『俺様を手にして、お前は何をする?』普通に生活したい 作:ゲーム最高
『フハハハハ!!夏樹。すき焼きは旨いな!もっと食わせろ!』
「今肉入れてるんで、待っててください」
『俺様はネギが気に入った。多めに入れろ』
「今いれますよ~」
俺とベリアロクさんで鍋でグツグツ煮込んでいる"すき焼き"という夕食を楽しんでいる。今まで戦ってきた分の癒しだ。お金は大丈夫なのかと言われると鬼を結構退治しているせいなのか倒した後に某RPGでお決まりのようにお金が落ちてくる。偶に某鋼スライムと戦ったくらいのお金が多い時があるのであんまり困ってない。
『夏樹。今日は腹一杯食うぞ』
「まだ野菜残っているので全部入れちゃいますね」
藁で作られた籠で中に入っている野菜を全部入れてしまえ!的な感じでぶっこんでいった。ベリアロクさんは笑いながら肉や野菜などを口の中へ入れていく。というかベリアロクさんってちゃんと食べるんですね。
『俺様は本来食事は必要ない。だがいざ食べてみると興味が湧いてくる』
とのことです。そう言えばベリアロクさんが初めて試食したときって大根を斬ってもらってそれを食べようとしたら興味深々な目で見てたから、食べさせたらがっつり食いついてきたのがきっかけだったりような気が……
そんなこんな話していたら鍋の中身がもう少なくなってきている………えっ!?まさか全部ベリアロクさん食べてんの!?
『夏樹も食った方がいいぞ?俺様に食われる前にな』
ベリアロクさんどんだけ食漢なんですか!?これ以上ベリアロクさんに食べられないためにも俺は肉をいただくぜ!!
『あ!夏樹この野郎!それは俺様が狙ってた牛肉!!』
いいじゃないですか!というかベリアロクさんの方がずっと多く食べてたじゃないですか!俺ずっと具材入れる係だったんスから!!
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
ふぅ~食った食った。
俺とベリアロクさんは夕食を終え、事前に見つけておいた泊まる宿の部屋にてくつろいでいた。お風呂も済ませてね寝間着用の浴衣に着替えて畳の上にどでかい布団を敷いてフカフカの感触に包まれながら仰向けになり布団をかぶって今まで繰り広げていた戦闘の疲労を一気に取っちゃいます。ベリアロクさんは睡眠が必要ないらしいので異次元?の中でじっとしている感じだね。
今日はいい夢を見れそうだ。
瞼が重くなってきたのでもう寝ましょう。
「ス~~……ス~~…」
『つき…』
うう~ん…?もうちょっと寝かせて
『おい。夏樹』
ベリアロクさんの声が聞こえる………まだ朝になってないでしょう。もうちょっと寝かせてくださいよ。
『起きろ。夏樹』
しつこいっスよ。そんなにトイレ行きたいのなら一人で行ってきてくださいよ。
『起きなきゃお前をぶった斬ってでも起こすぞ』
う~ん……そこまで言われちゃうと嫌でも起きたくなってしまう。
まだ瞼が重く眠い身体を無理やり起こしていく。……あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"~~~~。眠ぃよぉぉぉぉぉ~~~~
『起きたか。夏樹』
どうしたんスか?ベリアロクさん。まだ真夜中ッスよ。こんな時間に起こしてなんかあるんスか?
『鬼だ。』
なぁんだ~鬼かぁぁ~…………………へっ?鬼?
『しかもただの鬼じゃない。この間戦った六つ目の鬼・そして猗窩座とか言う腰抜け野郎と同じ階級を持つ鬼だ』
こんな夜中にッスか?なんでですかね?
『さぁな。ただ一つだけわかるのはまた面白い奴と戦えるという事だ。』
そう言うとベリアロクさんは俺の手に向かって飛んできたのでそれをキャッチする。………まさかこの展開は
『そうと決まれば斬りに行くぞ。夏樹』
やっぱそうなりますよね。まぁ、ベリアロクさんならそう言うとわかってたけど。
俺はベリアロクさんを持って部屋の障子窓から外に出た。………なんか真夜中にしては寒いな。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
夏樹が泊まっている宿のある街では毎日10人以上の若い女性が行方不明になっているという噂が流れていた。先駆けに何十人の鬼殺隊士を送り込んだが、全員が無残な姿で発見されたのだ。その報告を受けて真夜中にやってきたのは鬼殺隊最高戦力と謳われる"柱"の一人『花柱 胡蝶カナエ』が派遣された。
花の呼吸という基本となる五大流派の一つ“水の呼吸”から派生された独自の呼吸を極めた彼女を始めとし、そのほかにも"花柱"の妹であり継子でもある胡蝶しのぶ。彼女もかなりの実力を持ち、継子でありながら姉と同じ呼吸が使えず頸を斬ることができない剣士であるが最近になって鬼を殺せる"毒"という今までの鬼殺隊にはいなかった鬼を殺せる新たな対抗手段を生み出したのだ。
彼女達の任務はこの街の人々を守ることであり同時にその原因を突き止める事。カナエは妹とついてきた隊士達に別々で捜索するようにと指示をだした。妹のしのぶは万が一に何かあった場合として数人の隊士達に護衛の任を付かせた。
正直言うとカナエは妹の事を心配していた。鬼を殺せる毒を生み出したものの討伐数が余りにも少なく姉としてこのような現場に同行させるのは抵抗があった。何十人の隊士を殺した鬼がこの街に潜伏しているからだ。十二鬼月である可能性が高い。そう思うともし妹になにかあったらと考えると………
いや、考えるのはやめて今は任務に集中しよう。それに妹は自分の所で鍛錬を続けてきてここまで頑張ってきたのだ。信じなくてどうする?そう思いを胸に刻んで捜索を再開したときだった………
「やぁ、可愛らしいお嬢さん。俺と話さない?」
出会ってしまった。歩いていた道に建っている建物の屋根の上にて座っている鬼がいた。だが、その鬼は何かが違った。他の鬼とは比べ物にならないくらいの
一体何が面白いのか理解できず感情の籠ってない微笑みで此方に向かって話しかけてきた。
その鬼はすぐさま屋根から飛び降りて地面に着地し、微笑みを変えることなく見つめている。
風貌は白橡色の長髪に血をかぶったかのような赤黒い模様が浮かぶ青年の姿で瞳は虹色。服装も髪と同じ血のような模様が描かれた赤と黒の服を着込む。そして一番の特徴は右目に"上弦"左目には"弐"という両目が見えた。
………一目見たときに確証を得た。間違いないこの鬼だ。自分の直感がそう告げている。
気づいた時には鞘に収めている剣を抜刀していた。
「……鬼と話す事なんてないわ」
「えぇ~。俺と君なら仲良くなれる気がするんだけどな~」
確かに彼女には夢があった。それは鬼殺隊なら誰しもが否定する。だが彼女だけは信じているのだ。
―――出会った事はないが、いつしか人間と仲良くなれる鬼がいる。と自分はそう信じている。
しかし目の前にいる鬼は例外だ。絶対にこの鬼とは仲良くできない。両目を改めて確認し明らかに物凄い数の人を喰っており、数十人の隊士を殺したのはこの鬼に違いない。前に討伐した下弦とは比べ物にならないくらいの強さを持っている。
屈託のない笑みで随分余裕を持つ。それでも彼女は頸を斬らんと刃を振った。
「おっと、危ないな」
防がれてしまった。花の呼吸の型で振るわれる刃が頸を狙ったものの、その鬼の両手に持つ蓮の花の紋様が描かれた黄金に輝く鋭く大きな対の鉄扇で弾かれてしまう。
だが、動揺はしない。これくらい簡単に防がれるのは分かっていた。だからこそ彼女は自分の持つ全ての型を"上弦の弐"にぶつけた。
―――花の呼吸 弐ノ型 御影梅
弐の型で頸を狙ったが頸を斬るまでには至らず鬼が持つ鉄の扇で防がれてしまった。しかし完全に防いでいるという事ではなく腕を斬り落とし、胴体にも深い傷を終えることができた。
だが、瞬く間に斬った箇所はほんの数秒で元に戻ってしまう。
やはり上弦という事だけであって治癒能力は他の鬼とはわけが違う。
それでも自分にできることをここでしなければならない。
彼女は全力で弐の型から最後の型まで上弦の鬼にぶつけた。例え勝てずともあの鬼に関しての情報を手に入れる。
幸い向こうはこちらを甘く見ているせいか本気で殺しにかかってこない。それを利用しようと彼女は刃を振り続ける。
――彼女は出来るだけ粘った。しかし全ての型を持ってして攻撃を与えても鬼の治癒が全てを無駄にしてしまう。戦闘が長引けば長引く程彼女の体力に限界が来る。
「驚いたなぁ。花の呼吸の柱っていうのは珍しいね。今まで何人も殺してきたけど女の子の柱って見たことがないんだよね」
随分と余裕そうに喋ってくる。
何度も使える型で振り続けものの、同じ手は通用しない。しかも相手は血鬼術すら使わず、カナエは相手の攻撃を受けるばかり。
気が付けば自分の体力に限界が近づいてきた。
「あれれ?もう終わりかい? 君も俺の頸を斬ることは出来なかったみたいだね。
それじゃあ、そろそろ終わりにしようか」
そう口にした途端、彼は持っていた鉄扇を振ってきた。対して彼女は限界が近いものの咄嗟に相手の攻撃を防いだ。それは正に奇跡と言ってもいい。
だが、反射的に振った日輪刀で防いだと同時にバキンと音が立ち刃が折れてしまった。
「っ……!?」
「残念。折れちゃったね。それじゃもう俺の頸を斬るのは無理じゃない?さぁ、もう諦めて俺と共に永遠に生き続けよう」
感情のない微笑みでゆっくりと此方に近づいてくる。だが、彼女は諦めることなく刃を振ろうと身体を動かした途端
「ゲホッ…ガホッ…」
急に咳き込んでしまい刀を持ってない逆の手で口を押えこむ。吐いたのは少量の血だった。しかし何故だ?自分は血を吐くほどの重傷は負ってなかったはず
「どうやら俺の散布していた
そういう事だったのか。周りの気温が低くなったのは薄々気づいていたが、まさかそれが血鬼術とは想定してなかった。でも今更それを知ったところでこの状況を打開するには不可能だろう。
「…あぁ。可哀そうに…苦しいよね。痛いよね…けど、悲しむことはない。今から君を苦しみから救ってあげるね」
咳き込んでいる彼女に向かって鬼が持つ鉄扇を上に掲げ、振るわれてくるのが目に見えている。今更あんな攻撃を避けれる気力なんてない。喰らってしまえば間違いなく真っ二つにされてしまうだろう。なにせ自分の刀をへし折ったのだから。
声を出すことすらできない彼女は自分の不甲斐なさにより涙を流していた。
(ごめんなさい。しのぶ、カナヲ。約束を守ることができなくて……貴女達にはもっと幸せになって欲しかった。)
彼女の走馬灯の中には最愛の妹達が映っていた。絶対に生きて帰ると誓ったというのに己の弱さを思い知りながら目を瞑った。
『デスシウムスラァァァァァッシュ!! 』
彼女が目を瞑ろうとした刹那、紫色に輝く一閃が鬼の両腕を切断した。
「あれ?なんで俺の両腕が斬れて…」
"上弦の弐"は一体何が起きたのか理解が追い付かず、豆鉄砲を食らったような顔と化し、更なる事に気づいた。なんと先ほどまでにいた胡蝶カナエの姿が見えなくなったのだ。
おかしい。あの肺を凍らさせて重傷を負っているのだから逃げれるほどの体力は残ってない筈だ。辺りを捜索しようとするものの…ソレは現れた。
自分達"上弦"の主でもある鬼舞辻無惨からの下されていた命令
――額に紫色の痣を持つ黒い刀を持った剣士を見つけ次第殺せ。
青年『春川夏樹』の姿が目の前に。
『また、面白そうな
「派手にお願いします!」
ベリアロク『読者共よ。随分と待たせてしまったようだな。我が名はベリアロク。今回もまた面白そうな奴を斬れそうだ。
それと作者があるアンケート取り始めた。面白い。俺様も見てみるか。次回も楽しみにしているがいい』
次回・童磨は何分生き残れるか?
活動報告に新たなものを載せました。興味のある方はぜひご観賞ください
掲示板形式のも作ったのでそちらもぜひご覧ください。
書こうかなと決まっている作品。どれがいいと思う?
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タルタルソースになった主人公
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ウルトラマンレイガ
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