転生して男の娘メイドになるそうです。…て、え!? 『問題児編』 作:楠木 蓮華
神界についた後、気絶していた僕をフィアが待っていてくれたが、眠っていたと勘違いしていた。
まぁ別にいいかそのままで。これは墓場までの秘密にしよう。
「ではそろそろ行きましょうか」
「ん?行くって?」
「私の上司がいるところです」
「うん、わかった。行こうか」
これからついに他の世界に行けるんだ。でも、プロジェクトってなんだろう?
「ここ?」
「はい、ここです」
そこは結構な大きさの扉があった。
「て、あれ?」
「どうしましたか?」
「いやほらそこに〈捜査本部〉って書いてあるけど」
「いやそんなことは、って書いてありますね」
「でしょ?」
「とりあえず入りましょう」
フィアが扉を開く。そしてそこには……
「事件は会議室で起こってるんじゃない!現場で起きてるんだ!!」
「踊○大○査線か!!」
おもわずツッコんでしまった。
「やったよオーディーン!アテナ!ついに……ついに!このネタにツッコんでくれるものに出会えた!」
「よかったな。」
「夢が叶ってよかったですね。」
夢!?夢めちゃくちゃちっさ!!
「うん!これであたしの長年の夢が、ってそんなわけあるかぁ!!!」
なんというノリツッコミ!!だが僕以外にもツッコミ属性持ちがいてよかった。
「まぁカオスいじりも面白いが今は別件のほうが重要だからな」
「そうですね」
「ひどいよ!!」
それにいじられキャラらしい。頑張れ。
「それじゃあまずは自己紹介をしよう。ワシはオーディーン。よろしくな夜月 空」
「私はアテナです。よろしくお願いします。夜月 空さん」
「あたしはカオス。よろしく~夜月 空くん」
「よろしくお願いします」
って、オーディーンさんもアテナさんもカオスさんもとても有名な神様じゃん。それにしても三人とも美人だなぁ~。やっぱり神様って感じがするよね。なんというか神々しい」
「「「あ、ありがとう(ございます)///」」」
あ、あれ?どうしたんだろうなんかしたっけ?
「うぅ~」
「ん?どうしたのフィア?」
「なんでもありません!!」
どうしたんだフィアも?そんなに頬を膨らませても可愛いだけなのに」
「ふぇ///!?」
「まさか」
「この人」
「たぶん」
「「「天然ジゴロ!!!」」」
「ちょっとストップ!!僕はそんな物語の主人公のようなものは絶対にない!!」
「それに僕はなにも言ってない!!」
「「「「後半口に出してる(ます)」」」」
やっちまった~!!!
俺はこの頃こういうのが多すぎる気がする。
「まぁいい。そろそろ本題に入ろう」
「そ、そうですね」
「では空。お前がここに来たということは覚悟は決まったということでいいんだな」
「はい」
「ならばいい。フィアから聞いているとは思うが、お前はあるプロジェクトに選ばれたんだ」
「はい、聞きました。それでずっと気になっていたけど、そのプロジェクトっていったい?」
「ふむ、プロジェクトは今までにはなかった新しいものでな。神の中でも最も重要なこととなっている」
「新しいもの……」
「そのプロジェクトとは……」
体に今まで以上の緊張感が走る。
「人間神様化計画だ」
「に、人間神様化計画!?」
「あぁ、500年くらい前から神様の世界では昔からいる神様の交代をしていてな」
「交代?」
「よりその称号に相応しい心を持ち、より強いものがその名を継ぐことになっている。ワシらたち3人も名を受け継いだ2代目というやつなんだ」
「そうだったのか。確かにオーディーンは髭をはやしたおじさんって感じのイメージだったし」
「うむ、そしてそれをサポートするためにここ2、300年の間には新しい神が誕生した。名も新しい神がな」
「それって」
「そこにいるフィアもそうだ。」
「はい、そうなんです」
「なるほど、それで人間を神様にするのとはいったいどんな関係が?」
「それはな、ワシら神はどんな風に見ようが神である目線でしかものを見ることは出来ない。そうなれば人間たちを幸せに導くなど到底無理なのだ」
「なるほど」
「そこで神様に人間とは何か人間とはどんな心情で動くのかそれを知ってもらうために人間に神に、又はそれに近い存在になってもらい、その者の姿を見て学んでもらおうというわけだ」
「いわゆる人間の教科書代わりになれと?」
「う~ん、そういうわけではなくてな」
「あなたもアニメとか見るでしょ?」
「うん」
「つまり、あなたがこれからたどる人生の物語をアニメみたいにして見てもらうって感じかなぁ~」
「まぁ理解しました」
「それで、よろしいですか?」
「?」
「今ここは最後の折り返し地点です。ここを逃せば後は進むだけ。願っても元の場所には戻れません。それでもいいですか?」
アテナさんが俺の方を向いていった。あまり表情がない彼女だからこその迫力だった。
でも、答えはとっくに決まってる。もう止まれない。いや僕自身ここまで来たら止まるつもりもない。
「僕は進みます。どこまでも全力でまっすぐに」
部屋に静寂が訪れた。
そして、
「「「合格!!」」」
「え?」
合格?
「すまんな空。ワシらは試していたんじゃ、確かにフィアが認めた者とはいえこちら側としても大事なことだからな、お前が本当にふさわしいかの最終面接みたいなものだったんだ」
し、知らずの間に面接していたとはきずかなかった。
「よ、よかったですね!空さん」
「うん」
「フィアもこんなにご執心だしね~。疑う必要なかったかな?」
「ち、違いますよ!。私は別に///」
「顔が赤いですよ」
「アテナ様までー!!」
「よしそれと決まればいろいろと準備をしようか」
「能力だね~」
「どうしましょうか?」
この神様たちはいい神様たちだ。こちらのためと言っていたがきっと僕に今一度覚悟をきめさせたのかもしれない。
「あの!」
「「「はい?」」」
「ありがとう。オーディーン、アテナ、カオス」ニコッ
「「「///!!」」」
ボソッ「い、いきなり呼び捨ては卑怯だ///」
ボソッ「ほんとだよ~///」
ボソッ「しかもあの笑顔、反則です///」
「うぅ~!!」
「ん?」
「お、オーディーン様達ばかりずるいです!!私も空さんのこと見つけて、それで!!」
もしかしてこれって……嫉妬なのかな?
「ごめんね。ほらフィアは特別に」ナデナデ
「ふわぁ///」
《《《いいなぁ~なでなで》》》
結局みんなが満足するまでナデナデしまくっていた。
「コホン、いろいろ脱線してしまったが、能力を決めましょうか」
脱線させたのはみんなだけどね。
「そうだ!いいこと思いついたよ!!」
カオスが叫んだ。いったいどうしたんだろう?
「3人とも集まって!あ、空くんはちょっと待ってて」
「あ、うん」
「ねぇ、これなんてどうかな?ゴニョゴニョ」
「なるほどなかなかいい案なんじゃないか?ゴニョゴニョ」
「そうですね。でしたら能力はゴニョゴニョ」
「そ、それはどうかと、だってゴニョゴニョ」
「空くんの見たくないの?ゴニョゴニョ」
「それはみたいです。空さんのゴニョゴニョ」
「じゃあ決まりだね!」
どうやら決まったみたいだった。
「空よ。お前の能力が決まった」
「そうなんですか。それっていったい?」
「ふっふっふ、空くんには今から〈男の娘〉になってもらうよ」
「へ?」
その瞬間目の前が真っ白になった。
光がおさまったので
「い、今のはなんですか?」
ってあれ?僕こんなに声高かったっけ?
「ほう」
「これは」
「予想以上だよ!」
「どうしたの?」
「あ、あの~///」
フィアがなぜか顔を真っ赤にしながら声をかけてきた。
「どうしたの?」
「どうぞ」
鏡を渡された。鏡を指さし、その後僕の顔を指さした。
「見ろってこと?」
コクン
そのようなので鏡で自分の顔を覗き込んだ。
そこには長い髪の綺麗な顔をした美少女がいた。
・・・・・あれ?
今僕は自分の顔を見ようとしたはずだ。なのにそこには美少女が。
これからわかることはつまり……
「ぼ、僕、女になってるーーーー!!」
「女ではない。ちゃんとついているだろう」
僕は急いで男の証であるアレを確認する。
「た、確かにある、よ、よかった!!じゃあなんでこんなことに」
「それはあたしが説明しよう。なぜ?それはまずさっきの空くんの笑顔を見たときに思いついたんだ。空くんの笑顔はとっても綺麗だったから顔を可愛くしたらよりよくなるんじゃないか?と、次に空くんの人生を見てもらうのに空くんが可愛かったらより映えるんじゃないか?と思ったからだよ」
「は、はぁ」
「大丈夫です。可愛いですよ。ねぇフィア?」 「はい!すごくお綺麗です」
「そうゆう問題ではないんですが、はぁ、もういいです」
「お前のそうゆうところワシはなかなか気にいってるぞ」
「どうも」
もうこうなったら腹を括るしかない。
「それでは与えた能力を発表する」
ゴクリ
「〈ナイフを無限に作る能力〉〈ナイフに様々な属性や能力を付与出来る能力〉〈時を操る能力〉だ」
「2つ目の能力はどれくらいのレパートリーがあるの?」
「能力の数は空が詳細に想像できればいくらでもできるぞ」
「それってめちゃくちゃチートじゃん!」
「確かに火などは簡単に想像できるが、たとえばもし怪我を治すようにしようと思ったときそれの仕組みを想像できるか?」
「出来ない」
少しショックだ。
「ふっ、そんな顔をするな。アテナ」
「はい、今空さんに〈全てを想像する能力〉を付与しました」
「えっ」
「これをつかえばさっきの物も正確に想像することが出来ます」
「あ、ありがとう!!」
「いえ、気にしないでください」
「あと他に説明はいるか?」
「ん~、特にないけど3つ目って某紅魔館のメイドみたい……」
その時、3人の目が光った気がした。
「よく気が付いた!!」
「そうそれに、まだ言っていない能力と関係があるんだよ!!」
「まだ言っていない能力?」
「はいその名も」
「「「「メイドモード!!」」」」
「メイドモード!?っていうかフィアまで!」
「ごめんなさい!でも誘惑に勝てなくて」
「そのメイドモードは空くんの服装がメイド服に変わって戦闘力が格段に上がるというものなんだ」
「なぜに!?」
「それは」
「それは?」
「ただ単にあたし達が空くんのメイド姿を見たかったから!!」
「なんてこったーーーー!!!」
「さぁ、言え!!言うんだ!!」
「早く言って楽になりましょう」
「が、頑張ってください!!」
も、もうこうなったらどうにでもなれ!!
「メイドモード!!!」
体全体が光に包まれる。
「「「「おぉ!!!」」」」
「これは想像を絶するほど似合っているな」
「「「うん」」」
鏡を向けられたので見てみるとフリフリの黒いメイド服を着た自分がいた。
「なんかもう……………死にたい」
その後なぜかカメラが出てきて写真撮影までされた。もうどうでもいいや。
「これがお前に与えた能力のすべてだ」
「あれ、でも神様っていうには微妙じゃない?力的に」
「あぁ、いきなり神の力を与えるのは体に負担がかかるからな。それなりに時が経ってからだ」
「なるほど」
「そういえば聞きたいことがあるんだけどいい?」
「なんだ?」
「フィアに人間界に行ったらヒモなしバンジーをした方がいいとかいった神様知らない?」
「あぁ、それはワシだ」
な……に?
「お、」
「お?」
「お前かぁーーーー!!」
僕はオーディーンに喰って掛かった。
「ハッ、貧弱貧弱貧弱ゥーーーーー!!!!」
「グハァ」
その後僕は気絶していたが、起きたときオーディーンは3人から集中攻撃を受けていた。
いい気味である。
「イタタ……。では空、これからお前を違う世界に転生させる」
「うん」
オーディーンが手を叩くと上から手紙が降ってきた。
手紙には〈夜月 空殿へ〉と書かれていた。
「これって」
「たぶんお前の想像通りの世界だろう」
「ねぇ、みんな」
「「「「ん?」」」」
「ありがとう。こうやって僕のことをあの世界から連れ出してくれて。あのままだったらどうなってたかって思うとかなり大変なことになってたと思う。
だから僕、みんなに会えてよかった。 みんな…………大好きだよ」
「「「「//////!!!」」」」
そして僕は、封筒を開けた。
そこにはこう書かれていた。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
その
己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、
我らの“箱庭”に来られたし』
そして僕は転生した。
あ、ちゃんとメイドモードはきったよ。
今回は今までの中でも一番長めでした。
長く書くとキャラクターの性格が間違ってないか非常に不安になるのでやはり私には短いのがあっているのかもしれません。
また今回の空の能力でチートをつけようかなと思っています。
また次回もよろしくお願いします。