店を出た後、神界へ行くために神界とここ(神界では人間界と言うらしい)とをつなぐ場所に向かっていた。
「それでそれはどこにあるの?」
「一言でいえば見晴らしがいいところ、でしょうか」
「見晴らしがいいところ?」
「はい」
「山とか?」
「おしいです!正解はス〇イツ〇ーです」
あの某電波塔?どこがおしいんだろうか。
「そこの一番上とか?」
「いいえ」
「じゃあどこ?」
「それはついた時にわかります」
そんなこんなで到着して、一番上まで登った。
「風が気持ちいいですねー」
「そうだね、でも結局一番上なんだ」
「だから違いますよ」
「いやだって……」
「ゲートはこの塔のちょうど半分の位置にあります」
「え?」
僕は耳を疑った。
「えっとそこまではフィアの翼かなんかで?」
「いいえ」
「じゃあどうするの?」
「落ちます」
また僕は耳を疑う。落ちる?それって……
「ねぇ、それって」
「はい、いわゆるバンジージャンプというやつです」
「ちょっとまって!!大事な部分が抜けてるよ!!?こうゆうのは〈ヒモなし〉バンジージャンプっていうんだけど!?」
「そうでした。でも私の上司の方が言ってました。『人間界に行ったら絶対ヒモなしバンジージャンプをしないといけない』って」
「どこの誰だよ!そんなこと言ったの!!それに確かに見晴らしがいいっていうかそんなレベルの問題じゃないよね!!??」
「さぁ、神界に逝きましょう」
「ちょ!!それ字がちギャァァァァァァァァァァ」
俺は思った。ほかの世界に行く前にやることが出来た、と。
それはフィアにこんな間違いを教えたクソ野郎を一発殴ってやることだった。
今回は主人公が自分のこれからの人生を選択する話でした。
最後のヒモなしバンジージャンプですが。
私はそういうのは苦手で想像しただけで冷汗が出てきてしまいました。
そして次回はついに空、神界に行くということなので原作に入るのはその後になると思います。
進みが悪くて申し訳ないのですが。
気長に見てくれたらうれしいです。
次回もよろしくお願いします。