【参加者募集中】読者参加型SS スーパーロボット大戦 無限戦争 作:ダス・ライヒ
性別:男
年齢:15歳
乗機:ガンパー ダルタニアス
名前:サラ・フロイレンス
性別:女
年齢:14歳
乗機:ガンパー ダルタニアス
名前:フウ・志々雄/ふう・ししお
性別:男
年齢:11歳
乗機:ベラリオス ダルタニアス
盾松と同じダルタニアスのパイロットたち。それぞれが乗るマシンが合体してダルタニアスになる。
キャラ提供はM Yさん
名前:橘・浩二(たちばな・こうじ)
性別:男
年齢:18
乗機:ダイオンγ
概要:ヴィンデルの影響下にある世界の出身の徴募兵
この度マジンガー軍団の一員として派遣されたために、他のウィンデルの手先を目にして、ウィンデルの正しさに疑問を持つ。
キャラ提供は秋音色の空さん
ブリア
全高九十メートルの七人乗りの超大型ロボ。両手両足共に四つある奇抜なデザイン。
全身に対空砲がハリネズミの如く配置され、鉄壁の防空能力を持ち、更には四方八方を狙える巡洋艦クラスの砲を搭載している。
全長が三十メートルもあるので、大量の爆弾を搭載することも可能。無論、爆弾は四本の腕で投げる。
キャラ提供はG-20さん
※投稿した物が時事的に不適切な物ばかりなので、誠に勝手ながら変更させてもらいました。
ごめんなさい、G-20さん。
丹精込めて作ったロボットを破壊され、スタースクリームに対して怒りを燃やすエル。
彼は軍団の兵士たちによる監視の元、再び大量破壊兵器を作らされていた。
「あの、手伝って貰えます?」
「煩いぞ。良いから黙って手を動かせ!」
エルはトランスフォーマーも含める監視の兵隊ら手伝ってくれるように頼むが、彼らは応じずに小火器の銃口を向けるだけだ。
「そうですか。では、ドロドロに溶けて貰いましょう!」
これにエルはため息をつきつつ、作り上げた大量破壊兵器の副兵装を作動させる。
その名も溶解液噴射機!
名前の通り、人体や金属を溶解させる液体を噴出する兵器である。それを浴びせられた監視の兵士たちは、文字通りにドロドロに溶け始める。
「ぐ、グワァァァ!? 熱い! 熱いッ!!」
「溶ける!? 身体が溶けるぅ!!」
「た、助けてくれぇぇぇ!!」
「ギニャァァァッ!!」
監視の兵士らを全て溶解液噴射機で溶かしたエルは、その大量破壊兵器の自爆装置を起動させ、密かに作っていた携帯型小型ロケットランチャーで兵器研究室のドアを破壊し、物の見事に脱走した。
グランドスタースクリームの艦内には当然ながら監視カメラが随所に設置されており、ドアを破壊して通路へと飛び出たエルの脱走は見られており、直ぐに警報が鳴り響く。
『脱走だ! 対象が逃げたぞ! 捕まえろぉ!!』
「ザル警備でないとは! 何という通常警備!」
自分の脱走が直ぐに知られたことで、エルはザル警備では無い事に腹を立てつつ、捕まえに来た軍団の兵士たちを兵器の製作の合間に作った手製の光線銃で射殺しながら進む。
エルが向かう先は自分の得物を保管しているとされる捕虜収容区画だ。エルは捕まえようとする敵兵らを遠慮なしに射殺つつ、通路を駆け抜けた。
「グワっ!」
「な、なんて火力だ!?」
「俺たちのボディを貫通したぞ!?」
エルが持つ光線銃はトランスフォーマーですら当たり所が良ければ破壊することが出来る程の威力を持ち、この世界において火薬を使わない魔法を使った銃、その名も
一人、一体、二人や二体と仕留めながら収容区画へ向かえば、出入り口付近の壁に張ってある見取り図を見て、自分の得物が保管されている場所を確認する。生前はプログラマーで今はシルエットナイト設計者兼開発者であるエルは直ぐに場所を見付け、そこへ看守らを撃ちながら走る。
ここへ来て、光線銃のエネルギーが切れた。しかし、押収品の保管室は見付けたので、直ぐに破棄した。
「エネルギー切れですか。ですが見付けましたよ」
対人兼トランスフォーマー用光線銃を捨てたエルは、自分がこの世界で前世で愛用していたモデルガンを模して発明した銃杖のウェンチェスターを見付け、二挺とも手に取って細工や弄られていない事を確認する。何処も弄られて分解されていないことを確認すれば、二挺拳銃のように両手に持ち、スタースクリームや彼の軍団に対する復讐を開始する。
「僕が丹精を込めて作ったロボットを破壊した罪、重いですよ愚か者さん!」
見た目通り少女のような笑みを浮かべるエルであったが、その美しい瞳には復讐の炎が燃え盛っていた。
かくして、コンボイ等の予想をはるかに上回る得物を取り戻したエルによる復讐の艦内の破壊活動が開始された!
「頼んだぞ、先遣隊諸君」
時は遡りエルが脱走し、グランドスタースクリーム艦内で暴れ回る一時間前、対スタースクリームやヴィンデルの連合軍に対処するコンボイは、破壊工作に長けた者たちで編成された先遣隊を見送っていた。
先遣隊はエルの救出も兼ね、グランドスタースクリームの主砲を破壊する任務を帯びているが、当の救出目標自身が脱走した後に破壊活動に勤しむことなどまだ知らない。
先遣隊の面々は以下の通り。
ゲッターカオスチームより元テロリストのレン・クーが参加。他二名は緊急時に備え、付近に待機。
キリコ・キュービィー
偵察員ハウンド
ハスミ・クジョウ。コンボイ等と合流し、腕を見込まれて先発隊に組み込まれる。
村田ハル
選ばれた先遣隊の隊長を務めるジープに変形するトランスフォーマー、偵察員ハウンドは見送るコンボイに敬礼する。
「ご期待に添えますよ、コンボイ司令官。ついでにこの猟犬のような花で、エルネスティを見付け、あの馬鹿でかい戦艦の主砲もぶっ壊して見せますとも! トランスフォーム!」
敬礼してからジープにトランスフォームし、一人だけ機体に乗っていないハスミに乗車しないかと誘う。
「さぁ、お嬢さん。ドライブと行きましょうか」
「あの、私は…」
これにハスミは念神エクリプスになるので結構と断るが、ハウンドは自然の風を感じてた方が気分が落ち着くと告げる。
「ロボットになるより、この世界の自然豊かな風を感じるドライブの方が楽しいと私は思うがね。それに気も楽になる。お嬢さん、さっきから気がピリピリしてるじゃないか」
「それじゃあ、ご乗車させて頂きます」
「運転はお任せあれ! いざ出発!」
気が立っていることを見抜かれたハスミは、ハウンドの言う通りにジープに乗車し、上空のゲットマシン三機とバーグラリードッグに乗るキリコ、トランステクターのF4ファントム戦闘機に乗るハルに続いた。
「ふぅ、俺たちも行きたかったな」
この先遣隊の出発の様子を眺めていた少年、柊ナブヤは羨ましそうに見ていた。
「今はこれの整備でしょ。我儘言わないの」
そんな羨ましがるナブヤに、サラ・フロイレンスと呼ばれる少女が注意する。
「でもさ、なんでおいら達がこんなことやってんだろ? 盾松の兄貴もきっと行きたがるよ」
今行っている作業に不満を持つ十一歳のハーフの少年、フウ志々雄もそれを口にした。
この少年少女らが行っている作業は、倉庫より引っ張り出されたツェンドリンブルの試作機、ツェンドルグにサイバトロンらが持ち込んだレーザー砲と言った武装を装備させる作業だ。
戦力を増やすため、この機体に搭乗経験があり、銀凰騎士団で唯一動けるキッドとアディにも総攻撃に参加させてもらうのだ。文句を言うナブヤとフウに対し、同じく武装作業を行う修人は怒鳴り付ける。
「手を休めるんじゃねぇ! 速くしろ!」
修人に怒鳴り付けられた二人は、サラを含める他の者たちと共にツェンドルグの武装増加作業に勤しんだ。修人を始めとするナブヤ、サラ、フウの四名はダルタニアスと呼ばれる巨大ロボのパイロットである。
修人は人型ロボのアトラウスに乗り、フウはライオン型サイボーグに搭乗、ナブヤとサラはガンバーと呼ばれる重戦闘機に乗る。
その三体のメカが合体すれば、ダルタニアスと呼ばれる巨大ロボットとなるのだ。ダルタニアスのパワーはハスミのエクリプスと同等とも言え、スーパーロボットとを名乗るに相応しいスペックを誇る。
そんな少年たちは総攻撃に備えるべく、出来る限りの準備に勤しんだ。
その五十分後、スタースクリーム軍団の野営地付近に到達した先遣隊は身を潜め、潜入と破壊工作に長けたレンとキリコの二名がグランドスタースクリームに潜入を試みた。
既にグランドスタースクリームには案内人が潜入しており、彼の手引きで艦内に潜入する手筈となっている。果たしてその人物とは?
「来たな。こっちだ」
見張りの目を盗み、レンとキリコの目の前に姿を現した案内人とは、ムラタ・ケンゾウであった。彼はヴィンデルの軍に属しているが、各並行世界や異世界で戦争ばかり起こす彼のやり方に嫌気が差しており、こうしてコンボイ等を始めとした秩序の回復を目指す正義の軍団に内通している。
「お前たちがコンボイが寄越した工作員だな? 合言葉は?」
「私にいい考えがある」
「成功するとは言えない。よし、制服に着替えるんだ」
レンが合言葉を言えば、ムラタはヴィンデルやスタースクリームのスパイでは無い事を確認し、二名にスタースクリーム軍団の制服を渡した。制服に着替えた二名はムラタの後に続き、グランドスタースクリーム艦内へと潜入する。
軍団はポストアポカリプスのような無法者ばかりであり、制服を着ているレンとキリコが逆に目立っている。制服を着ていると言えば、第四帝国ことナチスより出向して来た将兵だけだ。人がいない上に監視カメラが無い部屋へと来れば、二手に別れる事となる。一方はエルの救出を。もう一方は主砲に対する破壊工作だ。
「俺がエルネスティの救出に行こう」
「なら、俺は主砲の破壊工作だ。組織時代では散々やって来たことだしな」
決断は直ぐに決まった。キリコはエルの救出へ向かい、元テロリストであるレンは主砲の破壊工作を行う。
「では、俺は破壊工作の方へ同行しよう。こっちだ」
ムラタは破壊工作を行うレンを案内するべく、キリコに艦内図を渡してから部屋を出た。
だが、この時点で十分が経っており、既にエルが溶解液で監視の兵士たちを溶かして兵器研究室より脱出した後であった。艦内中にけたたましいサイレンが鳴り響く。
「な、なんだっ!?」
『脱走だ! 対象が逃げたぞ! 捕まえろぉ!!』
「どうやら、自力で脱出したようだ」
突然の警報にムラタが驚く中、キリコはアナウンスでエルが自力で脱出したと分かり、捕虜収容区画へ急行する無法者集団の一団に加わった。
「何が起きたか知らんが、主砲を破壊する好機だろう。行こう」
「あっ、あぁ。そうだな。こっちだ」
エルの脱走で警備の注意がそちらに向けば、破壊工作はやり易いとレンが言えば、ムラタは少し動揺しながらもそれに同意し、彼を主砲の方へ案内する。
『対象は捕虜収容区画へ向かっている! 直ちに急行し、確保せよ! 良いか!? 絶対に殺すんじゃないぞ!!』
「奴らは生け捕りが目的か。それならやり易い」
艦内中に響き渡るアナウンスで、キリコは軍団はエルを生け捕りにするのが目的と知り、捕虜収容区画へ向かう。
『や、奴が捕虜を解放したぞ! 他は殺して構わん! ただし、奴だけは生け捕りにするんだ!!』
向かっている間にエルが先に捕虜収容区画へ辿り着き、自分の得物である銃杖のウェンチェスターを発見し、両手に持って収監されている捕虜たちを解放している頃であった。キリコも到着すれば、エルによって解放された捕虜たちが看守らを襲い、武器を奪って他の捕虜たちを次々と解放している。
制服を着ているので、銃を奪った捕虜たちに撃たれるが、キリコは元レッドショルダーの隊員で異能生存体であるため、遮蔽物へ退避し、制服を脱ぎ捨てる。
「撃つな! 味方だ!」
「その声は、もしや!? キリコ・キュービィーさんですか!?」
制服を脱ぎ、いつもの赤い耐圧服の姿を晒したことで、エルにその存在を気付いてもらえた。
「や、野郎! 騙し撃ちを!」
「待ってください! 彼は味方です! とても心強い味方です!!」
「じょ、嬢ちゃん!? んなこと言っても、俺たちを後ろから撃ち殺すかもしれねぇんだぞ!?」
「何を言うんです!? 彼はそんなことはしません! それに僕は男です!」
大柄な捕虜はキリコを信じず、手にしている銃で撃ち殺そうとするが、エルに止められる。エルを確認したキリコは一人の看守をアーマードマグナムで射殺し、ライフルを奪って数名の看守を射殺しながら彼の元へ向かう。
このキリコの動きを見て、エルは改めて目前に迫る向こう側の世界の住人が本物であると知る。
「ほ、本物だ…!」
「お前がエルネスティだな? 直ぐに捕虜を連れて脱出だ」
「あっ、それよりこの戦艦を破壊するのでは?」
本物を見て喜ぶエルを他所に、キリコは脱出すると告げるが、彼はグランドスタースクリームを破壊する気であり、破壊工作の手伝いをしたいと申し出る。
「それは俺の仲間がやる。俺たちは脱出する」
「いえ、僕にやらせてください! あの愚か者には思い知らせねばなりませんから!」
「良いだろう。捕虜たちは自力で脱出してもらおう。捕虜たちの先導は、お前にやってもらおうか」
「お、応よ! お手てを繋がなくとも、外へ出れらぁ!」
破壊された自分のロボットの無念を晴らすため、破壊工作をしたいと言うエルに対し、キリコは強い意志を感じて彼の同行を許した。捕虜らの誘導は大柄な捕虜に任せ、キリコとエルはレンが居るとされる主砲がある区画へと向かう。キリコは耳に着けている小型無線機で、先に主砲の方へ向かっているレンに報告する。
「俺だ。救出対象と共にこの艦を破壊することになった。爆薬の予備はあるか?」
『救出対象がこの艦を破壊したいだと? どうしてそんな話になる?』
急な予定変更に、レンはどうしてそうなると問えば、キリコはこれから始まる総攻撃を自軍の有利に進める為、必要な物であると説いた。
「例え主砲を破壊しても、この艦の武装は強力だ。艦ごと破壊してしまえば、総攻撃の際にこちらが有利になる」
『確かな意見だ。この大きさとなると、動力部に仕掛ける必要がある。だが、俺でも初めてだぞ? 完全に撃沈できる保証もない』
「自信が無いか」
「なら、融合炉を暴走させてみてはどうでしょう? それなら脱出できる時間が稼げると思います」
これにレンは納得するが、テロリスト時代にこれほど大きな軍艦を沈めたことが無く、撃沈できる自信が無いと返した。それにエルが艦を動かす融合炉を暴走させてみてはどうかと提案すれば、キリコは彼の案をレンに伝える。
「融合炉を暴走させれば、行けるはずだ」
『なるほど。少し危険だが、爆破ギリギリでの脱出は何度かやった事がある。その手で行こう』
エルの提案により、主砲破壊計画はグランドスタースクリームの破壊へと変更された。計画変更に伴い、レンとムラタは融合炉がある動力部へ向かい、キリコもエルを伴ってそこへ敵を倒しながら向かう。
そんな時に、予期せぬ増援が現れる。
「す、すげぇ! あ、あんた達! 俺を連れてってくれないか!?」
「何者だ?」
敵を倒しながら進んでいけば、敵兵の一人が残った仲間を殺し、あろうことか同行を望んできた。これにキリコはライフルの銃口を向けながら問う。
「お、俺は橘浩二だ! マジンガー軍団として徴募された! でも、ヴィンデルのやってることはただの侵略や虐殺、略奪と言った蛮行ばかりだ! しかも毎日戦争ばかりやっている! それで俺は嫌になったんだ! 頼む! あんた達と一緒に戦わせてくれ!!」
その敵兵、否、青年の名は橘浩二。ヴィンデルの影響下にある世界出身であり、徴募兵としてマジンガー軍団に参加していたが、数々の並行世界や異世界における戦争に参加している内に疲れ果て、離脱の決意を固めた。
「嘘を付いてるんじゃないですかね?」
「う、嘘だと!? 俺が仲間を殺したのを見てなかったのか!? だったら、俺が知っている限りの情報を全て喋る! この艦の事だって、ある程度は…!」
「その辺にしておけ。とにかく、今は時間が惜しい。融合炉がある区画まで案内できるか?」
「任せておけ! 掃除を何度でもさせられたから、ある程度は覚えている! 近道もな!」
銃を向けられながらも、浩二の離脱の決意は伝わってきた。
だが、エルは信用ならないと言ってウェンチェスターを向ける中、浩二は知っている限りの情報は明かすと必死に訴え、更にはグランドスタースクリームの艦内もある程度は覚えていると告げた。
そうと分かれば言い争っている時間が無いとキリコは判断し、艦内掃除を無理にやらされ、融合炉までの道を覚えた浩二に案内させた。無論、レンとムラタにも浩二の事は知らせておく。
敵を倒しながら融合炉がある区画へと進んで数分後、両グループは目的地へと辿り着いた。だが、その融合炉は巨大な船体を浮かせる為にかなり大きく、手持ちの爆弾で爆破し、暴走させられるかどうか怪しい。
「工夫次第では融合炉を暴走させられるだろうが、仕掛けるのに時間が掛かり過ぎる。艦内が静かなら出来るが、今は仕掛ける余裕もない」
「積みか」
「クソっ、ここまで来て!」
爆破のプロであるレンは工夫次第なら出来ると言うが、それだと時間が掛かり過ぎる。何せ艦内の状況は戦闘態勢なのだ。少人数で敵を抑えつつ、爆弾を仕掛けるのは無理があり過ぎる。
レンとキリコ、ムラタ、浩二が諦めかける中、エルは制御室へ向かい、制御用の機器を操作して融合炉の管理システムにアクセスを試みる。
これに一同は驚いた。何せこの世界にはコンピューターなど存在しないのだ。魔法やロボットがあるとはいえ、文明は中世レベル。コンピューターと言った電子機器の存在など知っている訳が無い。
知っている者ならご存じの通りだが、エルの前世は日本人のプログラマーである。
「な、なぜ電子機器を操作できる…!? 何処で使い方を習った!?」
制御用の電子機器を自在に扱うエルにムラタは驚愕し、一同を代表して問えば、彼は笑みを浮かべながら秘密だと答えた。
「それは企業秘密です。なんて雑なセキュリティー、これなら並のハッカーでも容易に突破できますね。それにプログラムも雑。本当に元科学者なんですかね、スタースクリームは」
驚く一同を他所にエルは電子機器を操作を続け、プログラムの粗さに気付き、スタースクリームの間抜け具合を指摘する。数秒足らずで融合炉を暴走するようにプログラムしたエルは、キリコを除いて茫然としている一同に告げた。
「融合炉を暴走するようにプログラムしました! 十分足らずでこの艦は爆発します! 皆さん、捕虜たちにも知らせつつ急いで脱出しましょう!」
この言葉で我に返ったレンは、脱出を手っ取り早くするため、壁に爆弾を仕掛けて道を作ろうとする。
「あっ、あぁ! 分かった! 一々出入り口を通っていられない。壁を爆破し、空いた穴を進んで脱出する。これで時間を短縮できるはずだ」
「良い案だな。援護する! お前は爆弾の設置に集中しろ!」
『いたぞ! 撃ち殺せ!!』
レンの提案にムラタは賛同し、爆弾設置を援護すると言って突入してくる敵兵の対処に回る。キリコとエル、浩二も突入してくる敵兵の対処に回り、レンの爆弾設置を援護する。
ハスミらがいる方向の壁に爆弾を設置する際、レンは薄そうな箇所を触り、感触具合で分かればそこへ爆弾を仕掛け、離れてから爆破する。テロリスト時代の勘は見事に的中し、道は開けた。直ぐに知らせ、そこを通って次の壁の爆破に取り掛かる。
「不味い!」
「うぉ!? 奴らだ!!」
敵兵と遭遇することもあったが、こういう時に備えてレンは短機関銃を持って確認しており、直ぐに乱射して通路の敵兵を一掃した。
壁を爆破しながら進んでいけば、格納庫に出た。十分では湯号炉の暴走は止められないと判断してか、そこにある機動兵器に乗って続々と脱出していく。数十名の捕虜もそこへ辿り着いており、敵兵らと交戦していた。
「格納庫に出ましたよ!」
「丁度いい、俺の機体はまだ大丈夫だ。皆、それに乗り込め!」
「俺の機体もまだ大丈夫そうだ! 行こう!」
格納庫に辿り着けば、ムラタは自分のスレードゲルミルを指差して脱出すると告げ、レンやキリコ、エルを連れて向かう。浩二は自分の機体がまだ大丈夫であることに気付いてか、ダイオンγの方へと走る。
敵兵もまだ居たが、先頭を走るムラタは腰の刀を抜いて斬り捨て、颯爽と三名を連れて自分のスレードゲルミルに飛び乗る。浩二のダイオンγに乗り込もうとする敵兵も居たが、彼のライフルによって射殺され、硬い床の上に落ちた。
「全員、乗ったな?」
「居るぞ」
「よし、脱出する! ドリルインフェルノ!!」
ムラタが全員乗ったのを確認すれば、スレードゲルミルを起動させ、頭の角を高速回転させて外壁を破り、グランドスタースクリームより脱出した。
「置いてかないでくれ!」
その後をダイオンγに乗る浩二も邪魔なジェットロン兵や敵ロボットを片付けつつ、スレードゲルミルが開けた巨大な穴に飛び込んで後に続いた。
「あれを見ろ。奴らも無事らしい」
「大した奴らだ」
捕虜たちも脱出艇を奪うか、艦載機ロボを奪って脱出しており、安全な距離まで退避していた。そこに四人が乗るスレードゲルミルと浩二のダイオンγが合流し、大爆発するグランドスタースクリームを見る。
左右に居る二隻の軍艦を巻き沿いにしつつ、グランドスタースクリームは轟沈したが、艦橋の部分が爆発する船体より離脱しており、スタースクリームは無事であった。それを見たエルは悔しがる。
「あぁ、脱出された! やはり悪運が強い!」
そのエルが悔しがる中、ご自慢のグランドスタースクリームを沈められて怒りに燃えるスタースクリームは、怒りの刺客をエルたちに差し向ける。
「何か来るぞ!」
「な、何という奇抜なデザイン! センスが無い!!」
そのスタースクリームがエルたちに送り込んだ刺客とは、ブリアと呼ばれる両手両足が四つあり、無数の対空機銃と火砲、両肩に大口径の三連装砲を取り付けた全高九十メートルの巨大なロボットであった!
久々の更新で熱が…。