転生して男の娘メイドになるそうです。…て、え!? 『問題児編』 作:楠木 蓮華
問題児の世界に転生。僕は男です。
「うぉ!」
「わっ 」
「きゃ!」
3人の声が聞こえる。
やはりこの世界みたいだ。でも、あまり原作知らないから大丈夫かなぁ~。でも、その方が新鮮でいいかな?
っていうか……高!怖!
なんでまたヒモなしパンジーなんてしなきゃいけないんだ!?
たが、しかし!無駄に2回目ではない!!
怖さが半減している!
っえ?それでも半減なのかって?
この高さから落とされてるのに怖いと思わない人とかマジであり得ないから!
でも、今はそれ以上にこの見晴らしのよさに感激している。
これから僕の異世界ライフが始まるのか……
『ぎにゃあああぁぁぁ!!お、お嬢おおぉぉぉ!!』
っと、しまった!今落ちてる最中だった!!なんとかして……
ボッシャーン!!
おもいっきり落ちました……
「鼻に!は、入った!!」
かなりたくさんの水が鼻に入ったが、なんとか無事だったようだ。
すると、三毛猫が苦しそうにもがきながら流れてきた。
溺れると大変なので持ち上げて抱き抱えた。
「だ、大丈夫?三毛猫さん?」
『死ぬかと思った。ありがとな嬢ちゃん!』
「嬢ちゃんじゃないんだけど……。まぁ無事でよかったよ」
すると、ショートヘアーの女の子がビックリした顔で聞いてきた。
「あなた、三毛猫の言葉わかるの?」
「ん、あれ?そういえばなんでわかるんだろ?」
「へ?」
いや、そんな何言ってるんだコイツみたいな目で見ないでほしいんだけど。
「いや、なぜか気づいたらわかってたっていうか」
「ふ~ん」
そんな怪しげな物を見る目で見ないでほしい。
「ほ、ほんとだよぉぅ~」
「!////」
そうするといきなり顔を赤らめていた。
どうしたんだろって、そうか、今の容姿は確かすんごい美少女みたいな感じなんだっけ?
「ご、ごめん疑ったりして」
「ん?別にいいけど?」
いつまでも水のなかにいると寒いので上がることにした。
すると、
「し、信じられないわ!まさか問答無用で引き摺りこんだ挙げ句、空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」
「…………。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」
「俺は問題ない」
「そう。身勝手ね」
2人が話をしていた。
金髪の男の子は、えっと確かかなりのチートくんだったよな。まぁ、性格からして問題児ですね、ハイ。
黒髪の女の子はいかにもお嬢様って感じだな。そして問題児。
「此処…………どこだろう?」
ちなみにこの女の子は静かな感じだけど、問題児なんだったよな?たしか?
「さぁな。まぁ、世界の果てっぽい物が見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねぇか?」
といい、それから聞いてきた。
「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」
「そうだけど、まずは“オマエ”って呼び方を訂正して。
私は久遠 飛鳥よ。以後は気を付けて。それで、そこの猫を抱き抱えている貴女は?」
「…………春日部 耀。以下同文」
「そう。よろしく春日部さん。次に、野蛮で凶暴そうなそこの貴方は?」
「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻 十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義の三拍子揃った駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」
自分でそれを言うのか
「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」
「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しておけ、お嬢様」
「そして最後に///……そこのあり得ないほど美人な貴女は?」
おっと、次は僕の番か?今のはどう考えても女だと思っていった“あなた”みたいな感じだな。っていうかなぜ顔を赤くしてるんだろ?
「えっと、名前は夜月 空。特にいっておくことはないけど、強いていうなら僕は正真正銘の男の子ってことかな?」
「「「は?」」」
なんでみんな硬直してんだろ?
「おい、それってマジか!?」
「マジだけど?」
「本当に?」
「うん」
「
「
「本当でございますか!?」
「「「「あっ」」」」
「はっ!」
なんか出てきちゃったよ。隠れてたんじゃないの?
「ともかく夜月が男か女かはおいておくが、自分から出てきてくれるなんて嬉しいねぇ」
「そうね。いつまで隠れているつもりかと思っていたけど」
「うん」
「貴方も気づいていたの?」
「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ?そっちの2人も気づいてたんだろ?」
「風上に立たれたら嫌でもわかる」
ここでさっきみたいに出来るようになってたじゃ、たぶんダメだからここは、い、ち、よ、う、メイドだしそこを使って。
「まぁ、僕の役職上ね……」
「…………へぇ?面白いなお前等」
十六夜の目は、言葉とは裏腹に笑ってなかった。
なるほど、目は言葉より物を言うってやつだね。
それに十六夜だけでなく他の2人も殺気の籠った冷ややかな視線を黒ウサギに向けていた。黒ウサギ、ドンマイ。
「や、やだなぁ御3人様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ?ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここはひとつ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」
「断る」
「却下」
「お断りします」
「僕は別に構わないけど、別に対して怒ってないし」
「あっは、取りつくシマもないですね♪
そして、最後のお方はありがとうございます」
降参のポーズをとっている黒ウサギだけど、目は僕らを値踏みしているようだった。
すると、春日部さんが黒ウサギの黒いウサ耳を根っこから鷲掴みにして……
「えい」
「フギャ!!」
いきなり引っ張った。
「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、いきなり黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」
「好奇心の為せる業」
「自由にも程があります!」
「へぇ?このウサ耳って本物なのか?」
「……。じゃあ私も」
逆廻くんと久遠さんが左右から引っ張っていた。
「ちょ、ちょっと待っ!そこのお方助けてください!!」
僕はというと……
「触りたいけど黒ウサギが、嫌がるからだめだよね。
でも、触るだけなら……」
自分と格闘してました。
「あ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小1時間も消費してしまうとは。
学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス。っていうか、なぜ夜月さんは助けてくれなかったんですか!?」
やっぱりそうなるよね。ここは本当のことを言ったほうがいいかな?
「いや、あのね。僕も本当は黒ウサギの耳触りたかったんだけど、みんな触ってて無理だったし、黒ウサギがいやなら触らない方がいいのかと自分の中で葛藤があって」
「そ、そうなのですか?すみません」
「気にしないで、自分の欲望に勝てなかった僕が悪いんだから」
「あ、ですが」
「なに?」
「さ、触るだけなら、その大丈夫でございますよ///」
「えっ!いいの?」
「はい」
「そ、それじゃあ」
黒ウサギの耳を触った。感触はまさしくウサギだったが、きちんと手入れされているのかとてもいい触りごこちだった。
「あっ///これは想像以上にっ、心地いいのでございます///」
そして、満足したので手を離したのだが、今度は黒ウサギが不満げな顔をしていた。
なので、またしてもいいかと頼んだら嬉しそうに許可してくれた。
その後、逆廻くんにいじられて黒ウサギが顔を赤くしていたのは余談である。
ついに原作入りです。
でもやはりこの先のことと自分の文才を考えるとあまりストーリは進まないかもしれません。
次回もよろしくお願いします。