『俺様を手にして、お前は何をする?』普通に生活したい 作:ゲーム最高
「…まずい!逃げなければ!」
夏樹との戦いを楽しんでいた猗窩座は自分が放てた最強の抜き手を繰り出したはずなのに今の彼は逃げていた。
彼ほどの強者を鬼にしたいと願望していたもののその願いは叶うことはないであろう。
何故なら今猗窩座の身体の右半身が消し飛んでいた状態になっていた。しかも鬼の専売特許である再生力が発動していない。こんな予想外の事に対して猗窩座は混乱したままこの状態で首を斬られたらと思うと恐怖を感じるようになっていった。
猗窩座はだいぶ距離を置いている夏樹を怯えるような目線を見ながら口では漏らさないものの…
(何なんだ!?あの男は本当に人間なのか!?鬼の再生を封じる様な柱なんぞ今までいなかったぞ!?)
好奇心から恐怖に変わった猗窩座は心の中でそう呟いた同時に幻覚かどうかは分からないが一瞬…数秒間彼の姿が違うものに見えた。
――
不味い あれと戦ってはいけない 本能がそう言っている。
さっきまで微笑んで鬼に勧誘しようとしていた自分を殴りたい。そう思いながら何としてもできるだけ遠くへ離れなければと残っている片足の力を振り絞ってバネのように飛んでいきながら逃げていく。
アカザと技のぶつかり合って物凄い突風を感じて目を瞑ってしまった俺だが、ベリアロクさんが放った技でなんとか無傷でいられた向こうのアカザはというと……うわっ!?ベリアロクさん相変わらずエグイ斬り方してんな。鬼ばかり斬っていたせいかリアルにグロいものはもう見慣れてしまっている。
ベリアロクさんが「デスシウムスラッシュ」を放ってアカザの攻撃を迎え撃ってくれたおかげで右半身を骨や内臓諸共消し飛んでいき案山子状態になった。ヘッヘッヘッヘッヘ。俺を鬼に勧誘するから罰が当たったんだぜ?
ん?あれ?なんかアカザがケンケン飛びの要領で逃げてってない?
『鬼と言うのは臆病な奴ばかりだな』
どうしますベリアロクさん?
『決まってんだろ夏樹。ぶった斬る』
ですよね。そう言われてベリアロクさんの後頭部スイッチを三回続けて押して腰を低くしたまま構えた。また筋肉痛になりそうだ
『フン! ヌゥア! ハァッ!
デスシウムスラァァァァァッシュ!! 』
ベリアロクさんの刀身が紫色のエネルギーが宿り始めそれがドリルのように収束されて"突き"を放った。
するとエネルギードリルがここからかなり離れているアカザの身体を貫かんとロケットのように凄い勢いで飛んで行った。ケンケンしているせいかさっきとはかなりスピードが落ちている。
ああ。あれ当たりそうだなとベリアロクさんと一緒に見て予想していたら……
べべんっ!!!
また変な音が聞こえたと同時にケンケンで逃げていったアカザの姿が見当たらない。このパターンは前にもあった。六つ目の鬼と戦っていた時もこんな感じでとどめを刺さんとベリアロクさん振るおうとしたが急に瞬間移動していたのを覚えている。
「ベリアロクさん。すみません逃げられました」
『……如何やら空間を操る仲間がいるみたいだな』
「えっ?」
『フッフッフッフ………面白い!!これは斬りがいがありそうだ!!』
ベリアロクさんが何を言っているのかわからないがとりあえず機嫌が良さそうなので安心したわ。
『おい夏樹。今日はよく寝ておけ』
「あっ、はい」
寝床が良さそうな場所を探して俺は休息をとるように目を瞑った。どうせ明日には途轍もない筋肉痛に襲われること確定だがな
「鬼狩りでもないただの子供相手にやられるとはな………猗窩座」
「…申し訳ございません」
右の全半身を失いながらも片足だけで膝をつき頭を下げる猗窩座に淡々とそう告げる無惨。
「誰が喋ってよいといった?」
「……………………」
「挙句の果てには相手は無傷のまま、殺されかけたそうじゃないか?」
無惨にそう言われながら猗窩座の身体にメキメキとガラスにヒビが入るように身体が崩れて裂け目から大量の血が溢れ出てる。
「もういい下がれ。その体が元通りになり次第青い彼岸花の捜索に出ろ」
猗窩座にそう告げ、琵琶の音と共に振り向き一人呟く。
「鳴女…いるか?」
「ここに…」
先ほど琵琶の音を鳴らした長い黒髪で顔の半分を隠している女性がそう答え参上した。
「先の戦いで重傷を負った黒死牟の状態はどうなっている?」
「上弦の壱の斬られた箇所は完治しました。
………しかし」
「なんだ?」
「斬られた傷はどれだけ稀血の人間を食わせても消えないとのことです」
「……っっっっっ!?」
その瞬間私の全身に凍る程の寒気が襲ってきた。そのような似た事例は自分が一番よく知っている。
今から数百年前唯一自分の身体に永遠と傷をつけ細胞一つ一つに恐怖を刻み込んだ男がいたのだ
……まさかあの男も"アレ"と同じ領域に立っているというのか!?
そう思うだけで彼の身体は寒がるように震え始めた。
――恐れているというのか?……あんな鬼狩りでもない子供に?
この私が!!
ありえないありえない!!!そんなことあってはならないのだ!!……そうだ!鬼の王――鬼舞辻無惨なのだぞ!
私は限りなく完璧な生き物。
千年の時を生き、人を超え、いずれ鬼をも超える存在。なのになぜあのような訳のわからん小僧に怯えなくてはならないのだ!!!
所詮はただの子供。どうと言う事は……
『お前が完璧な生き物?笑わせやがる。あの六つ目もピンク頭も腰抜けだったぞ?』
っ!?誰だ!?
無惨はこの無限城から声が聞こえどこにいるか視界を四方八方動かすが見当たらない。
『まさか鬼の始祖であるお前まで腰抜けとはな。笑えるぜ』
誰だ!?誰の許可を得てこの私に話しかけている!?
『お前は最も斬りがいがありそうだ。』
ええーい!!この私に気安く話しかけるとは十分余裕があるようだな!
『どこへ逃げても無駄だぞ?いずれは
そう言い終えると無惨にだけ聞こえた謎の声は聞こえなくなった。しかし無惨はまたまた
「キエェェェェェェェェェ――――――ッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
『おい夏樹。野菜まだか?』
「あれ?ベリアロクさん?どっか行ってたんスか?」
『クックックックック……ちょっとな』
そう言いながら二人は買った野菜を調理して美味しく頂いた。
『読者共よ。随分と待たせてしまったな我が名はベリアロク
夏樹も徐々に俺様を使いこなしている。
やはりあいつと一緒ならもっと面白いモンが斬れそうだ
次回も楽しみにしているがいい』
余談
必殺技
デスシウムクロー
ベリアロクのスイッチを1回押すことで発動する技。
ベリアロクを突き刺した地面から蠢く爪の様な物を繰り出し、伸ばして敵を拘束する。上弦だろうが無惨だろうが簡単には解けない。
デスシウムファング
ベリアロクのスイッチを2回押すことで発動する技。
ベリアロクから巨大なベリアルの頭部を射出して対象を丸呑みにして噛み砕き、敵を粉砕する。(狙われたら終わり)
デスシウムスラッシュ
ベリアロクのスイッチを3回押すことで発動する、ベリアロクを用いた技の中では最大の威力を誇る必殺技。
刀身に光と闇のエネルギーを込めた紫色の光をまとわせ、「Z」の字を描く斬撃を叩き込む。
斬るだけではなくエネルギーをドリルのように収束させ、突撃しながら穿つ使い方や、斬撃を飛ばして空間を断ち斬り異次元に繋がる穴を開く使い方もできる。
エネルギーを収束させれば長い光の刀身を形成しどんな鬼でも死は免れない
(相手は死ぬ)
M78流・竜巻閃光斬とベリアロクの二刀流もあり
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あり
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かっこいい
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ご観賞したい
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無し