【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争   作:ダス・ライヒ

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名前:レイア・シャルロ
性別:女性
年齢:14
乗機:ミリオンα
概要:ヴィンデルの影響下にある世界の出身のデザイナーチルドレン
ミリオンαの右操縦席担当のメインパイロットで操縦能力に優れる。

名前:セリス・シャルロ
性別:女性
年齢:14
乗機:ミリオンα
概要:ヴィンデルの影響下にある世界の出身のデザイナーチルドレン
ミリオンαの左操縦席担当のサブパイロットでサイコドライバー、射撃能力に秀でており電磁砲の砲手を努める。
幼少期からの洗脳教育でヴィンデルの考え方が正しいと教えられており、サイバトロン旗下のスーパーロボット軍団を悪と判断する。
キャラ提供は秋音色の空さん

名前:盾松 修人(たてまつ しゅうと)
性別:男
年齢:15歳
乗機:アトラウス デルファイター ダルタニアス
概要:元は東京の下町に育った江戸っ子だったが、原作のダルタニアス同様にザールが侵略をして家族(祖父母、両親 、妹)をすべて失って天涯孤独になった時に、難民となって来た孤児たちと出会う。
そこのグループで生活をしていたが、その時にアダルスを見つけてアール博士にスカウトされてダルタニアスのパイロットとなる。
口調はもちろん江戸っ子。でも、サイバトロン赤組が混じってる。

名前:ムラタ ケンゾウ/むらた けんぞう
性別:男
年齢:45歳
乗機:スレードゲルミル
概要:OGシリーズとは、別世界のパラレルワールドのムラタで原作の彼と違い正々堂々とした勝負を望み、むしろ快男児みたいな性格の持ち主。
たとえ味方でも卑怯なやり方や卑劣なやり方を嫌い、それを阻止する為にあえて敵に情報を教えたり協力したりする。
キャラ提供はM Yさん

名前:キーラ・エルベルト
性別:女
年齢:二十八
乗機:ジャイアントモグリン
概要:発明大好き、実験が趣味、人の迷惑知らないって感じの第四帝国のマッドな発明家 主な仕事はメカのメンテナンスと改造、発明。
瓶底眼鏡にヨレヨレ白衣にボサボサ頭。
キャラ提供はケツアゴさん


Destruction&Rebellion

『首尾は順調か? スタースクリーム』

 

「あぁ、驚くくらい順調だぜ」

 

 ワルキューレ宇宙軍の反応弾攻撃部隊を、母艦グランドスタースクリームの主砲で見事に吹き飛ばしたスタースクリームは、ヴィンデルに計画が順調に進んでいることを報告していた。

 この間にスタースクリームはエルにヴィンデルに対する兵器を作らせており、自分の反乱に気付いていないと思っている。

 だが、生前に幾度となく反乱を起こした常習犯なので、ヴィンデルに見抜かれていると言うことを、スタースクリームはまだ知らない。

 直ぐにエルを自分の元に送って来ないことが、反乱を起こそうとする証拠なのだから。ヴィンデルは面白いことになりそうなので、敢えてスタースクリームの反乱に気付かないフリをしている。

 

『で、なんで私の元にエルネスティを送らぬのだ? 反乱の為の兵器でも作らせているのか?』

 

「あっ? 笑えねぇジョークだぜ。あの肉ケラの腕前が本物かどうか試しているのさ。こう見えて俺は元科学者の端くれでな、あんたの所に送ったのが、期待外れだったら俺様の信用に関わるってもんさ。あんたはそこで首を長くして待ってるこった」

 

 試しに反乱でも起こそうとしているのかと問えば、スタースクリームは少し焦ったような素振りを見せた。ロボットでも、心を持てば人と同じのようだ。

 気付かれないようにするためか、笑えない冗談と言って、エルを直ぐに送らないのは、期待した通りの腕を持つかどうか試しに兵器を作らせて試しているとスタースクリームは返す。

 本当はヴィンデルの読み通りに反乱の為の兵器を作らせているのだが、先の反応で見破られたと言うことに、スタースクリームは気付いていない。

 

『まぁ、見当外れは避けたいところだな。少し急いだほうが良いぞ。サイバトロン共が戦力を集結させ、貴様たちをこの世界から追い出そうとしている。いくら貴様と私の配下と言えど、集結した一騎当千の戦士たちは手強いぞ?』

 

 裏切りの常習犯の反応を見て確証を得たヴィンデルは、スタースクリームにサイバトロンの戦士らが集結して攻勢を計画していることを知らせた。

 

「けっ、あんたのちんけな軍団ならともかく、この俺様のスタースクリーム軍団が仲良しこよしのサイバトロン共に負けるはずが無い! 逆に返り討ちにして、この世界を俺様の支配下に置いてやるぜ! そこでふんぞり返って、結果を待つが良いさ!」

 

『期待はせぬがな。精々、頑張るが良いわ』

 

 知らせるには知らせたが、スタースクリームはヴィンデルの配下を扱き下ろし、自分の軍団こそ最強だと啖呵を切る。これにヴィンデルは応じず、期待はしてないと返し、通信を切った。

 その様子を陰で見ていたムラタ・ケンゾウと呼ばれる大柄な男は、懐に忍ばせていた小型無線機を取り、ある場所へと知らせる。

 

「こちら無明、乱暴者は従わず。好き物は製作室へ」

 

 意味不明な言葉を呟いてから、ムラタは無線機を懐にしまっていつも通りに振舞った。

 

 

 

 一方、スタースクリームに命じられ、ヴィンデルに対する反乱の為の兵器を開発のエルであったが、ロボット好きの性癖故か、巨大ロボットを作っていた。用意された資材は全て兵器用であるが、エルは工夫を凝らしてそれを全高五十メートルほどのロボットへ仕上げた。エル曰く、昔見ていたロボットアニメを参考にしたようだ。

 そのエルが作る兵器ことロボットを見るべく、二人の見学者が兵器研究室へと入って来る。

 

「頑張ってるわね、エルネスティ君」

 

 二人の見学者、それも双子の一人、レイア・シャルロはロボット作りに夢中なエルに声を掛ける。

 

「これは驚きました。僕のような子供が、この悪漢だらけの巨大戦艦に乗っていたとは」

 

 レイアを初め、片割れのセリスの姿を見たエルは、悪党しか乗っていないと思われていたグランドスタースクリームに、自分のような子供が乗っていることに驚く。

 無理やり徴兵、あるいは囚われの身では無いかと思い、ロボットを作る端末を操作しながらレイアとセリスに問う。

 

「あの、貴方たちは徴兵ですか? それとも…」

 

「何言ってんのよ。私たちはヴィンデル様の目的を叶えるために志願したのよ」

 

「Need-To-Know。私のような兵士が知るべきことじゃない」

 

「志願…ですか…? 少しは洗脳の類を疑うべきでは?」

 

 麗しい双子の美少女からの答えが、自分の予想だにし無い物であった為、エルは洗脳を疑うべきだとつい口にしてしまった。これにレイアとセリスは激怒する。

 

「あ、あんた! 私たちが洗脳でもされてるって言いたいの!? 冗談も大概にしなさいよ!!」

 

「私たちは戦うために生み出された存在。これは洗脳ではなく宿命…! 断じて疑ってなどいない!」

 

「す、すみません! 失礼しました! 決して悪気は無かったのです! ごめんなさい!」

 

 二人は激怒する余り、腰のホルスターに収めてある拳銃をエルに向ける。何気ない疑問が、相手を怒らせてしまったことにエルは謝罪して両手を上げた。

 少し不安な表情で自分らを見るエルに対し、レイアとセリスは拳銃を治め、今のは仕方が無い事だと言って水に流す。

 

「殺したら怒られるからね。これからもヴィンデル様の為に働きなさいよ」

 

「精々励むこと。ヴィンデル様の思想に疑念を抱かない事と忠告する」

 

 先のエルの発言で機嫌を悪くしてか、二人は兵器研究室を後にした。それを見送ってから、エルはロボット製作に戻った。端末を操作し、着々と組み立てていく中、背後から声が聞こえて来る。

 

「へぇ、兵器じゃなくてロボットを作ってるんだね」

 

 声は女性の物だった。声が下方向へ振り替えれば、瓶底眼鏡のヨレヨレな白衣、ボサボサ頭の以下にも不潔な女性がエルを興味津々に見ていた。これにエルは集中できないので、手を止めて何の用で来たのかと問う。

 

「あの、何の用でしょうか?」

 

「あぁ、気にしないで。休憩がてらに見ているだけだから」

 

「見られては集中できないのですが…お名前は?」

 

 気にするなと言われても、こうも見られては趣味のロボット作りに集中できないエルは、女性に名前を問うた。名前を問われた白衣の女性は自己紹介を始める。

 

「あぁ、ごめん。私、キーラ・エルベルト。趣味は実験で発明大好き。第四帝国から来た」

 

「なるほど、科学者ですね。もう知っているかもしれませんが、僕はエルネスティ・エチェバルリヤ。言い辛かったらエルで良いです」

 

 名前が分かったところで、エルも改めて自己紹介を行い、再びロボット作りを再開する。手を動かしつつエルは、キーラに何をしているのか話し掛ける。

 

「ここでは何をなさっているので?」

 

「メンテナンス。ここに出向してからそればかっかり。改造したいんだけど、許可下りないんだよねぇ。私が改造すれば良いのに、ここも同じって感じで超退屈」

 

「はぁ…」

 

 キーラは第四帝国、即ちナチスからこのスタースクリームとヴィンデルの軍団に出向して来た科学者らしい。だが、所属先と同じく兵器のメンテナンスばかりであり、やりたい改造が出来ないと嘆いている。

 エルはキーラの言動で、直ぐにマッドサイエンティストだと見抜いた。所属先や出向先からすれば、迷惑極まりない人物であると分かってしまう。エルも変わりないように見えるが。

 通りで改造を許さないわけだと理解しつつ、エルはそれを指摘すれば先の二人のように激怒させるのではないかと心配し、自分がキーラならどうすべきかと考えつつ、自分のロボット作りに参加してみないかと誘ってみる。

 

「良いよね、君は。好きなもの作れて。私はメンテナンスばっかだし」

 

「アハハ…なら、手伝います?」

 

「いや、良いよ。私もスタースクリームみたいに君の腕前を見てみたいし。好きにやっちゃいなよ」

 

「そうですか。退屈凌ぎになるかと思いましたが」

 

「まぁ、完成後に改造するけど。そんじゃ、完成した頃にまた来るよ」

 

 自分のロボット作りに誘ってみたが、エルの腕前が見たいと言ってキーラは断る。休憩時間が終わりを迎える頃なのか、キーラは完成する頃にまた来ると言って部屋を後にした。

 

「よし! 速く完成させて、あのスタースクリームにロボットの素晴らしさを見せねば!」

 

 キーラが去った後、エルは兵器を作れと言ったスタースクリームにロボットの素晴らしさを知らしめるべく、ロボット製作に打ち込んだ。

 

 

 

 その頃、コンボイ率いるスーパーロボット軍団は着々と集結しつつあった。

 

「な、何故じゃ!? わしとお主は友のはず! 何ゆえにお主のナイトフレームを分解させぬ!?」

 

「何が友だ! 俺の商売道具を勝手に分解しようとしやがって! 今度フィンスターニスを分解しようとして見ろ、この刀で細切れにしてやるからな!」

 

 第一陣として着いた刃は、国立機操開発工房第一開発工房長のガイスカ・ヨーハンソンと言う老ドワーフと打ち解けたが、そのガイスカが自分の機体であるガンダムアストレアTYPE-Xフィンスターニスに技術者として興味を持ち、あろうことか勝手に分解してその仕組みを調べ上げようとしていた。

 寂しがり屋である自分に進んで話し掛けて来たガイスカが、自分の商売道具であるフィンスターニス目当てであったことを知り、怒りを覚えた刃は腰の刀を指差し、自分の機体を分解するために近付こうとする物なら、細切れにすると脅しを掛けた。

 

「なんと言う野蛮人じゃ! もう良いわ! 他を当たる! まだまだ異世界のナイトフレームはあるからの!」

 

「誰もあんたの頼みを聞かないと思うがな!」

 

 これに冷汗を掻いたガイスカは他を当たると言って刃の元を去る。刃の言う通り、自分の機体を分解して調べようとする老ドワーフの頼みなど、聞きもしないだろう。

 

「す、すげぇ…! 俺らが徹夜しなきゃ直せねぇナイトフレームを、速く直しちまうなんて!」

 

「なぁーに、これくらい朝飯前や。このナイトフレームっちゅうのは、吾輩らからすれば玩具見たいな物だよ」

 

「貶されてるような気がするが、それ程にあんた等の技術がヤベェってこったな」

 

 見た目が厳つい長髪のドワーフであるダーヴィド・ヘプケンは、自分らが総力を挙げても半日は掛かるシルエットナイトの修復を、五分足らずで仕上げた増援できたサイバトロンの御術者であるホイルジャックの腕前に驚愕する。

 これにホイルジャックはレーダー状の耳を光らせながらシルエットナイトの構造が自分らトランスフォーマーからすれば、簡素で玩具みたいだと貶すような発言をする。これにダーヴィドは顔を顰めつつも、自分らの技術力がホイルジャックからすれば低いと痛感した。

 何せ彼らサイバトロンの技術職の者たちは、自分らでは一体で半日は掛かる修復を、瞬く間にシルエットナイトが新品同様に修復してしまうのだ。これに自分たちは必要なのかと疑問に思ってしまう。

 

「なぁ、あんた等の技術、俺らに教えてくれねぇか? これなら、フレメヴィーラ王国は凄い技術大国になれるかもしれねぇ…!」

 

 ナイトスミスと呼ばれる技術者であるダーヴィドは、自分らの遥か先を行くトランスフォーマーたちの技術に興味を持ち、それを自分らに伝授してもらえないかとホイルジャックに頼む。この申し出に対し、秩序を重んじる勢力に属するホイルジャックは当然の如く断る。

 

「何を言うちょる、そんなの教えられんわい! 君たちが吾輩らの技術を使って発展すれば、更に大きくなりたいと思って隣国を侵略する可能性がある!」

 

「飛躍し過ぎじゃねぇか? あんた等が心配する気持ちは分からんでも無いが、俺たちは絶対にあんた等の技術を戦争には使わねぇ! 俺の祖先に誓って約束する!!」

 

 トランスフォーマーらの技術があれば、フレメヴィーラは凄まじい勢いで発展することになる。だが、最悪の場合、隣国を自国の領土にせんと攻め入る可能性があると言ってホイルジャックはダーヴィドの申し出を断る。彼は絶対に戦争には使わないと胸を張って言うが、次の世代がどんな行動を取るか分からないと言って断固として聞き付けない。

 

「今の君たちが約束しても、次の世代がそうとは限らん。だから吾輩らの技術は君たちには絶対に渡さん! 吾輩らは君たちを助けるが、発展させるとは言っていない。さぁ、復興に戻るぞ」

 

 助けるが発展させるとは言ってないと改めて強調すれば、ホイルジャックは修理に戻った。これにダーヴィドは悔しがるが、ホイルジャックの経験上、何かあったと察して諦める。

 

「あの真剣な眼差し、どうやら伝えた技術が戦争にでも使われた感じだな。それに俺たちに同じ轍を踏ませない為に言ったって感じだ。まぁ、銀色坊主と一緒に、ちまちまと上げていくさ」

 

 ホイルジャックの心境を察したダーヴィドは、こつこつと自分らの力だけで技術を上げることにした。

 

「お主を分解させて貰えんか? どうやって喋ってるか気になっての」

 

「ドワーフのお爺さん、残念ながら私たちは生き物なんだ。あんた達から見れば、ナイトフレームが喋ってるように見えるが、私たちは機械生命体でね。残念ながら諦めてくれたまえ」

 

「なんじゃつまらん。クソぉ、あの小僧よりも上に行けると思ったのに…!」

 

 ダーヴィドの頼みがホイルジャックに断られた後、コンボイ等の居る野戦指令所に来ていたガイスカは、マイスターに分解させて貰えないかどうか頼んでいた。無論、マイスターはそれを断り、不貞腐れたガイスカは自分の工房へと戻っていく。

 野戦指令所では、盾松修人と呼ばれる血気盛んな少年がコンボイに攻勢を進言していた。

 

「司令官、もう兵隊が揃ってるんだ。奴らの所に乗り込みましょうぜ!」

 

「私もそうしたいところだが、敵には強大な兵器がある。まずその兵器を、どうにかしなくてはならない」

 

「てやんでぃ! これだけ強者が揃ってんだ! 撃ち込まれる前に、ぶっ潰してやるぜ!」

 

 もう戦力は揃っているので、そろそろスタースクリームとヴィンデル軍団の本拠地に乗り込むべきだと進言する修人に対し、コンボイはグランドスタースクリーム砲をどうにかしなくてはならないと告げる。

 だが、自分たちが強者揃いだと自負している修人は、撃ち込まれる前に破壊すれば良いと言う。確かに敵の軍団を打ち砕きそうな者たちが揃っているコンボイ等であるが、あのグランドスタースクリーム砲の威力は脅威そのものだ。こちらが攻撃を仕掛ける前に、破壊する必要性がある。

 

「我が物顔で飛んでいる奴らを見ていると、欠陥が切れそうだ! 速いとこ奴らの所に乗り込んで、この世界から叩き出そうぜ! コンボイ司令官!!」

 

 瓦礫の山と化したカンカネンの惨状を見て、修人は自分の育った東京の下町が破壊された光景を思い出したらしく、怒りがこみ上げ、今にも爆発しそうだ。

 そんな修人の逸る気持ちを落ち着かせつつ、コンボイはグランドスタースクリームの主砲の破壊プランを野戦指令所に集った者たちに告げる。

 

「落ち付きたまえ、盾松君。君の焦る気持ちは分かる。だが、ここで我々が正面から一斉攻撃を仕掛けても、あの主砲で一網打尽にされるだけだ。総攻撃を仕掛ける前に、敵旗艦の主砲を破壊しなくてはいけない。先にエルネスティ救出を兼ねた破壊工作部隊を敵旗艦に潜入させ、救出の後に主砲を破壊するのだ!」

 

 そのエルの救出を兼ねたグランドスタースクリーム砲破壊プランを見た修人は少し落ち着く。工作隊に志願しようと思って、コンボイに頼み込もうとしたが、彼は既に人選を決めていた。

 

「もう考えているんですか!? コンボイ司令官! だったら志願しますぜ!!」

 

「君の熱意には感激するが、もう決めてあるのだ。すまないが、もう少しの辛抱だ。総攻撃に備え、ゆっくりとチームメンバーと共に休息を取りたまえ」

 

「ちぇ、もう決まってるんですかぃ。なら、言う通りに仲間たちの元へ戻りますよ」

 

 人選が既に決められたことに修人は少し残念がりながらも素直に従い、チームメンバーの所へ戻った。

 

 

 

 一方、グランドスタースクリームでは、エルのロボットが完成していた。

 完成の報を聞いたスタースクリームは直ちに兵器研究室へと足を運び、自分をヴィンデルの軍勢に誘ったブロッケン伯爵と共に部屋を訪れる。尚、スタースクリームはエルがロボットを作っていたと言うことを知らない。

 

「へぇ、完成したんだね。でっかいロボット」

 

 二人より一秒遅く部屋に入ったキーラは、その二人よりも先に完成したロボット見て歓声を上げた。ブロッケン伯爵も同様に、自分の身体の脇に抱えあげながらエルが作り上げたロボットに舌を巻く。

 

「ほぅ、何と素晴らしいロボットよ。このロボットなら、あの憎きマジンガーZも一捻りだわ!」

 

 ブロッケン伯爵も憎きマジンガーZを破壊できると豪語するエルが作り上げたロボットの容姿は、まさに悪の巨大ロボその物である。

 これなら文句の付け所も無いだろうが、スタースクリームだけは違った。彼はロボットを作れとは言っていない。兵器を作れと言ったのだ。自分の言うことを聞かず、趣味に走ったエルに対し、罰を与える。

 それは、エルが丹精を込めて作り上げたロボットを、作った本人の目の前で破壊する事であった!

 

「アァァァ!? なんて酷いことを!!」

 

「き、貴様! 自分が何をしたか分かっているのか!? 私が乗るはずであったロボットを破壊するなど!!」

 

「せっかく出来たのに、壊すなんて酷いねぇ」

 

 スタースクリームが取った余りにもあり得ない行動に、エルは絶叫し、ブロッケン伯爵はその破壊行為を責めた。キーラはまるで他人事のような態度であったが。仲間からも咎められた行動を取ったスタースクリームは一切詫びることなく、自分の言うことを聞かず、提供した資材をロボットの製作に費やしたエルを責め立てる。

 

「うわっ!?」

 

「てめぇ、誰が馬鹿でかい木偶の坊を作れと言った? アァン? 俺は兵器を作れっと言ったんだ。なのにあんな馬鹿でかい鉄屑を作りやがって! 話が理解出来ねぇのか肉ケラァ!!」

 

 そればかりか胸倉を掴んで持ち上げ、挙句に地面に叩き付けた。流石にブロッケン伯爵もこれを了承せず、付近の部下たちに銃口を向けて止めようとする。

 

「ぐぁ…!」

 

「や、止めんかスタースクリーム! 死んでしまうぞ!!」

 

「ちっ! 直ぐに作り直せ! また木偶の坊でも作ったら、テメェをロボットに改造してやる! 分かったな!?」

 

 硬い床にまたも叩き付けられたエルが痛がる中、ブロッケン伯爵の脅しを受け、スタースクリームは作り直すように告げ、苛立ちながら部屋を後にした。

 

「とにかく、貴様は兵器を作れ! 分かったな!?」

 

「あ~ぁ、怒らせちゃったみたいだね。ロボットは、ご愁傷様。そんじゃ、私も仕事に戻るから」

 

 ブロッケン伯爵らも部屋を退散し、残っているのはエルとキーラだけであった。そのキーラは場の空気が悪いと感じ取って嫌気が差し、介抱もせずに出て行ってしまう。

 

「ぼ、僕の目の前で、僕の丹精を込めて作ったロボットを破壊するとは…! やはり貴方は愚か者です…! 後悔させて、上げますよ…!!」

 

 一人残されたエルは打ち付けられた痛みを堪えつつ立ち上がり、スタースクリームとヴィンデルに対する反乱を決意した!




取り敢えず、書き上がったので投稿。
サイバトロンの科学者ことマッドサイエンティスト、ホイルジャックが登場。

このスタースクリームは、劇場版の方でコンボイに敗れた瀕死のメガトロンを蹴ってたスタースクリームなんですわ。
知らない人だと、ただのDQNですが(笑)。

次回の更新は、終わりそうなバンカーに集中するかもしれないから未定です。
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